「Mステ」で着うたフルチャートがスタート!
一昨日、1ヵ月ぶりに「ミュージックステーション」がありましたが、ランキングのコーナーがリニューアルしていて驚きました。
今までなら、
【シングルチャート4位まで発表】
→【アルバムやDVDなどゲストがランクインしているチャートをピックアップ】
→【着うたさきどり楽曲紹介】
→【シングルTOP3発表】
みたいな流れでしたよね。
それが一昨日放送分からはいきなり【着うたフルランキング】からスタート。
これは大変良い試みだと思います。
音楽配信のチャートを扱う番組はこれまでもありましたが、どうしてもパッケージチャートのオマケ的な位置づけが多かったのです。
しかし、実際のところは市場縮小が続くパッケージの一方で、配信市場は爆発的とは言えないにせよ着実に市場を拡大してきています。
特に、昨年08年の有料配信市場※は07年からおよそ120%の伸びになり、ついに900億円を超えるマーケットとなりました。
(※着うた、着うたフル、インターネットDL、待ちうた等が集計対象。RIAJ統計より。)
そういった流れからか、今月からは日本レコード協会が音楽配信チャートの公表を開始(http://www.riaj.or.jp/data/others/weekly_chart/index.html)。
もう配信も立派な音源の獲得手段のひとつ。パッケージのオマケなんかじゃないのです。
そんな状況を「Mステ」スタッフの方々はしっかり俯瞰的に見ていたのでしょう。
そういえば、「CDTV」でも今月から「Weekly着うたランキング」がレギュラー企画となり、毎週オンエアされるようになったようです。
音楽市場の変化に応じて、音楽番組も配信を取り上げる重要性を伝える内容になってきているんですね。
「パッケージチャートの上位≠世間に浸透している曲」とは言えなくなっているにもかかわらず、メディアが扱う音楽チャートはもっぱらパッケージチャートが中心。
そんな状態に疑問を持っているチャートファンは数多くいることと思います。
「Mステ」や「CDTV」のような影響力のある番組が率先して動いてくれるのはありがたいことです。
さて、こうなるとパッケージチャートと着うたフルチャートの両方でランクインしている楽曲が本当に人の心にヒットしている曲に近いのは確か。
逆に、パッケージチャートにしか顔を見せないアーティスト、アイドルもいるはずなので、それは何でだろうと考えながらチャートをチェックしてほしいなと思います。
…なお、ここまで配信や配信チャートの重要性に触れましたが、当サイトはまだまだオリコンのパッケージチャートを中心に扱っていきます。
だって…
パッケージチャートだけでも手一杯…どころか手足りてませんから。
配信チャートについては上に貼ったリンク先のレコード協会HPからチェックしていただければと思います。
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さて、チャートチェックに移ります。
本日はやっと12/1付チャートに突入。いつもどおり、まずはシングルチャートから。
早く09年のチャートに入れるよう、コツコツと頑張っていこうと思います。
ではでは、さっそく…
12/1付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 儚くも永久のカナシ /UVERworld
UVERworldの12枚目のシングルが初登場し、自身初の1位を獲得!おめでと~(^▽^)/
初動売上げは11.9万枚!前作『恋いしくて』の初動5.2万枚から倍以上の上昇
当然、彼らにとってはシングルの自己最高初動となる。
ソニー系アーティストの不自然な急上昇とくればアニメタイアップ。
今作はアニメ「機動戦士ガンダム00」ということで効果はバツグンだったようだ。
尚且つ、UVERworldは既に多くの固定ファンを獲得しているアーティスト。
無名の新人がアニメ効果だけ受けるのとはわけが違う。
UVER自体が伸び盛りという中で、固定ファンの支持+アニメファンの支持で効果が倍増したといった感じだ。
10万枚を越えるセールスで2位以下を圧倒したUVERだったが、リリース前は昨年破竹の勢いを見せたPerfumeとの1位争いになるのではとの見解もあった。
しかし、その見解はデイリー初日でいきなり揺らぐ。
UVREは初日から前作とは比べ物にならない指数で1位スタートし、逆にPerfumeは前作割れのスタートとなったのだ。(参考:「UVER vs Perfume」開戦!…せず?)
さらにデイリー2日目でもPerfumeを引き離し、週間1位を確定させ、デイリー3日目では10万枚越えの可能性が浮上。(参考:UVERworldがPerfumeを圧倒!初の週間1位確定!)
残すは日曜付の結果のみとなったデイリー5日間消化時点では、ソニーの先輩であるあのラルクアンシエルの最近の初動ラインを越える可能性が浮上。(参考:とまらないUVERworld!あのラルクに追いすがる!)
結果、ラルクの初動ラインを軽々超え、さらにはラルクがガンダムタイアップだったとき※の数字をも越えてしまうこととなった。(※『DAYBREAK'S BELL』初動11.6万枚)
ただ、この初動高騰はアニメ効果のみによるものではない。
商法である。
今作はUVER初の全3種リリース。
今回はいつものDVD付盤、CDのみ盤に加え、ガンダム盤が用意された。
カップリングなどに違いはないため、ジャニーズ勢のような強烈な複数枚購入促進商法ではないが、UVERファンかつガンダムファンの人が2枚以上購入した可能性は否めない。
少なからず、売上げ高騰に影響を与えているだろう。
さて、こうなると楽しみであり心配なのは次にリリースされるシングルの動向。
アニメタイアップで高騰させてしまったため、次でのダウンは必至であるが、それをどこまで最小限に抑えられるか。注目である。
第2位 Dream Fighter /Perfume
Perfumeの8枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。
初動売上げは7.1万枚。前作『love the world』の8.1万枚からダウン
前作は自身初のシングル1位&最高初動を記録していたが、そこからすぐにダウンしてしまった。
リリース形態は前作と変わらず、DVDの有無で2パターン。
そこは変わっていないので、単純に前作よりも煽りだったり、楽曲の支持が低かったのかな。
それでもタイアップ無しでここまで持ってこれているので、ファンが増えているのは確実。
ただ、ここからまた爆発的にファンを増やすのは難しそう。
当分はこの7~8万枚ラインを死守していくこといになりそうだ。
第3位 情熱の代償/ESCAPE /GIRL NEXT DOOR
エイベックスごり押しの新人、ゴリネク ガルネクの3枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは2.2万枚。前作『Drive away/幸福の条件』の初動2.1万枚から微増
これでデビュー作から3作連続3位ということに。
いくらCDが売れなくなっているとは言ったって、2万台ではTOP3に入れない週はごまんとある。
他のアーティスト以上に力を入れて、しっかりリリース日を調整してきているなという印象。
今作はドラマ「ギラギラ」主題歌というタイアップ。
ドラマの視聴率はイマイチだったが、前作のCMタイアップよりかは効果があったのかな。
ただ、売上げ回復要因としてはタイアップ云々よりも、リリース週の土日に開催されたミニライブイベントの影響が大きいと思われる。
イクスピアリで開催されたこのイベントでは、CD購入者に特典が付けられた。
このイベントでの売上げが日曜付デイリー(デイリー集計最終日)で一斉加算され、この日のデイリーチャートでは前日の6位から一気に2位にまで上昇。
よって、このイベントがなければ、確実に前作割れを起こしていたと考えられる。
そんな会社のごり押しを受けているガルネクだが、なかなか目立ったヒットを出せない。
そろそろ「聴けば誰でも知っている」レベルの代表曲がほしいところだ。
~今日のふといいなぁ~GREEN SUNLIGHT by LAST ALLIANCE
メモリーズ・カスタム by スピッツ
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