KAT-TUNなんとか下げ止まり…遊助は7連続ダウンに
本日もチャートチェックを進めます。
前回記事で8/8付チャートを見終わったので、本日は8/15付チャートに突入です。
まずはいつもどおり、シングルチャートを見ていきますが、今回は2記事に分けず一気にTOP10をチェックしていきます。
どんどん進まないとね。
ではでは、さっそく…
8/15付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 RUN FOR YOU -KAT-TUN
KAT-TUNの16枚目のシングルが初登場で1位を獲得!
これでデビュー作から16作連続1位獲得。
初動売上げは15.2万枚。前作『WHITE』の初動15.1万枚とほぼ同等。
デビュー以来、最低の初動だった前作からほんの僅かながら数字を回復させ、更なる最低記録更新は何とか免れた。
リリース形態は【CD+DVD】が1種と【CDのみ】が2種で計3種リリース。
3種すべてCDの収録内容が異なっており、全音源と映像を購入でコンプするためには絶対に3枚以上買わなくてはならない複数買い促進商法。
新曲の3枚への分散の仕方は前作と若干異なっているが、3枚以上買わせる仕様は同じ。
タイアップも前作同様にスズキCMソングなので、条件がほとんど前作と同じ。
そのため、数字はまったく動かなかった様子。
ようやく下げ止まったものの、人気が上がる要素がないため油断は禁物の状態。
これ以上下がると、現在セールスパワーで並んでいる関ジャニやKinKiに置いていかれて、さらに落ち目感を出してしまいそう。
第2位 へたっぴウィンク -渡り廊下走り隊7
AKB48の派生ユニット、渡り廊下走り隊7の8枚目(「渡り廊下走り隊」名義含む)のシングルが初登場で2位にランクイン。
これで8作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは8.0万枚。前作『バレンタイン・キッス』の初動9.5万枚からダウン。
前作で前々作『ギュッ』の初動3.8万枚から爆上げしていたが、ここで早くもダウン。
ただ、まだ前々作の2倍以上の数字となっている。
絶好調のAKB勢だが、板野ソロやNot yetなど今年の7月ごろから数字を下げるユニットもちらほら出てきている。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種で計4種リリース。
4種類のCD、3種類のDVDはすべて内容が異なるという複数買い促進商法。
すべての音源、映像を購入でコンプするためには絶対に4枚以上買わなくてはならない鬼の4種買い促進となっている。
まだ「前々作の2倍以上の数字」と書いたが、前々作から前作の間で一気に商法が強(狂)化されている経緯がある。
ずっとCD内容統一で【CD+DVD】が3種だったところ、前々作ではじめてCDの収録内容がすべて異なる仕様となっていた。
ただ、前作に関しては【CD+DVD】が1種減り、計3種リリースだったのだが、今回はCD収録内容すべてことなり、かつ【CD+DVD】も3種となり、過去最狂の複数商法となっている。
このリリース条件で数字はダウンしてしまっているので人気のピークは過ぎたと捉えてよさそう。
イベント商法は一般流通に「全国握手会参加券」封入、ECサイト「キャラアニ」での購入で「個別握手会参加券」封入というAKB勢お得意のパターン。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】の3種だけTOP20入りし、売上合計は4.2万枚。
オリコンとの乖離3.8万枚は「個別握手会」めあてのネット経由での売上となる。
ちなみに、前作もKAT-TUNと同日リリースで、週間1位を逃している。
第3位 純潔パラドックス -水樹奈々
人気声優、水樹奈々の25枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
これで14作連続のTOP10入り。
また、TOP3入りもこれで8作連続となった。
初動売上げは5.1万枚。
前作は2枚同時リリースで『SCARLET KNIGHT』が初動5.5万枚、『POP MASTER』が初動5.2万枚だった。
よって、今回はそのどちらの初動も下回ったことになる。
リリース形態はいつもと変わらず魂のCD1種リリース。
CD1種で初動5万枚を出せるアーティストがほとんどいない今、この数字でも驚異的ではあるが、これ以上伸びる気配はなし。
よく言えば、かなり安定している。
声優としては無敵の位置に君臨し、大きな箱でのライヴも行っているが、やはり5万ラインが限界でこれ以上のセールス拡大は難しいのだろうか。
第4位 雄叫び -遊助
遊助(上地雄輔)の8枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。
これで8作連続のTOP10入り。2ヵ月連続シングルリリースの2作目。
初動売上げは4.0万枚。前作「全部好き」の初動4.4万枚からダウン。
これで7作連続初動ダウン。
09年のデビューから一度も上昇することなく、ただひたすら下がり続け、今回も自己最低初動を更新。
なかなか7作連続で初動ダウンというのは見たことがない。
普通ここまで連続でダウンするような状況ならリリース自体が止まることが多いからか。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
前作は【CDのみ】パッケージにだけ収録のカップリング曲があり、複数買い促進商法だったが、今回その仕様はなし。
タイアップはソニーお得意の「NARUTO」主題歌。
ただ、地上波アニメではなく劇場版なので、効果はほとんど出なかったようで、商法が緩くなった分をカバーすることはできなかった。
島田紳助がああいうことになったのでもう「ヘキサゴン」系のタイアップには頼れない。
傍から見ていてアーティストになるのは難しそうなので、純粋にアイドルとしてやっていくしかないと思われる。さて、ソニーはどう出るのだろうか。
第5位 有頂天LOVE -スマイレージ
ハロプロ系アイドルユニット、スマイレージのメジャー6枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。
これで6作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは2.9万枚。前作『恋にBooing ブー!』の初動1.9万枚から大幅上昇。
このタイミングで自己最高初動をマーク。
前作リリース後の今年5月に新メンバー加入が発表されており、今作は初期メンバー4人による最後のシングルと銘打たれてリリースされた。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が2種で計5種リリース。
DVDは3種すべて内容が異なり、かつ【CDのみ】の1種にのみ他とは異なる楽曲を収録している複数買い促進商法。4種買い促進。
ただ、これは前作も同じだった。
イベント商法は前作と同じく、初回盤の4種(【CD+DVD】3種+【CDのみ】1種)にイベント抽選シリアルナンバーを封入。
今回は4人最後ということで、これまで以上にイベントが多かった様子。
このタイミングで人気が上がる要素はないので、今回の上昇は「4人最後」ということで初期からのファンが奮起した可能性が高い。
逆に、メンバー増員はファンの間では不評だったようなので、「4人のスマイレージ見納め」ということで大量買いに走ったファンがかなりいたのかも。
そうなると、今回で見切りをつけるファンも多そうで、次回作が心配だが…その模様はまた後日。
第6位 パレオはエメラルド -SKE48
前週の1位から5ランクダウン。
週間売上げは2.9万枚。前週の初動37.9万枚から大・大・大暴落。
2週目で一気に13分の1になってしまった。
やはりAKB48に比べるとまだまだお茶の間への浸透度が低いようで、一部のファンが大量に買い終わった後は急降下という流れになっている。
それでは累積は2週で40万枚を突破。
この時点で年間TOP10入りはほぼ内定したと言える。
第7位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。
前週の5位から2ランクダウン。
これで11週連続TOP10入り。まだまだ勢い衰えず。
週間売上げは2.2万枚。
前週の3.3万枚からダウン。
さすがに数字は大きく下がり始めてきたが、それでもまだ普通の週ならTOP10入りはながさないレベルの数字をセールス中。
累積は11週で35.3万枚を突破。ついに初動比10倍を達成。
間違いなく2011年最強のロングヒット作品である。
ただ、ここまで世間まで広まった楽曲でも、一部に猛烈な人気を誇るSKE48の2週分に及ばないというねじれ現象は発動してしまっている。
CDというアイテムがコアなものになってしまっているので致し方ないことだが、これに疑問を抱く人は多そうだ。
以下、ピックアップ。
第9位 Madonna -Secret
韓国出身の4人組ガールズユニット、Secretの日本デビューシングルが初登場で9位にランクイン。
韓国のガールズユニットによるデビューシングルのTOP10入りはKARA、少女時代に次いで3組目の快挙。
ソニーからのデビューとなっている。
初動売上げは1.3万枚。
ここ数ヵ月は男性グループのデビューが連続であったが、女性グループは久しぶり。
やはりフジ系列の番組でプッシュがあったようで、デビュー作から高い数字を出してきた。
リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース。
【CDのみ】にだけタイトル曲の韓国語Ver.を収録という内容で、複数買い促進商法。
かつ、3種すべてにイベント参加券が封入されており、イベント商法もあり。
まだ一部の韓国ファンだけの世界になっていると思われるが、ここからKARAや少女時代のような存在になれるかはこれからの活動次第といったところ。
ただ、韓国勢の男女ともにグループがかなり数が増え、ついてくるファンも飽和状態になりつつあるので、ここからライト層への訴求というのは、売る側はあまり考えていないのかも。
~今日のふといいなぁ~蝶 (from『蝶』) by Acid Black Cherry
Headlight (from『Headlight』) by MONKEY MAJIK
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