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2010年2月の記事

2010年2月28日 (日)

ビックリマンチョコ商法

チャートチェックに前に…
 

 

ちょっとちょっと。

 
ふとDVDチャート見たら。
 

世界一ドイヒーで、

私の世界一大好きな番組のDVDが、

Photo

20世紀少年を倒してました。

 
前回のDVDも売れていたので、人気が出てきているのは感じてましたが、まさかここまでとは

07年の正月特番から今週までぜ~んぶ見ているファンとして、これは嬉しいなぁ。

 

 

さて、チャートチェックに移ります。

本日は7/6付チャートに突入です。まずはいつも通り、シングルから。

ではでは、さっそく…

7/6付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

第1位 たんぽぽ/海賊船/其の拳 /遊助

たんぽぽ/海賊船/其の拳

上地雄輔のソロ名義、遊助の2枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

初動売上げは17.6万枚。前作『ひまわり』の初動21.9万枚からダウン

 
ソロとしては2枚目のシングル。

前作では初動20万越えながらも、同発のKAT-TUNに阻まれ、2位に終わっていた。

よって、これがソロ初の1位獲となる。

 
順位は最高位を記録したものの、数字は2作目にして早くもダウン。

今回のリリース条件を考慮すると、このダウンは若干痛い。

  
前作は【CD+DVD】と【CDのみ】の2形態だったが、今回は表記からもわかるように、トリプルA面仕様で、パッケージも全3形態に増加。

【CD+DVD】が2種に、【CDのみ】が1種で合計3種である。

CDの収録内容はどれも同じだが、DVDは2種で内容が異なるため、全音源/映像を購入でコンプするためには必ず2枚買わなくてはならない複数買い促進商法

 
これだけの商法を使って、4万以上落としているので、次回作で商法を緩めるとさらに数字は落ちてしまいそうだ。

ただ、それでもこのご時世で初動17.6万枚は十分立派な数字である。
 

第2位 涙サプライズ! /AKB48

涙サプライズ!(DVD付)

AKB48の12枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

初動売上げは10.4万枚。前作『10年桜』の初動6.6万枚から大幅増

自身初の累計10万突破となった前作の総売上を1週間で抜き去る好調ぶりで、グループ初の初動10万越え

 
前作同様、通常盤(初回プレス版あり)と劇場盤の2種リリース

ただ、今回もCDとは別の方面からファンに刺激を与えている。
 

いつもの「全国握手会参加券」の封入はもちろんのこと。

今回はそれに加え、「AKB48 13thシングル選抜総選挙」投票用シリアルナンバーカードを封入。
  

次回作の選抜メンバーをファンの投票によって決めるという企画で、その投票のためにはCDを買わなくてはならないという商法である。

自分のお気に入りの子に投票するために大量購入を行ったファンがかなりいると思われ、店舗によっては複数枚をパックにして販売していたところもある模様。
 

基本的に「CD=イベント参加券のおまけ」といった感覚だろうが、今回はさらに「CD=投票用紙のおまけ」という面も追加。

握手会に参加するためにも、投票するためにもCDを買わなくてはならないのだから、数字は伸びて当たり前といったところか。

しかしながら、ファン自体が減っていてはこのような商法は通用しない。

固定ファンががっちりついており、もしくは少しずつファンが増えているからこそ効果を発揮するやり方だと言える。
 

余談だが、「CD=イベント参加券のおまけ」とか「CD=投票用紙のおまけ」などをいちいち書くのが煩わしいため、

今後、当ブログではCD(本来のメイン)をおまけとして扱う今回のAKBのような商法を「ビックリマンチョコ商法」と呼ぼうと思う。

お若い方々はWikipediaで「ビックリマンチョコ」と検索してみて。

(※目当てのシールだけを抜き出してメインのチョコを捨てたり、たくさん買って食べきれなくなったチョコを捨てたりという道徳上良くない事例が多発して社会問題とまでなりました。)
 

第3位 MY HEAVEN /BIGBANG

MY HEAVEN(通常盤A)

韓国のアイドルグループ、BIGBANGの日本デビューシングルが初登場で3位にランクイン。

初動売上げは2.6万枚。
  
 
日本デビュー作がいきなりのTOP3とロケットスタートだが、商法面もいきなりキツい。

リリース形態は初回盤(DVD付)と通常盤(CDのみ)が2種で計3種リリース

かつ、初回盤と通常盤の1種はカップリングが異なっているので、複数買い促進商法

 
デビュー作だろうとなんだろうと、やはりアイドルの商法はキツいってことか。

 
また、今回のデビューに際してはかなりメディアのプッシュがあり、特に、おば様方が視聴層の番組ではかなりO.A.がなされた様子。

楽曲の雰囲気は若者向けな気がするんだけど、ターゲットはやっぱそういう上の層なのかな。

もう「ヨンフィーバー」からかなり経つし、「韓国アイドル=おば様」っていう固定概念は捨てるべきなのかもしれない。

 
ただし…日本という国では某事務所の力で男性アイドルが長続きしないのだが…この人たちはどう戦っていくのだろうか。注目だ。

 
~今日のふといいなぁ~
花になる  by レミオロメン
涙  by FUNKY MONKEY BABYS

2010年2月24日 (水)

辻井伸行、全作品がチャートインの快進撃!

辻井さんの話題の前に…

 

非常に地味ですが、ブログのサブタイトルを変えました。

 
前のだと、タワーさんに怒られそうだったので。

じゃなくて、最近は音楽関連ではチャートのことしか書いてないので。

 

No Music No Life

音楽がないと生きていけない!っていう人は死ぬほどいるだろうけど。

 
No Hit Chart No Life

ヒットチャートがないと生きていけない!っていう人は珍しいでしょ。 

 
珍しいというか、
 

ど変態。
 

 
でも、明らかにこっちのほうが私に、そしてこのブログに合ってる。

てなわけで、今後もど変態でいきますので、よろしくです 

 

チャートチェックに移ります。

前回記事では6/29付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。
 

ではでは、さっそく…

6/29付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

第1位 塩、コショウ /GReeeeN

即納!※DVD付限定盤!■GReeeeN CD+DVD【塩、コショウ】09/6/10発売

2週連続1位!

週間売上げは17.3万枚

前週の初動45.2万枚からこの数字。

数年前なら普通だったろうが、ここ最近の傾向からすると、この2週目の数字は驚異的。

 
ひとつ引き合いに出すなら、ミスチルの「SUPERMARKET FANTASY」。

これは初動70.8万枚から2週目17.8万枚だった。

 
初動はミスチルのほうが25万枚ほど上なのにもかかわらず、今回のGReeeeNの2週目はこのミスチルの2週目の数字に匹敵している。

GReeeeNの粘りが尋常じゃないことがよくわかるはずだ。

 
2週で累積は62.6万枚。オリジナルアルバムとは思えない勢いである。

まるでここだけ次元が違う。
 

第2位 debut  /辻井伸行

debut

前週の8位から6ランクアップ

一気に2位まで上がってきた。

 
週間売上げは5.3万枚。前週の1.7万枚から3倍以上にジャンプアップ!

「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」優勝の報道が各メディアでピークに達し、CD売上にも一気にガツンときた様子。

 
なお、今作の2位をもって、17年10ヵ月ぶりにピアニスト歴代最高位を更新。(※これまでの最高位は西村由紀江「101回目のプロポーズ」の3位)

さらに、2位はクラシックアーティストのアルバム最高位タイ記録となる。

まさに記録ずくめといった感じ。
 

そもそもクラシックアーティストがここまで脚光を浴びること自体が珍しいので、これらの記録はなかなか塗り替えられないと思われる。

 
第3位 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 /辻井伸行×佐渡裕

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(DVD付)

前週の16位から13ランクアップ

週間売上げは2.7万枚。前週の1.2万枚からこちらも倍以上に。

 
本人単体名義じゃなく、コラボ名義の作品までも急上昇。

もちろん、辻井の参加作品ということが急上昇の要因だろうが、中には報道の際に、この佐渡裕氏も恩師として一緒に名前が上がることが多かったので、その流れも好影響だった様子。

 
クラシックアーティストによる同時2位、3位獲得はオリコン史上でも異例の大快挙。

また、この週の音楽DVDチャートにも辻井の作品が2位(総合7位)にランクインし、これでデビュー以来リリースした全3作品がすべてTOP10入りしたことに。

なお、クラシック作品のDVD総合TOP10入りは史上初の快挙となる。

  
コンクールでの優勝がこの勢いを生んでいるのは確かだが、やはり盲目というのもメディアが注目した大きな要因だろう。

辻井本人はどのような気持ちでこのメディアの尋常じゃない煽りを見つめたのだろう。

 
第5位 hug  /新垣結衣

hug

新垣結衣の2枚目のアルバムが初登場で5位にランクイン。

初動売上げは2.3万枚。前作「そら」の初動7.3万枚から大幅ダウン

 
前作は映画「恋空」が話題になる中でのリリース。(収録曲「heavenly day」が「恋空」挿入歌)

その効果もあってか、デビュー作にしていきなりかなり高めの数字をつけていたが、2作目にした3分の1以下になる大失速。

 
前作はDVDの有無、ジャケットの違いで通常盤と初回盤の2種リリースだったが、今回は初回盤が1つ増えて、計3種リリースになっている。

初回Aが本人書き下ろしジャケット付き、初回Bが2CD、通常盤がCD+DVDという内容で、完璧な複数買い促進商法

 
この商法もあって何とかシングルよりは高い数字を出したが、前作からの下げ幅はあまりに大きく、不安を拭い切れない。

~今日のふといいなぁ~
子供たちの未来へ by ケツメイシ

2010年2月21日 (日)

忌野清志郎、遺作が最初で最後のTOP10入り

本日はいきなりチャートチェックからスタートです。

前回記事で6/29付シングルチャートのTOP3を見終わったので、本日は4位以降をチェックしていきます。

この週は新曲ラッシュ。

9位以外はすべて新譜のTOP10となっております。

 
では、さっそく…

6/29付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!

第4位 I Believe~夢を叶える魔法の言葉~/Don't leave me  /南明奈のスーパーマイルドセブン/里田まい with 合田家族

I Believe~夢を叶える魔法の言葉~/Don’t leave Me(DVD付)

人気バラエティ「クイズ!ヘキサゴンⅡ」からの新ユニットが初登場で4位にランクイン。

初動売上げは2.7万枚

 
今回はアイドルの南明奈と芸人たちによる7人組ユニットと、以前にも出した里田まいユニットの両A面。

初動2.7万枚は「羞恥心」メンバーが絡んでいないヘキサゴンCDの最高初動となる。

 
里田まいユニットは前作で初動2.3万枚出しており、2万台を出すセールスパワーはあるので、それと南明奈ファンが動いてこのこの数字といった感じか。

まぁ、今回は両A面と言えども里田ユニットはトップではないので、南明奈も結構数字を引っ張った可能性がある。

 
どんどん出てきてそこそこの数字を残すヘキサゴンユニットだが、羞恥心以外はほとんど一般の人へ浸透していなさそう。

なお、今作も2曲とも作詞は島田紳助。稼ぐ働くなぁ。

 
第5位 Oh! RADIO /忌野清志郎

Oh! RADIO

09年5月2日に帰らぬ人となったロッカー、忌野清志郎の遺作が初登場で5位にランクイン。

初動売上げは2.0万枚

遺作にして自身初のTOP10ヒット(※ソロ名義)。

というか、これだけ有名な人なのにTOP10入りさえしたことがなかったとは意外。

 
今作はもともと「FM802開局20周年」を記念して作られた楽曲で、当初予定はなかったが、急遽リリースされた。

そのため、歌詞がラジオと紐付いたものになっている。

 
hideやZARDなど遺作がヒットする例は過去にも多くあるが、生前に一度もTOP10入りできずに最後の最後で達成する例はなかなかない。

まさに有終の美を飾ったような幕切れである。
 

「Oh! RADIO 聴かせておくれ この世界に 愛と平和の歌を」

このメッセージは結構響く。

なお、もともと楽曲を提供されていた「RADIO SOUL 20」(スガシカオ、BONNIE PINK、阿部真央など参加)のヴァージョンは正式に音源発表されていない。

youtubeなどには落ちているので、気になった人はぜひ聴いてみてほしい。

 
第6位 少女S /SCANDAL

少女S

ソニー系ガールズバンド、SCANDALの3枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

初動売上げは1.8万枚。前作『SAKURAグッバイ』の初動0.4万枚から大幅上昇

 
「前触れなき不自然な上昇」とくれば、疑うべきは商法の狂化とアニメタイアップ。

今回はなんと両方。
 

まず、アニメ「BLEACH」OPタイアップ。

これはソニーお得意のやり方で、今回も効果はバツグンだった模様。

 
かつ、パッケージ数も前作の2種から増加し、全3種リリース

1種増えただけでなく、ジャニーズ勢が得意とする「収録曲(カップリング)替え」まで発動し、複数買い促進商法に手を染めている。

これだけやれば数字は伸びて当然というソニーの典型パターン。

 
ただ、そもそも固定ファンが5,000もいないことは前作の結果から明確なので、パッケージ増はそれほど売上に影響していないとも考えられる。

そうなると、やはりアニメタイアップが強かったと捉えるのが正しいのかもしれない。

  
支持率が上がっての売上上昇ではないため、次回作でアニメタイアップが外れれば、また元通りになるパターンである。
 

第7位 Switch  /mihimaru GT

Switch

mihimaru GTの20枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

初動売上げは1.4万枚。前作『幸せになろう』の初動1.5万枚から微減

 
8ヵ月ぶりのシングルだったが、前作とほぼ同じ水準でキープ。

リリース形態もDVDの有無で2種類という最も一般的なかたちで変化なし。

 
SOFFetとのコラボだった前々作で1万台ギリギリにまで下降していたが、前作、今作となんとか持ち直している。

『気分上々↑↑』以来、爆発的なヒットはないものの、安定して初動1万台を出すセールスパワーはついているようだ。

 
なお、今作はテレビ東京系「世界卓球2009 横浜」テーマソングというタイアップだったが、それほど効果はないと思われる。

スポーツ全般だったり、野球やサッカーならまだしも「卓球」関連でヒットは出たことがない気がする。

 
第8位 Faraway~星に願いを~ /GACKT

Faraway~星に願いを~

GACKTの32枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

ソロデビュー10周年を記念した「4週連続リリース」の第2弾シングルとなっている。

 
初動売上げは1.3万枚。前作『小悪魔ヘヴン』の初動1.6万枚からダウン

第2弾にしてもう0.3万枚下がってしまった。

このあと続く2作に若干の不安が残る結果だ。

 
なお、今回もいつも通り、DEARS(ファンクラブ)限定盤はオリコン集計外となっている様子。

ファンクラブ会員を対象とした通販はオリコン集計外なのかな。そうだと、他のアーティストの事例など気になることが多々…。

それとも、GACKTサイドがオリコンに申請をしていないのかな。

いずれにせよ、ファンはほとんどオリコン集計外のほうへ流れているはずなので、それを除いても1万台を軽く出せているなら、当分は安泰だろう。

 
以下、ピックアップ。

第10位 ∞1 /Do As Infinity

∞1

05年9月に解散したバンド、Do As Infinityの再結成後初のシングルが10位に初登場。

初動売上げは1.2万枚

解散前のラストシングル『TAO』の初動2.1万枚から大幅ダウン

 
再結成を宣言したのが08年の夏で、復帰第1弾である今作が09年6月リリース。

再結成から今作まであまりに開きすぎたのでは…?

 
そもそも解散時に武道館ライブをやって、そのライブDVDやCD、7枚組のBOXセットなど「最後」を強調して様々なアイテムを死ぬほど投入していた。

にもかかわらず、わずか数年でひょうひょうと戻ってきて久々にCDを出してもやはり兼ねてからのファンはついてこれなかった様子。

 
なお、解散までは全楽曲の作曲を手掛けていた「DAI」こと長尾大が、今作では一切制作にかかわっていない。

それで曲のクオリティが上がった下がったという話は抜きにして、DAIがいないD.A.Iということで初期からのファンは離れた可能性がある。

 
リリース形態がCDのみの1種だったり、それほど大きなタイアップがなかったりと不利な要素は少なくなかったとはいえ、復帰第1弾がこれだと先が厳しそう。 
 

~今日のふといいなぁ~
恋一夜 by Acid Black Cherry
Time Flies  by B'z

2010年2月20日 (土)

AKB48、再び伝説を…記録的大暴落!

デイリー1日目に驚異のスタートダッシュを切ったAKB48。

初日だけで売上は20万枚を超えた。
 

これは現在の「全国推定売上」が導入されて以来、2組目の快挙(1組目は嵐)。

また、女性アーティスト・アイドルでは初の快挙ということで「伝説」となったのだが…。


AKBはそのすぐ翌日にも「伝説」を残すことになった。

 
2/17(水)デイリーチャート、AKB48は1位をキープ。

しかし、売上枚数は34,294枚と前日から記録的な大暴落

なんと初日23万枚の15%程度になってしまった。

初日の尋常でない数字から、ライト層にも多少は届いているのでは?と推測するチャートファンも多くいた様子。

ただ、このジャニーズや東方神起でさえかわいく見えるような大暴落を見せられると、一般層への訴求はやっぱりできていないと推測せざるを得ない。

  
なお、忘れてしまいそうだが、デイリー2日目というのは正規発売日の売上である。

正規発売日にフラゲ日の15%しか売れないCDというのもかなりレアである。

 
 
さらに、昨日発表された2/18(木)デイリーチャートでもAKBの売上は下げ止まらず。

デイリー3日目の売上げは17,688(枚)

前日から約半減までダウンした。

 
ここで、この3日間の売上をまとめ、このあとの3日間の売上予測をアップしておく。

※売上予測の元とするデータは前作『RIVER』売上推移。

Akbs_2

Akbs2

まず、何といってもグラフの角度を見てほしい。もはやギャグである。
 

この予測上では最終到達地点は30.0万枚と導かれている。

本来はこの推定売上計に補正が加わり週間売上となるので、初動で30万枚を超えるのは間違いない状況と言えるだろう。

 
また、昨日発表されたデイリー3日目までの合計で、東方神起『BREAK OUT!』を抜き去り、年間暫定2位に浮上した。

もう上には先週リリースでいきなり年間1位に躍り出たKAT-TUNしかいないという状態だ。

ついに、AKBもここまできたかといった印象。

 
ただ、前作をもとにした予測上では日曜付売上が3,721枚となっている。

初日に23万枚売れたCDがそのたった5日後に0.4万枚しか売れないという衝撃の内容である。

 
これは間違いなくオリコン記録、いやオリコン以外のチャートを含めても史上初のことだろう。

日本記録?いや世界記録か?まさに「伝説」である。

 
果たして、この予測通りになってしまうのか。イベント効果で盛り返してくるのか。

このあとも要注目である。
 

~今日のふといいなぁ~
YOUR ORDER by the pillows
ひょうひょうと by THE BACK HORN

2010年2月18日 (木)

AKB48、伝説へ…1日で23万枚突破!

シングルでもアルバムでも注目作が出る今週。

当初の予定では、初のベストをリリースした東方神起の話題を取り扱おうと思っていました。

 
が、

 
そんな予定は根底からぶっ壊されてしまいました。

  

2/17(水)に発表された2/16付オリコンデイリーチャートには今週の新譜が勢ぞろい。

そんな中、シングル1位となったのはAKB48の4ヵ月ぶりの新曲『桜の栞』!

桜の栞(TypeA)(DVD付)

順位は当初から1位確定状態だったが、驚きはその売上枚数だ。

 
初日売上は驚愕の229,528(枚)!!

おいおいおいおい。

なんと1日で約23万枚を売り上げてしまった。

(´ρ`)ぽか~ん
 

前作『RIVER』の初動売上げは17.9万枚で、現在の累計は229,811枚

また、初日売上は87,795枚だった。


よって、自身最大のヒットとなった前作の4ヵ月分の累計と今作の1日分の売上がほぼ同じというカオスな展開に。
 

前作のときだって、チャート関連のサイト・ブログで祭りが発生するくらいの大暴走だったわけだが、今回はその2.5倍以上のスタート。

もうカオス過ぎて、数字感覚がマヒしはじめている。

(参考:AKB48がリミッター解除!2日で14万枚突破!AKB48『RIVER』、驚愕のチャートアクションまとめ

 
このご時世、23万枚なんて週間(6日間)でも出せるのはジャニーズ勢くらい。

あのミスチルでさえ『HANABI』こそドラマタイアップで初動26万枚だったが、その前2作は初動19.4万枚と23.8万枚。

先週、初動35.4万枚でいきなり年間暫定1位の座に立ったKAT-TUNも、初日売上は15.8万枚だった。

1日で23万枚がどれだけクレイジーな数字かというのはどんな例を引き合いに出しても明確だ。

 

AKBは今回も前作と同様に、強烈な商法をスタンバイ。

一般的なリリース形態は「通常盤A」、「通常盤B」、「劇場盤」で計3種リリース。(通常盤ABにはそれぞれ初回プレスあり)

パッケージ数こそ、大して目立ったものはないが、AKBといえばパッケージでの搾取ではなく、イベントでの搾取が得意技。

今回はそれがパワーを増している。

 
前作では東京ビッグサイトで130人以上のアイドル参加の大握手会を行い、チャートファンらの度肝を抜いた。

これで味を占めたようで、今回も会場は東京ビッグサイト。

そして、今回はただの握手会ではなく、「発売記念写真会」と銘打って、また大変なことをはじめた。

以下、公式HPから抜粋。(参考:http://www.kingrecords.co.jp/akb48/akushukai36.html

 
「好きだった女の子と、卒業式の日に2ショット写真を撮る」ように、
お客様
ご持参のカメラ機能付き携帯電話で
お好きなメンバーと2ショット写真
を撮って頂く
~以下略

Kokuti_2

 
おもしろ。

簡単に言えば、握手じゃなくて写真撮影ができてしまうということ。

自分のお気に入りの女の子と。
 

これじゃあ、「昼のキャバクラ」と呼ばれても言い逃れできないが、ファンはこれに食いつかずにいられないはず。

上の一文にあるように「参加券1枚につき、1人選んで撮影1回」。

AKBファミリ―は総勢100人以上いるので、もしお気に入りのアイドルが3人いれば3枚、10人いれば10枚。

ファミリー全員と写真撮影がしたいという猛者は約130枚、同じCDを買うことになる。

以前にも書いたように、AKB商法の上では「CDはただのイベント参加券のオマケ」でしかないのである。

 
ただ、それでも1日で23万枚を売上げるなんてこと、いくら写真撮影会や握手会で数字を実際の数倍に持ち上げたって簡単にはできない。

昨年の紅白歌合戦出場などの効果もあって、AKB48自体の人気・知名度も着実に上がっていると見て、まず間違いない。

 
しかし、これで安心できないのがAKBをはじめとしたアイドル勢。

2日目での急落という行事が待っている。

もし、デイリー2日目で急落するようだと、現在セールスパワー断トツNo.1の嵐を脅かす存在にはなれない。

果たして、今作はどのようなチャートアクションを見せるのだろうか。
 

さぁ、大・大・大注目の1週間ははじまったばかり。

最後まで目が離せない1週間になりそうだ。

 
~今日のふといいなぁ~
告白  by FUNKY MONKEY BABYS
Overture by 稲葉浩志

2010年2月17日 (水)

「けいおん!」キャラソン、TOP3を寡占!

「けいおん!」の前に…

 

先日、会社の社長を交えての食事の席に参加させていただきました。
 

が、
 
 
もう…

(´Д`;≡;´Д`)アワアワ

 
緊張マックス。

 

 

下っ端の私は話題を切り出したり、いろいろと気を使わなくてはならないのに、まったく動けず。

社長から出していただいたオリコンクイズにも答えられず。

(゚Д゚) コノヤクタタズガ!

 
特に、このオリコンクイズに答えられなかったのは精神的に相当ショックだったようで、週末、謎の風邪みたいのにかかってダウン。
 

今思うと何で答えられなかったのかわからないけど、それが我がノミの心臓の本領発揮だったのでしょう。

 
普段は空いたグラスや皿を下げたり、仕事のできない私でもちょっとは出る幕があるのですが。

この日のお店は私の知っているレベルのお店とは格が違うので、オートメーション。

w(゚o゚)w わー頼まなくても皿が下げられてくぞー

 
 
のん気か。

 
 
ただ、何といっても驚いたのは運ばれてくる料理。

まず、メイン料理だと思ったのがただの肴でした。

 
そんな中、運ばれてきたメイン。

2010021221030001_2 

これ…テレビでゲイノウジンが食べてるやつだ…。

はじめて見た…。

感動 (ノω・、)

2010021221030001_4

これがほんとの肉のカーテン

 
そして、食べてまた感動!

溶ける!

 
なんて表現したらいいのだろう。

「歯を使わなくても噛める」

「舌と上顎で十分」

どれも日本語おかしい。

 
よって、「日本語では表現できない味」ということで。

 
生まれてはじめて、食べ物を食べて鳥肌が立ちました。

 
で、締めがこちら。

2010021222060000

いや、メインでしょう、本来。

この子、もっと頑張れるよ。

 
もうカルチャーショック。

はじめて東京にきたとき以来の感覚。

\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダレ?

 
でも、最高に幸せな時間でした。

 
またいつか、こんな凄い機会があったなら、

1mmでも成長した姿を見せたいです。
 

では、チャートチェックに移ります。

本日は6/29付チャートに突入していきます。

まずはいつもどおりシングルチャートから見ていきます。

 
この週はあのアニメの関連作が再び暴走!

ではでは、さっそくその模様を…

6/29付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

第1位 スピリット  /V6

スピリット【初回生産限定】<MUSIC盤>ジャケットA

V6の35枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

初動売上げは6.5万枚。前作『LIGHT IN YOUR HEART/Swing!』の初動8.2万枚からダウン

 
リリース形態は【2CD】、【CD+DVD】、【CDのみ】の3形態

シングルCDで【2CD】があるのはちょっと珍しい。
 

その【2CD】の1枚にはトニセンとカミセンとしての新曲を収録(スキマスイッチ大橋提供曲も)。

DVDにはMVを収録し、【CDのみ】には他の2形態には収録されていない新曲がカップリングに収録されている。

よって、すべての音源・映像を購入でコンプリートするためには3枚全て買わなくてはならない仕組みになっている。複数買い促進商法

前作も全3種だったが、DVD付が2種とCDのみだった。

 
CDよりDVDのがファンにとって魅力的なのか、それとも前作の「ウルトラマン」タイアップが意外に効いていたのか、今回はやや大きめのダウンに。

V6_2

上の表を見るとわかるが、今作は07年以降では最低初動

一時期は10万台に乗ることもあったが、最近はそのラインからかなり遠ざかってしまった。

もし、今後6万台を割るようなことになると、すでに複数買い促進商法に手を出してしまっているため、打開策がもう無い感じになる。

そうなる前に、なんとか手を打っておきたいところだが…。

 
―2位、3位は都合により、同時発表。

第2位 「けいおん!」イメージソング 秋山澪  /秋山澪(日笠陽子)

第3位 「けいおん!」イメージソング 平沢唯  /平沢唯(豊崎愛生)

TVアニメ「けいおん!」キャラクターイメージCDシリーズ 「けいおん!」イメージソング 秋山澪 TVアニメ「けいおん!」キャラクターイメージCDシリーズ 「けいおん!」イメージソング 平沢唯

アニメ「けいおん!」のキャラクターソングが初登場で2位、3位を獲得!

初動売上げは3.3万枚3.1万枚

「けいおん!」関連の前作はキャラクター4人の名義「桜高軽音部」としてリリースされた『ふわふわ時間』。

この初動が3.9万枚だった。

 
 
今回はキャラクター1人名義でのリリースだったが、両方とも余裕で3万枚を超えてきた。

とてつもない人気である。
 

さらに凄いのはリリース形態がCD1種リリースだということ。

CD1種リリースで3万枚出るのなら、2枚以上出せばアニメファンが相手だということを考慮して、4万台後半も狙える。

つまり、セールスパワーは一般的なアーティスト以上だということである。

 
なお、これで「けいおん!」関連作が5作連続でTOP5入り。

あの「マクロスF」でも成し得なかったことをいとも簡単に成し遂げてしまった。
 

また、このキャラソングシリーズは今回で始まったばかり。

この約2ヵ月後には再びチャートを盛り上げることになる。

その模様はまた後日。
 

~今日のふといいなぁ~
君ドロップス  by TRIPLANE
キミに贈る歌 by 菅原紗由理

2010年2月14日 (日)

激戦!倖田來未vs木村カエラ!

デイリーベースでは追っていけませんでしたが、実は先週、アルバムチャートでは熾烈な週間1位争いが勃発しておりました

チャートファンは皆、その動向を毎日固唾を飲んで見守ったことでしょう。

 
本日は激戦となったその1位争いの模様を簡単にまとめておきます。

 
激突したのは倖田來未木村カエラ

倖田來未は前作から1年ぶりのオリジナルアルバム。

それに07年3月のバラードベスト以来のベストアルバムを1つにパッケージングした豪華盤「BEST~third universe~ & 8th AL"UNIVERSE"」

BEST~ third universe~ & 8th AL “UNIVERSE

まぁ、平たく言ってしまえば、昨年このやり方で成功を収めたドリカムのマネッコ リスペクトかな。 
 

一方、木村カエラは04年のデビュー以来、自身初のベストアルバム「5years」

BEST ALBUM 「5years」 (初回限定版2枚組)

これまでの全シングル+代表曲のDISC1と、未発表曲やトリビュート盤への参加曲などを集めたDISC2で構成されたこちらも豪華盤だ。

 
 
それでは、開戦!

まず、先手を取ったのは倖田來未!

週の新譜が勢ぞろいする火曜付デイリーチャートで1位スタートを切った。

カエラは2位スタートに。
 

倖田の初日売上は76,056枚!

一方、カエラは59,715枚

 
初日時点では両者の差は16,000枚と大きなビハインド。

だが、倖田とカエラの売上推移傾向を把握している多くのチャートファンは、この時点で熾烈な1位争いになることを予期していた。

結局、この差が最後の最後まで鍵を握ることになる。

 
その翌日。

水曜付デイリーチャートでは早くも順位に動きが。

 
デイリー2日目にトップの座に立ったのは、なんと木村カエラ!

初日首位の倖田來未は1日で1位の座から引きずり落とされることに。

(倖田來未:45,350枚 木村カエラ:46,569枚

 
もともと倖田來未はmu-moショップ等の影響で売上が初日に極端に固まるタイプ

これを知っているチャートファンは、失速する倖田をカエラが徐々に追い上げる展開を予期できたわけだ。

ベストアルバムが付いているとは言えども、その特徴は今回も全面的に出てしまった。

 
 
すると、そのあとは4日間すべてデイリー1位の座は木村カエラがキープ。

倖田來未は1日目を除くと、カエラの勢いについていけないまま最終日を終えることとなった。

両者の売上推移のグラフが以下になる。

Kvsk

Photo_2

木村カエラは土曜、日曜の2日間限定で「Butterfly(オリジナル・カラオケver.)」着うたフル無料プレゼント!!」キャンペーンをスタート。

この効果と「Mステ」効果で土曜付では大きく売上を伸ばした。

すると、初日に16,000枚あった差はじわりじわりと縮まり、土曜付発表時についに3,000枚を切ることに。
 

 
ここで、倖田來未サイドも動く。

日曜日当日に緊急イベント開催発表。もちろん、CD購入者限定となっている。

「緊急」ということで、参加したいファンはフラゲしているであろうCDを追加購入しなくてはならない。

ライブイベントではないので、そこまでの効果はなさそうだが、それでも数百枚単位での上昇には貢献しているとみられる。

 
両者、「緊急」系のプロモーションを仕掛け、終えた最終日。

わずか293枚という差で倖田來未に軍配が上がった。

初日の16,000枚という貯金を守り切り、逃げ切ったようなかたちとなる。

カエラは必至の追い上げを見せたが、最後の最後で数字を落とし、逃げ切りを図る倖田を捉え切れなかった。

デイリーでは5勝1敗ながら敗北する構図だけを言えば「エンドリケリーvsポルノ」と同じ。滅多に見られない珍しい光景である。

 
チャートファンとしては、この週のように毎夕のデイリーの発表をドキドキしながら見守れる週が、もっと増えてくれることを願うだけ。

今週のシングルチャートみたいに、初日に、いやリリースが決定した時点で1位が決まってしまう週ばかりではつまらないもんね。

 
~今日のふといいなぁ~
STRENGTH.  by abingdon boys school
罪と罰 ~神様のアリバイ~  by Acid Black Cherry

2010年2月12日 (金)

後のミリオン作品が登場!

チャートチェックの前に…
 
 

今日ショックだった出来事がひとつ。

 
私はここ最近、CDやDVDを渋谷のヤマダ電機で買っていました。

社会人生活スタートに伴って買い揃えた家電のポイントががっつり残っていたので、それを消化するためにね。

 
で、火曜日にファンモンとカエラのベストを買おうと、会社帰りルンルンで向かったところ、

シャッターが…
 

「2/8(月)~2/10(水)
改装のため休業いたします」

Σ( ̄ロ ̄lll)

 
で、

今日、リベンジでリニューアルオープンのLABI渋谷へ行ったんですが。

 
「あれ、CDとかDVDは何階だ?」

キョロ(・_・ )( ・_・)キョロ

 

NAI!

ナイ!

なーーーい!!

 
イエモンの『NAI』が頭でエンドレスリピート。

もしかしたら、隠し扉とかあるかもしれないので、念のため店員さんに聞いてみる。

「改装に伴い、CD/DVDコーナーはなくなったんですよ」

(∩゚д゚)アーアーきこえなーい

 

なんだかパッケージ市場の厳しい現状を目の当たりにした気がして、とてもショックでした。

売り場が小さくなるとか扱う商品が減るとかじゃなくて、存在自体がなくなる。

これはいささか衝撃的でした。

 
仕方ないので、ビックカメラ、タワレコ、HMVと巡って、結局HMVで買いました。

2010021201400000

 
CDの需要が減っているのだから、供給も減るのは経済学的に言えば何の不思議もないことなのだけれど。

実際にそれを体感すると何だかとても寂しかったです。

 
こんな気持ちになる私は、やっぱり「CD」が好きなんだと思います。

音楽はなくなることはないだろうけど、確実にCDは無くなっていくでしょう。

やっぱり、おうちで歌詞カードを眺めながら、じっくり聴きたい音楽ってあると思うんだよなぁ。

さて、チャートチェックに移ります。

本日は6/22付アルバムチャートに突入していきます。

では、さっそく…

6/22付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

第1位 塩、コショウ /GReeeeN

【送料無料】塩、コショウ(限定盤)(DVD付)(UPCH-29030) / GReeeeN

GReeeeNの3枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得!

1位獲得はこれで2作連続。

 
初動売上げは45.2万枚!

前作「あっ、ども。おひさしぶりです。」の初動37.7万枚からさらに上昇

 
『愛唄』でのファーストブレイクからしばらく沈んでいたが、ドラマ「ROOKIES」効果で「キセキ」の復活。

その『キセキ』を収録していた前作さえも、今回越えてきたことになる。

『キセキ』からはじまったGReeeeNの勢いは止まることを知らずといった感じ。

 
ただ、シングルではその勢いには陰りが見え始めていた。

今作リリースのシングルに『キセキ』のようなライト層を完全に巻き込む大ヒットになったシングルはゼロ。

Single

ただ、効果の高さが証明されている「ユーキャン」CMタイアップだったり、ドラマタイアップだったり、「ROOKIES」タイアップだったりとどのシングルも急落することなく、ロングヒットを記録した。

初動の数字以上にお茶の間への訴求ができていたようで、そういった注目度の高さが今作の爆発的な数字に繋がったと思われる。
 

ちなみに、今作のデイリーチャートの推移をまとめると以下のグラフのようになる。

Sio

注目はデイリー2日目(水曜付)。

わずかではあるが数字を上昇させているのがわかるだろう。

これが現在のチャート傾向からすると、まさに『キセキ』のチャートアクションなのである。

 
今、初日に10万レベルの数字を残せるのはほとんどがアイドルや、ファン層が閉鎖的になっているベテランアーティストなど。

それらは皆、フラゲ日に売上が固まり、2日目に急落するのが常識。

 
つまり、初日に10万レベルの数字を出しながら、2日目でキープ、それどころか数字を僅かながら上昇させている今作のチャートアクションはまさに快挙と呼んでいい状態にある。

次いつ見られるかわからないので、ぜひ目に焼き付けておいてほしい。

 
なお、今作は発売から約半年後の12/21付チャートで見事ミリオンを達成することになる。

初動45万枚からのミリオン達成はかなり凄い。

 
昨年、オリジナル盤でミリオンを達成したアルバムにMr.Childrenの「SUPERMARKET FANTASY」があるが、初動70.8万枚から累積がおよそ125万枚。

GReeeeNの今作は初動から累積で2倍以上も伸ばしており、その点ではミスチルより凄い。

熱狂的な固定ファンはそれほどいないようだが、逆にそれがプロモーションやタイアップ効果が弾力的に働く要因になっているようだ。

配信でもパッケージでもかなりの数字を出すので、ユニバーサルとしてはほんとGReeeeN様様だろう。

 
第2位 THE GREAT VACATION VOL.1~SUPER BEST OF GLAY~ /GLAY

THE GREAT VACATION VOL.1 ~SUPER BEST OF GLAY~(通常盤)

GLAYのデビュー15周年記念のベストアルバムが初登場で2位にランクイン。

 
初動売上げは13.2万枚

前作は07年1月のオリジナル盤「LOVE IS BEAUTIFUL」で初動は15.0万枚だった。

よって、「ベストでダウン」現象が発動してしまっている。

あまりにベストを出し過ぎているせいか、もしくは07年1月からファンがかなり減っているのか。

おそらく、どちらも当てはまっての「ベストでダウン」現象だと思われる。

  
今回は内容云々より、商法が強烈で印象に残っている。

今作は全3形態リリース

【3CD+2DVD】(5枚組)の初回限定盤A、【3CD+DVD】(4枚組)の初回限定盤B、【3CD】の通常盤となっている。

5枚組って…。

 
「豪華」に違いはないのだが、若干やりすぎな気がするのは私だけかな。

 
また、この豪華仕様に伴って、価格設定もかなり豪華、いや高価になってしまっている。

5枚組と4枚組が\6,800、3枚組でも\4,500

 
ここまで高価になると、「ちょっとGLAY聴こうかな」くらいの気持ちのライト層は手が出せない。

そもそも、ベストは固定ファン以外のライト層目がけてリリースされるアイテムであることが多い。

それなのに、こんな価格設定にしてしまったら、いつもの固定ファンしか動かないのは当たり前。

かつ固定ファンの中には「ベスト不要派」が必ずいるので、オリジナル盤以下になるのも想定内だ。

これからファンになろうという層よりも、これまで応援してくれたファンへ向けたアイテムなのかもしれない。
 

第3位 VAMPS  /VAMPS

VAMPS(初回限定盤)(DVD付)

L'Arc~en~CielのHYDE率いるユニット、VAMPSのファーストアルバムが初登場で3位にランクイン。

初動売上げは6.2万枚

 
先行でリリースされているシングルは3枚で、初動は6.5万枚→初動4.3万枚→初動3.6万枚と出す度に逓減していた。

はじめは動いていたラルクファンが離れ、熱心なHYDEファンだけが残ったようなかたち。

それでも、今作の2ヵ月前にリリースされたHYDEのソロ初ベスト(初動6.0万枚)より若干高いので、まずまずの結果だといえる。

 
ただ、ここからファンが増えていく様子もない。

アルバムも出す度に下がっていく可能性が高い。

Acid Black Cherryのような奇跡はなかなか見られないかな。
 

以下、ピックアップ。

第8位 debut /辻井伸行

盲目のピアニスト、辻井伸行のデビューアルバムが前週の圏外から一気に8位にランクイン!

週間売上げは1.7万枚

今作のリリース日は07年10月でこの週を合わせた累積は1.9万枚。

よって、発売から1年8ヵ月で2000枚しか売れていなかったCDが、1週間でいきなり1.7万枚売り上げたことに。

 
これはニュースの報道による効果しかない。

辻井は09年7月にアメリカで開催された「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で見事優勝。

これが日本人初の快挙として、大々的にメディアにて報道がなされた。

 
この報道が相次いだときから、この作品の推移に異変が。一気にチャートを駆け上った。

レコード会社にとっては、自分たちが宣伝しなくても勝手に周りが宣伝してくれる一番の勝ちパターンだ。

 
ただ、この作品の快進撃はまだ始まったばかりだった。

翌週にはさらに驚くべきところまで上り詰めることになる。

 
~今日のふといいなぁ~
サニー  by THE BACK HORN
NAI by

2010年2月 8日 (月)

CDを購入する目的とは?

本日は前置きなしでチャートチェックからスタートです。

前回記事では6/22付シングルチャートのTOP3を見終わりました。

本日はその続きで、4位以降を新譜中心にチェックしていきます。

ではでは、さっそく…

6/22付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!

第4位 遥か /GReeeeN

遥か

前週の3位から1ランクダウン

週間売上げは2.0万枚。前週の3.2万枚からダウン

しかし、それでも他のアーティストとは比べ物にならない粘り。

2位→3位→4位という順位推移は周りの低レベルも手伝っているわけだが、アルバム先行シングルとは思えない動き。

累積売上は3週で11.5万枚まで伸びており、最終的に初動比2倍以上が確定した。

映画「ROOKIES」効果はじわりじわりと効いている様子。

 
以下、新譜中心にピックアップ。

第6位 小悪魔ヘヴン /GACKT

小悪魔ヘヴン

GACKTの31枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

ソロデビュー10周年記念の4週連続リリースの第一弾となる。

 
初動売上げは1.6万枚。前作『Journey through the Decade』の初動5.2万枚から大幅ダウン

ただし、前作は「仮面ライダー」タイアップのため、初のエイベックスからのリリースで限定盤もオリコン集計対象となっていた。

 
そこから今回は普段通り、日本クラウンからのリリースに戻っており、ファンクラブ(Dears)限定盤は再びオリコン集計外に。

日本クラウン(DEARS)からのリリースだった前々作『GHOST』の初動が1.7万枚だったので、そこからはほぼ変化なし。

ファンクラブ盤が集計されないとだいたいこのくらいの数字で安定するようだ。

 
そもそもファンクラブに入るくらいのファン達はファンクラブ盤を買うだろうし、いまのGAKCTはライト層にはほぼ訴求できていないと思われる。

そうなると、この1.6万枚の多くも熱狂的ファンがファンクラブ盤を買った上で、一般流通盤も買うという複数買いの結果だと捉えていいだろう。

 
ちなみに、今作のジャケットではGACKTがアゲ嬢に混ざって女装を披露している。

また、公式HPの作品紹介の第一声が「GACKTが壊れた!?」となっており、楽曲自体はかなり異色のものとなっている。

 
第7位 本日、満開ワタシ色! /桂ヒナギク with 白皇学院生徒会三人娘 starring 伊藤静 with 矢作紗友里&中尾衣里&浅野真澄

本日、満開ワタシ色!

アニメ「ハヤテのごとく!!」エンディングテーマが初登場で7位にランクイン。

初動売上げは1.5万枚

このアニメ関連では以前にKOTOKOが『ハヤテのごとく!』というアニメタイトルと同名楽曲で7位(初動2.0万枚)を獲得しているが、それ以外に目立ったヒットはなし。

今作はそのKOTOKOに次ぐヒットとなる。

 
リリース形態は初回盤(DVD付)と通常盤の2種。

アニメ関連にしては商法はきつくない。
 

デイリー3日目ではデイリー2位まで浮上し、ガルネクと倉木麻衣との間に割って入る場面も見られた。

「けいおん!」といい、この「ハヤテ」といい、ジャニーズなどのアイドルといい、本当に今CDというものはファンのマニアグッズの1つとして買われるものなのだと実感できる。

音楽を聴くという目的だけでCDを買っている人は昔に比べると少ないと思われる。
  

第8位 Summer Greeting /TUBE

Summer Greeting

TUBEの50枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

初動売上げは1.4万枚。前作『Paradiso ~愛の迷宮~』の初動1.2万枚から上昇

前作で若干数字を下げていたが、ここで一旦持ち直し。

ちなみに、前作に引き続きアルバムリリースを約ひと月後に控えた先行シングルとなっている。

 
リリース形態はこれまでと変わらず、DVDの有無で2形態。

リリース条件は前作から変わらないので、固定ファンの動きによる上昇とみていいだろう。

まさか、タイトルに「summer」がついていることによる上昇ではないと思う。
 

第9位 梟 -フクロウ- /Plastic Tree

梟(通常盤初回プレス)

97年デビューのV系バンド、Plastic Treeの27枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。

デビュー12年目で初の週間TOP10入りを達成。

 
初動売上げは1.3万枚。前作『リプレイ/Dolly』の初動0.9万枚から上昇

これで3連続上昇。出す度に初動が上がっていっている。

 
ただ、その要因は単純に人気の上昇ではないようで…。

そう、やはり商法の強化である。

 
今作はDVD付の初回盤が2パターンとCDのみの通常盤が2パターンの合計4種リリースとなっている。

もともとV系バンドはアイドル並に商法がきっついのだが、このPlastic Treeは最大でも2種で粘ってきたのだが…ここで一気にパッケージ数は倍の4種に。

ただ、1枚はSHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD)でのリリースでジャケットだけ違うという仕様なので、実質3種リリースか。

それでもかなりV系らしくなってしまった。

また、通常盤には初回盤に未収録の楽曲を収録しており、ジャニーズ商法にも手を染めている。

 
それにしても、V系バンドやアイドルのパッケージ増はあからさまに売上に直結していくものだ。

これも、上の「ハヤテ」同様、音楽を聴くという目的以上にコレクションしたいグッズのひとつとして捉えられている証拠といえる。

加えて、そのCDが「限定生産」等である場合、それはコレクターズ・アイテムのような位置づけにもなる。

現在のCDを購入する目的というのは「音源」だけにないのは確かである。

~今日のふといいなぁ~
マイライフ  by ゆず
夏の午後の長い坂道の途中で by 馬場俊英

2010年2月 7日 (日)

感謝!

おかげさまで、

200,000アクセスを突破しました

 
これも、皆さまの応援のおかげでございます。

本当にありがとうございます

 
 
 

2006年1月の開設から早3年。

 
単なる「暇つぶし」からはじまったこのブログは、

いまや暇を作ってでも訪れる私の大切な場所になりました。

 
最近は思うように更新できなくなり、この記事も4日ぶりの記事。

でも、絶対やめませんので、どうか見捨てずに御贔屓にしていただきたく思います。

 
 
だけどしかし、改めて見ると、20万ってすごい数字だなぁ。

「Mステ」は放送1,000回記念でいろいろやってるけど、

このブログは特に何の予定も…。

 
近々、なんか特別企画でもやろうかな。

悩みに悩んで300,000回のときになりそう。

東方神起の暴走、新譜チェックと続いて、おざなりになっていたチャートチェック。

久々に進めていきます。

 
前回記事で6/15付を見終わったので、本日からは6/22付に突入していきます。

まずはいつも通り、シングルチャートからチェックです。

 
この週のシングルチャートでは倉木麻衣とGIRL NEXT DOORによる熾烈な1位争いが勃発。

そして、結末はチャート史上に残るカオスな展開に。

 
ではでは、その模様を…

6/22付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

第1位 Infinity  /GIRL NEXT DOOR

Infinity

エイベックスの猛プッシュ新人「ガルネク」ことGIRL NEXT DOORの5枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

1位獲得はシングルとアルバム通じて初となる。

 
初動売上げは3.1万枚。前作『Seeds of dream』の初動2.5万枚から上昇

まず、作品云々の前に1位としては最低クラスの数字であることに言及しておく。

周りに敵がいなさすぎたためのラッキー1位と捉えるのが正しい。
 

今作はドラマ「アタシんちの男子」主題歌タイアップ。

だったが、初日は前作から0.1万枚の伸びにとどまり、順位も同発の倉木麻衣に敗れて2位スタート。

 
続く、デイリー2日目でも倉木に敗れ2位。

3日目で1位に浮上するが、4日目ですぐに追い抜き返される厳しい展開。

 
とどめには、デイリー5日目で倉木が「Mステ」放映効果と思われる爆上げで1位をキープし、差を一気に広げる。

この時点で、普通なら完全決着なのだが、多くのチャートファンは信じていた。

「まだ何かある」と。

 
デイリー最終日。

オリコン史上に残る奇跡が起こった。

Gnd

なんと最終日の売上は前日(土曜付)の3倍以上に膨れ上がった。

というか、店着日よりはるかに高いってなんだろう。

 
これにて一撃で決着。

じわりじわりと1位の座を固めていた倉木麻衣を一瞬で抜き去り、週間1位へと躍り出た。
 

なお、このチャートアクションがあまりに不自然だったため、ネット上では多くのチャートファンサイトで「祭り」が発生。

「自社買い」疑惑や「倉木麻衣かわいそう」などの声が飛び交う状態に。

まぁ、ここまであからさまに出てしまうと、何を言われても仕方がないかも。

 
リリース週の金曜日に「テイルズ」関連のイベントに出演したものの、「テイルズ」タイアップなのは次回作で、今作とは直接関係なし。

それでも、今作を買うと「テイルズステッカー」が付与された。

また、その翌日の土曜日にはイベントを行ったが、CDショップ5店を巡ってCD(ポスター付)を販売するという軽いもの。

上のグラフのような推移になる要因は見当たらない。

イベントに出て、ポスター付のCDを販売しただけで、こんな何倍にも売上が膨らむのなら、CD不況なんて言葉は無い気がする。

 
何はともあれ、チャートがかなり盛り上がったのは事実。

今後も何かと楽しませてくれそうだ。

 
第2位 Beautiful  /倉木麻衣

Beautiful

倉木麻衣の32枚目のシングルが初登場2位にランクイン。

初動売上げは2.9万枚。前作『PUZZLE/Revive』の初動2.9万枚から変化なし。

ただ、実はこの「変化なし」は実質のところ「上昇」並みの結果と捉えていい。
 

その訳はリリース形態の違い。

前作は全4種リリース+オマケ商法というかなり商業的なやり方に手を染めていた。

そこから今回はDVDの有無で2種リリースという一般的な形式に戻っている。

4種→2種なんてこと、たとえばジャニーズなどアイドルがやったら、大ダウンになるところだが、数字をキープしてきた。

これはかなり珍しいことである。

 
実際のところ、今回の倉木も序盤は前作を大きく下回るペースで推移していたが、土曜付で異変が起きた。

Mk

なんと急に前日の倍に伸びた。

倉木は金曜日に「ミュージックステーション」に出演。

この急上昇はその効果と見られている。

ただ…あまりに伸びすぎでは?

まぁ、普段テレビ露出が少ない倉木なので、反響は大きいのかもしれないが。
 

また、今回に至っては倉木サイドも上のガルネクに負けずにイベントを決行。

日曜日は名古屋のCDショップ2店舗でイベントを実施した。

テレビにさえそうそう出ない倉木だけに、こういったイベントをやるのは意外。

本気でガルネクに勝ちにいったのだろう。

 
ただ、結果はわずかに及ばず2位。

それでも週間2位は2002年12月の『Make my day』以来、なんと6年半ぶりとなる。

なお、上のガルネク同様、この2位も周囲に敵がいなさすぎたかなりラッキーな結果である。 

第3位 again  /YUI

again

前週の1位から2ランクダウン

週間売上げは2.2万枚

前週の初動11.1万枚からダウン。

 
初動8.3万枚だった前作『SUMMER SONG』の2週目が1.4万枚だったので、粘りは今回のが上。

やはりソニーのアニメタイアップは強い。
 

~今日のふといいなぁ~
君がいない未来  by Do As Infinity
雪白の月 by KinKi Kids

2010年2月 2日 (火)

2月新譜チェック~動き出すアイドル勢~

北海道じゃねえんだから。

Photo_2

「2月スタートと同時に雪景色となるでしょう。」

そう予報で聞いてはいたけど、まさかここまでちゃんと降るとはね。

 
ん?

2月スタートと同時に?

2月…

 
あかん…
 

2月の新譜がわからへーん!

 

てことで、本日は2010年2月リリースの新譜チェックを行います。

太字はその週の1位獲得本命曲、赤文字は管理人の個人的な注目曲です。

いつもどおり、発表される全作品は確認不可なのでメジャーなアーティスト中心となります。

それでは、Let's check!

2/3

  • 戻れない明日 - aiko
  • 桜会/マイライフ - ゆず
  • advance/また朝が来る - TOKIO
  • 残像 - flumpool
  • FOREVER LOVE - 清水翔太×加藤ミリヤ
  • Our Songs - Buono!
  • 瞬間センチメンタル - SCANDAL
  • Diamond/Over the clouds - alan
  • まなざし☆デイドリーム - さかいゆう

2/10

  • Love yourself~君が嫌いな君が好き~ - KAT-TUN
  • 瞳の奥をのぞかせて - ポルノグラフィティ
  • Silent Bible - 水樹奈々
  • ガチ桜 - 湘南乃風
  • 女が目立って なぜイクナイ - モーニング娘。
  • メガミノチカラ - 矢島美容室
  • Love Letter - mihimaru GT
  • ストレイト - トータス松本
  • 生と死と詞 - THE BACK HORN(Book封入)
  • 君ドロップス - TRIPLANE
  • さよならメモリーズ - supercell

2/17

  • 桜の栞 - AKB48
  • うれしくって抱きあうよ - YUKI
  • はんぶんこ - ステレオポニー
  • 終わりと始まり - SEAMO
  • Echo ~優しい声~ - DEEP
  • 夜明け前 - DOES

2/24

  • 瞳のスクリーン -  Hey!Say!JUMP
  • [タイトル未定] - UVERworld
  • BACKBORN - 今井翼
  • 春の嵐 - 真野恵里菜
  • Best Friend - 西野カナ
  • Change - Every Little Thing
  • 桜雨 - JUJU
  • LIKE YESTERDAY - the brilliant green
  • 冬めく - 一青窈
  • サクラサク - 北乃きい

 
ざっとこんな感じ。

それでは週ごとに見どころをチェックしていきます。

 
まずは、第1週目

この週はもしかすると、久しぶりに1位争いが見られるかもしれない。

「aiko vs ゆず」!

 
aikoの前作は『milk/嘆きのキス』で初動7.1万枚

一方、ゆずの前作は『虹』で初動3.9万枚

前作の成績だけを見ると、aikoの圧勝だが、両者ともに前作から大きく数字を変化させてくる可能性がある。

 
まず、aikoは前作から約1年ぶりのシングル

基本的に年に2枚はシングルをリリースするaiko。

しかし、昨年は98年にデビューしてから2度目のシングル1枚イヤーとなった。(06年以来)

 
そのため、リリース間隔がデビュー以来最長の1年と広がってしまっている。

前作ではデビュー11年目にして、ついに初の週間1位獲得を果たしたが、今作のリリースに際しては不安が残る。

ただ、今回はドラマタイアップがついており、今のところそのドラマ「曲げられない女」の視聴率はまずまずの数字が出ている。

もし、ドラマ効果が出れば、ゆずを一気に突き放す展開が予想される。

 
一方でそのゆずは、ここ数年で初動売上の逓減がとまらず、危機に面している。

Yuzu

『逢いたい』で一度6万台まで持ち直したものの、また連続ダウン。

今のゆずは決してセールスが好調な状態ではない。
 

そんな中、リリースされるのが毎年恒例となっている「桜ソング」の『桜会』だ。

前作がアルバムを1ヵ月後に控えた先行シングルだったということ、今作が久々の両A面シングルであること、などを踏まえて前作から上昇してくるのは確実だと思われる。

また、過去にいくつもヒットを出した「桜ソング」だということも多少はプラス要素になる

問題はその上げ幅がどのくらいになるのか。

もし、再び6万台にまで復調してくるならば、aikoとの1位争いも見られそう。

まずは、両者の初日の売上に注目することにしよう。

 
第2週目にはKAT-TUNがスタンバイ。

2010年最初の若手ジャニのリリースとなる。

1位という順位は120%確定で、注目は初動がどこまで伸びるか。

もっと言うなら、30万台突破なるかといったところだろう。
 

もし、前作に引き続き、初動が30万枚を超えれば、2月にして早くも年間TOP10の1枠が埋まることになりえる。

(※'09の年間10位は30万枚に届いていない)

  
今月は第1週目と第2週目のリリースが多めで、チャートの売上水準もかなり回復することが予想される。

チャートファンとしては、安心して見ていられる前半戦となりそうだ。

 
そこから後半戦へ、第3週目

この週の注目はただひとつ。AKB48の2010年第一弾シングルだ。

 
前作『RIVER』は初動17.9万枚で、なんと09年の女性アーティスト・アイドルの最高初動記録となった。

売上枚数も去ることながら、AKBの場合は何といっても注目はイベント乱れ打ち商法。

前作『RIVER』は商法が難解カオスな状態すぎて、上手く文面に表すことができず、とても悔しかったのを覚えている。(参考:AKB48『RIVER』、驚愕のチャートアクション

  
そのイベント商法は今回も健在のようで。

すでにHPには「○○会」の情報がどんどん入ってきている。

Chaos_akb

(参考:http://www.kingrecords.co.jp/akb48/akushukai38.html

 

会場のスタッフがアイドルとの2ショット写真を撮ってくれるんだって。

もう、ジャニーズの商法もエイベックスの商法もソニーの商法もかわいく見えてくる。

昼のキャバクラと言われても仕方ない状態。

 
このイベント効果はいったいどこまで数字に表れるのだろうか。

昨年末には多くのメディアに出ており、知名度は確実に上がっているはず。

もし、ほんの少しでもファンを増やしているとしたら、1人あたりの購入枚数が多いAKBファンの場合、売上は倍々となっていく。

自身初の初動20万枚越えの達成にも期待がかかるところだ。

 
そして、最終週、4週目では珍事が発生。

なんとジャニーズアイドルが2作品登場。

1位はHey!Say!JUMPで決まりだろうが、今井翼もそれなりの数字を出してくることが予想される。

初登場でジャニーズアイドルの別ユニット(名義)が1、2フィニッシュというのはなかなか見られない。
 

ヘイセイと翼の間に割って入る可能性があるのは、UVERworld。

ただ、UVERworldは今作が初のベスト後一発目のシングルとなる。

そのベストはライト層に訴求できたようなチャートアクションではなかったため、結果ただの「ファンに見切りを付けさせる」きっかけになってしまった可能性も…。

そうだった場合、初動はダウンすることが予想され、今井翼に2位を持っていかれることも十分考えられる。

ジャニーズによる1,2フィニッシュは成立するのか、注目だ。
 

~今日のふといいなぁ~
アイ  by 秦基博
三日月サンセット  by サカナクション

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