AKB48『RIVER』、驚愕のチャートアクションまとめ
チャートチェックの前に、本日はAKB48の驚愕のチャートアクションをまとめておこうと思う。
今回のAKB48は過去に類を見ないレベルの過激イベント商法で勝負してきた。
恒例の握手会だが、今回の開催回数はなんと300回以上。
さらに、握手券付きパッケージの数は驚愕の200種以上。
そして、握手会に参加するアイドルは総勢130人以上。
あまりにもぶっ飛びすぎててコメントのしようもない状態だが、とりあえず度を越しているということだけは誰もがわかるだろう。
まず、メンバーが130人以上いるユニット自体が例にない。
地方の学校の全校生徒より多い。
パッケージ数に関してだが音源などの違いは一切なく、握手券の内容の違いで200種以上となっている。
よって、ジャニーズなどの複数商法とは形態が違うものの、200種リリースというのはややインパクトがありすぎる。
今回は「個人指名」できる握手券があったようで、メンバーが130人以上いればそれだけパッケージ数(というか握手券数)が増えるのは必然。
また、握手券の多くが「キャラアニ.com」などで「予約」しなくてはゲットできないという条件付きだった。
そのため、記事冒頭で記したように「驚愕のチャートアクション」が生まれることになった。
以下、『RIVER』の売上推移グラフとなる。
※日曜付の3000は仮数値
火曜付から木曜付までの流れはまるで滝のようである。『RIVER』なのに。
初日に9万枚近く売り上げたCDがその5日後に3,000枚しか売れないなんて、史上初の珍事だ。
多くのファンが握手券のために前もって予約していたために、フラゲ日とリリース日に売上げが一斉加算された結果がこれだ。
また、握手券目当ての複数枚購入が多発し、1人で数百枚購入した猛者も確認されている。
よって、実際にCDを購入したファンの人数は売上げとは程遠いものだと考えられる。
なお、余談だが、ヤフオクにはこの『RIVER』が大量発生している模様。
「AKB48 RIVER」で検索すると…
写真がCDじゃなくて握手券というのが、「メインは握手券でCDはおまけ」という寂しい現実を表している。
3819件にもなると、これははじめから転売目的で買い占めた輩がいると考えた方がいいかもしれない。
ちなみに先週、今週のAKBと同等の初動を記録したB'zのシングルは43件ヒットだった。これが普通。
何はともあれ、AKBのおかげで盛り上がったのは確か。
若干気がかりなのは、今作が「年間上位曲」として扱われても「誰も知らない」状態にあること。
AKBの今作は「高売上≠世間に浸透」という構図を成す代表作として扱われていくことになるのだろう。
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それでは、チャートチェックに移ります。
前回記事で4/20付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。
ではでは、さっそく…
4/20付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!
第1位 湘南乃風~JOKER~ /湘南乃風
湘南乃風の4枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得!おめでと~ヽ(^o^)丿
初動売上げは8.4万枚。前作「湘南乃風~Riders High~」の初動22.0万枚から大幅ダウン
前作はブレイクのきっかけになった大ヒット曲『純恋歌』の勢いそのままにアルバムでも軽く20万枚越えを果たしていたが、今回は一気に10万枚にも届かない結果に。
『純恋歌』ほどのヒットになった曲が今回なかったのはダウンの要因の1つだが、前作から2年7ヵ月開いたリリース間隔もよくなかったと思われる。
アルバムで2年7ヵ月で、かつシングルでも1作1作のインターバルがかなり大きかったので、一時期付いたファンが離れるのには十分な期間だった様子。
ただ、これでも『純恋歌』以前の作品より数字は高い。
また、リリース形態が前作から変わらずCD1種リリースというところも実は凄い。
DVD付でも一緒にリリースしていれば、もしかすると10万枚近くまで伸びていた可能性もある。
湘南乃風の名が良くも悪くも広く知れ渡った今、新規ファンの獲得は至難の業。
今後は現在ついているファンをいかに離さずにやっていけるかにかかってきそうだ。
第2位 DO YOU DREAMS COME TRUE? /DREAMS COME TRUE
前週の1位から1ランクダウン
週間売上げは6.3万枚。
前週の8.3万枚からダウンだが、このご時世としては奇跡的なキープ力を見せた。
これで4週連続TOP3入りという快挙を達成。ただ単に凄い。
この時点は累積は50万枚を軽く突破(累積52.3万枚)。
スタートダッシュこそ前作を大きく下回ったものの、最終的な結果は前作に劣らないものになりそうだ。
第3位 美 我 空 - ビ ガ ク~my beautiful sky /剛紫
(ジャニーズによりジャケット写真なし)
KinKi Kidsの堂本剛によるソロプロジェクト、剛紫のアルバムが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは5.8万枚。前作「I AND 愛」の初動8.3万枚からダウン
同時リリースのシングルと同様に、自身の誕生日に合わせて金曜リリースのため、オリコン集計上は2日間ほど不利だったのだが、あと2日間で2.5万枚売れたとは考えにくい。よって、ダウン。
楽曲の独特な世界感が加速しているせいかファン離れが止まらなくなっている様子。
リリース形態はブックレット付の初回盤とCDのみ通常盤の計2パターン。
DVD付はないものの、初回盤と通常盤で収録曲が違っており、複数枚購入促進商法には普通に手を出している。
アーティスト路線でいきたいように見えるのだが、売り方は至って普通のアイドル。
ただ、アイドルっぽくない点もある。
同時リリースのシングル『空~美しい我の空』の初動は4.4万枚で、今作の初動は5.8万枚。
そう、「シングル<アルバム」という構図が成り立っているのである。
シングルに比べてアルバムでは複数買いがしにくいため、「シングル>アルバム」となりやすいのがジャニーズの特徴だが、この人はその呪縛からは抜け出している。
これはアーティストとして捉えられているからなのだろうか、それとも複数買いするようなファンがもうあまりいないということなのか。
後者だとここからさらにファンが離れて数字を落としていくことが危惧される。
~今日のふといいなぁ~YOUR ORDER by the pillows
二つの言葉 by ゆず
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