アニメ「けいおん!」関連作が暴走!
本日はいきなりチャートチェックからはじめます。
前回記事で4/27付チャートを見終わりましたので、本日から5/4付チャートに突入していきます。
まずはいつも通りに、シングルチャートからチェックです。
この週はアニメ関連作品が久々に猛威を振るいました。
そのアニメとは…「けいおん!」!
この関連曲を一気に見ていく関係で、今回のチャートチェックにはちょっと変則的になります。
ではでは、さっそく…
5/4付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 Share The World/ウィーアー! /東方神起
東方神起の27枚目のシングルが初登場で1位を獲得!おめでと~ヽ(^o^)丿
前作からわずか1ヵ月と1週間でのリリース。
これが通算6作目のシングル首位獲得となる。
初動売上げは9.8万枚。前作『Survivor』の初動7.5万枚から上昇
前作は2週後にアルバムリリースを控えてのリリースで、アルバム先行シングルだった。
そこから今回は通常の条件下でのリリース。よって、上昇は当たり前っちゃ当たり前。
ただ、同じく否先行シングルだった前々作『Bolero/Kiss The Baby Sky/忘れないで』の初動は8.9万枚だったので、そこから見ても上昇。
ついにもうすぐ10万台というところまできた。
上の表からもわかるように、08年以降の東方神起は爆発的ではないものの、着実に数字を伸ばしてきている。
リリース形態は今回も前回と同じで、一般流通【CD+DVD】と【CDのみ】の2種+ファンクラブ限定盤が1種で計3種リリース。
【CDのみ】にはリミックス楽曲1曲多く収録しているため、複数枚購入促進商法ではあるが、これは前々からそう。
商法は変化せずに売上げが上がっているのだから、人気上昇と捉えるのが筋だろう。
今作はアニメ「ONE PIECE」タイアップがため。
『Share The World』が主題歌、『ウィーアー!』が「ONE PIECE」初代主題歌のカバー。
さらに、カップリングには4thシングルで「ONE PIECE」エンディングテーマだった『明日は来るから』を再収録。
東方ファンとONE PIECEファンが被っているとは思えないのだが、上昇はこの効果によるところなのだろうか。
初動の数字だけ見れば、すでに同じエイベックスで知名度は上であろう浜崎あゆみや倖田來未などを優に超えている。
さて、こうなると注目はただひとつ。ベスト盤はどのタイミングで出るのか。
以下、変則的に2位と4位を同時チェック。
第2位 Don't say "lazy" /桜高軽音部(平沢唯(豊崎愛生), 秋山澪(日笠陽子), 田井中律(佐藤聡美), 琴吹紬(寿美菜子))
人気アニメ「けいおん!」のキャラソングが初登場で2位にランクイン。
念のため触れておくと、アーティスト名義のカッコ内は「アニメのキャラ名(声優名)」である。
初動売上げは6.7万枚!
さらに、
第4位 Cagayake!GIRLS /桜高軽音部(平沢唯(豊崎愛生), 秋山澪(日笠陽子), 田井中律(佐藤聡美), 琴吹紬(寿美菜子))
人気アニメ「けいおん!」のキャラソングが初登場で4位にもランクイン。
初動売上げは6.2万枚!
2位にランクインした『Don't say "lazy"』がエンディングテーマ、4位にランクインした『Cagayake!GIRLS』がオープニングテーマとなっている。
今2作は発売前からAmazonにて1位、2位を独占するなどヒットの兆候を見せており、そのチャートアクションには多くの注目が集まっていた。
これまでにアニメ関連では「魔法先生ネギま!」、「らき☆すた」、「涼宮ハルヒ」、「マクロスF」などの関連作が特出した売上げを叩き出し、チャートを盛り上げてきたが、どうやら09年はこの「けいおん!」らしい。
もともとは4コマ漫画が原作で、アニメは今年の4月からスタートした。
ただ、放映期間は短くて6月には終了。わずか3か月の放映となった。
それでも、今作はアニメ放映真っ只中の4月にリリースされているため、原作ファンもアニメファンも取り込めたようで、その数字は普通のアーティストではそうそう出せないところまで伸びた。
このご時世、初動が6万に届くアーティストなんてほんの一握りだ。
ここ数年で最も恐ろしい数字を出したアニメ関連曲といえば、07年の『もってけ! セーラーふく』が記憶に新しい。
この曲は同発のV6に敗れ2位だったものの、両者の売上げ差はわずか0.2万枚しかなく、下手すれば「ジャニーズを潰してアニメ関連曲が1位」になっていたということで大いに話題となった。
そんな『もってけ!セーラーふく』の初動が6.6万枚。
今回の「けいおん!」EDテーマは初動6.7万枚でそれを僅かながら越えている。
これによって、これまで『もってけ!セーラーふく』が持っていた、アニメキャラクター名義作品の最高初動を更新したことになる。
それだけでなく、今回はOPとEDの2枚が一気にランクインしており、単純に足せば「けいおん!」関連作がおよそ13万枚売れたことになる。
はっきり言って、ぶっ飛んでる。
今2作はデイリー初日である火曜付デイリーに3位(ED)、4位(OP)で登場。
翌日、水曜付デイリーではEDがゆず『逢いたい』を抜いて2位まで浮上。
さらに、そのあとも勢いが止まることはなく、金曜付デイリーではデイリー1、2位独占まで成し遂げた。
キャラクター名義作品による1、2位独占はオリコン史上初の快挙であり、さらにこの1、2位独占も2日間続くことに。
つまり、この2日間は全J-POP、全演歌、全洋楽…日本に出回る全ての曲がアニメのキャラソングに敗れたことになる。
週間では2作同時TOP3入りが期待されたが、OPがわずかにゆずに及ばず、惜しくも叶わなかった。
それでも、十分すぎる大記録。
しかし、この2曲の勢いは発売週だけに止まらなかった。
その模様はまた追々解説していく。
それにしても、発売元のポニーキャニオンはウハウハ状態だろう。
なんたって、自社のトップアーティストであるaikoの作品と同等の数字がポンポンと2作も出たのだから。
続いて、3位をチェック。
第3位 逢いたい /ゆず
ゆずの27枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
初動売上げは6.2万枚。前作『シシカバブー』の初動5.2万枚から上昇
連続でダウンし、下げ止まらない状況だったが、前作から徐々に復調してきた。これで2作連続初動上昇。
今作はNHKドラマ「ゴーストフレンズ」主題歌。
ただ、このドラマの平均視聴率は4%以下。ほぼ効果は出ていないと思われる。
前作もドラマ主題歌だったが、それほど効果が出た形跡はなかったし。
ほとんど固定ファンオンリーの世界なので、タイアップはそれほど関係ないのかも。
また、前作ではゆず初の2種リリースに手を出していたが、今回はまた元通り、魂のCD1種リリース。
そういった条件も踏まえると、今回の上昇はなかなか凄かったりする。
久々にわかりやすいバラード系の楽曲で、「スマスマ」などメディア露出も多数こなしていたのでその影響だと思われる。
今後も何とか6万台をキープしていきたいところだが、さてどうなるだろうか。
なお、4位の「けいおん!」OPとの差はわずか313枚だった。
~今日のふといいなぁ~
声 (from LIVE DVD「終末のコンフィデンスソングス TOUR 2009」) by Mr.Children
Memory feat. DAISHI DANCE by 中島美嘉
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