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2009年9月27日 (日)

「ベストでダウン」現象、一斉発動!

本日はいきなりチャートチェックからはじめます。

前回記事では3/30付シングルチャートを見終わりましたので、本日は3/30付アルバムチャートを見ていきます。

この週の上位はベストアルバムだらけ。

しかも、その多くのベストにはある現象が発生していて…。
 

では、さっそく…

3/30付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

第1位 DO YOU DREAMS COME TRUE?  /DREAMS COME TRUE

DO YOU DREAMS COME TRUE?通常盤

ドリカムの15枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得!おめでと~ヽ(^o^)丿

 
今作は20周年記念ということで、メジャーデビューアルバムのリリース日と同じ3/21のリリース。

3/21が土曜日だったため、オリコン集計上では他の新譜より遅れてチャート上に登場することに。

また、通常は土曜日リリースだと前日の金曜日から店頭に並ぶのだが、この週は金曜日が祝日だった影響で木曜日から店頭に並ぶことになった。

よって、他の新譜より不利だったのは2日分となる。
 

初動売上げは23.1万枚。前作「AND I LOVE YOU」の初動37.4万枚から大きくダウン

前作は吉田の夫の訃報による話題性(夫へ向けた楽曲も収録)があったことに加えて、市場が最も潤う年末にリリースされたため、かなり高い数字を叩き出していた。

集計が2日分不利だったことはあるが、今回はそこから大きくダウンして、一気に前々作「THE LOVE ROCKS」あたりの水準まで戻った。
 

ただし、今作も話題性がなかったわけではない。

なんと今作は新たな(?)試みということで、オリジナルアルバムの初回盤特典としてベストアルバムとライブDVDをつけちゃうという暴挙に。

この思い切った豪華特典商法はこの業界でもそう前例がなく、多くのメディアに取り上げられ、話題となった。

 
なお、ベスト盤には「DREAMS COME TRUE GREATEST HITS "THE SOUL 2"」としっかりタイトルが付されており、単なる特典といった扱いではない。

前ベストは5年前の"バラードベスト"と"ポップベスト"で、そういった括りのないベストは9年前にまで遡る。

 
重複曲もあるが、ベスト初収録曲も多くあるので、普通に別個にリリースしてもそれなりにヒットしそうな内容だったのだが。

 
そういった話題づくりから、リリース形態は【初回盤(ベスト付)】、【初回盤(ライブDVD付)】、【通常盤(オリジナル盤のみ)】の全3種リリース

ベスト盤とライブDVDが別々に付いているため、音源と映像を購入でコンプリートするには必ず2枚以上買わなくてはならない複数枚購入促進商法

 
そういった背景を見ると、この初動23.1万枚というスタートはかなりの不調だと捉えられる。

最近はライブDVDも単体で十分商品として売れるし、何よりベスト盤は一枚だけでリリースしていれば、今作と同程度売れていた可能性がある。

短期的な利益額を考えるなら、かなりの金額を損しているように思えてならない。

仮にベストを\3,000、ライブDVDを\5,000で別にリリースしていたら売上げ金額は何倍にもなった可能性がある。

 
また、そもそもベスト盤というのは固定ファン以外に希求し、ファン層を拡大するチャンス。

だが、固定ファンの購入が大半を占めるオリジナル盤の特典として付けて、ベスト本来の効力が得られるかどうかは微妙なところだ。

 
ただ逆に、普段オリジナル盤にまで手を出さないライト層が「ベスト目当て」で今作を購入し、ついでにオリジナルも聴くことで、以後オリジナル盤にも手を出すファンになってくれる可能性もある。

というか、ドリカム側としてはおそらくそっちが狙いだろう。

この場合は、公表している「ベストが特典」というのはかたちだけで、実質のところ「オリジナル盤が特典」ということになる。

それはアーティストとしてはどうなんだろ。

 
このポジティブとネガティブな2つの可能性、どちらが強く出たのか、それは今後リリースされるドリカムのアイテムの成績を見ればわかることになりそうだ。
 

第2位 BEST&USA /BoA

BEST&USA(2CD)

BoAのベスト盤とアメリカデビューアルバムの2枚組CDが初登場で2位にランクイン。

初動売上げは8.2万枚

オリジナル盤だった前作「THE FACE」の初動11.1万枚からダウン

固定ファンのみの世界となっているアイドルやベテランアーティストに見られるベストでダウン」現象が発動してしまっている。

 
ただ、今作についてはただのベストではない。

この作品も上のドリカムと同様に、「ベスト」と「オリジナル」の2枚組になっているのだ。この週の流行り?

 
ベストのほうは約4年前のベスト盤「BEST OF SOUL」以降にリリースされた楽曲をシングル中心に収録。

オリジナル盤のほうは全米デビューアルバムとなっている。

 
前回のベスト「BEST OF SOUL」は人気安定期にリリースされたこともあり、初動で48.9万枚出していた。

しかし、「BEST OF SOUL」以後のシングルはマニアック路線へ傾いたせいか、ライト層まで広がった『VELENTI』レベルのヒット曲は皆無。

シングルの数は前回のベストのときと大差ないが、個々の楽曲の知名度や人気が前回とは比べ物にならないくらい低い。

よって、ベストでもほとんど固定ファンしか動かず、全音源を持っているファンの買い控えもあってダウンに至ったといった感じか。

 
さらに、もう一枚の全米デビューアルバムだが、ついこの1週前に宇多田ヒカルがUtada名義でリリースした海外を視野に入れたアルバムが大不振に終わっていることもある。

条件的にはUtadaと今回のBoAは似ていて、まず海外視野作品(全英詞)ということ、そしてノンタイアップ

加えて、リリース際してのメディアプロモーションがほぼゼロ

こうなると、やはり固定ファン以外はほとんど寄り付かない。

 
一見、かなり豪華に見える「ベスト+オリジナルの2CD」だが、実際はライト層に訴求できる楽曲があまりないベスト盤と海外向け作品。

リスナーの正直な姿勢が生んだ結果と言わざるを得ない。

 
リリース形態は【2CD+2DVD】、【2CD】、【1CD(ベスト)のみ】の全3種リリースだが、収録曲が細かく異なり…

【2CD】には収録されている『KEY OF HEART』が【CDのみ】には未収録で、その代わりに全米アルバムから『Eat You Up』と『I Did It For Love』が追加収録されている。

 
DVDは一枚が前ベスト同様に全曲のMV集で、CDでは未収録となっているシングル曲『be with you.』『Kissing you』も収録されており、

もう一枚は『Eat You Up』のMVと全米デビューのドキュメントを収録。

  
また、価格もすべて異なっていて【2CD+2DVD】が\5,300、【2CD】が\3,500、【1CD】が\3,059となっている。

 
なんだか…リリース形態が難解すぎる

これはファン以外の人がお店で見かけても、「どれを買ったらいいかわからない」状態に陥りそう。

意外とこういったことがセールスに響くのかも。

 
ベスト盤で売上げダウンという危険な結果になったBoA。

来月には久々のシングルのリリースが決定している。

このベストの影響はいかにして現れるのだろうか。要注目である。

 
第3位 レミオベスト /レミオロメン

レミオベスト

前週の1位から2ランクダウン

週間売上げは8.0万枚

前週の初動28.1万枚からダウン

ベスト盤にしてはふつうなダウンだが、前作が初動5.5万枚のレミオとしてはかなりの好調具合。

また、リリース週に通常より1日多く集計されてそれが初動に加算されていること、このご時世のことを考えると、これでも十分粘っているほうなのかも。
 

第4位 HYDE  /HYDE

HYDE(初回生産限定盤)(DVD付)

HYDEのソロとして初のベストアルバムが初登場で4位にランクイン。

初動売上げは6.0万枚。オリジナル盤だった前作「FAITH」の初動9.7万枚からダウン

またしても「ベストでダウン」現象が。

昨年からは「VAMPS」として活動しているHYDEだが、今作は01年~06年の間に「HYDE」名義でリリースされた楽曲からセレクトされたベスト盤。

いま「HYDE」で活動してないのに、なぜこのタイミング?
 

ソロでは3枚のオリジナルアルバムがリリースされているが、今回のベストは1stからの選曲が1曲のみ。

一方で、2nd「666」からは全10曲のうち7曲、3rd「FAITH」からは全10曲のうち5曲とかなり偏った選曲となっている。

というか、2ndと3rdを持っていたらほとんどの音源が被ってしまうわけで。

これでは固定ファンもかなり敬遠してしまうだろう。

 
そもそもラルクが固定ファンがっちり状態で、このHYDEもその流れをかなり汲んでいる。

ライト層になかなか広がらない状況で固定ファンにもスルーされてしまうと、今作のように「ベストでダウン」現象が発生することになる。

 
実は『GLAMOROUS SKY』のセルフカバーも収録されていたりするのだが、リリースのタイミングの微妙さと選曲の偏りが売上げダウンへ繋がってしまったようだ。
 

以下、ピックアップ。

第6位 I LOVE UNICORN~FAN BEST~ /ユニコーン

I LOVE UNICORN~FAN BEST~

ユニコーン初のファン投票によるベストアルバムが初登場で6位にランクイン。

初動売上げは5.2万枚

復帰第一弾アルバムでオリジナル盤だった前作「シャンブル」の初動15.9万枚から大幅ダウン

なんとベストがオリジナルの3分の1しか出ないという事態に。

これまた「ベストでダウン」現象

 
復活の話題性がかなり高く、前作がかなりのヒットになっていたので、今作も勢いに乗っていくかと思われたが…。

「ベストでダウン」してしまうということはライト層にはあまり届かずに、かつ多くの固定ファンが買い控えたということ。

よって、前作を購入したのは復活を心待ちにしていた昔からのファンがほとんどだったってことか。

もし、前作の購入層の多くが復活で興味を持った新規ファンならば、過去の人気曲が多く収録されている今作にも流れていく可能性が高い。

しかし、そうならなかったところを見るに、復活で盛り上がっているのは過去の音源は既に持っている昔からの固定ファンだったのだとわかる。

~今日のふといいなぁ~
雨上がりに見た幻  by the pillows

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