悪徳商法、ついに法に引っかかるレベルにまで…
本日はいきなりチャートチェックに入っていきます。
前回、3/10付けシングルチャートの9位までを見たんですが、前回の記事でも書いたとおり、今年初のTOP10入り全て2万枚オーバーの高水準週。
つまり、普通の週に出していれば、TOP10入りできたはずの楽曲も多数。ってことでTOP10以下もいくつか見ていきます。
逆にアルバムはリリースが少なく、見所も少ないので、一気にアルバムチャートも見ていきます。2度目のシングル・アルバム同時チェックです。
あと、上半期の結果が発表されたので、上半期TOP100にランクインしているものについてはその結果も綴っておこうと思います。
ではでは、さっそく…
3/10付けオリコンウィークリーシングルチャート、第10位はこの曲!
第10位 桜の花びらたち 2008 /AKB48
AKB48のメジャー8枚目のシングルが初登場10位。
初動売上げは2.2万枚。前作『ロマンス、イラネ』の初動1.9万枚から上昇
今作はインディーズでのデビュー曲のセルフカバーとのことだが、今回の注目点はそんなところではない。
ついに、悪徳商法で法の話が出てくることになったのだ。
その悪徳商法の内容とは…
会場での今作シングル購入者には全44種の特製ポスターがランダムでプレゼントされる。(一部サイン入り)
ここまではおそらく問題ないはず。これがダメならジャニーズアイドルやエイベなどもアウトのだろう。問題だったのは次かと思われる。
44枚完全コンプリートで特別イベント招待の特典。
これが独占禁止法に引っかかる恐れがあるとして、2月28日にイベント自体の中止が発表された。
ランダムでプレゼントということは44枚買ったってコンプリートはできないということ。
つまり、この内容は暗に1人44枚以上を買うことを促進していることになる。これは法に引っかかっても仕方がない。
まぁ、ほとんどのファンは「これは不可能だ」と判断し、44枚買いに走ることはなかっただろうが、今回新曲でもないのに3000枚程度売上げが伸びたってことは……School Of Lockのバトル・モバイアル的に言えば…
猛者がいたのだろう。
上で書いたようにイベントの中止が発表されたのは2/28。リリース日が2/27なので、フラゲ日を含めて2日間の猶予があったのだ。
万が一、100枚近く同じCDを買った猛者がいたとしたら…どんまいとしか言えない。
ただ、これが独占禁止法に引っかかるのに、先日の嵐の「Web限定盤」はいいのか?ということに。
「Web限定盤」で10万枚近く売上げが釣り上げられている可能性があるってのに。
今回のAKBの企画で、44枚買った猛者が仮に100人いたとしてもたった4400枚だぞ…?
第11位 ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 /チャットモンチー
チャットモンチーの7枚目のシングルが初登場11位にランクイン。
初動売上げは2.0万枚。前作『橙』の初動1.3万枚から上昇
前作と今作との間にはアルバム「生命力」のリリースがあったので、そのアルバムでかなりのファンを掴んだものと考えられる。
タイアップは映画「ガチ☆ボーイ」主題歌だが、そこまで効果があるとは思えないし、リリース形態も魂の【CDのみ】1種発売。
他にここまで伸びる要因がない。
さらに前作はかなり効果が高いことで有名なアニメ「BLEACH」タイアップだった。今回それを軽く超えてきたのは驚き。
まぁ、ここ最近はかなりメディアにも顔を出すようになったし、ファンは着実に増えているのかも。
そして、何より驚くべきことは、初動2.0万枚で11位だということ。低レベル週ならTOP3だって狙える数字。順位的には運が悪かったとしか言いようがない。
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さて、本日は記事初めの宣言どおり、ここからアルバムチャートも見ていきます。
では、さっそく…
3/10付けオリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!
第1位 THE FACE /BoA
BoAの6枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得!おめでと~(^▽^)/
初動売上げは11.1万枚。前作「MADE IN TWENTY(20)」の初動18.2万枚から大きくダウン
これで05年のベストアルバム以降にリリースされたオリジナルアルバムは初動2連続ダウン
特に今回はそのダウンの幅が大きい。
3年ほど前からBoAのシングルは売上げが冷え込み、初動3万枚前後を推移していたのだが、アルバムではそれがまるでウソのように高い数字を出し続け、アルバム型アーティストの代表格といった感じだった。
しかし、今回はシングルの更なる冷え込みに比例して、アルバムでも大きく数字を落としてしまうこととなった。
リリース形態は【CDのみ】、【CD+DVD】、【CD+2DVD】の3パターンリリース。
【CD+2DVD】にのみ既発曲ではあるが、ボーナストラックが収録されているため、収録曲も異なる。ジャニなどよりは極悪度は緩いが一応、複数枚購入促進商法。
売り方を甘くしたわけでもなく、収録されているシングル曲の数が少ないわけでもないので、この大幅ダウンは深刻だ。
このアルバムでの不調は次なるシングルにも繋がってしまうことになる。
上半期31位・累積売上げ18.5万枚
第2位 complete single collection '97-'08 /the brilliant green
先週の1位から1ランクダウン
週間売上げは4.2万枚。先週の初動は9.2万枚だった。
それほど急な下落でもないが、大ヒットといった感じでもない普通な推移。
ベストなのでロングヒットに期待がかかる。
上半期34位・累積売上げ17.8万枚
第3位 コンプリート・ベスト /セリーヌ・ディオン
セリーヌ・ディオンのベストアルバムが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは3.4万枚。前作はオリジナルアルバムで「テイキング・チャンシズ」。初動は2.0万枚だった。
ベストということで上昇してきたが、枚数的にはそれほど高くない。何となく物足りなく感じでしまう。
伊藤由奈とのコラボなどでメディアに顔を出すことも何回かあったが、それほどヒットには繋がらず。
「セリーヌ・ディオン」という名前を聞くと、滅茶苦茶売れているイメージがあるが、それはもう過去の話なのか。
昨年の今頃は洋楽勢がチャートを占領することもあり、その中でリンキンは初動15.1万枚、アヴリルなんて初動22.4万枚も出していた。
マルーンが初動6.4万枚で、アークティックモンキーズでも初動4.0万枚。
そう考えると、初動3.4万枚は寂しい。洋楽は知名度と売上げとがイマイチ繋がってこない。
ただ、下にも記したが、ベストということもあり、洋楽らしいロングヒットを記録して累計は15万枚を突破している。
上半期40位・累積売上げ15.3万枚
~今日のふといいなぁ~O2 by ORANGE RANGE
Just break the limit! by UVERworld
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