AKB48、歴代最高初動でオリコンに新たな1ページ刻む!
ついにこのときがきた。
日本を代表するロックバンドが築いた輝かしい記録…
それがついに塗り替えられる…
前回記事で5/30付チャートを見終わったので、本日からは6/6付チャートに突入。
まずはいつもどおり、シングルチャートからチェック。
歴史が動いた記念すべき週です。
ではでは、さっそく…
5/30付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 Everyday、カチューシャ -AKB48
AKB48の21枚目のシングルが初登場で1位を獲得!
これで09年の『RIVER』から8作連続の1位獲得となる。
ただ、順位はもう度外視で、チェックポイントは売上枚数だけでいい。
初動売上げは驚愕の…133.4万枚!
もう一度言おう、
初動売上げ、つまり発売1週目(6日間)の売上は133.4万枚!!!
96年リリースのMr.Children『名もなき詩』が保持する歴代最高初動120.8万枚を10万枚以上も上回り…。
実に、15年4ヵ月ぶりの大記録更新となった。
前作『桜の木になろう』の初動94.2万枚から大幅増
一気に40万枚近く売上を伸ばしたことになる。
簡単に「40万枚」と書いたが、普通にこの伸び分でさえ売り上げられるアーティストが日本にいないというカオスな事態に。
今作は初日から94.2万枚を売り上げる無茶苦茶なスタートを切り、初日で前作の初動分を速攻クリア。
なお、初日時点での今作を取り巻く状況は過去記事を参照してほしい。
(歴史が変わる…AKB48が初日94万枚オーバーでミスチル超えへ!!)
この時点でMr.Childrenが有する歴代最高初動を塗り替えることが確定的に。
その後、恒例の「2日目大暴落」を経るものの、基礎となっている数字がでかすぎるため、2日目も14万枚以上をセールス。
ちなみに、2日目の14万枚というのも日本を代表する2人組ロックバンド、B'zの近年の初動売上とほぼ同じ数である。
上記グラフの通り、その後は一度も数字を回復させることなく、集計6日間を終えたが、それでも先述した通り、基盤となっている数字がどんでもなく大きいため、最終日でも4.6万枚以上を売り上げた。
リリース形態は【タイプA:初回盤CD+DVD】、【タイプA:通常盤CD+DVD】、【タイプB:初回盤CD+DVD】、【タイプB:通常盤CD+DVD】、ECサイト限定の劇場盤が1種で全5種リリース。
タイプAとBではCDとDVDの収録内容が異なるが、初回盤と通常盤では収録内容に違いはなし。
初回盤にのみイベント参加券を封入しており、初回盤と通常盤ではジャケット写真が異なっている。
劇場盤には一般流通4種に未収録の研究生による楽曲を収録。
よって、全音源と映像を購入でコンプするためには3枚買わなくてはならず、
さらに、コンプ対象をジャケット写真にまで広げると、絶対に5枚買わなくてはならない複数買い促進商法。
かなり鬼の商法。
ただ、これは前作と同じ。
今回、前作と大きく違うのは、「総選挙」が絡んでいるか否かである。
今作の一般流通4種には「第3回AKB48選抜総選挙」の投票券が付属されており、自分のお気に入りのメンバーを上位にするため、1人で複数枚買うファンが普段以上に増殖したと思われる。
また、そういった猛者は大々的にテレビでも取り上げられるようになり、「AKBファンは1人で何百枚も買っている人ばかり」という認識がされるまでに至っている。
実は、投票の方法はCDの購入だけでなく、ファンクラブ会員はインターネット上での投票ができたりする。
ただ、それには上限があり、上限なく投票しまくるためにはやはりCDを買いまくるしかないという仕組みになっている。
サウンドスキャンでは【タイプA通常盤】が2位16.9万枚、【タイプA初回盤】が3位13.8万枚、【タイプB初回盤】が4位13.5万枚、【タイプB通常盤】が5位11.9万枚で、計約56.1万枚。
よって、オリコンとの乖離分である70万枚くらいが劇場盤の売上と推測される。
劇場盤には投票券はついていないので、総選挙効果が出たのは一般流通売上の50~60万枚だけという計算になる。
総選挙効果も確実にあるが、それと同時に人気上昇がハンパなく、劇場盤にのみ封入されている「劇場盤発売記念大握手会参加券」を求めるファンがかなり増えていることも売上爆上げの要因として忘れてはならない。
さて、今作が初動133.4万枚を記録し、ミスチルを上回ったことで、歴代初動ランキングは次のように変化。
累積ではミスチルや宇多田に及ばないことが目に見えているが、初動売上としては頂点に立ったことになる。
まさか、CDが売れなくなって、この記録が更新されるなんて夢にも思わなかった、というか、ミスチルの1位が崩されることを予想できた人がどこにいるだろうか。
さて、初動がここまで破壊的な数字になったことで、2週目の売上も注目され、B'zとの1位争いに繋がっていくことになる。それについてはまた後日。
第2位 Let's try again -チーム・アミューズ!!
桑田佳祐や福山雅治らが所属する芸能事務所「アミューズ」所属アーティストからなる企画ユニット「チーム・アミューズ!!」のチャリティーシングルが初登場で2位にランクイン。
2011年12月31日までの期間限定リリースとなる。
初動売上げは19.0万枚。
歌手は桑田佳祐を中心として、福山雅治、ポルノグラフィティ、Perfume、BEGINなど。
俳優・タレントは三宅裕司、岸谷五朗、岡田義徳、小出恵介、上野樹里など。
総勢37組54人での企画ユニットとなっており、単純に桑田や福山の成績と比べることは難しい。
参考までに…
この面子だと最もセールスパワーがあるのが福山で15万ライン、続いて桑田が10万付近なので、そのどちらよりも高い数字となっている。
通常固定ファンでもスルーしやすいアイテムということで、数字を落としやすい企画盤だが、今作はリリース前からかなりメディアでプッシュされていたこと、
そして、何より震災へのチャリティーという面が世間に購入のインセンティブを与えたと思われる。
リリース形態は【CD+DVD】だけの1種リリース。
メディアのプッシュの矛先も楽曲以上に、豪華メンバーが集結している映像だったので、DVDがライト層を引っ張った可能性も高い。
とりあえず、1種リリースとしてはこの19万枚という数字は最強クラス。
しかし、あまりに敵が悪すぎた。
ちなみに、サウンドスキャンではAKBが分散されたため1位となっている。
~今日のふといいなぁ~希望という名の光 by 山下達郎
アオゾラペダル by スガシカオ
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