先週に続き、アルバムチャートが大変なことになっている。
昨日発表の12/9(火)付デイリーチャートには今週の新譜が登場。
デイリー初日、アルバムチャートで1位発進したのは…
Mr.Children「SUPERMARKET FANTASY」!
多くの予想どおり、指定席の1位へ座った。
しかし、予想どおりいかなかったのがその指数である。
初日指数は驚愕の…
156808!!!
( Д) ゚ ゚
…
(ノ_≦)フキフキ
( Д) ゚ ゚
何度見ても156808。
え゛ぇぇぁああ!?
昨日18:50ごろの私である。二度見。
なんと前々作「HOME」の初日指数139008を上回ってきたのだ。(前作「B-SIDE」はc/w集のため考慮外)
139008も相当に凄い数字なのだが、それを18000近く、売上げにして約3万枚上回ってきた。
この指数156808を売上げに換算すると、約25.9万枚。
つまり、1日でおよそ26万枚を売ったことになる。
1日26万枚がどれだけ狂った数字なのか、今年週間で26万枚付近だった例を挙げて比べてみると…
- ヘキサゴンオールスターズ「WE LOVE ヘキサゴン」初動27.0万枚
- ケツメイシ「ケツノポリス6」初動26.2万枚
- KAT-TUN「KAT-TUNⅢ QUEEN OF PIRATES」初動24.0万枚
- 嵐「Dream "A"live」初動22.1万枚
- YUI「I LOVED YESTERDAY」初動28.5万枚
- 柴咲コウ「Single Best」初動22.7万枚
ざっとこんな感じ。蒼々たるメンツである。
まとめると、
「ミスチルの1日売上げ≒ヘキサゴン、ケツメイシ、YUIの週間売上げ」
「ミスチルの1日売上げ>KAT-TUN、嵐、柴咲ベストの週間売上げ」
となる。
156808という指数の脅威が少しでも伝わったなら光栄だ。
そんな滅茶苦茶なスタートを切ったミスチル。
ただ、この好調、ミスチルには悪いが、個人的には全く予想し得なかった事態である。
それはなぜか。
まず先行シングルの度重なる不調が挙げられる。
映画主題歌ながら99年以来の初動25万割れとなった『旅立ちの唄』。
オリンピックテーマソングながらついに初動が20万を切った『GIFT』。
『Sign』、『しるし』と初動35万枚以上が当たり前になっていたドラマタイアップで初動30万割れを喫した『HANABI』。
これらの結果をダイレクトに見てきて、どうしてアルバムが初日前作超えしてくることを予想できるだろうか。
次に、先述のことに関連してくるが、直前に大ヒット曲が出ていないことも挙げられる。
「HOME」なら『しるし』が初動35万枚を超えるヒット。「I♥U」では『四次元』が初動56.9万枚、『Sing』が初動37万枚を超えていた。
今作収録の『HANABI』も健闘はしたものの、やはり先述した曲と比べると売上げは大きく劣る。
それでも、アルバムが上昇してくる。いったいどうなっているのだろうか。もはや奇跡である。
今回の奇跡の要因として考えられるのは、CD音源化が待たれていた楽曲が数曲収録されていることが挙げられる。
ドラマ「バッテリー」主題歌だった『少年』、映画「私は貝になりたい」主題歌となっている『花の匂い』の2曲がそれである。
とは言っても、音源化を待っていた多くはミスチルの固定ファンたちであり、それだと大抵売上げに大きな影響はない。
しかし、この初日指数を見るに、ミスチルの購入層はジャニーズ勢のようなファンだけの閉鎖的な世界にはなっていない。
ライト層にかなり訴求できていなければここまでの指数は出せない。
アルバム買いのファンの多さ、そして純粋に新しい音が待たれている数少ないアーティストがミスチルなのかもしれない。
先週のEXILEが初日指数で18万越えを記録し、年間最高初動を記録したが、あれはベストアルバム。過去のヒット曲を網羅したような内容であった。
それに対して、ミスチルの今作はオリジナルアルバム。これが最大のポイントだろう。
08年のオリジナルアルバム最高初動は12月にリリースされたEXILE「EXILE LOVE」の初動67.0万枚。
次に、宇多田ヒカル「HEART STATION」の初動48.0万枚。
それに次いで、倖田來未「Kingdom」の初動42.1万枚、コブクロ「5296」の初動39.1万枚と続く。
つまり、08年にオリジナルアルバムで初動40万枚以上を記録したのは3作品しかないのだ。
それだけ、近年オリジナルアルバムでヒットを飛ばすのは難しいのである。
さて、前置きが長くなったが、今作のこれからの指数推移を予測していく。予測のもとにしたのは前々作「HOME」の指数推移である。
昨年オリジナルアルバムで初動40万枚以上を達成したのがたった3作品だということ、オリジナルアルバムはヒットが難しいことを頭に入れて、見てほしい。
次に推定到達地点をExcel画面上で見ていく。
この予測上では初動売上げは76.3万枚にまで伸びることに。
加えて、推定売上げ2は「HOME」の補正値を用いた場合の売上げである。こちらだと初動は78万枚を超えることになる。
もし、この予測どおりにオリジナルアルバムで初動70万枚を超えれば前代未聞の快挙となる。
先週集計が終了した08年チャートで最高初動となったEXILEも、それに次ぐ初動68.1万枚を記録した安室奈美恵も、ともにベストアルバム。
オリジナルアルバムとして見ると、先述した「EXILE LOVE」の初動67.0万枚が最高の数字だが、上の予測ではそれも上回っている。
この予測どおりになれば、昨年1枚も出なかったオリジナルアルバム初動70万越えが、なんと09年第1週目にいきなり出ることになる。
さらに、この初動売上げを叩き出せるなら、ミリオンは射程距離内。
そうなると、ミスチルはこのご時世にオリジナルアルバム5作連続ミリオン達成という偉業を達成することになる。
さらにさらに、ミリオン達成ともなれば早くも年間1位争いの筆頭に立つことにも。
そういったこともあって、ミスチルの今作の動向には、注目が集まること必至である。
まずは、本日発表のデイリー2日目の指数。これに大注目である。
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さて、上で堅苦しい口調でダラダラと語らせてもらいましたが、その「SUPERMARKET FUNTASY」。
私も店着日にさっそく購入し、聴かせていただきました
第一印象は「まずまずかな?」といった感じでしたが、2回…3回…5回…10回…と聴くたびにじわじわと染みてきました。
個人的に今作収録のシングルはツボなのが多かったので期待していたのですが、その期待どおり、カラフルでキラキラした曲たちが詰まっていました。
今のところ、『声』、『水上バス』、『東京』が特にお気に入りかな
ただ、一番驚いたのは『風と星とメビウスの輪』の化けっぷり。
初めて聴いた瞬間に『GIFT』のカップリングだったころの印象はぶっ飛び、気づくとぶわーっと鳥肌が立っていました。
これまでのミスチルのアルバムと大きく違うのは、何よりも全体を通してカラフルでキラキラ
した感じ。
そして、アルバム中盤で「暗」の部分がないこと。
「HOME」なら『フェイク』、「I♥U」では『Door』、「シフクノオト」ならば『Pink』と『血の管』、「IT'S A WONDERFUL WORLD」では『LOVEはじめました』…
ミスチルのアルバムは中盤で闇を見せ、そこから終盤に向かう中でその闇を解き放っていくような構成が多いんですよね。
それが今作にはない。これは意外に大きな特徴じゃないかな。
でも、だからといって単調なわけでは決してない。ポップで軽いようで、実はかなり深い作品だと感じました。
そして最後に、真ん中下のMr.Childrenの文字がなければ、ミスチルの作品とは思わないであろうこのジャケット写真。
このジャケットがすべてを物語っています。
「どんな感じのアルバム?」と聞かれたら、ぜひ「ジャケ写のまんまだよ。」と答えてやってください
~今日のふといいなぁ~
カオスダイバー by THE BACK HORN
水上バス by Mr.Children
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