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2010年7月の記事

2010年7月31日 (土)

11種リリースの「チームドラゴン」、その売上げは…?

暑い。

毎日家に帰ってくると、決まって室温が32℃です。どゆこと。

 
でも、6畳の小さい部屋なのでエアコン入れればすぐ涼しくなります。

ただ、決まった個所ばかり涼しくなっちゃう。

あ~、ダイソンの羽根なし扇風機ほしいなぁ~。

Dyson_2 

これすごくね?

 
 
さて、雑談はほどほどにしてチャートチェックに移ります。

本日からは今週のチャートを見ていきます。

 
では、さっそく…

8/2付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 
第1位 心の羽根 -チームドラゴン from AKB48

心の羽根(チームドラゴンver.)~「ドラゴンボール改」エンディングテーマ

AKB48の派生企画ユニット、チームドラゴン from AKB48のシングルが初登場で1位を獲得!

アニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマのために結成されたユニットとなる。

メンバーは大島優子(1位)、前田敦子(2位)、板野友美(4位)、渡辺麻友(5位)、高橋みなみ(6位)、小嶋陽菜(7位)、柏木由紀(8位)の7名。

※カッコ内は総選挙の順位

なお、7人という人数はドラゴンボールの数からきていると思われる。
 

初動売上げは8.0万枚

AKB48の最新シングル『ポニーテールとシュシュ』の初動は51.3万枚だったので、足元にも及ばない結果に。
 

先述の通り、メンバーは人気投票の上位8位までを選抜したマジ面子

さらに、今作のリリースに伴って話題になったのは何といってもその商法で、全11種リリースとなっている。

以下、7月上旬時点のWikipediaより転載。

Akb_2

CDの収録内容はすべて同じだが、DVDのアフレコ体験映像とトレカがメンバーそれぞれのバージョンと全員バージョンで8種

「ドラゴンボール改」仕様が【CD+DVD】(DVDは先述の全員バージョンと同じ)と【CDのみ】で1種ずつで計2種

最後に、CDのみの通常盤が1種で、合計11種類

今更書くまでもないが、DVDの収録内容が異なるので、複数買い促進商法

 
その人気上位ばかりの面子と商法から余裕で10万は越えてくるだろうと思っていたが、思った以上に伸び悩んだ印象。

また、先日のSKE48(松井珠理奈の10位が最高位)のシングルの初動が6.2万枚だったことを考えても、8.0万枚は決して高い数字ではない。

 
今回の結果から、AKBに関してはその人数が売上げをかなり支えていることが明確に。

また、今回はいつものキングレコードではなく、コロンビアからのリリースだった。

それに伴ってAKB商法もいつもと異なるタイプだった。
 

よって、キングの販売網およびイベントの仕掛け方などAKB商法は強力だということも判明した。

 
なお、数字を見るに、前EDと同じく今回も「ドラゴンボール改」のタイアップ効果はほぼ出ていないと思われる。

 
第2位 SHIVER  -the GazzettE

SHIVER

V系バンド、the GazzettEの16枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

2位はグループ最高位タイ。

なお、今作からキングレコードからソニーへ移籍している。
 

初動売上げは4.0万枚。前作『BEFORE I DECAY』の初動2.9万枚から大幅上昇

ソニー移籍第1弾はアニメ「黒執事Ⅱ」オープニング。

いきなりのアニメタイアップという非常にわかりやすい展開となった。


同じV系のシドもソニー移籍第一弾が「黒執事」タイアップだったが、今回のガゼットはその時のシドほどの爆発はしなかった。

同じV系でもキャッチーなシドとは音楽性がかなり違い、ヴォーカルやジャケット写真等もある意味V系らしいダークなタイプなので、ライト層が手を出しにくかったのかも。

リリース形態は【CD+DVD】【CDのみ】【黒執事盤】の全3形態

前作の2種からアニメタイアップの影響で1種増えている。
 

【CDのみ】にはカップリング曲1曲プラス、【黒執事盤】には他の2種には収録されていないアニメヴァージョンが収録されており、3種すべてCDの収録内容が異なる。

全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法

ソニーに移籍したことで、これまで以上にV系らしい商法に。
 

ここにきてソニーに成熟しつつある一番美味しい時期のV系バンドを集める傾向が見られてきた。

アイドルと同様に、V系バンドには狂信的な固定ファンがかなりついているため、このパッケージが売れない時代でも安定した売上げを保てるからだと思われる。

V系バンドではないが、先日はGACKTがエイベックスへと移籍している。

こういった大型企業によるV系吸収は今後も出てくる可能性が高い。
 

第3位 お二人Summer  -ケツメイシ

お二人 Summer

ケツメイシの23枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

前作から2ヵ月弱でのリリース。
 

初動売上げは2.6万枚

2年4ヵ月ぶりのシングルで初動を暴落させていた前作『仲間』の初動3.6万枚からさらにダウン

ついに3万枚を割ってしまった。完全にEMERGENCY

 
しかも、今作は過去に『夏の思い出』や『また君に会える』などいくつもヒットを飛ばしているサマーソング。

それでも現在の人気ダウンには歯止めをかけられず。

やはり08年6月のアルバム以来、今年5月まで新音源をまったく出さなかったのが響いている模様。

かなりファンが離れてしまっているようだ。

 
リリース形態は魂のCD1種リリース

いつもMVが凝った内容になっているので、DVD付くらい出してもいいものだが、ずっとこの売り方は変わらず。

なお、今回のMVではメンバーがダンスを披露。

しているのだが、個人的にはRYOJIの巨大化のほうが気になってしまった。

売上げダウンもこのRYOJI巨大化によるところ…ってことはないと思われる。
 

こうなると、いつになるかわからないが次の「ケツノポリス7」は、アルバム型の彼らとはいえ初動10万台が危ういかもしれない。
 

以下、ピックアップ。

第5位 MOON/blosson  -浜崎あゆみ

MOON / blossom(ジャケットB)

先週の1位から4ランクダウン

週間売上げは1.3万枚

初動が低めだった分、2週目もいつもより低く出た。

累積は2週で8.3万枚。

ライヴ会場の即売などで稼がないと、累積は10万枚に届かない可能性が高い。

固定ファンがっちりで閉鎖的世界になっているのは十分承知だが、そろそろお茶の間を取り込むヒット曲がほしいところ。
 

 

~今日のふといいなぁ~
脈打つ生命  by ASIAN KUNG-FU GENERATION

2010年7月29日 (木)

Ain't No Magic!!

待ちに待ったこの日。

昨日、さっそく買ってきました。

B'zのライヴBlu-ray「B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic" at TOKYO DOME」!

20100727_225221

ブールーレイッ!ブールーレイッ!
 

 
ブルーレイ、映像ハンパねえ!!

大袈裟じゃなく、自分がステージに上がって稲葉&松本を至近距離で見ている感覚。

 
もうDVDの時代は終わった、そう感じざるを得ない映像美

あまりに綺麗過ぎて、CGのように見える…。
 
 

CGのように見えたってこのライヴは「Ain't No Magic」!魔法なんかじゃないぜ!

偽りも魔法でもない、凄すぎるB'zの2人のパフォーマンス。

 
売れてるバンドは他にもいますが、この2人を見てると「格の違い」を感じずにはいられません。

 
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序盤のスタートダッシュ『Time Flies』
 

20100727_234627

「青」が会場を埋め尽くす『OCEAN』
 

20100728_001044

アリーナの上を浮遊する大型セットで披露『Mayday!』
 

ほかにも、往年の名曲『LOVE PHANTOM』や『love me, I love you』、『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』など惜しみもなく披露。

 
個人的には『LOVE IS DEAD』と『long time no see』のラストシャウトでやられました。あれ反則。

 
とりあえず、BDを見られる環境がある人は絶対に買いの1枚です!

 

さあ、チャートチェックに移ります。

前回記事で7/26付シングルチャートを見終わりましたので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

ではでは、さっそく…

7/26付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 
第1位 HOLIDAYS IN THE SUN  -YUI

HOLIDAYS IN THE SUN

YUIの5枚目のアルバムが初登場で1位を獲得!

オリジナルアルバムは2年3ヵ月ぶりとなる。
 

初動売上げは18.5万枚。前作「MY SHORT STORIES」の初動17.4万枚から上昇

ただし、前作はカップリング集でいつもよりかなり低めに出ていた。
 
 
比較対象をオリジナル盤だった前々作に移す。

前々作『I LOVED YESTERDAY』の初動は28.5万枚。よって、10万レベルの大幅ダウン

 
リフレッシュ休暇でリリース間隔を大きく開けている間に、アルバム買いのファンはかなり離れていってしまったらしい。

シングルでは買っている、あゆや倖田來未にもアルバム初動では敗北することに。
 

リリース形態はこれまでと変わらず、DVDの有無で2種リリース

内容は前々作と同じくミュージックビデオ。

 
商法面で前々作に比べて不利な点は特にないので、単純に(アルバム待ちの)ファンの減少、話題性の少なさが数字に直結したと捉えるのが妥当か。

 

第2位 SET LIST ~グレイテストソングス~完全盤 -AKB48

SET LIST ~グレイテストソングス~完全盤

AKB48の初期音源ベストが初登場で2位にランクイン。

新作ではなく、08年元日にリリースされたベストに2曲新たに収録+2曲新曲を追加した再編集盤となる。
 

初動売上げは6.8万枚。前作「神曲たち」の初動29.5万枚から大幅ダウン

再編集盤ということでダウンは当たり前といったところ。

加えて、 再編集盤ということでいつものAKB商法はなし。

リリース形態は商法命のAKBにとっては奇跡のCD1種リリース

こういった条件を考えると、逆によくここまで出たなといった印象。

また、今回の音源は現在のキングレコードではなく、08年途中までのデフスターレコーズ(ソニー)時代のものがほとんど。

よって、今回はキングではなく、デフスターからのリリースとなっている。
 

ソニーとしては、手放して間もなくの大・大・大ブレイク。

持ってる権利が金に換えられるうちにリリースしたといった感じか。
 

個人的にこのタイミングは抜群だと思う。

AKBはこれまでのアルバムが全部「ベスト」を銘打ったものなので、ベストを再発しても「またベストか」現象が起こりにくいはず。

それなら、先日の『神曲たち』に手を出した若いファンを引っ張れるこの時期がベストだ。

 
何はともあれ、今のAKBの勢いがハンパないことはたしかだ。
 

第3位 to LOVE  -西野カナ

to LOVE

先週の3位をキープ。

これで4週連続TOP3入り。

 
週間売上げは3.7万枚。

先週の6.8万枚からダウンだが、半減以上で踏み止まった。完全にロングヒットモードに突入している。

累積は4週で50万枚を軽々突破(累積50.7万枚)。

伸び悩む周囲のアーティストをあざ笑うかのような軽やかなチャートアクションである。
 

この時点で、累積60万枚突破はほぼ確定。

さあ、どこまでいく?
 

第4位 MONKEY MAJIK BEST~10 years & Forever~  -MONKEY MAJIK

MONKEY MAJIK BEST ~10 Years & Forever~

MONKEY MAJIKの結成10周年ベストが初登場で4位にランクイン。

ベストは06年以来、アルバム自体は08年9月以来のリリース。

 
初動売上げは3.1万枚。前作「TIME」の初動5.0万枚からダウン

まさかの「ベストでダウン」現象発動。

 
前ベストから4年弱しか経っていないからではないかと指摘が入りそうだが、現在の知名度を手に入れてからはこれが実質初のベスト。

前ベストリリース時にちょうどロングヒット中だった「西遊記」タイアップ曲『Around The World』も今回がベスト初収録。

 
『Around The World』の後も狂ったようなヒットはないものの、シングル『Together』やアルバム「空はまるで」などコンスタントにヒットを飛ばしていた。

今回はそれらの楽曲に加え、3曲の新曲+3曲の新録曲と固定ファンも手を出しやすい内容になっていたのだが…。

この内容で数字が出ないのは意外。

ベストでガツンときてもいいパターンだと思うのだが。

 

 
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。DVDにはライヴ映像を収録。

 
先述したような状況がゆえ、今回の「ベストでダウン」現象は結構厳しい。

これまでのヒット曲はほぼ今回収録してしまっており、ファンに見切りを付けさせるには絶好の機会になってしまう。

 
ちなみに、職場のMONKEY MAJIKファンの方が今回のリリースを知らなかった。

私も今作リリースに至ってのプロモーション光景(CM、テレビ出演など)を見ていない。

これまでのヒット曲を消化するせっかくのベストなので、可能であれば死力を尽くしてプロモーションしてもよかったのでは。

~今日のふといいなぁ~
GOODBYE  by 清水翔太

2010年7月27日 (火)

Berryz工房、謎の急落…ヘキサゴンも厳しい展開に

Berryz工房の前に…

 
 
今日はいつぶりかの飲みの席に緊急参戦。

それも、部長に課長、さらにはタレントの方までいらっしゃる席ということでド緊張。

 
飲み会のお店に着いた時には、両手に謎の痺れが。

おい、倒れるのかい、おれ。
 

ただ、普段からキョドっているので、この緊張が周りに伝わらない…。うぅ…。

普段はこれまで以上にシャキッとしようと決めました。

 
 
本日も下っ端な役割は果たせず、空回りに空回りを重ねてGAME OVER。

空いたグラスを見つけても、お店の方の邪魔をしそうで、「次、何飲みますか?」の一言が言えず。

 
今思えば、邪魔するくらいでいいんだよね。

お店の方と鉢合わせになるくらいで。

 
下っ端はそれくらいの猪突猛進ぶりを見せなくてはならないのかも。

何やってんだ、おれは。

 
あんな凄い席に呼ばれて何もできない私を余所に、出てくる料理は異次元のものばかり。

せ、西友では買えないものばかりだ…。

20100726_210137

なんじゃこりゃ。※注 これはメインではありません。

  
店主が一品一品、産地や調理方法を紹介し、「食べたい人ー!」と集うのです。

海産物ドラフト会議

 
私は緊張と驚きで我を見失い、自分の選択選手をさっぱり覚えていませんでした。

だって、ほとんど食べたことない物だから、どれが美味しいわからないんだもん。
 

「え、おたく松井秀喜取るの?あ、じゃあ私も!」

「え、私、松井選択しましたっけ?」

監督失格。

 
そして…メインがこれです。 

20100726_223856_2

なんじゃこりゃああああ。

 
テレビで見る肉。

口に入れた瞬間、歯が不要だと感じる、圧倒的食感。

 

 
もうPCのデスクトップに設定しちゃいましょう。

Nikutop

斬新。
 
 

そんなパンチ力のかたまりのような料理の中で、お酒はかわいい。

20100726_231956_3 

  
私みたいな一般市民にはいささか刺激の強すぎる、すごい時間でした。

今回の教訓。
 
 
人間、本当に美味しいものを食べた時は「おいしーっ!」なんて軽々しく言えない。
 

写真のような凄いものを食べさせていただいて、一般市民はまさかの無言でした。
 

  
 

何も仕事できずに、ただただ美味い料理に舌鼓。

この罪悪感は、明日からまた仕事を頑張って振り払うしかない。

汚名返上、名誉挽回、頑張ります!

  
さ、肉いっぱい食べたし、ヘルシア飲もう。

 

さて、チャートチェックに移ります。

前回記事で今週の5位までをチェックしたので、本日は6位以降をチェックしていきます。

 
ではでは、さっそく…

7/26付オリコンウィークリーシングルチャート、第6位はこの曲!

 
第6位 本気ボンバー!! -Berryz工房

本気ボンバー!!

ハロプロ系ユニット、Berryz工房の23枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

これで10作連続のTOP10入り。

 
初動売上げは1.4万枚。前作『雄叫びボーイ WAO!/友達は友達なんだ!』の初動2.5万枚から大幅減

なんといきなりの急落で1万台半ばになってしまった。

これはいったい…?
 

リリース形態はDVD付が1種、CDのみが2種で計3種リリース。加えて、いつも通りイベント抽選シリアル封入でイベント商法。

前作は両A面だったこともあり、DVD付が2種存在して4種リリースだった。
 

ただ、その代わりと言ってはなんだが、今回はDVD付とCDのみの1種で収録曲が異なる。

ずっと手を出していなかったカップリング曲替えを行ったが、数字は激減。

 
パッケージが1種減ったことくらい、収録曲替えでカバーできそうだが…。そもそもファンは全種買っていて、パッケージ減のほうが痛かったということか。

 
まさか、同じ女性アイドルで人気爆発中のAKBに持っていかれているのだろうか。

今回のこのダウンに関しては、次回作の推移を見ないと何とも言えそうにない。

 
第7位 ごめんね、SUMMER  -SKE48

ごめんね、SUMMER(typeA)(DVD付)

先週の3位から4ランクダウン。

週間売上げは1.4万枚

先週の初動6.2万枚からダウンではあるが、思いのほか粘っている。

これが今のAKB系の勢いだろうか。

というか、本体(松井2人から見れば)より、下げ幅が小さい。

本体もこれくらい粘ると、嵐を脅かす存在になり得るのだけれど、難しい話か。

 
第8位 僕らには翼がある~大空へ~ -ヘキサゴンオールスターズ&ツバサ

僕らには翼がある~大空へ~

ヘキサゴン関連作が初登場で8位にランクイン。

昨年に続き、「26時間テレビ」のテーマソングとなっている。
 

初動売上げは1.3万枚

昨年の同名義による「26時間テレビ」テーマソング、『泣いてもいいですか』の初動6.6万枚から5分の1以下になる暴落。

  
4月のフレンズ(つるの剛士参加ユニット)の初動も1万台に終わっており、ヘキサゴン関連作への注目度が著しく落ちているのが丸わかりになる結果に。

リリース形態は2枚組CDの1種リリース。ちょっと珍しい形態。

 
とりあえず、あまりに色々出し過ぎたというのが寿命を短くした原因かな。

まぁ、でもこういった企画関連は売れるうちにドカドカ出しておくのがベターだったりもする。

もう、相当稼いだし…ね、カシアス。
 

第9位 こっち向いて Baby/Yellow -ryo (supercell) feat. 初音ミク/kz (livetune) feat. 初音ミク

こっち向いて Baby/Yellow

ボーカロイド、「初音ミク」関連作が初登場で9位にランクイン。

supercellのフロントマン「ryo」とlivetuneのフロントマン「kz」によるスプリットシングルとなっている。

 
初動売上げは1.3万枚

過去に『君の知らない物語』、『さよならメモリーズ』でTOP10ヒットを記録したsupercell。

「Re:package」でアルバムTOP5入りを果たしたlivetune。

この両者によるスプリットだったが、数字は先述の3作いずれにも劣る結果に。

 
supercellの2作はボーカロイド作品ではなく、本物のヴォーカルを立てていたので、今回はそれらとは毛色が違う。

スプリットというのもなかなか手を出しにくかったか。

 
リリース形態はDVDの有無で2形態。商法はいたって普通。

アイドルではないため、これ以上商法を強化したところで忌み嫌われるリスクがありそうなので、これくらいがベターか。
 

~今日のふといいなぁ~
Break It by 安室奈美恵

2010年7月25日 (日)

あゆ23作連続1位、BREAKERZはAKB商法で上昇!

暑い。

北国生まれには厳しい。

外出は最低限に控え、家でYUI聴いて涼んだり、TSUTAYAの100円レンタルで映画観たり、まったり過ごしてます。

20100714_004133

ただ、あまりまったりもしてられない。

チャートチェックが遅れを取っていますので。

さて、やっとこさ、最新週のチャートチェックに突入です。

では、さっそく…

7/26付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 
第1位 MOON/blossom  -浜崎あゆみ

MOON / blossom(ジャケットB)

浜崎あゆみの48枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

これで23作連続1位獲得となる。

なお、これで5作連続の両A面シングル。

初動売上げは7.1万枚。前作『You were…/BALLAD』の初動10.3万枚(2週合算週)からダウン

なお、通常週リリースだった前々作『Sunrise/Sunset~LOVE is ALL~』は初動7.5万枚

よって、いずれにせよ、ダウン。

現在の地位を築いてからの最低初動となっていた『talkin' 2 myself』の初動7.0万枚とほぼ同等になっている。

いつのまにか初動での10万越えが遠くなってしまった。(※前作は2週合算なので初週は8万台後半だったと考えられる) 

 
リリース形態は前作と同じで、DVD付が2形態にCDのみが1形態で合計3形態リリース

カップリングは3形態すべてで異なるが、あくまでリミックス音源で新曲ではない。

とはいえ、ジャニーズなどアイドル勢ほどの威力はないだろうが、熱狂的ファンに複数買いさせる効果はあると思われ、複数買い促進商法

 
まだギリギリ7万台出ているので、女性ソロの中ではトップクラスではあるが、厳しい展開であるのは間違いない。

当たり所が悪いと1位を逃してしまうことも十分考えられ、リリース日の設定はかなり慎重に進めなくてはならない状態だ。
 

ここまでのキャリアになるとなかなかタイアップが弾力的に働かない。挽回の余地はあるのだろうか。

なお、『MOON』は今週の着うたフルチャートでも1位を獲得。

あまりイメージないけど配信も結構出ている。
 

第2位 To be free  -嵐

Jaca5227_2 

先週の1位から1ランクダウン。

週間売上げは3.7万枚

先週の初動42.6万枚からスプラッシュマウンテン並みの急降下

一気に、11分の1以下になってしまった。

 
そもそものファンの数が多いので3.7万枚という数字が出ているが、今最も勢いのあるグループにしてはこれはちょっと酷い気が…。

一目瞭然、「ファン以外誰も買わない」現象が発動している。

今回はリリース形態がCD1種なので、それもこの急降下の大きな要因であるのはたしか。

 
なお、この2週目の成績をもって、今作の前作初動越えに黄色信号が灯った。

それでも年間上位争いではトップクラスだ。
 

第3位 BANG THE BEAT/Safe And Sound  -氷室京介

BANG THE BEAT/Safe And Sound

氷室京介の26枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

前作から3年9ヵ月ぶりの新作となる。

 
初動売上げは2.8万枚。前作『SWEET REVOLUTION』の初動3.4万枚からダウン

あまりにもインターバルが大きく、その間に市場が大きく変わっているので、あまり過去作との比較は参考にならない。

それでも、4年5ヵ月前の前々作が初動2.7万枚だったことを考えると、かなりのキープ力。固定ファンがっちり。

 
まぁ、あまりこの人のファン層は配信に流れそうにないので、市場変化の影響は小さいのかも。

 
リリース形態はDVDの有無で2種リリース

前作は3種だったので、1種パッケージが減っている。

自身出演のCM効果も去ることながら、本質は固定ファンの数に変化なく、単にパッケージ減の影響によるダウンと捉えていいだろう。
 

なお、『Safe And Sound』はマイ・ケミカル・ロマンスのヴォーカル、ジェラルド・ウェイとのコラボ楽曲となっている。
 

以下、ピックアップ。

第5位 激情/hEaVen  -BREAKERZ

激情/hEaVeN

BREAKERZの8枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これでデビュー以来、8作連続のTOP10入り。
 

初動売上げは1.8万枚。前作『LOVE FIGHTER~恋のバトル~』の初動1.6万枚から微増。

ここ数作、下げ止まらなくなっていたが、ここ若干持ち直し。

 
その要因は週末に行われた「緊急イベント(握手会)」

7/17は東京で、7/18は大阪にて開催。

 
ともに、その握手会会場でのCD購入が参加条件となっているため、これが売上増加に直結しているのは間違いない。

また、この「緊急」という性質上、もう購入を終えているファンが、握手のために再度同じCDを買った可能性が高い。以下、公式HPより抜粋。

 
7月15日(木)のOPEN時より、SHIBUYA TSUTAYAにてご購入のお客様
に先着で【整理番号付き】イベント参加券をお渡しします。

 
つまり、フラゲや発売日にしっかり購入した固定ファンほど馬鹿を見ていることになる。

このやり方は本当に数字を持ち上げるのに適している。

数字以外でどんな影響・反響があるか、それについて目を瞑れば売上釣り上げの最強技かも。
 
 
パッケージ数は前作と同じで全3種リリース

前作と違い、収録曲は3種すべて同じとなっているが、3種すべて購入した人から抽選で50名にメンバー生電話という謎の企画もあるので、結局3枚買わせる作戦であることは変わらない。

企画ぐるみの複数買い促進商法

 
結局、やっていることはAKBなんかと大差なく、人気ダウンを何とか商法で抑えている感は否めない。

 

~今日のふといいなぁ~
幻の命  by 世界の終わり

2010年7月24日 (土)

水樹奈々、アルバム初動10万枚目前に!

更新が遅れています。

無駄話せず、速攻チャートチェックです。

本日は7/19付アルバムチャートをチェックしていきます。

ではでは、さっそく…

7/19付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 
第1位 JUMP NO.1 -Hey! Say! JUMP

JUMP NO.1

メンバー全員が平成生まれのジャニーズユニット、Hey!Say!JUMPの1stアルバムが初登場で1位を獲得!

07年11月のデビューから、約2年8ヵ月経って、ついに1枚目のアルバムとなる。

 
初動売上げは15.6万枚

今年2月のシングルの初動が20.2万枚、その1つ前が21.1万枚と、シングルでは連続で初動20万オーバーを記録していたが、アルバムでは15万台に。

ジャニーズアイドル恒例の「シングル>アルバム」現象が発動しており、単価が高いアルバムで複数買いが減ってしまっているのがまるわかり。
 

リリース形態は【プレミアムブックレット付】、【スペシャルブックレット付】、【通常ブックレット付】で計3種リリース。

ブックレット内容が違うため、複数買い促進商法

なんだこのブックレット推しは
 

DVDに頼らず全て紙で済まし、単価を下げる作戦のようで、たしかに、3種類とも価格は2,500円。安い。

とりあえず、1枚目としては無難で妥当な数字。

心配なのは徐々に平成生まれがそんなに特権じゃなくなったときに、ユニット名がダサ 奇抜すぎる件か。
 

第2位 IMPACT EXCITER  -水樹奈々

IMPACT EXCITER

声優歌手、水樹奈々の8枚目のオリジナルアルバムが初登場で2位にランクイン。

これで3作連続TOP3入り。
 

初動売上げは9.3万枚。前作「ULTIMATE DIAMOND」の初動7.4万枚から大幅に上昇

順位こそ、史上初の声優によるアルバム1位を獲得した前作から1つ下げたものの、数字はまた大きく上昇。

ついに、10万枚目前というところまできた。シングル、アルバム通じて彼女の最高初動となる。
 

リリース形態はDVDの有無で2形態

収録曲違いなどはなしだが、ジャケット写真およびパッケージの仕様は異なる。

 
コアなファンが多そうなので、複数買いは発生していると思われるが、上のジャニーズと違い「アルバム>シングル」となっており、アイドルよりはアーティスト的なチャートアクションになっている。

紅白出場などもあったので、意外にアルバム待ちのファンが結構いたのかもしれない。

 
1位が2万台だった先月にリリースされていれば、余裕すぎる1位だっただけに勿体ない気もする。

ただ、声優でこの売上げは凄すぎる
 

第3位 to LOVE  -西野カナ

to LOVE

先週の1位から2ランクダウン

これで3週連続TOP3入り。

週間売上げは6.8万枚

3週目でも1位を狙える数字を出す絶好調ぶり。

累積は早くも47万枚を突破。

60万枚突破が現実味を帯びてきた。
 

第4位 Surprise!  -TUBE

Surprise!

TUBEの32枚目のオリジナルアルバムが初登場で4位にランクイン。

初動売上げは3.3万枚。前作「Blue Splash」の初動3.1万枚から微増。

 
これで3年連続ほぼ同時期のリリース。

シングルも3年連続でほぼ同時期に、先行シングルとして出ている。
 

リリース形態は前作と変わらず、DVDの有無で2種リリース。最もポピュラーな売り方。

微増に関しては固定ファン内での動きと捉えていい度合いで、かなり安定している。

ここまでぴったり1年ごとにリリースされるとファンも「そろそろアルバムだね」と、CMなどしなくても察するようになるのかも…。

 
以下、ピックアップ。

第7位 SPARK  -moumoon

SPARK

moumoonの3枚目のミニアルバムが初登場で7位にランクイン。

moumoonは「mou(やわらかい)」と「moon(月)」を合わせた造語。

初動売上げは1.9万枚。前作「リフレイン」の初動0.3万枚から6倍以上の大上昇

前作は今年3月なので、4ヵ月経たずリリースされたことになる。

 
今回の急上昇に関しては、資生堂「ANESSA」CMソングに起用され大量オンエアされた『Sunshine Girl』の効果がすべて。

当作はCMオンエアだけでなく、ラジオなどでも大量に流れていたので、注目度は上がっていたようだ。
 

リリース形態は前作と変わらず、DVDの有無で2種リリース。

初回盤だけにボーナストラックが入っているが、音源と映像は初回盤を買えばすべて揃うため、複数買い促進ではない。

 
タイアップ効果でここまでもってきたが、問題はこの後の展開。

どちらかというと派手さはなく、BGM向きな声質と音楽なので、ビックセールスは難しそうだが、需要はあるタイプだと思われる。

さぁ、どう育てる?

 
~今日のふといいなぁ~
TSUBOMI feat 九州男 by lecca
生きてく強さ  by GLAY

2010年7月22日 (木)

倖田來未、恒例夏のシングルで売上回復

更新ペースが著しく落ちています。

このままじゃ、また最新週のチャートチェックじゃなくなってしまう。

今週末は久しぶりにゆっくりできそうだし、いっぱい書き溜めよう。
 

さて、本日は7/19付シングルチャートの4位以降を見ていきます。

ではでは、さっそく・・・

7/19付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!

 
第4位 Gossip Candy  -倖田來未

Gossip Candy

倖田來未の47枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これが36作目の1位獲得。

 
初動売上げは6.0万枚。前作『Can We Go Back』の初動3.1万枚から倍増

前作はアルバムのリリースを2週後に控えた先行シングルだった。

 
今回は毎年恒例、夏の豪華盤ということで、一気に数字を伸ばしてきた。

しかし、夏の豪華盤という枠で捉えると、これで4連続ダウンということに。

Koda_2

人気ダウンはじわりじわりと進んでいるようだが、一時期に比べるとその下げ幅は小さくなっており、安定期に入りそうな雰囲気。

ただ、前々作はアルバム先行など不利条件なしで初動が3万台だったりもしたので、油断は許されない状況なのは確か。

 
リリース形態はDVDの有無による2種リリース。ただし、ミュゥモショップ等で限定特典あり。

商法はだいたいいつもと同じ感じなので、「4A面」と結構流れた「セブンネットショッピング」CMタイアップの効果による上昇と捉えていいだろう。

 
それにしても、なぜこの週にリリースしてしまったのか

6.0万枚なら最近ならTOP3はほぼ確実で、1位も狙える数字。SKEはまだしも、嵐の関連作2作に勝てるわけがないのに。

 
第5位 生きてゆくのです♡ -DREAMS COME TRUE

生きてゆくのです

ドリカムの49枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

2週連続リリースの第2弾。通称「青ドリ」。
 

初動売上げは3.4万枚。前作『ねぇ』の初動3.3万枚から微増

映画「FLOWERS」&「TSUBAKI」CMソングというダブルタイアップだった前作から数字を僅かながら伸ばしてきた。

 
今回は「ポカリスエット」CMタイアップ。

過去に麻波25やポルノの『ハネウマライダー』など数々のヒットを作り出したタイアップだが、近年はその力を弱めていた。

今回はそのタイアップが久しぶりに発揮されたようなチャートアクションになった。

 
リリース形態は前作と同様に、DVDの有無で2種リリース

前作時にも書いたが、ドリのシングルにDVDが付くのは珍しく、その内容がライヴ映像とMVというのも、普段パッケージ購入に至らない層を引っ張ったと考えられる。

 
普段、特典等を付けないアーティストはそれを付けた時、弾力的に数字が動く。今回のドリカムの2作もそれに当てはまると言える。

 
第6位 アイスクリーム シンドローム  -スキマスイッチ

アイスクリーム シンドローム

スキマスイッチの13枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

前作から9ヵ月開いてのリリースとなる。
 

初動売上げは1.6万枚。前作『ゴールデンタイムラバー』の初動2.1万枚からダウン

アニメ「鋼の錬金術師」タイアップで、アルバムの先行シングルだった前作から数字を落とすことに。

初動2.1万枚という数字はアニメタイアップというプラス要因とアルバム先行というマイナス要因が調和されてのものだと思っていたが、あれでも結構アニメ効果が出ていたほうなのかも。

これで、活動再開後2連続ダウン。

初動が1万台になるのはブレイク後初のことと思われ、人気はかなり落ちてきていると言わざるを得ない。

「ポケモン」映画タイアップもまったくもって不発だったようだ。
 

リリース形態は前作と同じで全3種リリースで【Blu-spec CD+DVD】、【CDのみ】、【期間生産限定盤(アニメ盤)】というラインナップ。

アイドルではないので、この複数商法の効果がどれだけ出ているかは微妙なところだが、パッケージが増えて売上げが下がることはまずないはず。

この商法でこの数字なので、アニメ関連タイアップがなくなって1種や2種リリースになると、さらに下がるのか。

 
なんだかセールスに関しては08年のソロ活動が完全に裏目に出ている気がする。
 

第7位 Wonderful World!!  -関ジャニ∞

Wonderful World!! (初回限定盤A)(DVD付)

先週の1位から6ランクダウン。

週間売上げは1.5万枚。初動24.5万枚から恒例の急降下。

なんとある意味驚異の16分の1。なんだこの下がり方は…。

もう「ファン以外見向きもしない」の典型例としか言えない。
 

とりわけ、この関ジャニは2週目での下げ幅が大きい。

初動は関ジャニより低くくても、まだNEWSなどのほうが2週目は高い。
 

第8位 ねぇ -DREAMS COME TURE

ねぇ

先週の5位から3ランクダウン。

週間売上げは1.2万枚

先週の初動3.3万枚からダウンしているものの、3分の1以上でかなり粘っている。
 

発売週に購入せず、第2弾とセットで買った層も結構いそうだ。

以下、ピックアップ。

第10位 GOODBYE -清水翔太

GOODBYE(初回生産限定盤)(DVD付)

清水翔太の8枚目のシングルが初登場で10位にランクイン。

2作連続のTOP10入り。

初動は1.0万枚。前作『君が好き』の初動1.0万枚と同等。

厳密には今作は1万枚を割っている。
 

パッケージ数も前回と同じくDVDの有無で2種リリース

アルバムリリースを挟んだが、売上げを見る限り、ファン離れはなかった様子。

ただ、アルバムは週間1位を獲得したことを考えると、少しでも売上げ水準の上昇があってもよかったように思うが。
 

~今日のふといいなぁ~
scene by HY

2010年7月18日 (日)

嵐の爆走続く…嵐関連作が1、2フィニッシュ!

前回記事で、「こっからペースを上げていきます。」と書きましたが、ちょっと黄色信号です…。

明日、友人の結婚式が関西であり、本日前乗りで出発します!

友人の結婚式に出席するのは生まれてはじめて

でも、当然パソコンはナッシン。
 

次、パソコンの前に座れるのは月曜日の夜。

ペースは上げられませんが、ひと記事生み落としてから、出発しますのでご了承ください。

 

さて、本日は今週のチャートをチェックしていきます。

ではでは、さっそく・・・

7/19付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

第1位 To be free  -嵐

Jaca5227_2 

嵐の31枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

これが今年早くも3枚目のシングルとなる。

前作からはわずか2ヵ月しか経っておらず、ここにきてリリースペースが上がっている。

初動売上げは42.6万枚!

前作『Monster』の初動54.3万枚から大幅ダウン

というか、大幅ダウンして初動40万枚を超えるってどういうことだ。圧倒的。
 

今回のダウンの原因は明確で、パッケージ数が減ったことがすべて。

リリース形態はなんとジャニーズ異例のCD1種リリース

※初回プレス盤は存在しているが、CD・DVDの内容およびジャケ写は通常盤と同様
 

2種リリースだった前作から数字を下げるのは確実だったが、思った以上に踏み止まった印象。

Arashi_2

条件的には30万台でとどまっても何ら不思議のない状況だった。

初動42.6万枚は、2種リリースかつ収録曲違いありだった09年11月の『マイガール』とほぼ同等。

全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に2枚以上買わなくてはならなかった『マイガール』と同じレベルの数字を、CD1種リリースで出してしまうなんて。

『マイガール』からのおよそ半年で、嵐の勢いはより一層増していることになる。

なお、この初動だけで年間暫定5位に。

ここからどこまで年間順位を上げられるか注目だ。

 
来月には、現在のカオスモードに突入してはじめてのオリジナルアルバムのリリースを控えている。

こちらも物凄い数字を出すことになりそうだ。
 

第2位 ユカイツーカイ怪物くん -怪物くん(怪物太郎)

Image

嵐の大野智扮する「怪物くん」のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで今週は1位が嵐、2位が嵐のメンバーによるソロ作品ということに。

グループと同グループメンバーによるソロの1、2フィニッシュはSMAPが2000年に『らいおんハート』と『慎吾ママのおはロック』で達成して以来、約10年ぶりの快挙となる。

 
初動売上げは14.3万枚

ある意味、上の嵐本体よりも驚愕の数字

 
見てわかる通り、今作はドラマ「怪物くん」の挿入歌で、楽曲は1980年代に放映されていたアニメ「怪物くん」主題歌のカバーとなっている。

また、そのドラマ「怪物くん」は今作リリースの約1ヵ月前に特番も含め放映終了しており、一般的なリリースタイミングとは外してきた。

 
ドラマ自体の視聴率はごく普通のものだったので、タイアップ効果ではそこまで押せないと判断し、嵐本体のCDと抱き合わせのようなかたちで売ることを選んだのかも。

 
「修二と彰」、「桜庭裕一郎」などよくジャニーズアイドルはドラマの中のキャラクターに扮してCDをリリースするが、アニメ版のカバーというのは、香取慎吾の「ハットリくん」くらいしかないはず。

その「ハットリくん」はTOP10以内にも入れない成績だったので、今回の「怪物くん」の勢い、いや今の嵐の勢いは尋常じゃないことがわかる。

500円という低価格も良かった様子。

嵐のCDが1種しか出ていないので、いつも複数買っているファンはオマケ気分でこっちにも手を出したのかも。
 

余談だが、松本潤主演の新ドラマで松本は俳優の役を演じる。

これは無理やり「楠大雅」としてのCDリリースでもうひと儲けあるか…。
 

第3位 ごめんね、SUMMER  -SKE48

ごめんね、SUMMER(typeA)(DVD付)

AKB48の姉妹ユニット(東北版)、SKE48の3枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

TOP3入りはグループ初。
 

初動売上げは6.2万枚。前作『青空片想い』の初動3.5万枚から大幅上昇

AKB関連の勢いが止まらない

 
先週の渡り廊下走り隊に続いて、こちらも大きく売上げを上げてきた。
 

リリース形態はDVD付2種類と劇場盤で計3種リリース

CDの収録内容は3種すべて異なっており、それに伴ってDVDの収録内容も異なる。

購入で全音源・映像をコンプするには、3枚すべて買わなくてはならない仕様。

 
前作は2種リリースだったので、パッケージ増の影響も今回の売上増の要因ではあるが、この伸び幅なので人気も上がっていると捉えるのが妥当だ。 

 
AKB本体の知名度・人気の上昇に引っ張られるかたちで、派生ユニットもどんどん勢いを増している。

すでにデビューが決まっている派生ユニットが2組以上いるが、それらも高い数字を出すことが予想される。

今年はこの秋元康系アイドルのチャートアクションから目が離せなくなりそうだ。
 

~今日のふといいなぁ~
es.car  by YUI
掌  by Mr.Children

2010年7月16日 (金)

西野カナ、Bank Bandと東方神起抑えて2週連続1位!

更新が遅れてすみません。

今週はドタバタウィークでした。

こっからペースを上げていきます。

さて、前回記事で7/12付(先週の)シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートに突入です。

では、さっそく・・・
 

7/12付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 
第1位 to LOVE  -西野カナ

to LOVE

2週連続1位!

アルバムの2週連続1位は徳永英明の「VOCALIST4」以来。

なお、今年に入って2週以上に渡って1位をキープしたのは、いきものがかり「ハジマリノウタ」、徳永英明「VOCALIST4」、そしてこの西野カナ「to LOVE」の3作品だけ。

 
週間売上げは11.3万枚

驚異の初動29.0万枚から2週目も軽く10万オーバーで余裕の1位。

近年は1週目に30万レベルの数字を出しても翌週には7~8万まで下落するのが通例であり、この粘りは驚異的

累積も2週で速攻40万枚を超えた。
 

上半期のアルバム1位は安室奈美恵の「PAST<FUTURE」で売上はおよそ57万枚。

そこまでもうわずか17万枚しか差がなく、このハイペースが続けば暫定年間1位に浮上するのも時間の問題だろう。

 
ただ、年間1位の大本命は8月リリースの嵐だったり。

とりあえず、年間TOP3以上は決まったかも。
 

第2位 沿志奏逢 3  -Bank Band

沿志奏逢 3

Mr.Childrenの櫻井和寿と小林武史を中心としたバンド、Bank Bandの3枚目のアルバムが初登場で2位にランクイン。

カバーアルバムの第3弾。

3作連続のTOP3入り。
 

初動売上げは8.7万枚。前作「沿志奏逢 2」の初動17.6万枚から半減以下になる大幅減

過去の実績から本来は1位大本命だった今作だが、思った以上の苦戦と西野カナの強烈キープによって、1位を逃すことに。

この不調具合はいったい…?

 
これまでのシリーズでは主に櫻井と同世代ないしは上の世代のアーティストの楽曲を中心にカバーしてきたが、今回は若手アーティストの楽曲を積極的にカバーしたことで話題となった。

特に、RADWIMPSとフジファブリックには賛否両論が集まったが、この結果から推測するに「否」が多かった様子。

CDの購入層を占める若者の支持を得ているアーティストのカバーは色々と賛否を呼びやすいようで、これまでの2作に比べてリスナーにハマらなかったのか。
 

ミスチルとの数字の差は歴然で、ミスチルファンもほんの一部しか付いてきていないという動き。

シリーズ1弾と2弾がほぼ同じ成績で、3弾で急激ダウン。

過去2作を経て「やっぱミスチルとは違うね…」感が充満していたのだろう。

もしくは、「ミスチルやれよ」というミスチルファンが敬遠したか。

 

リりース形態はこれまでと同じで魂のCD1種リリース

普通ならCD1種でこれだけ出れば十分だが、あの櫻井主体のバンドという前提を置くと寂しく感じてしまう。

 
第3位 COMPLETE -SINGLE A-SIDE COLLECTION-  -東方神起

第4位 SINGLE B-SIDE COLLECTION -東方神起

TOHOSHINKI COMPLETE SINGLE A-SIDE COLLECTIONTOHOSHINKI SINGLE B-SIDE COLLECTION 

東方神起のシングルコレクション&カップリングコレクションが初登場で3位、4位にそれぞれランクイン。

東方神起は現在活動休止中。

 

初動売上げは8.4万枚8.3万枚

前作「BEST SELECTION 2010」の初動41.3万枚からいずれも5分の1になる大幅ダウン

今年の2月にベストアルバムが出たばかりにもかかわらず、今回またシングルコレクション系の編集盤。

「東方神起」という名前が使えるうちに少しでも稼いでおきたいという売る側の考えが丸見えで、さすがに狂信的な東方ファンも敬遠した模様。
 

また、通常のアーティストが大きく数字を落とすカップリング集とシングルコレクションがほぼ同じ数字であることからも、買っているのはカップリング集にも手を出すレベルの固定ファンのみという状況が丸わかりである。

 
リリース形態は2枚とも、CD1種リリース

これも売上げが10万にも満たなかった要因のひとつであることは間違いない。

 
ただ、それでもたった4ヵ月のインターバルでリリースされた編集盤でこれだけ出るのは奇跡的。

また、シングルコレクションのほうは単価が5,040円と高めに設定されているので、利益は普通のアルバムが14万くらい売れたのと同じくらい出ていることになる。

 
こういった背景からしても、売る側としてはこのモンスターグループを失ったのは痛すぎる。

あるニュース記事では数十億レベルの損失に繋がるとか。

この人たちの場合はパッケージだけでなくコンサートもかなり集客あるし、伴ってグッズとかも死ぬほど売れるしね。

 
現在は、3人で活動しているが果たして人気はキープしていけるのだろうか。

今後の動きにも注目だ。

以下、ピックアップ。

第5位 ANOMALY  -the HIATUS

ANOMALY

ELLEGARDENのフロントマン細美武士を中心に結成されたバンド、the HIATUSの2枚目のアルバムが初登場で5位にランクイン。

2作連続TOP5入り。

 
初動売上げは5.6万枚。前作「Trash We'd Love」の初動8.0万枚からダウン

前作は週間1位を獲得していたが、今回は5位にまでダウン。売上げの下げ幅以上に、順位が下がった印象。

 
前作はデビューという話題性がかなり高く、また多くのELLEファンが飛びついたと考えられる。

今回はバンドヴォーカルの別バンド(ユニット)の典型例にはまったようなかたちでダウン。

だいたいこのケースだと1作目が最高売上になり、徐々に売上げは逓減していく。
 

リリース形態はCD1種リリース

なお、今作は洋楽扱いとされ、レンタル開始が約1年後。

レンタルが封じられていることで、購入に至っている背景もありそうだ。
 

 

~今日のふといいなぁ~
Please Stay With Me  by YUI
さよならロストジェネレイション  by ASIAN KUNG-FU GENERATION

2010年7月13日 (火)

AKB48、派生ユニットも好調!

月曜から帰宅が日付変更後。

逆ロケットスタートかましてしもうた。

家着いて0時半過ぎはちょっと落ち込むね。
 

でも、明日(もう今日か)はYUIのアルバムの発売日だし!頑張ろう。

なお、以下の文は週末に書き溜めたものなので、超高速タイプを習得したわけじゃないのであしからず…。

 
さて、前々回の記事で今週のTOP3をチェックしたので、本日はそれ以降を解説していきます。

そして、また数時間後に最新のチャートが発表されてしまう。

なかなか1週間でチェックし切れないなぁ。
 

ではでは、さっそく…

7/12付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!

 
第4位 青春のフラッグ -渡り廊下走り隊

青春のフラッグ(通常盤)

AKB48の派生ユニット、渡り廊下走り隊の5枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これで5作連続TOP10入り。

 
初動売上げは4.0万枚。前作『アッカンベー橋』の2.7万枚から大幅に上昇

周りにあまりに敵がいなさすぎて、2.7万枚という売上げで1位を棚ぼたゲットしていた。

 
今回はそこから順位こそ下げたものの、AKB本体の人気上昇の波に乗って、大幅に数字を伸ばしてきた。好調。

 
リリース形態は驚異の全4種リリース

【CD+DVD】2種、【CD+ブックレット】1種、【CDのみ】1種で計4種。

収録曲は全種統一だが、DVDの内容は異なるため、全音源・映像をコンプするためには絶対に3枚以上買わなくてはならない仕様になっている。

また、音源だけなら買う必要のない【CDのみ】もジャケ写が違うので、熱狂的なファンはこれにも手を出しているはず。

 
他にも、全形態にトレカをランダム封入していたり、レコード店別に購入特典があったり、お得意の握手会参加券を封入していたり、オマケ商法&イベント商法も健在。

そのため、実際に買っているファンの数と売上げとの乖離がかなりあると思われる。
 

ただ、これらの商法は前回もほぼ同じ水準でやっていたので、今回が特別ということではない。
 

AKB48の昨年秋からの勢いは凄まじく、派生ユニットもガンガン上位に入ってくる。

メンバー個々のメディア露出も増えており、先日の総選挙も不自然なくらい多くの番組で取り上げられていた。

確実に知名度および人気は上がっていると見て間違いないだろう。

それにしても、良い意味でも悪い意味でも、秋元大先生の力の大きさを感じずにはいられないプロモーション展開。

AKBのAKはAKIMOTOだといっても過言でない。
 

第5位 ねぇ -DREAMS COME TRUE

ねぇ

DREAMS COME TRUEの48枚のシングルが初登場で5位にランクイン。

TOP10入りは17作連続。

ドリカム初の2週連続リリースの第一弾となる。通称「赤ドリ」。

 
初動売上げは3.3万枚。前作『その先へ』の初動4.6万枚からダウン

前作はドラマ「救命病棟24時」主題歌という実績のある強力タイアップがついていた。

今回も「TSUBAKI」&映画「FLOWERS」主題歌という強力タイアップがついていたものの、前回ほどの効果はなかった様子。

 
それでも、前々作『GOOD BYE MY SCHOOL DAYS』の初動2.0万枚よりは数段高くなっている。

Dct

近年のドリカムはタイアップ等の条件次第で数字が結構上下する。

一時期は2万台ギリにまで落ちていたことを考えると、今回は好調なほう。

 
要因は先述したダブルタイアップだけでなく、商法面も関わってきている。

今作のリリース形態はDVDの有無で2種リリース

前作および前々作はCD1種リリースだった。
 

ドリのシングルにDVDが付くのは珍しく、その内容もライヴ映像+MVという豪華仕様。

これが普段パッケージ購入にまで至っていない層を引っ張れた可能性は高い。

2週連続の第一弾としてはまずまずのスタートを切ったといえる。

なお、第二弾「青ドリ」も現在、堅調にセールスを伸ばし、TOP5入りを揺るぎないものとしている。

こちらについては来週チェックしていく。
 

第6位 Okay -稲葉浩志

Okay

先週の1位から5ランクダウン。

週間売上げは1.6万枚。初動10.0万枚から急落。

B'z以上に固定ファンがっちりな感じなので、これくらいのダウンは想定内。

それでも6分の1弱なので、アイドル勢に比べると全然マシ。
 

第7位 小悪魔Sparkling  -SuG

小悪魔Sparkling<通常盤>

V系バンド、SuGのメジャー2枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

これが初の週間TOP10入り。

 
初動売上げは1.0万枚。前作『gr8 story』の初動0.8万枚から上昇

前作メジャーデビューと同時にアニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」タイアップ。

いきなり知名度を上げることができたようで、今回アニメタイアップなしでも上昇してきた。

狂信性のあるV系ファンを少なからず取り込めた様子。
 

リリース形態は全3種リリース

内容の異なるDVD付属のDVD付が2種とカップリング追加のCDのみで計3種。

全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に3枚買わなくてはならない仕様で、複数買い促進商法

まぁ、これくらいはV系の基本ラインといえる。
 

大きなタイアップなしで、これだけ出せるとなると、今後TOP10の常連になる可能性もあるので、要注目である。
 

第8位 Nobody's Perfect  -鳴海荘吉

Nobody's Perfect

「仮面ライダーW」のキャラクター「鳴海荘吉」のテーマソングが初登場で8位にランクイン。

簡単に言うと、吉川晃司の役名名義でのシングルということになる。
 

初動売上げは0.7万枚

吉川晃司の前作は『傷だらけのダイヤモンド』で初動0.8万枚だったので、そこから微減

ただ、前作は移籍第一弾かつ25周年記念ということでプロモーションに力が入っており、特別高めに出ていた。

ちなみに、その前のシングルは初動0.3万枚

前作が躍進していたため、「仮面ライダー効果」が目立ちにくいが、実際はかなりの効果をもたらしていると思われる。

 
ただ、妙に「仮面ライダー」と相性が良かったGacktや、今年3月の「Queen & Elizabeth」(AKB板野&河西)に比べると見劣りする成績ではある。

 
しかし、周りの低レベルが手伝って、吉川晃司にとっては96年以来13年ぶりのTOP10入りを果たすことになった。

 
 
なお、今週は7位のSuGから1万枚割れ。

10位のRIP SLYMEはわずか0.5万枚というかなりの低レベル週となった。

ちなみに、1000枚割れは66位以降で、100位の売上げは640枚に。

もう昔の水準には絶対に戻らないね。寂しいけど受け入れるしかないのです。
 

~今日のふといいなぁ~
マニフェスト  by RADWIMPS

2010年7月11日 (日)

800記事突破記念…4年ぶりに一期一枚!

この記事がちょうど800記事目です。

800か…私の駄文たちも随分と積み重なってきたものです。

 
本日は800記事突破記念ということで、私を支えてくれている音楽への敬意を表す意味も含めて、あのコーナーを復活させます。

 
せーの。

一期一枚のコーナー!!

 

え、、、何って?

実はこのブログの初期のメインコーナーです(恥

管理人のおすすめの作品を誰に頼まれるでもなく、勝手に紹介しちゃうコーナー。

 
もう4年ぶり。チャートチェックが中心になってからはやってないもんね。

 
4年経つと一期一枚な作品が溜まってて。全部は紹介しきれない。

てことで、本日は今年リリースされた絶品円盤、「この一枚は一生のうちに一回は聴いてほしい!」作品をいくつか紹介していきます。

自分で"一期一枚"を読み返したときの読みにくさったらなかったので、以前よりささっと簡潔にね。

 

 
まずはこの作品。

kikUUiki
サカナクション「kikUUiki」

  1. intro=汽空域
  2. YES NO
  3. アルクアラウンド
  4. Klee
  5. 21.1
  6. アンダー
  7. シーラカンスと僕
  8. 明日から
  9. 表参道26時
  10. 目が明く藍色
  11. Paradise of Sunny(初回盤ボーナストラック)

太字はシングル曲

 
今年3月にリリースされたサカナクションの4枚目のアルバムです。

聴きまくりました。

iPod内のファイルがぶっ壊れるんじゃないかってくらい。
 

もともと同郷ということで名前は知っていましたが、ちゃんと聴くようになったのは08年冬の『セントレイ』あたりから。

独特の世界観があり、よくメディアで「テクノとロックの融合」と言われますが、そのひとことでは表現しきれない魅力があります。

 
管理人おすすめは#5『Klee』、#9『明日から』、#10『表参道26時』、#12『目が明く藍色』。

 
中でも、『表参道26時』はおすすめ。

サビでのあのキラキラした疾走感と浮遊感は簡単に出せるものじゃありません。

あとは自分が表参道あたりをよく歩くってのも、この曲に強い思い入れがある理由かも。

この曲を聴きながら街を歩くと、歌詞は切ないのに、街が輝いて見えてくる。不思議な空気をまとった曲です。

 
そして、今作のリードトラック『目が明く藍色』、これは外せない。

7分に及ぶ超大作で、まるで交響曲のように転調に転調を繰り返す。

初めて聴いたときは思わず鳥肌が立ったのを覚えています。
 

特に、中盤の「探して~光はライターの光」の流れは初めて聴くとビビる。

2ndアルバムの『ナイトフィッシングイズグッド』も転調があって刺激的だったけど、あれは穏やか。

音楽で相手に倒されるような、圧倒されるような恐さを感じたのは久しぶり。

 
こんな壮大な音を奏でながら、歌詞は「君の声を聴かせてほしい」というあまりに単純なメッセージ。かっけ。

 
7分があっという間に過ぎる。

そんな感覚をぜひ味わってみてください。
 

あとは、切り離してではなくアルバムを1枚通して、そして爆音で聴いてほしいな。

8月リリースのシングル『アイデンティティ』もサカナ色全開なので気になった人はチェックしてみてください。
 

 

さてさて、2枚目はこの作品!

ポっぷ
阿部真央「ポっぷ」

  1. 未だ
  2. I wanna see you
  3. モンロー
  4. 貴方の恋人になりたいのです
  5. 伝えたいこと
  6. 都合の良い女の唄
  7. 15の言葉
  8. もうひとつのMY BABY
  9. loving DARLING
  10. わかるの
  11. ポーカーフェイス
  12. いつの日も
  13. サラリーマンの唄

太字はシングル曲

 
阿部真央の2枚目のアルバムがこちら。
 

CDを回転させてオーディオから最初に発せられる「始まりそうだよ」の言葉。

その1曲目『未だ』は疾走感溢れるロックチューン。

別れた恋人を忘れられない気持ちが綴られていますが、ただ単調に「会いたい」とか「寂しい」とか歌わない。

この1曲目だけでかなりハートを掴まれました。
 

こんなロックチューンがあったと思うと、#3『モンロー』は一転、女の子らしさ全開のポップチューン。

このふり幅は凄い。

 
そして、シングル曲でもある#4『貴方の恋人になりたいのです』では少し大人な、椎名林檎にも似た歌声に。

てか、ラジオから流れてきたとき普通に椎名林檎だと思いました。
 

この#1、#3、#4だけでも歌声がかなり違う。

さらに、ラストの『サラリーマンの唄』では気だるさ全開の声でギターを掻きならす。

この人は曲によって歌い方も声の出し方も使い分けることができるようで。

だからと言って、統一感がないわけじゃなく、アルバム全体もうまくまとまっている。

  
最近はこう歌声を曲によってちゃんと使い分けることができる人が少ない気がしていて。

そういうヴォーカルを求めている中、ドンピシャの人が現れた感じ。

 
管理人のおすすめは#1『未だ』、#5『伝えたいこと』、#10『わかるの』、#11『ポーカーフェイス』、#12『いつの日も』。

特に、ロック色の強い#1と#5はリピートしまくり。

この人のロックチューンは聴いていてスカッとする。
 

特に、シングル曲だけど『伝えたいこと』が好き。

「頑張れー!」という歌詞は流石にちょっと恥ずかしいけど、片思いの人に贈るここまで「ど」ストレートな応援歌も逆に珍しい。

ラストサビ前の、

まだ迷ってるそこの君にひとこと言っておくが、
口にしなきゃ伝わらないことのほうが多いぞ?
気持ちが通じ合う人なんて一握りだけだろ!?
口に出せば 何か、何か変わるかもしれんぞ?

ってところ好きです。

 
他の曲も俗に言う「捨て曲」はなく、とても安定した出来栄え。

1stからの進化を感じることができる一枚になっていると思います。

 
 

てことで、2作品紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

もし、まだチェックしていない方がいたら、購入でもレンタルでも配信でもいいので、一度ご賞味あれ。

後悔はさせませぬ。
 

「一期一枚」はまたいつかの機会にやりたいと思います。

そして、明日アップの801記事目からも、どうか御贔屓に宜しくお願いします。

 
~今日のふといいなぁ~
サードアイ  by the pillows

2010年7月10日 (土)

RADWIMPSの新作が2作TOP3入り!

ひさびさに晴天

20100710_152121_2

なので、いっぱい借りてきた。TSUTAYAさん、お世話になります。

 
夜からはまた天気が崩れるみたいだから、今のうちにまた出かけてこよっと。

 
でも、その前にチャートチェックです。

本日は火曜日に発表された最新のチャート、7/12付オリコンチャートを見ていきます。

まず本日はシングルチャート。

では、さっそく…

7/12付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 
第1位 Wonderful World!! -関ジャニ∞

Wonderful World!! (初回限定盤A)(DVD付)

関ジャニ∞の14枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

これが通算9作目の1位獲得作となる。

 
初動売上げは24.5万枚

前作『GIFT~白~』、『GIFT~赤~』、『GIFT~緑~』の初動11.7万枚11.4万枚11.4万枚から上昇

前作は完全限定生産かつ3日連続リリースという変則的な内容で、リリース形態も3シングルともにCD1種リリースだった。

 
今回はそこから通常のシングルに戻っているので、比較対象はひとつ遡って『急☆上☆Show!!』にするのが妥当。

『急☆上☆Show!!』の初動は27.2万枚であり、そこからダウンということになる。
 

リリース形態は『急☆上☆Show!!』と同じで、DVD付2種にCDのみ1種で計3種リリース

タイアップは『急☆上☆Show!!』がノンタイアップで、今作は自身の冠番組のED。

 
商法が据え置きで、タイアップがついたのにダウン。あまりいい流れではない。
  

ちなみに、2種のDVDの収録内容は異なり、通常盤にのみ収録のカップリング曲ありという複数買い促進商法。(購入で全音源・映像をコンプリートするには絶対に3枚以上買わなくてはならない)

 
1種だった前回が初動11万台で、3種になって24万台なので、単純に考えて大方のファンが複数買いしているという計算。

前回の謎企画で高売上のカラクリが露わに。まぁ、最近は誰もが知っていることだし、事務所的にもいいのかな。
 

第2位 マニフェスト -RADWIMPS

第3位 携帯電話 -RADWIMPS

マニフェスト 携帯電話

RADWIMPSの10枚目&11枚目のシングルが2位、3位に初登場!

前作から約2年半ぶりのシングルとなる。

なお、同一アーティストの2作同時TOP3入りは、「けいおん!!」OP&ED以来。
 

初動売上げは5.82万枚5.77万枚

前作『オーダーメイド』の初動7.3万枚からいずれもダウン

初日からずっと『マニフェスト』が『携帯電話』を数十枚~数百枚レベルの僅差で上回り続け、週間でもこの並びに。

ここまで売上げに差が出ないのは結構珍しかったりする。

 
リリースペースが遅く、シングルは先述したように約2年半ぶりで、アルバムが昨年3月に出ているが、そこからも約1年3ヵ月ぶり。

アルバムは初動で20万枚を超える大ヒットになっていたが、その勢いは若干収束している様子。

 
ただ、今年4月のBUMP OF CHICKENが2週連続リリースで売上げを下げていたことを考慮すると、今回のこの2枚同時リリースというのもダウンの要因なのかもしれない。

最近、2枚同時リリースで前作から売上げを上げたのはアニメ「けいおん!!」のOP&EDくらいで、ほかはだいたい売上げを落としている。

BUMPやRADなど音楽勝負のアーティストのファンは、2枚同時や2週連続など商業的な展開や、2枚もパッケージを買うということを敬遠する傾向があるのかもしれない。

 
かつ、今回も相変らず魂のCD1種リリース。DVD付さえ存在しない。

こうなるとレンタルに流れたりもするのかも。

 
ただ、それでも2枚足すと売上げは10万枚を余裕で越えており、依然として若い世代を中心に支持率は高い模様。

言ってしまえば、上の関ジャニなんかも収録曲が違うCDを合算しているんだし、足して10万枚いけばかなりの成績だと言える。
 

また、ほぼメディア露出もタイアップもないことを忘れてはならない。

TVのシンガーが多くなる昨今、その流れに逆行していけるのはEMIの良さか。
 

なお、『マニフェスト』のMVは最後に衝撃の結末が…。時間がある人はぜひチェックしてみてほしい。

 

~今日のふといいなぁ~
恋じゃなくなる日  by B'z
reboot~あきらめない詩~ -flumpool

2010年7月 9日 (金)

西野カナ、売上爆発で年間1位も視野に!

1週間が早い。

もう最新週のチャートが発表されちゃった。

てことで、もう最新ではなくなっちゃいましたが、本日も7/5付チャートをチェックしていきます。

前回、シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートです。
 

ではでは、さっそく…

7/5付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!
 

第1位 to LOVE  -西野カナ

to LOVE

西野カナの2枚目のアルバムが初登場で1位を獲得!

1位獲得はシングル、アルバム通じて初。

初動売上げは29.0万枚!!

前作「LOVE one.」の初動3.4万枚からビッグバン上昇

 
前作のロングヒット、シングルの連続ヒットを経由して、ここで一気に数字が破裂した。

 
初動29万枚は倖田來未のベストを上回り、2010年のソロ歌手最高初動

初動だけで前作の累積売上げを10万枚も上回るというぶっ飛んだスタートに。

 
今作の快進撃は初日の7万枚を超える猛烈スタートで幕を開ける。

ただ、このスタート時点では最終着地は20万弱といったところだった。
 

しかし、今作の勢いは日に日に増し、大半の作品が売上を大きく落とす金曜付で売上を回復させてみせた。

さらに、ここ最近ほとんど見られなくなった「週末回復」までするオマケつき。

日曜付では数字を落としたが、それでも高水準をキープし、初動29万台というゴールラインを切った。

To_love

リリース形態はDVDの有無で2種

最も一般的な売り方で、アイドルが多用する収録曲替えやイベント商法は一切なし。

 
最近は売上げが先述したような商法に依存するケースがほとんどだが、そんなことしなくても「売れるもんは売れる」というのを実証したような結果となった。

 
さらに、この初動29万枚というロケットスタートを受け、累積売上げにも注目が集まる。

上半期の暫定年間1位は安室奈美恵の「PAST<FUTURE」で累積はおよそ57万枚

 
今作のこの初動、勢いから累積は60万台まで到達する可能性が高く、そうなると年間1位争いにも参入することになる。

女性ソロアーティストによるアルバム年間1位はかなりレアで、達成されれば04年の宇多田ヒカル以来となる。

こちらの動向にも期待である。

 
配信市場でのヒットがパッケージヒットへと繋がらない中、この人は見事、配信市場からの逆輸入に成功。

青山テルマや加藤ミリヤ、JUJUなど配信で強い女性ソロ歌手は何人かいるが、そこから頭1つ、いや5つくらいは抜きんでたと言える。

 
さて、問題はこの勢いが続くか否か。

危惧すべきは同じ路線の継続で飽きられてしまうこと。

ネット上ではあまりにも歌詞がワンパターン(「寂しい」、「会いたい」の連発)だという意見が多い。

かつ、購入層の多くが10代の女性だということも飽きられやすい要素のひとつだ。

 
まぁ、でもそこはソニー。うまくやるだろう。
 

何はともあれ、ついに女性歌姫の政権交代のときが来たようだ。
 

第2位 マジックディスク -ASIAN KUNG-FU GENERATION

マジックディスク

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの6枚目のフルアルバムが初登場で2位にランクイン。

前作から1年7ヵ月ぶりとなる。
 

初動売上げは7.2万枚。前作「サーフ ブンガク カマクラ」の初動5.6万枚から上昇

前作はシングルのカップリングで展開していた「江ノ電」駅名シリーズをまとめた、実質カップリングコレクションのような内容だった。

そこからは上昇したものの、前々作「ワールド ワールド ワールド」の初動10.0万枚には及ばなかった。

 
そもそもメディアに出ていくタイプじゃないし、毎回リリースも飛び飛びなので、ファンが離れてしまうのは致し方ないか。

 
リリース形態はDVDの有無で2種リリース

DVD付がリリースされるのは06年の「フラッシュバックファイル」以来。

前作はCD1種リリースだったので、今回の上昇には商法面の強化の影響もあると思われる。
 

「消してええええ!」と叫んでいた一時期の繁栄期のようにライト層への訴求は次第にできなくなっているものの、固定ファンはまだ根強い。

そろそろ下げ止まるのではないかと思われる。

第3位 ハラッド  -原由子

ハラッド(通常盤)

サザンのキーボーディスト、原由子の2枚目のベストアルバムが初登場で3位にランクイン。

これまでにリリースされた全アルバム(6作)がTOP10入りを果たしている。
 

初動売上げは6.2万枚。前作「東京タムレ」の初動9.6万枚よりダウン

前作は02年リリースで久々のアルバム。

ダウンはしているものの、このリリース間隔と02年との市場規模の違いを考えると、かなり出たほうだと思う。

 
サザンの活動でのソロ楽曲とソロ活動でリリースしたソロ楽曲をフュージョンしたベストとなっている。
 

そもそも、オリジナルアルバムが91年(19年前)を最後に一度もリリースされておらず、91年以降にリリースされたアルバムはいずれもベストなどの編集盤。

それでも、前回のベストは12年前だし、それ以降にサザンでソロ楽曲を発表したり、単発でシングルをいくつかリリースしていたので、「企画盤ばっか」といった印象はあまりなかった様子。

  
リリース形態は【2CD】、【2CD+スペシャルBOOK】の2形態

収録内容は同じなので、複数買いを助長する動きはなし。
 

これだけのキャリアになっても、商法に頼らず普通にTOP3に叩きこんでくるのは流石。

 
第4位 演歌名曲コレクション12~三味線旅がらす~

氷川きよし 演歌名曲コレクション12~三味線旅がらす~(Bタイプ)

氷川きよしのオリジナル曲+カバー曲で構成された作品の第12弾が初登場で4位にランクイン。

前作からわずか7ヵ月弱でのリリース。
 

初動売上げは4.2万枚。前作「演歌名曲コレクション11~ときめきのルンバ~」の初動4.8万枚からダウン

前作で少し回復していたが、ふたたび前々作と同等のラインまでダウンしてしまった。
 

シングルは初動で6~8万以上の数字を出すが、アルバムでは4万台がやっと。

完全に「シングル>アルバム」の構図になっており、ジャニーズをはじめとするアイドル勢と同等。

おば様たちのアイドルも例外なく、上の構図が当てはまっている。

 
リリース形態は前作と同じで【CD+DVD】、【CD】の2形態

収録曲は同じだが、ジャケット写真、ブックレットの内容など音楽以外で2種を差別化しており、複数買いを助長する仕様になっている。

 
シングルでは収録曲替えも発動し、がっつり複数買いさせているので、それに比べるとアルバムはまだ優しい。

この商法の度合いの差が「シングル>アルバム」を生んでいる。
 

ただ、考えようによってはまだアルバムは伸びしろがあるということ。

果たして、どのタイミングでアルバムでも収録曲替え等を投入してくるのだろうか。

  

~今日のふといいなぁ~
赤黄色の金木犀 by フジファブリック
君と虹と太陽と  by AKB48

2010年7月 7日 (水)

7月新譜チェック~アイドルの勢いが梅雨を吹き飛ばす!?~

ザーザー…

ムシムシ…

ジメジメ…

 
梅雨よ、失せろおおおおお!!

 
取り乱しました。

梅雨真っ盛りです

 

この何とも晴れない気持ちは音楽で吹き飛ばすしかないのです。

でも、7月の新譜がわからないのです。

 
このままでは梅雨に負けてしまう。  

てことで、本日は2010年7月リリースの新譜チェックを行います。
 

太字はその週の1位獲得本命曲、赤文字は管理人の個人的な注目曲です。

いつもどおり、発表される全作品は確認不可なのでメジャーなアーティスト中心となります。
 

それでは、Let's check!

 
7/7

  • To be free - 嵐
  • ユカイツーカイ怪物くん - 怪物くん(怪物太郎)
  • Gossip Candy - 倖田來未
  • アイスクリーム・シンドローム - スキマスイッチ
  • 生きてゆくのです - DREAMS COME TRUE
  • ごめんね、SUMMER - SKE48
  • GOODBYE - 清水翔太
  • 風に向かう花 - alan
  • 夕方のピアノ - 神聖かまってちゃん

7/14

  • MOON/blossom - 浜崎あゆみ
  • 本気ボンバー!! - Berryz工房
  • BANG THE BEAT/Safe And Sound - 氷室京介
  • 激情/hEaVeN - BREAKERS
  • こっち向いて Baby/yellow - ryo(supercell)feat.初音ミク,kz(livetune)feat.初音ミク
  • 僕らには翼がある~大空へ~ - ヘキサゴンオールスターズ&ツバサ
  • Brand-new days - FTIsland

7/21

  • 心の羽根 - チームドラゴン from AKB48
  • SHIVER - the GazettE
  • お二人SUMMER - ケツメイシ
  • WOO WEEKEND - BoA
  • DEAR FREEDOM - ACIDMAN
  • 心絵/友よ - TRIPLANE

7/28

  • One in the million - 山下智久
  • ミツバチ - 遊助
  • Break It/Get Myself Back - 安室奈美恵
  • EVER - GACKT
  • 立つんだジョー - レミオロメン
  • 君が僕にKissをした - WaT
  • ○○がんばらなくてもええねんで!! - スマイレージ
  • HOBO Walking - 山崎まさよし
  • 魔法のじゅうたん/シャツを洗えば - くるり
  • Hello,Again~昔からある場所~ - JUJU
  • El Dorado - Angelo

 
ざっとこんなラインナップ!

 
今月は先月から一転、アイドル勢のリリースラッシュ。

1週目の嵐を筆頭に、3週目のAKB48の派生ユニット、4週目の山下智久(NEWS)と週間1位はもうほぼ確定状態。

 
中でもやはり注目は1週目の嵐だ。

嵐は前作『Monster』が初動54.3万枚を記録し、前々作『Troublemaker』から2作連続で初動50万オーバーを記録。

周りとの格の違いをとくと見せつけた。

 
今作はそんな前作からわずか2ヵ月足らずのショートタームでリリースされるのだが、ここでひとつの奇跡が起きている。

なんとジャニーズがCD1種リリース勝負に出たのだ。

 
ここ数作の嵐はリリースの度に商法が優しくなっている。

Arashi

ついに、ジャニーズどころか日本のCD市場で見ても稀なCD1種リリースに。※初回プレスと通常盤の違いはあり

今回は当然ジャケット写真も1種ということで、普通に考えれば複数買いはほとんど発生しない状況下でのリリースとなる。

  
まぁ、ジャニには保存用を購入する狂信的なファンが多くいるので、これでも複数買いは見られると思われるが、確実にその数は減るはずだ。

今、人気絶頂と思われるアイドルがCD1種で勝負すると、果たしてどんな結果が待っているのだろうか。大注目である。

 
ちなみに、嵐は来る8/4に新アルバムのリリースが決定しているが、今作は収録されていない。

嵐のHPを見ると、

※今作(アルバム)には7月7日(水)発売のシングル「To be free」は収録されておりません。

※今作(シングル)は8月4日(水)発売のアルバム「僕の見ている風景」には収録されておりません。

という告知が丁寧になされている。このあたりはやはり抜かりがない。
 

次に、注目は3週目のAKB派生ユニット「チームドラゴン」。

メンバーは大島優子(1位)、前田敦子(2位)、板野友美(4位)、渡辺麻友(5位)、高橋みなみ(6位)、小嶋陽菜(7位)、柏木由紀(8位)の7名。

カッコ内は先日行われた総選挙の順位だが、見てわかるように勝つことだけを考えたようなガチ面子

というか、 3位だった篠田を除く上位7名。

 
この面子ということで、初動は高くなるのは当たり前だが、注目はその商法。

なんとある意味驚異の11種リリース!!

Akb_2
Wikipediaより転載。

 
加えて、いつものイベント商法も健在。

Akb2_2
公式HPより転載。

 
今回はいつものキングレコードではなく、なぜかコロンビアからのリリース。

いつもの販売網と異なることだけが若干引っかかるが、ここまでの商法を使ってコケることはまずないと思われる。

 
同じアイドルでも上の嵐とは正反対のやり方と言える。

果たして、AKB本体の成績にどれくらい迫ることができるのだろうか、こちらも注目だ。
 

~今日のふといいなぁ~
携帯電話  by RADWIMPS
Defend Love  by 安室奈美恵

2010年7月 6日 (火)

「けいおん!!」関連曲、初の前クール割れ発生

本日はいきなりチャートチェックからスタートです。
 

前回は今週の4位までをチェックしたので、本日は5位以降を初登場作品を中心にピックアップしていきます。

では、さっそく…

7/5付オリコンウィークリーシングルチャート、第5位はこの曲!

 
第5位 a:FANTASIA  -ナイトメア

a:FANTASIA 通常盤:CD Only(+1 Bonus Track)

V系バンド、ナイトメアのメジャー16枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これで8作連続のTOP10入り。

 
初動売上げは1.7万枚。前作『Rem_』の初動1.9万枚からダウン

これで2連続ダウン。

前作で2万台を割り、今回はそこからさらにダウンしてしまった。

 
さらに、今回のダウンには少し心配な要素が。

今回は前回に比べ商法面等が強化されているのだ。

 
[DVD付]2種と収録内容の同じ[CDのみ]で計3種リリースだった前作から、今作では[CDのみ]にボーナストラックが追加されている。

パッケージ数は変わらないものの、今回は全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に3枚以上買わなくてはならない仕様。

2枚買えば済んだ前作から複数買い促進商法がキツくなっている。
 

加えて、今作を2枚以上買うことが参加条件のイベントも開催。

ジャニーズやエイベックスが得意とする「緊急」イベントではないため、ファンはあらかじめそのイベントで買うことを予定できるものの、複数買いをアーティストサイドが薦めていく姿勢はかなり商業的。

まぁ、V系バンドは音楽性を除けばアイドルと紙一重というのは周知の事実なので、そこまで驚くこともないか。

 
問題はこれだけやって数字が下がっているという事実。

人気は下降気味と捉えるのが正しい。

ナイトメアは今年、結成10周年のアニバーサリーイヤーなのだが…さて、バップはここからどう持ち上げていくのだろうか。
 

第6位 無敵!夏休み -腐男塾

無敵!夏休み

芸人はなわプロデュースのアイドルユニット、腐男塾の4枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

6位は自己最高位ダイ。
 

初動売上げは1.2万枚。前作『勝つんだ!』の初動1.2万枚から変動なし。

 
今作も前作に引き続き、全8種リリース

メンバーそれぞれ7人仕様のDVD付属の初回盤が7種類と通常盤が1種。

かつ、通常盤は初回盤と収録内容が異なるという極悪商法発動
 

知名度が低く、まだ少ない固定ファンから1枚でも多く搾取しようとするとこうなってしまう。

ただ、逆に言うと、これだけの商法を使えばたとえ知名度の低いアイドルでもチャートインさせられるということ。

様々なプロモーションやタイアップに資金を費やすより、ずっと効率的である。
 

ただ個人的には、CD1種リリースで勝負したらどんな数字なってしまうのか。どうしてもそっちに関心がいってしまう。
 

第7位 ラヴ -DEATH DEVIL

TVアニメ「けいおん!!」劇中歌 「ラヴ」

アニメ「けいおん!!」からまたしてもキャラソング(劇中歌)がランクイン。

「DEATH DEVIL」は軽音部顧問のキャラ、山中さわ子の学生時代組んでいたバンドという設定で、これが2作目となる。
 

初動売上げは1.2万枚。前作『Maddy Candy』の初動1.2万枚とほぼ同じ。

ただ、厳密には前作が12,101枚で、今作が11,522枚なので微減しており、今シリーズの関連曲で初の前シリーズ割れとなってしまった。

Photo

それでも、アニメで1回しか流れていない挿入歌が1万枚以上売れるというのは異常な事態。

あらためて「けいおん!!」人気はとてつもないと感じさせられる。
 

なお、リリース形態は前作同様に、CD1種リリース。

挿入歌では商法も使わないという潔さを見せた。
 

以下、ピックアップ。

第9位 Hysteric Barbie  -平野綾

Hysteric Barbie

声優歌手、平野綾の10枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。

2作連続のTOP10入り。

初動売上げは0.9万枚。前作『Super Driver』の初動2.1万枚から大幅ダウン

前作はアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」タイアップという強力な後押しがあったが、今回はそこからノンタイアップに。

パッケージ数は前作の1種から、今回2種(DVD有無)に増えているが、「ハルヒ」があるのとないのとでは明らかにリリース条件が違う。

 
なお、前々作は初動0.9万枚だったので、アニメ効果がないときの安定ラインはこのあたりらしい。

1万割れだが、昨年くらいからはこれでもTOP10を余裕で狙える。

この人の初動ラインは変わらずとも周りがどんどん下がっていけば、連続TOP10入りも夢じゃないかも。

 

~今日のふといいなぁ~
マイクロフォン  by ASIAN KUNG-FU GENERATION
逢いたい理由 by AAA

2010年7月 4日 (日)

flumpoolがW杯効果?で最高位タイに

本日はいきなりチャートチェックからスタートです。

最新週のシングルチャート、7/5付シングルチャートをチェックしていきます!

 
ではでは、さっそく…

7/5付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 
第1位 Okay  -稲葉浩志

Okay

B'zのヴォーカリスト、稲葉浩志のソロ4枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

これでソロ4作連続1位獲得となる。

 
初動売上げは10.0万枚。前作『Wonderland』の初動15.5万枚からダウン

前作から約6年ぶりのソロシングルだったが、やや大きめに数字を落とした。

 
そもそも6年前とはパッケージ市場の規模が違うので、ダウンは仕方がないとも言える。

ただ、B'z本体は6年前も直近シングルも初動は18万ライン※なので、ソロの方がパッケージ市場縮小の影響を大きく受けていることに。

※04年『BANZAI』…初動18.8万枚 最新作『MY LONELY TOWN』…初動18.1万枚

 
リリース形態はDVDの有無で2種リリース

複数リリースではあるが、収録曲の違い等はなく、普通は1枚買えば事足りる内容となっている。

 
カップリングには宇浦冴香に提供した『マイミライ』のセルフカバーを収録しているものの、ノンタイアップで話題性に欠けたのも大幅ダウンの原因か。

それでも、ノンタイアップで10万台を出せるのだから、やはり人気は根強い。

 
第2位 reboot~あきらめない詩~/流れ星 -flumpool

reboot 〜あきらめない詩〜 / 流れ星

flumpoolのメジャー4枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

2位はグループ最高位タイ。

初動売上げは3.5万枚。前作『残像』の初動3.1万枚から上昇

今作は日テレ系サッカーW杯テーマソングという強力タイアップ。

なおかつ、今作がリリースされた先週はジャストタイミングで、「日本vsデンマーク戦」が日テレ系列で放映され、深夜にもかかわらず瞬間視聴率は46%オーバーを記録した。

 
今回の上昇にはW杯タイアップの影響が出ていておかしくないのだが、数字の上げ幅はそれほど大きなものではなかった。

というのも、放映効果が爆発してもおかしくない金曜付デイリーで今作の売上げは前日から普通にダウンし、少々期待はずれな結果に終わっていた。

 
W杯効果はほぼ不発で、他の報道・スポーツ番組でのオンエア効果が若干出たのかな?程度に。

「若干」の理由は、今回商法が強化されることに紐付く。

 
【CDのみ】(初回プレスにはボーナストラック収録)で2形態だった前作から、今作では【DVD付】【CDのみ】で2形態。

さらに、【CDのみ】にはライブ音源の着うたフルが付いてくる。
 

CDの音源は2種とも同じだが、着うたフルの音源は【CDのみ】を買わないとゲットできない。

よって、全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に2枚買わなくてはならない仕様。複数買い促進商法
 

一見、W杯効果での上昇にも見えるが、実は商法面での持ち上げだったというオチ。

とりあえず、このタイアップが不発に終わるあたり、固定ファンを除くライト層への訴求はほとんどできていない様子。

3万台で安定しているので下がらないだけマシだが、デビュー時の力の入れ方からすると、若干物足りない位置で安定してしまっている感は否めない。

 
ここからどのように売り込んでいくのかに注目したいところだ。
 

第3位 Addicted to love  -w-inds.

Addicted to love(通常盤A)

w-inds.の28枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

初動売上げは3.0万枚。前作『New World/Truth~最後の真実』の初動3.8万枚からダウン

今作はNHKドラマ「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~」主題歌だったが、まるで効果はなかった様子。
 

リリース形態は前作と同様に全3種リリースだが、内容は若干変わっている。

前回は両A面だったこともありDVD付が2種と、DVD付にそれぞれ1曲ずつ収録されていたc/wを両方収録した通常盤で計3種だった。

今回はDVD付が1種と、c/wがそれぞれ異なるCDのみ通常盤が2種で計3種。

 
やはりDVD付が2種のほうが商法的に強いようで、今回は数字を落としてしまった。

ただ、商法面だけでは持ち堪えきれない人気ダウンの波が数年前から続いているのも確かで、今回のダウンもその波を断ち切れていないことを示唆している。
 
こうなると、次回作ではまた両A面で勝負かな。

 
第4位 つぐみ -スピッツ

つぐみ

スピッツの36枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

トップ10入りは16作連続
 

初動売上げは2.4万枚。前作『君は太陽』の初動2.3万枚から微増

ここ2作、連続で大きめに初動を落としていたが、ここでいったん下げ止まり。

 
前作は映画「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」主題歌で、今回はノンタイアップ

今回はスピッツにしては珍しく4曲入りの大ボリューム。

それがファンの購買意欲を掻き立てたかは不明だが、ノンタイアップで前作越えしてくるあたり、まだまだ人気は健在の様子。

 
なにか強力なタイアップが付けば、ライト層を取り込んで一気に爆発させる力は擁していると思われる。

~今日のふといいなぁ~
夏の思い出  by ケツメイシ
花の写真  by スピッツ

2010年7月 2日 (金)

RADWIMPS、前作越えなるか!?

何度か私服ツイート上でピックアップしておりますが、今週はRADWIMPSがシングルを2枚同時リリースしています。

本日はその2枚の最終到達地点予測を簡単にアップしておきます。

 
初日から2、3位に登場し、順位的には勢いを見せつけたものの、売上枚数は17,368枚17,346枚で2作ともに前作『オーダーメイド』を下回るスタート。

※『オーダーメイド』の初日売上(推定)は23,173枚

 
「2枚同時リリース」や「2週連続リリース」といった類を仕掛けて、前作から大きく数字を落とすというのはよく見られる傾向。

最近ではBUMP OF CHICKENがそれに当てはまった。

条件的にはこうなるのが自然な中、木曜日に発表されたデイリー2日目の結果で戦況に変化が。

2日目の売上はそれぞれ19,159枚18,923枚で、ともに前日から上昇!

前作時にはやや大きめに数字を落としてことを考慮すると、ここでペースが前作を上回ったことになる。

 
ここで前作『オーダーメイド』の結果をもとに、明日以降の売上を予測してみる。

Mani_2

Keitai

赤文字は予測値

 
この予測上では、依然として2枚とも前作割れと導かれている。しかし、まだまだわからない。

※『オーダーメイド』の初動は7.3万枚

 
3日目以降、どのようなチャートアクションを見せてくれるのか、ラッドファンもチャートファンも要注目だ。
  

さて、チャートチェックに移ります。

すでに最新週のチャートが発表されておりますので、さっさと先週分を片付けます!

 
前回記事で6/28付のシングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

ではでは、さっそく…

6/28付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 
第1位 NO MORE PAIN  -KAT-TUN

NO MORE PAIN

KAT-TUNの5枚目のアルバムが初登場で1位を獲得!

これで5作連続1位獲得。

 
初動売上げは15.4万枚。前作「Break the Records -by you & for you-」の初動20.0万枚からダウン

これで4作連続初動ダウン。アルバムの初動が20万を割るのは初めて。

 
出す度に売上げが下がっており、下げ止まらなくなっている。

ひと月前のシングル『Going!』同様、主要メンバーの赤西仁がレコーディングに参加していないのが大きな売上減少の要因だと思われる。

 
また、世間に訴求ができていないアイドルに見られる特徴「シングル>アルバム」現象も健在。

嵐がジャニーズ(アイドル)でも「シングル<アルバム」を達成できることを証明しているだけに、これだけシングルとアルバムに売上差があると、一部にしか訴求できていないのが丸分かりである。

 
リリース形態はDVDの有無で2形態。前作ではDVDでなくブックレットだった。

なお、[CDのみ]にしか収録されないボーナストラックありで、複数買い促進商法。これは前作と同じ。

 
商法面でのパワーダウンは見当たらないので、やはり赤西不在が痛手となっているのは明らか。

いつ帰ってくるのだろう。というか、帰ってくるのか?
 

第2位 FANTASY  -EXILE

FANTASY

前週の1位から1ランクダウン。

週間売上げは6.0万枚。初動30.3万枚から大きくダウン

ミニアルバム的内容というのが一般層の手を出しにくくしているのか。

 
「ダブル・マキシ・シングル」と売り出している以上、シングルと捉えるとこの中の収録曲のいくつかが次のオリジナル盤に収録されると考えられる。

EXILEはシングルのカップリングまでオリジナル盤に収録し尽くす傾向があるので、それを知っている人はなかなか手を伸ばさないのかも。
 

なお、TSUTAYAのレンタルではしっかり「シングルコーナー」に設置してある様子。

 
第3位 タイム・フライズ…1994-2009 -オアシス

タイム・フライズ・・・1994-2009

先週の2位から1ランクダウン。

週間売上げは2.7万枚。先週の初動5.9万枚からダウン。

ただ、上のEXILEより粘っているのは明らかで半減以上のキープとはいかないものの、邦楽ではなかなかできないキープ力を見せた。

もともと洋楽は急落しない傾向があるのと、今作がベストだということがその要因か。

 
第4位 mihimaballads  -mihimaru GT

mihimaballads

mihimaru GTの初のバラードベストアルバムが初登場で4位にランクイン。

これが3枚目のベストアルバムとなる。

初動売上げは1.7万枚。前作「mihimalogy」の初動2.2万枚からダウン

今回はベストだがオリジナルアルバムだった前作からダウン。

「ベストでダウン」現象が発動してしまっている。

 
先述の通り、3枚目のベストではあるが、バラードベストは初であり、過去のベストとの重複度も低いにもかかわらずここまで敬遠されるとちょっと厳しい。

シングル曲以外の代表曲を聴きたいというライト層が少ないということだし、固定ファンも「ベストはいいか」というレベルの熱狂度のファンが多いということ。

 
また、ここ数年、ベストを含めて企画盤のリリースが多い。

企画盤のリリースが積み重なると変に商業的に見られるためか、売上げが下降線をたどる傾向があるので、今回もそれに当てはまると思われる。

 
リリース形態はDVDの有無で2形態。商法はかなり優しい。

まぁ、商法をキツクキツクしても固定ファンに勢いがないのなら、売上げ増加は望めない。

パッケージ数やグッズを増やして利益率を下げるよりは、これくらいがベターなタイプなのかも。
 

~今日のふといいなぁ~
ハイパーベンチレイション  by RADWIMPS
つぐみ  by スピッツ

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