「倖田vsポルノ」首位は毎日入れ替わっているが…
本日も前回の記事に続いて、デイリーシングルチャートの様子を。
今月唯一の1位争い発生週である今週。
「倖田來未vsポルノグラフィティ」は首位が毎日入れ替わるという珍しい事態になっている。
デイリー1日目:1位 倖田 2位 ポルノ
デイリー2日目:1位 ポルノ 2位 倖田
デイリー3日目:1位 倖田 2位 ポルノ
デイリー4日目:1位 ポルノ 2位 倖田
こんな週もなかなかない。
前回の記事ではデイリー2日目までの模様をまとめたので、本日は3日目以降をまとめていく。
上で書いたように、デイリー3日目では倖田來未が再び首位を奪取。
両者の指数は、
倖田來未…4135
ポルノ…3732
前作『MOON』をもとにした予測上は2000台まで落ちるとされていた倖田の指数は、ここでかなりのキープ力をみせた。
一方で、ポルノ。
前記事の予測数値は3771だった。よって、ほぼ予測どおりのダウンということになる。
予想以上に倖田が粘ったことで、ポルノは差を縮まるどころか離されてしまうことに。
そして、デイリー4日目。
先述の通り、またしても順位は入れ替わり、ポルノが再び1位に。
両者の指数は、
ポルノ…2282
倖田…1486
倖田來未、再び大暴落。
3日目に粘りを見せたことで、この4日目は3500程度になると思われたのだが…。
なんと一気に1000台半ばにまでダウン。
前記事での予測でも、まさかリリース週にこんな指数が出るなんてことはまったくアウトプットされなかった。
今回の倖田の動きは前作と全く異なり、予測不可能に近い。
それに対して、ポルノ。
こちらは想定の範囲内のダウン。前記事の予測は2556で、実際は2282。
予測よりも少し大きめなダウンとなったが、今作がベストアルバムの先行シングルだということを考慮すると、十分想定の範囲内なのである。
ここで、両者の3日目・4日目の結果を代入した予測をアップしてみる。
こう見ると、改めて両者の指数推移の仕方が全く違うことに驚かされる。
次にExcel上でのデータもアップしておく。
□、□で囲ったのが両者の予測週間売上げであり、見てのとおり、倖田來未の勝利が導かれている。
順位上ではポルノが倖田から1位を奪取して猛攻しているかのように見えるのだが、指数的には倖田の初日の貯金は大きく、残り2日間でのポルノの逆転は難しいという局面なのである。
上のグラフからもわかるが、ポルノは週末に弱い。前作は指数回復ゼロで週末を終えている。
さらに今作は先行シングル。アルバムの購入を視野に入れているライト層はほとんど手を出さないだろう。
週末決戦、果たして大どんでん返しは待っているのだろうか。
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さて、チャートチェックに移ります。
前回に引き続き、6/23付シングルチャートを見ていくのですが、いやぁ~新譜が多い!
なので、この6/23付シングルチャートは久々に3回に渡って見ていくことにします。
さて前回は2位までを見たので、本日は3位以降を新譜中心にピックアップしていきます。
では、早速…
6/23付オリコンウィークリーシングルチャート、第3位はこの曲!
第3位 激動/Just break the limit! /UVERworld
UVERworldの10枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは6.4万枚!前作『浮世CROSSING』の初動4.8万枚からさらに上昇
このCD不況で、多くのアーティストが下げ止らない事態に陥っているにもかかわらず、UVERが上げ止まらない。
これで2作連続の自己最高初動。つまり、どんどん記録を更新していっているということ。
今作は両A面で『激動』がアニメ「D.Gray-man」タイアップ。
『Just break the limit!』がポカリスエットプレゼンツのミニ番組「ブカツの天使」の応援ソング。中部・南東北地区限定。こっちは効果あったのかな?
もともとソニー系の成長株でどんどん固定ファンを掴んでいたUVER。
そこにダメ押しとばかりにソニー自慢のアニメタイアップまでぶつけてきたんだから、大爆発は必然といったところ。
まぁ、アニメタイアップということで次作でのダウンがこの時点で決定していたとも言えるのだが。
リリース形態は【通常盤・CDのみ】と【初回限定盤・CD+DVD】で2種類。
通常盤の初回生産分には「D.Gray-man限定トレーディングカード」が封入。
こういったアニメ関連のオマケで引っ張ることができるので、やはりアニメタイアップは強い。
第4位 resonance /T.M.Revolution
T.M.Rの22枚目(別名義除く)のシングルが初登場で4位にランクイン。
初動売上げは5.8万枚。前作『vestige-ヴェスティージ-』の初動12.2万枚から約半分にダウン
アニメ「ソウルイーター」テーマソング。
ここ最近はabingdon boys schoolでの活動が主だった西川貴教だが、ここにきてT.M.R.での活動を再開。
今作は約3年ぶりのシングルとなる。
前作、前々作は今や伝説になりつつある「ガンダムタイアップ」。それで異常に高い数字が出ていた。
ガンダム無しのT.M.R.は一気に水準が下がる。
ガンダム無しでは前々々作が初動3.7万枚、そのさらに1つ前が初動4.1万枚。ついでにこの2作は2004年の作品。
つまり、今作は4年ぶりのガンダム無しシングル。で、初動が上昇しているのである。どういうこった?
abingdonで新たなファンを獲得したのか。
それともアニメ「ソウルイーター」タイアップが意外と効果あったのか。
この4年でCD不況は悪化しているはずなのに、4年前の非ガンダムシングルを上回ってくるとは…。何気に凄い気がする。
第5位 キセキ /GReeeeN
先週の1位から4ランクダウン
しかしながら、週間売上げは5.3万枚で、先週の7.3万枚から脅威のキープ。
リリースから3週間のこの時点で軽く累計30万枚を突破してしまっていた。この曲の売上げはこのあともどんどん伸びていくことになる。
この時点では「もしかしたら、年間1位か…?」とも思われたのだが、例のバンドの突然の休止宣言や某ジャニアイドルの人気爆発などで、一気にその可能性はなくなってしまっている。
ただ、ジャニアイドルの1位を2週連続で阻んだあのキセキは色褪せることはないだろう。
~今日のふといいなぁ~街風 by 音速ライン
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