忌野清志郎、遺作が最初で最後のTOP10入り
本日はいきなりチャートチェックからスタートです。
前回記事で6/29付シングルチャートのTOP3を見終わったので、本日は4位以降をチェックしていきます。
この週は新曲ラッシュ。
9位以外はすべて新譜のTOP10となっております。
では、さっそく…
6/29付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!
第4位 I Believe~夢を叶える魔法の言葉~/Don't leave me /南明奈のスーパーマイルドセブン/里田まい with 合田家族
人気バラエティ「クイズ!ヘキサゴンⅡ」からの新ユニットが初登場で4位にランクイン。
初動売上げは2.7万枚。
今回はアイドルの南明奈と芸人たちによる7人組ユニットと、以前にも出した里田まいユニットの両A面。
初動2.7万枚は「羞恥心」メンバーが絡んでいないヘキサゴンCDの最高初動となる。
里田まいユニットは前作で初動2.3万枚出しており、2万台を出すセールスパワーはあるので、それと南明奈ファンが動いてこのこの数字といった感じか。
まぁ、今回は両A面と言えども里田ユニットはトップではないので、南明奈も結構数字を引っ張った可能性がある。
どんどん出てきてそこそこの数字を残すヘキサゴンユニットだが、羞恥心以外はほとんど一般の人へ浸透していなさそう。
なお、今作も2曲とも作詞は島田紳助。稼ぐ働くなぁ。
第5位 Oh! RADIO /忌野清志郎
09年5月2日に帰らぬ人となったロッカー、忌野清志郎の遺作が初登場で5位にランクイン。
初動売上げは2.0万枚。
遺作にして自身初のTOP10ヒット(※ソロ名義)。
というか、これだけ有名な人なのにTOP10入りさえしたことがなかったとは意外。
今作はもともと「FM802開局20周年」を記念して作られた楽曲で、当初予定はなかったが、急遽リリースされた。
そのため、歌詞がラジオと紐付いたものになっている。
hideやZARDなど遺作がヒットする例は過去にも多くあるが、生前に一度もTOP10入りできずに最後の最後で達成する例はなかなかない。
まさに有終の美を飾ったような幕切れである。
「Oh! RADIO 聴かせておくれ この世界に 愛と平和の歌を」
このメッセージは結構響く。
なお、もともと楽曲を提供されていた「RADIO SOUL 20」(スガシカオ、BONNIE PINK、阿部真央など参加)のヴァージョンは正式に音源発表されていない。
youtubeなどには落ちているので、気になった人はぜひ聴いてみてほしい。
第6位 少女S /SCANDAL
ソニー系ガールズバンド、SCANDALの3枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
初動売上げは1.8万枚。前作『SAKURAグッバイ』の初動0.4万枚から大幅上昇
「前触れなき不自然な上昇」とくれば、疑うべきは商法の狂化とアニメタイアップ。
今回はなんと両方。
まず、アニメ「BLEACH」OPタイアップ。
これはソニーお得意のやり方で、今回も効果はバツグンだった模様。
かつ、パッケージ数も前作の2種から増加し、全3種リリース。
1種増えただけでなく、ジャニーズ勢が得意とする「収録曲(カップリング)替え」まで発動し、複数買い促進商法に手を染めている。
これだけやれば数字は伸びて当然というソニーの典型パターン。
ただ、そもそも固定ファンが5,000もいないことは前作の結果から明確なので、パッケージ増はそれほど売上に影響していないとも考えられる。
そうなると、やはりアニメタイアップが強かったと捉えるのが正しいのかもしれない。
支持率が上がっての売上上昇ではないため、次回作でアニメタイアップが外れれば、また元通りになるパターンである。
第7位 Switch /mihimaru GT
mihimaru GTの20枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。
初動売上げは1.4万枚。前作『幸せになろう』の初動1.5万枚から微減
8ヵ月ぶりのシングルだったが、前作とほぼ同じ水準でキープ。
リリース形態もDVDの有無で2種類という最も一般的なかたちで変化なし。
SOFFetとのコラボだった前々作で1万台ギリギリにまで下降していたが、前作、今作となんとか持ち直している。
『気分上々↑↑』以来、爆発的なヒットはないものの、安定して初動1万台を出すセールスパワーはついているようだ。
なお、今作はテレビ東京系「世界卓球2009 横浜」テーマソングというタイアップだったが、それほど効果はないと思われる。
スポーツ全般だったり、野球やサッカーならまだしも「卓球」関連でヒットは出たことがない気がする。
第8位 Faraway~星に願いを~ /GACKT
GACKTの32枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。
ソロデビュー10周年を記念した「4週連続リリース」の第2弾シングルとなっている。
初動売上げは1.3万枚。前作『小悪魔ヘヴン』の初動1.6万枚からダウン
第2弾にしてもう0.3万枚下がってしまった。
このあと続く2作に若干の不安が残る結果だ。
なお、今回もいつも通り、DEARS(ファンクラブ)限定盤はオリコン集計外となっている様子。
ファンクラブ会員を対象とした通販はオリコン集計外なのかな。そうだと、他のアーティストの事例など気になることが多々…。
それとも、GACKTサイドがオリコンに申請をしていないのかな。
いずれにせよ、ファンはほとんどオリコン集計外のほうへ流れているはずなので、それを除いても1万台を軽く出せているなら、当分は安泰だろう。
以下、ピックアップ。
第10位 ∞1 /Do As Infinity
05年9月に解散したバンド、Do As Infinityの再結成後初のシングルが10位に初登場。
初動売上げは1.2万枚。
解散前のラストシングル『TAO』の初動2.1万枚から大幅ダウン
再結成を宣言したのが08年の夏で、復帰第1弾である今作が09年6月リリース。
再結成から今作まであまりに開きすぎたのでは…?
そもそも解散時に武道館ライブをやって、そのライブDVDやCD、7枚組のBOXセットなど「最後」を強調して様々なアイテムを死ぬほど投入していた。
にもかかわらず、わずか数年でひょうひょうと戻ってきて久々にCDを出してもやはり兼ねてからのファンはついてこれなかった様子。
なお、解散までは全楽曲の作曲を手掛けていた「DAI」こと長尾大が、今作では一切制作にかかわっていない。
それで曲のクオリティが上がった下がったという話は抜きにして、DAIがいないD.A.Iということで初期からのファンは離れた可能性がある。
リリース形態がCDのみの1種だったり、それほど大きなタイアップがなかったりと不利な要素は少なくなかったとはいえ、復帰第1弾がこれだと先が厳しそう。
~今日のふといいなぁ~恋一夜 by Acid Black Cherry
Time Flies by B'z
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