本日もいきなりチャートチェックからスタート。
前回記事で11/29付シングルチャートの第5位までを見終わったので、本日は6位以降をチェックしていきます。
さて、この週はセールスパワー中堅クラスのアーティストのリリースが一挙集結。
そのため、TOP20あたりの上位は数年前戻ったかのような高レベルになりました。
また、この週に出したがために、長年の記録が途切れたアーティストも多数…。
てことで、今回はTOP10圏外も数作品ピックアップしていきます。
ではでは、さっそく…
11/29付オリコンウィークリーシングルチャート、第6位はこの曲!
第6位 女と男のララバイゲーム -モーニング娘。
モーニング娘。の44枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
これでデビュー作から44作連続のTOP10入り。
しかし、高レベル週にぶつかり、およそ3年ぶりにTOP5入りを逃した。
初動売上げは4.2万枚。前作『青春コレクション』の初動3.4万枚から上昇
8月に亀井絵里、ジュンジュン、リンリンが卒業を発表しており、今作がラストシングルとなる。
上昇にはこの3人のファンの奮起が影響していると思われる。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種で合計4種リリース。
CDは4種すべて同一内容だが、DVDの収録内容は3種すべて異なっており、全映像を購入で集めるには絶対に3枚以上買わなくてはならない複数買い促進商法。
また、いつも通り、初回盤にはイベント抽選シリアルナンバーカード封入。イベント商法も健在。
ただ、この商法に関しては前作時もまったく同じだったので、上昇の要因にはならない。
先述した3人のラストシングルという要素だけでここまで上昇するかは謎だが、AKB48からの女性アイドルフィーバーの波がきているとも考えにくい…。
ただ、他に目立った上昇の要因もないので、若干はその波が好影響を与えていると捉えるべきか。
ちなみに、今作は2週後にアルバムを控えた先行シングルだが、アイドルだけあってまったく影響なかった様子。
第7位 Anything Goes! -大黒摩季
10月末から活動休止となっている大黒摩季の32枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。
週間TOP10入りは99年の『夢なら醒めてよ』以来、なんと11年3ヵ月ぶりとなる。
初動売上げは3.3万枚。前作『IT'S ALL RIGHT』の初動637枚から約50倍になる大爆発!
この不自然な上昇。
セオリーとして疑うべきは商法かアニメドーピングだが、今回は「仮面ライダー」タイアップ。
過去に、TOP10入りするセールスパワーのない吉川晃司や上木彩矢、今ほどブレイクしていない頃のAKB板野&河西のユニットなどをTOP10に送り込んだ強力タイアップだ。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
収録曲に違いはないが、実は【CDのみ】のジャケットが「仮面ライダー」仕様で、仮面ライダーも出演しているミュージックビデオ収録DVD付のジャケットが大黒となっている。
こういった背景から、コアなライダーファンは複数枚購入している可能性がある。
前作の初動からもわかるように、大黒自身にはもうほぼ固定ファンは付いておらず、完全にタイアップ効果だけでここまで上がってきたと言える。
タイアップ頼りだとしても、ここまでくると、ある意味奇跡的である。
この数字であれば、普通の週に出していればTOP3入りは堅かっただけに、惜しいところ。
ちなみに、もしTOP3入りとなっていたら、96年の大ヒット曲『熱くなれ』以来のTOP3入りとなっていた。
第8位 So today... -FTisland
韓国出身の5人組バンド、FTislandのメジャー3枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。
日本メジャーデビュー作以来のTOP10入り。
初動売上げは2.8万枚。前作『Brand-new days』の初動1.0万枚から大幅上昇
これまでの自己最高はデビュー作の初動1.4万枚で、今回はその倍の数字を出し、余裕の自己最高初動更新。
韓国人気の多くは女性グループに見られていたが、男性グループにも波及している様子。
リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フィギュア】、【CDのみ】の全3種リリース。
CD内容は統一だが、フィギュアは5体のうち1体をランダム封入。
また、AKBなどアイドルと同様にイベント商法も活発で、全3種購入特典としてハイタッチ会に参加できる権利が付与される。
収録曲など関係なく、あからさまに3枚買わせる作戦となっている複数買い促進商法。
なお、今年のK-POP人気(プッシュ)の火付け役はユニバーサルだったが、この人たちはワーナー。
第9位 TVアニメ「けいおん!!」キャラクターイメージソング 中野梓 (Over the Starlight) -中野梓(竹達彩奈)
第10位 TVアニメ「けいおん!!」キャラクターイメージソング 田井中律 (Drumming Shining My Life) -田井中律(佐藤聡美)
第11位 TVアニメ「けいおん!!」キャラクターイメージソング 琴吹紬 (Diaryはフォルテシモ) -琴吹紬(寿美菜子)
アニメ「けいおん!!」のキャラクターソングが3作同時ランクイン!
初動売上げは2.3万枚、2.0万枚、2.0万枚。
9月に「放課後ティータイム」でメインボーカルを務める平沢唯、秋山澪のキャラソンも出ており、その初動が2作とも2.7万枚だった。
劇中やバンド名義ではほぼメインボーカルを取ることのない3人のキャラソンということで先述の2キャラより低い数字に。
また、これで「放課後ティータイム」のメンバーである5名(5キャラクター)のキャラソンすべてが第1期(昨年)を下回る数字になったことに。
「放課後ティータイム」名義でリリースされたOPやED、挿入歌まで軒並み第1期の数字を上回り、快進撃を見せていたのだが、キャラソンになった途端、その上昇気流は止んでしまった。
また、5作いずれも0.4万枚~0.6万枚のダウンになっているのも気になるところ。
ファンの全体的な数は増えたが、キャラソンすべてに手を出すようなコアなファンは減ってしまったということだろうか。
リリース形態は3枚ともCD1種リリース。これは今までも同じなので、数字ダウンの原因にはならない。
数字はダウンしたが、それでも、アニメのキャラクターソングの数字としてはどれも立派すぎるものではある。
また、今年最強の上位高レベルにぶつかったため、琴吹紬が11位となり、ついに「けいおん!!」関連作がTOP10落ちしてしまうことに。
21作連続でOPやED、挿入歌、キャラソンがTOP10入りしていたが、その記録はここでストップ。
なお、10位の田井中律の初動は2万枚を超えている。
TOP10が全曲2.0万枚を越えるのは、なんと今年はこれが初。
いまやTOP10内の1万割れが恒常化している中で、オール2万越えというのはホントに珍しい。
よりによって、この週にリリースさえしなければ、連続TOP10記録ももっと伸びていたかもしれない。
以下、高レベル週にぶつかり、涙をのんだ作品を簡単にピックアップ。
第12位 闘え! サラリーマン -ケツメイシ
ケツメイシの20枚目のシングルが初登場で12位にランクイン。
ケツメイシの週間TOP10落ちは01年の『手紙~未来』以来、およそ9年ぶりとなる。
初動売上げは1.9万枚。前作『お二人 Summer』の初動2.6万枚から大幅ダウン。
活動再開後、下げ止まらず、またその下げ幅も一気にガクガクッときている。
完全なるエマージェンシー状態。
いったいどうしてしまったのだろうか。
ただ、今回の順位に関しては運が悪すぎた。
例えば、12/14(火)に発表された最新週のチャートだと1.9万枚なら週間4位に入っていたのだから。
~今日のふといいなぁ~
ROCK BAND feat. SATOSHI, KO-JI ZERO THREE by Dragon Ash
チャンスの順番 by AKB48
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