デビュー11年目で初のシングル1位!
デビュー11年目で初の1位を獲得したアーティストの話の前に…
本日もデイリーシングルチャートで苦戦を強いられている浜崎あゆみさんの模様を軽くのぞいておきます。
前回記事の予測では、初動8万割れの危機に直面していることを紹介しましたが、それ以降の動きはどうなったのか見ていきます。
まず、デイリー2日目から。
デイリー2日目も1位は浜崎あゆみがキープ。
しかし、ここで緊急事態が勃発。
2日目の推定売上げは12873(枚)。
なんと前作をもとにした予測値16838(枚)を4000枚も下回ってしまったのだ。
これによって、前作のセールスペースを大きく下回り、最終到達地点も1日目の予測から大きくダウンすることに。
前作の指数推移をもとにしたこの予測上では、この2日目での大暴落の影響で最終到達地点は6.9万枚に。
初動は8万枚を割るどころか、7万枚にも届かないという驚愕の予測となった。
これにより、一気にブレイク後の最低初動更新も考えなくてはならなくなる中、14日発表されたデイリー3日目。
注目の推定売上げは8104(枚)。
前日終了時の予測値5949(枚)を2000枚以上上回った。前日に大暴落したことで、この3日目のダウンは軽く済んだ様子。
これで最終到達地点は7.6万枚まで回復。
しかし、当初の争点、初動8万枚割れは回避できないという予測に。
そして、本日発表されたデイリー4日目の結果。
注目の浜崎あゆみは絶好調B'zに足もとをすくわれ、なんとデイリー1位の座から陥落。
また、推定売上げのほうも6233(枚)となり、前日終了時での予測値6345(枚)を若干下回ることに。
これによって、最終到達ラインはほんの僅かながら再び下がってしまった。
この予測上、最終到達地点は7.6万枚となり、依然として初動8万枚割れは不可避の状態であることが導かれている。
浜崎あゆみは金曜日、「ミュージックステーション」に出演した。
前作のリリース時には当番組へ出演していないため、この放映効果が出れば、売上げが前作以上に回復することもありえす。
そうなれば、まだ初動8万越えも考えられなくはない。
ただ、今週はお盆休み真っ只中。
いったいどれだけの人が浜崎あゆみに限らず、CDを購入するために動くだろうか。
普段、土日にしかCDを買うチャンスがない人も、今週は平日に買えている可能性がある。
果たして、週末に売上げは回復するのだろうか。注目だ。
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本日は3/2付チャートに突入です。まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。
ではでは、さっそく…
3/2付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 milk/嘆きのキス /aiko
aikoの25枚目のシングルが初登場で1位を獲得!おめでと~(^▽^)/
そして、これがデビュー11年目にして初のシングル週間1位獲得ということになる。
これまでのシングル最高位は2位で、その数は9作品。
普通なら1位を軽々取れる数字を出し続けながら、毎回強敵とリリース日がぶつかり、1位は未達成となっていた。
初動売上げは7.1万枚。前作『KissHug』の初動7.5万枚からダウン
前作は映画「花より男子F」挿入歌というタイアップ、今回はCMソングとゲームのイメージソングのダブルタイアップ。
過去の実績的には「花男」タイアップのほうが圧倒的に強力なのだが、そこまで大きなダウンにならず、きっちりいつもの安定ラインを保った。
ただ、今作に関して注目すべきは売上げ枚数より順位である。
それは前述したとおり、今作が初の1位だということ。これに尽きる。
ちなみに、デビュー10年以上のアーティストによる初シングル1位獲得は、99年に坂本龍一が記録して以来、9年8ヶ月ぶりの快挙。
だいたい10年以上もキャリアを積んでしまうと人気のピークはとうに過ぎていることが多い。
デビューから2年目に『花火』でブレイクして以来、10年間、人気を根強い人気を得続けてきたaikoだからこそ成し遂げられた記録だと言っていいだろう。
今作は初日からデイリー1位発進。
下に控えるモーニング娘。とAcid Black Cherryがともに急落型であることから週間1位はほぼ確定した。(参考:aiko、初のシングル1位獲得へ好スタート!!)
その後、売上げペースは前作を下回ったものの、最終的には7万台に乗せた。
今作もリリース形態はいつも通りの全2種。
ただ、aikoの2種リリースはDVDが付くでもなく、イベント参加券が付くでもない、ただのジャケ違い的なもの。
もちろん、アイドル勢が得意とする収録曲違いなんてもってのほか。実質1種である。
この条件下でも初動が7万枚を超えてくるあたり、かなりの固定ファンがいると捉えていい。
先に浜崎あゆみを取り上げたので、ついでに言及しておくが、リリース条件諸々を考えるに、もしかすると現時点では浜崎よりaikoのほうがシングルのセールスパワーは上なのかもしれない。
aikoにはファンクラブ盤もmu-mo限定も、そしてDVD付盤さえもないからね。
なお、aikoは今作まで「Mステ ランキング」でも1位を取ったことがなかった。
今作のプロモーションで当番組に出演した際、1位と発表されて涙を見せていたのが非常に印象的だった。
デビューが決まると同時にデビュー曲の1位獲得が約束されている人たちにはわからない感覚なんだろうな。
11年…ホントに長かった。改めて、おめでとう。
第2位 眠り姫 /Acid Black Cherry
Acid Black Cherryの7枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。
初動売上げは4.7万枚。前作『ジグソー』の初動4.3万枚から上昇
前々作まで怒涛の4作連続初動上昇というバンドのソロ活動としては珍しい快挙を成し遂げていたが、その上昇は前作でストップしていた。(参考:Acid Black Cherryの地味な記録に終止符。)
しかし、今回再び上昇。
バンドのヴォーカルのソロ活動とは思えないほど数字が生きている。
映画「ソウ」タイアップだった前作から、今作は「恋するハニカミ」タイアップへ。
過去に数曲ヒットを出したことがある「ハニカミ」だが、今回その効果が出たのかどうかは微妙。
楽曲がマイナー路線だった前作から一転し、今回は直球なバラードなので単純にその影響ということも。
今作も一般流通2種+ファンクラブ盤という形態で、エイベックスアーティストらしく2日目で指数は暴落。
しかし、3日目で前作を上回るペースとなり、最終的に初動は前作を超えた。
何はともあれ、かなり安定している。
数字の高さからして、ジャンヌファンもかなりついてきているようだ。
第3位 泣いちゃうかも /モーニング娘。
モーニング娘。の38枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは4.4万枚。前作『ペッパー警部』の初動3.9万枚から上昇
ちょうど一年前あたりからハロプロ勢ダウンの波が到来し、他のハロプロユニットが軒並み初動を下げる中、踏みとどまっている。
ように見えるが、実は今回は前作よりも商法を強化している。
パッケージ数は前作と変わらず3種だが、今回はDVD付が2種用意されている。複数枚購入促進商法。
これによって、複数買いがより助長されたはずである。
また、いつも通り「イベント抽選シリアルナンバーカード」を封入。
これだけでもかなり複数買いを助長しているのだが、それに加えてDVD2種。やり方がかなり商業的だ。
なお、前々作『リゾナント ブルー』でこの「DVD付2種」の形態に初めて手を出したのだが、そのときの初動が4.8万枚だった。
そう考えると、今回は若干ダウンしていることに。
やはりハロプロファンに何か起きているとしか…。
ただ、それでもハロプロ勢の中ではトップクラスの数字であることは確か。
ハロプロ勢ダウンの波が吹きすさぶ中、どれだけ耐えていけるだろうか。
第4位 愛のままで… /秋元順子
前週の3位から1ランクダウン
週間売上げは3.2万枚。
前週の3.0万枚からさらに上昇
年始にピークを迎えたのは確かなのだが、その後一度沈んだあと再度上昇気流に乗っている。
おそらく、民放の番組にバンバン出演し始めたことによる放映効果がこのあたりで出てきたのだろう。
なお、これで12週連続TOP10入り。
昨今のパッケージ市場の不調さからは考えられない記録である。
~今日のふといいなぁ~エレクトロ・ワールド by Perfume
イケナイ太陽 by ORANGE RANGE
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