市場の変化を無視?DIR EN GREYが25作連続TOP10入り!
被災地のことは気になるし、思うこともあるけど、ここで綴ることではないので、本日も淡々とチャートチェックを進めます。
本日は前回の続きで2/7付シングルチャートを見ていきます。
前回記事でTOP3を見終わったので、本日は4位以下をチェックしていきます。
この週は2011年最初のリリースラッシュ週。
前回記事でチェックした、東方神起、板野友美、YUIだけでなく、それ以降も新譜がずらっと並びました。
そのためチャートの売上水準が上がっております。一気に見ていきます。
ではでは、さっそく…
2/7付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!
第4位 Be As One/Let's get it on -w-inds.
w-inds.の29枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。
これで7作連続TOP10入りとなる。
初動売上げは3.1万枚。前作『Addicted to love』の初動3.0万枚から微増。
3連続でダウンしていたが、ここで何とか下げ止まり。
NHKテレビ「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~」主題歌というよくわからないタイアップだった前作から一転、今回はわかりやすくアニメタイアップだったのが効いた様子。
リリース形態は内容の異なる【DVD付】が2種類と【CDのみ】が1種で合計3種リリース。
前作も全3種リリースだったが、【DVD付】は1種で【CDのみ】が2種だった。
ただ、複数枚買わせる効果は前作のほうが上で、前作は音源と映像を購入でコンプするには絶対に3枚買わなくてはならない仕様だった。
それに対し、今回は【CDのみ】のカップリングは【DVD付】2種に収録されている曲と同じなので、2枚買えば事足りる仕様となっている。
収録内容では今回のほうが不利だが、実は今回は「イベント応募抽選シリアルナンバーカード」が封入されており、イベント商法に手を出している。
アニメタイアップ効果もありながら、一番効果があったのはこのイベント商法の効果なのかもしれない。
今回は下げ止まったが、アニメタイアップとイベント商法のダブル効果の結果なので、次回以降どちらかが欠けるとまたダウンしてしまう可能性が高い。
音楽的にはアーティスト的だが、売り方・世間のイメージがアイドルなので、中途半端な感じになっているのかもしれない。
第5位 バラード/君とつくる未来 -ケツメイシ
ケツメイシのメジャー21枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。
前作で2001年の『手紙』以来、9年ぶりにTOP10を逃していたが、今回は無事TOP10入り。
初動売上げは2.6万枚。前作『闘え!サラリーマン』の初動1.9万枚から上昇。
昨年の活動再開後、出す度に数字を下げて、前作ではついに2万割れし、さらに高レベル週に当たって連続TOP10記録まで途切れさせていたが、ここで復調。
四捨五入しないと26,243枚で、前々作『お二人Summer』の25,956枚を僅かながら上回っているので、活動再開後2番目に高い数字。
とはいえ、活動休止前の『出会いのかけら』は初動で6.4万枚も出ていたし、さらにその1作前の『聖なる夜に/冬物語』は11.6万枚も出ていたので、人気の下がり方が尋常じゃない。
やはり丸2年何もリリースしなかった期間でかなりファンが離れてしまったのか。
リリース形態は相変らず魂のCD1種リリース。
どれだけ周りが複数商法乱発してても、頑なに音楽だけで勝負するその姿は見事。
この人たちのMVは面白いのが多いので、DVD付だけでも出せばそれなりに需要はありそうだけどね。
第6位 LOTUS -DIR EN GREY
DIR EN GREYのメジャー24枚目、通算26枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
これで25作連続のTOP10入り。この記録、実は凄くないか。
初動売上げは2.6万枚。前作『激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇』の初動2.7万枚から微減。
昨年はシングルのリリースはなく、1年2ヵ月ぶりのシングルとなるが、上のケツメイシとは違って数字がまったく動かない。
2003年に入ってから初動は3万を割っているが、それから8年間ほとんど数字が変わらない。超絶安定。
この8年間で音楽業界に起こった変化は言うまでもなく99%のアーティストはその影響を被ってきたが、まるでそういった流れを無視するかのような推移。
おそらく、オリコン史上最も売上が安定しているアーティストだと思われる。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
前作で初めて品盤の異なる2種リリースとなったが、2枚買わないと音源や映像がコンプリートできない仕様にはなっていないので、売上に影響が出ていないのだと思われる。
この先もずっとこのラインの売上を出していけるのであれば、いつか週間1位を獲得することもできそう。(最高位は前作で記録した2位)
それにしても、固定ファンが強固すぎないか。アイドルのファンを超えている気がする。
なお、参考までに、上図中で最も古い『Child pray』がチャートインした週の1位は浜崎あゆみの『H』なのだが、2週目で19.7万枚という売上だった。
現在、浜崎あゆみは初週で7万枚がやっと。
8年間で、普通はこれくらい売上のスケールが変わっていてもおかしくないので、DIRの売上固定具合はある意味異常である。
第7位 プラチナLover's Day -田村ゆかり
声優、田村ゆかりの19枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。
5作連続のTOP10入り。
初動売上げは1.8万枚。前作『おしえて A to Z』の初動1.4万枚から上昇。
アニメタイアップだった前作を超える売上を叩き出した。
リリース形態は魂のCD1種リリースだが、今回はイベント商法に手を出しており、ラジオ公開録音の「参加抽選応募ハガキ」を封入している。
おそらく、これが売上上昇の要因だと思われる。
「抽選」なので1枚買っても参加できない可能性が高いので、熱狂的なファンは複数枚購入して応募しているはずだ。
アイドルや声優など一部に熱狂的なファンを持つタイプは、イベント商法が本当に相性がいい。
もはやCDが売れているという感覚ではなくなってきてはいるが…。
余談だが、田村ゆかりもすでに35歳。
それでも、目立った路線変更はせずに今作のジャケットのような世界観でいけるのだから、これはこれで凄い。
第8位 放課後オーバーフロウ -ランカ・リー=中島愛
人気作品「マクロスF」関連作が初登場で8位にランクイン。
初動売上げは1.4万枚。
この「ランカ・リー=中島愛」名義の前作は『CMランカ』で初動1.8万枚だったのでダウン。
映画「劇場版マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~」主題歌だが、映画の公開は今作発売のひと月後となっている。
もともと驚異的な勢いでシングルもアルバムも立て続けに大ヒットさせていた「マクロスF」関連作だが、アニメ放映はとうの昔に終わっているため、やはり勢いは収束してきている様子。
リリース形態は魂のCD1種リリース。
アニメファンが相手なので複数出せばそれだけ売上は伸びそうだが、そうしないのは敢えてなのだろうか。
第9位 If -フレンチ・キス
前週の2位から7ランクダウン。
週間売上げは1.44万枚。前週の初動6.71万枚からダウン。
第10位 はだかんぼー -山下智久
前週の1位から9ランクダウン。
週間売上げは1.40万枚。前週の初動6.77万枚からダウン。
前週は「緊急イベント」でフレンチ・キスから1位の座を奪い取ったが、2週目では早くも逆転を許した。
現在の勢いからしても累積でもフレンチ・キスに軍配が上がる可能性が高い。
記事最初でも書いたように、この週は2011年最初のリリース祭り。
そのため、TOP10常連ながら、不運にも連続TOP10記録を途絶えさせるアーティストがちらほら。
主には、
11位 スキマスイッチ→ブレイク後初のTOP10圏外。
12位 Aqua Timez→約2年ぶりにTOP10圏外。
前作から売上は606枚しか下がっていないのに、前作の週間3位から一気に9ランクダウン。
13位 真野恵里菜→1年3ヵ月ぶりにTOP10圏外。
なんでこの週にこんなにリリースが固まったんだろう。
~今日のふといいなぁ~すごい速さ by andymori
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