アルバム先行シングルのB'zが前作を上回るスタート!
久々にデイリーチャートをチェックしていきます。
本日発表された10/13(火)付デイリーシングルチャートには今週の新譜が勢ぞろい。
その中で1位に立ったのは、B'z『MY LONELY TOWN』!
1位はもはや指定席だが、注目は売上げ枚数だ。
推定売上げは前作の初日を上回る65,206(枚)!
なんと月9ドラマ主題歌という強力タイアップだった前作の初日を超えてきた。
10月新譜チェックでも記したように、B'zの今作にはセールス面でのマイナス要素がうようよ。
❶前作が両A面仕様だったのに対して今作は通常のシングル
❷月9主題歌という大型タイアップがはずれ、タイトル曲がノンタイアップ
❸そして、極めつけは翌月リリースのアルバムからの先行シングルだという点
ただし、マイナス要素が大半の中でプラス要素もいくつか。
①前作が主題歌に起用された月9ドラマの挿入歌だった『イチブトゼンブ』のバラードヴァージョンを収録
②B'z史上初めてMVを収録したDVD付初回盤がリリースされるという点
新譜チェック時には❶、❷、❸をどれだけ①、②で相殺していけるかがポイントだと記した。
この初日のスタートを見る限りでは、このポイントをクリアできているのは間違いない。
ここで、前作の売上推移をもとにした今後の売上推移予測を見ていこう。
(※赤数字は予測値)
もし、今作が前作と同じようなチャートアクションを見せる場合の最終到達地点は18.0万枚と導かれる。
しかし、前述したように、今作はノンタイアップで、かつアルバムの先行シングル。
初日こそ初回盤などの効果でプラス要素が勝ったものの、明日以降はマイナス要素のほうが前面に現れてくることが予想される。
そうなると、前作ほどの粘りが出ず週序盤で数字を落としていくと考えられ、結果的には前作の初動を割れ込む可能性が高い。
まず、B'zにとっての正念場は明日発表されるデイリー2日目の成績ということになりそうだ。要チェックである。
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前回記事で4/6付チャートを見終わったので、本日からは4/13付に突入です。
4月って…まだ春やがな。
では、さっそく…
4/13付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 It's all Love! /倖田來未×misono
倖田來未とmisonoによる姉妹ユニットが初登場で1位を獲得!おめでと~ヽ(^▽^)ノ
兄弟・姉妹ユニットによる初登場1位獲得は史上初の快挙とのこと。
なお、初登場以外では過去に「ビリー・バンバン」、「フィンガー5」などが1位を獲得している。
「初登場で1位」というのがポイントの記録だが、このご時世、初登場じゃない1位のほうが稀で価値がある感じなので、何だかあまり凄いことに感じない。
言ってしまえば、1位を取れるのは初週だけというアーティスト、アイドルがほとんどだし。
一方、misonoにとってはどの名義を通じても初の週間1位獲得ということになる。
こっちのほうが意外で、day after tomorrow時代でもシングル・アルバム通じて最高位は2位だった。
初動売上げは7.4万枚。
倖田來未の前作は『stay with me』で合算で初動5.8万枚。かなり苦しんでいた。
misonoの前作は『球根~やる気・元気・その木の根っこ~』で初動0.3万枚。
姉は合算の数字だが、これまでの2週目での下落率を考えて、おそらく初週は5万枚に届くか届かないかといったところ。
つまり、2人の前作の数字を単純に足しても5万とちょっとにしかならない。
今回7万台半ば出ているところを見ると、姉妹コラボの話題性はあったと捉えていいだろう。
また、今作は他の新譜よりリリース日が1日早い。
よって、他の新譜よりオリコン集計期間が1日多かった。これも7万台半ばまで伸びた要因のひとつである。
リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】、【ファンクラブ限定】の計3種リリース。
倖田來未の前作と同じ商法なので、そこまで商法で釣り上げたというわけでもなさそう。
今作のリリースに至ってはメディア露出をかなり行っていたので、単純にライト層を多少引き込めたようだ。
ただ、知名度のある姉妹のコラボにしては、売上げの伸びはがそれほど爆発的なものでなかったのも確かで。
もし、あと数年前にこの企画を打っていたら、今回の数倍は軽く出ていたと思われる。
まぁ、今更言ってもあとの祭りってやつだが。
第2位 チューしようぜ! /AKBアイドリング!!!
AKB48とアイドリング!!!から8名ずつ選抜された計16人によるコラボユニットが初登場で2位にランクイン。
初動売上げは3.2万枚。
AKB48の前作が初動6.6万枚で、アイドリングの前作が初動1.5万枚。
AKBにすれば半減だが、アイドリングにすれば倍増。
まぁ、両ユニットから8人ずつ選抜なので、売上げが単純に両者の合算にならないのは当たり前で。
上の倖田姉妹と違ってコラボの話題性がプラスになるとは考えにくく、どちらかというとコラボだから買い控えるファンが多そう。
例えとして相応しいかは微妙だが、男性だとあり得ないがジャニーズユニットと東方神起が組むようなものか。
これだと確実に暴動が起こる。相乗効果とかそんな話じゃない。
そう考えると、異なるファン層をもつアイドルユニット同士のコラボだとこれくらいの数字になるのが妥当に思える。
リリース形態は初回限定A、初回限定B、通常の計3種リリース。
収録音源に違いはないが、DVDの収録内容がAとBで異なるため、複数枚購入促進商法。
なお、今作のプロデュースはAKBサイドの秋元康なので、プロモーションもAKB寄りになっており、イベント抽選シリアルナンバーを封入。
AKBお得意のイベント商法であるが、これも当然複数買いを助長する効果あり。
そう考えると、実際に買っているのはこの初動の半分いるかいないかも微妙なレベルだと思われる。
こういった売り方が腑に落ちない人も多いと思うが、これが今のパッケージ市場の売上げキープのからくりだったりする。
特にアイドルはそれがモロに出るので、わかりやすくて解説しやすくて助かる。
なお、このユニットは当初一回だけの企画ということではなく、継続ユニットと発表されていたらしいが、10月現在、第2弾は発表されていない。
第3位 PUZZLE/Revive /倉木麻衣
倉木麻衣の31枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは2.9万枚。前作『24 Xmas time』の初動2.1万枚から上昇
ここ数作は2万台序盤で何とか持ち堪えているような状態だったが、ここで久しぶりに大幅に回復。
しかし、どうやら楽曲が多くの人に受け入れられたとか人気が回復したとかいうわけではないようで。
今作は前作から一気に商法が凶悪化。
2種リリースだった前作から一転、今作は全4種リリースとなっている
両A面でタイトル曲の表記順を入れ替えて、『PUZZLE/Revive』と『Revive/PUZZLE』の2種を用意し、それぞれに初回限定盤と通常盤をリリース。
過去に、同じ事務所のBREAKERSなどが使ったことのある商法である。
さらに、今作はビーイングの専売特許「コナンタイアップ」。
この「コナンタイアップ」自体の効果はもうほとんど出ない状態だが、今回はコナンに紐付けて、特典を用意(「パタパタPHOTOパズル」と「コナンカード」)。
なお、これらの特典はタイトル曲表記順の違いで内容も異なっている。
こうして文にして羅列するとわかるが、かなりドギツイ複数枚購入促進商法。
事務所サイドはアルバム「touch me!」が超低レベル週にぶつかって運よく1位を獲得し、メディア露出などを重ねた今がチャンスだと見たのだろう。
裏では先述したようなドロドロした商法がうごめいているのだが、そこまでこの手のことに詳しくない人なら「また人気出てきたんだ」と錯覚させられるのだろう。
ただ、これだけ複数買いを助長する商法であっても、倉木ファンがジャニーズなどのアイドルファンのように釣られてポンポンと複数買いするかどうかは微妙。
そこまでファンが弾力的に動かなかった結果が0.8万枚程度の上昇で終わったということなのかもしれない。
~今日のふといいなぁ~MY LONELY TOWN by B'z
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