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2011年12月の記事

2011年12月31日 (土)

さよなら2011年

2011年もついにあと3分を切りました。

 

2011年は悲しいニュースが目立った1年でした。

3.11に起こったことを、僕らは決して忘れてはいけないのです。

 

だけど、逆に音楽に救われた人が多い1年でもあったのではないかと思います。

ハートを明るくする歌、辛さを忘れさせる歌、悲しみに立ち向かえる歌…。

 

私たち音楽に関わる会社で働かせていただいている人間は、音楽が持つパワーを知っています。

直接音楽に携わっているか、間接的なのかは関係なく。

こういうときだからこそ、頑張らなくてはならない業界です。

 

人の心に刺さる音を、世の中を明るく照らす音を。

2012年、たくさんの幸せな音楽で世界が溢れますように。

~~~~~~~~~~

 

同じ過ち 僕等は繰り返し
結局誰も 解けない宿題

ねぇ 神様
あなたは何人いて 一体誰が本物なの?
僕にだけこっそり教えてよ

もし優しさが 意味を無くして
あらゆる人が 武器を取るなら

ねぇ 神様
僕を握り潰して そっと火を付けてくれないかなぁ
煙になって 願いを空へと届けるから

僕等の前にもう少しだけ 楽しい未来が降るように
あなたの前にもう少しだけ 無邪気な笑顔が降るように
今日よりも 現在よりも

君は拳を 堅く握って
だけど誰にも 振り下ろせはしない

ねぇ 神様
僕等に課せられてる そんな使命があるとしたら
進化むこと? それとも総てを終わらすこと?

僕等の前にもう少しだけ まともな世界が降るように
あなたの前にもう少しだけ 嬉しい知らせが降るように
今日よりも 現在よりも

毎月決まった日 振り込まれてくるお給料のように
平和はもう僕等の前に 当たり前に存在はしてくれないけど

毎月決まった日 振り込まれてくるサラリーのように
平和はもう僕等の前に 当たり前に存在はしてくれないけど

今年ことはきっとあなたに
たくさんのいいことがありますように

あなたの前に優しい声が響くように

今年こそはきっとあなたに
たくさんのいいことがありますように

今年こそはきっと世界に
たくさんのいいことがありますように

さよなら2011年

『さよなら2001年』 by Mr.Children

2011年12月30日 (金)

マルモリ、とうとう15週連続のTOP10入り!

もう今年もついにあと1日。

年末は長時間の特番連発ということで、先日おとなしくHDの整理をして。

 

「Mステ」の良かったシーンだけ切り取って保管しているのがかなりの量になっていたので、整理しながらつまみ食いしていたんですが。

2月25日の放送の雰囲気がとても良くて、見入ってしまいました。

 

病気から復帰後の桑田佳祐、aiko、ゆず、嵐。たった4組。

ただ、この4組の雰囲気があったかくて。

階段を下りてきた桑田さんに皆から花束、aikoと松潤からキス。

ほんわか~。

 

桑田さんは「銀河の星屑」と「月光の聖者達」を披露するんですが、もう鳥肌。

で、2曲終わった直後には、大号泣するaikoが映る。わかる、わかるよ。これはやばい。

 

"現在(いま)がどんなにやるせなくても 明日は今日より素晴らしい"( 「月光の聖者達」)

とても素敵なフレーズだね。

 

さて、チャートチェックに移ります。

前回記事で9/12付シングルチャートの第4位までを見終わったので、本日は5位以降をチェックしていきます。

 

ではでは、さっそく…

9/12付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第5位 CALL/I4U -AAA

Aaa

AAAの29枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これで12作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは3.5万枚。前作『No cry No more』の初動4.7万枚からダウン。

今作は2週後にベスト盤のリリースを控えての先行シングル。

ここ数作ずっと4万台後半で超安定だったAAAだったが、今回はやや大きく数字を下げてしまった。

 

リリース形態は一般流通で【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が2種、【mu-moショップ限定盤】が2種で合計6種リリース

前作は一般流通の【CDのみ】が1種のみで5種だったが、今回は「テニプリ」タイアップの影響で1種増えている。

 

とはいえ、増えているのはテニプリ仕様のパッケージで、AAAファンとテニプリファンはほとんど被っていないと思われる。

先行シングルという面をカバーできるような効果はなかったようだ。

 

まずは次に通常シングルになったときに、元の水準まで戻すことがマストといえそうだ。

 

第6位 REMEMBER THE URGE -the GazettE

Gaze


V系バンド、the GazettEの20枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

これで13作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは3.3万枚。前作『VORTEX』の初動は2.4万枚だったので上昇。

前作はソニーでメジャーデビューしてからの最低の初動となっていたが、ここで復調。

前々作の初動3.6万枚には及ばないが、リリース形態を考慮すると今回はかなり好調だとわかる。

 

リリース形態は【CD+DVD】と【CDのみ】で2種リリース

【CDのみ】にはボーナストラックとして新曲が追加収録されている。

 

前々作は3種だったので、今回2種で前々作の初動に迫っていることになり、やけに好調だといえる。

V系ファン以外にも訴求しはじめてファンが増えているということなのか。

その判断のためには、もう1作くらい様子を見たいところだ。

 

第7位 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%アイドルソング 一ノ瀬トキヤ(七色のコンパス) -一ノ瀬トキヤ(宮野真守)

Utano

アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」関連シングルが初登場で7位にランクイン。

当該アニメに登場するキャラクターである一ノ瀬トキヤ(声優:宮野真守)のソロ楽曲を収録したシングルとなる。

 

初動売上げは1.5万枚

前作は前週チャートインしていた『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%アイドルソング 四ノ宮那月(オリオンでSHOUT OUT)』の初動1.4万枚から微増。

7月27日から毎週キャラソンがリリースされ、これが6週目の作品。

前週のシングルがこのアニメのキャラソンとしては初のTOP10入りをしていたが、今回さらに最高位を更新。

 

キャラソンによって順位が変わるのは、アニメ内でのそのキャラの人気と、歌っている声優の人気に差があるためと思われる。

前週の谷山紀章も名の知れた声優で、今回の宮野真守も過去にさまざまなアニメ関連作でTOP10ヒットを飛ばしている声優である。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

多くのアーティストが1万枚出せずにいる中で、特にプロモーション等もせずに軽々とこれくらいの数字を出せるのだから商売としてはいいモデルである。

 

第8位 Misty Mistery -GARNET CROW

Garnet


GARNET CROWの33枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

TOP10入りは2作ぶり、14作目となる。

 

初動売上げは1.2万枚。前作『Smiley Nation』の初動0.9万枚から上昇。

今回はビーイングの代名詞ともいえるアニメ「名探偵コナン」OPテーマとなっている。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

【CDのみ】にはカップリングを1曲追加収録しており、複数買い促進商法となっている。

09年に一度収録曲違いに手を染めているが、それ以降はずっとこの手の商法は使っていなかった。

 

今回の上昇は、この2枚買わないと全音源と映像が揃わない仕様によることと、僅かながら「コナン」効果が出たためと思われる。

次もこの複数商法を使ってくるか注目したいところ。

 

第10位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。

マル・マル・モリ・モリ!((フルサイズ)薫と友樹の振り付き映像(スペシャル・バージョン)DVD付)

前週の9位から1ランクダウン。

これで15週連続のTOP10入りを達成。

2週連続TOP10入りさえできない作品がうじゃうじゃあるこのご時世に、信じられない記録だといえる。

 

週間売上げは1.1万枚

さすがに週間売上はかなり下がってきたが、発売から4ヶ月以上経ってまだ1万枚以上を売り上げているキープ力はすごいの一言。

累積は42.2万枚まで到達。

アイドル勢を除くとぶっちぎりの年間1位ということになる。

連続TOP10入り記録は翌週は続くのか。それはまた後日。。。

 

~今日のふといいなぁ~
また君に番号を聞けなかった by ゴールデンボンバー

2011年12月25日 (日)

福山雅治、男性ソロ歴代No.1に!

クリスマスイブが終わりました。

歯医者にいってきました。

 

ただ、友達に「24日は脱毛」という子がいたので、それよりマシだと思います。

 

さて、チャートチェックを進めます。

前回記事で9/5付チャートを見終わったので、本日は9/12付チャートに突入。

まずはいつも通り、シングルチャートからチェックです。

 

ではでは、さっそく…

9/12付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 家族になろうよ/fighting pose -福山雅治

Fukuyama


福山雅治の27枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

これで4作連続の首位獲得となる。

 

初動売上げは15.5万枚。前作『蛍/少年』の初動15.8万枚から微減。

約1年ぶり

今作の売上をもって、シングルおよびアルバムの総売上枚数が2127.1万枚を突破した。

(※内訳:シングル1316.7万枚、アルバム810.3万枚)

 

これまで「シングル・アルバム総売上枚数」記録で男性ソロアーティスト歴代1位は長渕剛の2122.4万枚だった。

今回、福山はその記録を打ち破り、ついに歴代No.1の座に立ったことになる。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

CDの収録内容は全種統一だが、DVDの内容が異なる。

全音源、映像を購入でコンプするためには絶対に2枚買わなくてはならない複数買い促進商法

 

前回は【CD+DVD】が1種で【2CD+フォトブック】という形態が存在していたが、2枚買い促進という面では同じ。

このくらいの微減は固定ファン内の動きと捉えられ、キープ同然。

1年リリース間隔が開いたが、人気に変わりはないようだ。

 

なお、AKB勢とジャニーズ以外によるシングル週間1位は6/13付のB'z以来、約3ヵ月ぶりとなる。

※B'z→キンキ→前田敦子→平成→Not yet→板野友美→NMB48→SKE48→KAT-TUN→キスマイ→関ジャニ→AKB48→福山

チャート上位がAKBとジャニーズに独占されている現状がよくわかる結果である。

 

第2位 フライングゲット -AKB48

Furage_2

前週の1位から1ランクダウン。

週間売上げは9.9万枚

 

初週ミリオンを突破した前週の初動135.4万枚から13分の1以下になる超絶の大暴落に。

初動ミリオンのCDが2週目に10万割れするのは史上初となる。

ちなみに、前作は2週目で11.9万枚出ており、今作のほうが明らかに失速が速い。

 

それでも、累積は2週で145.3万枚を突破。

今更ではあるが、これはとんでもない数字である。

 

第3位 JULIETTE -SHINee

Shinee

韓国の5人組男性グループ、SHINeeの2枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで2作連続のTOP3入りとなる。

 

初動売上げは5.4万枚。前作「Replay-君は僕のeverything-」の初動9.1万枚から大幅ダウン。

前作が日本デビューシングルで、いきなり10万枚近い数字を叩き出していたが、早くも2作目で失速。

 

リリース形態は【CD+DVD】が3種リリース

DVDはすべて内容が異なり、CDも2種の限定盤にだけタイトル曲の韓国版を収録している。

全音源・映像を購入でコンプするためには3枚買わなくてはならない複数買い促進商法

前作は2種だったので純粋に1種パッケージが増えているにもかかわらず、売上は大きくダウン。

特にイベントがなかったという点はあるものの、この条件でこの下げ幅となると、逆に不自然である。

今作が低すぎるというよりは、他の韓国グループと比較しても前作が高すぎたという印象が強い。

デビュー作だった前作で何か裏があったのではないかと疑ってしまいたくなる。

 

第4位 Journey Journey~ボクラノミライ~ -タッキー&翼

Tghyudsxc_2

タッキー&翼の12枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

12作連続TOP10入りとなる。

TOP3入りを逃すのは12作目にしてこれが初となる。

 

初動売上げは3.6万枚。前作『愛はタカラモノ』の初動7.0万枚から半減になる大暴落。

これはどうしたことか。

 

前作から9ヵ月と大きめにリリース間隔が開いたが、それは今回に限ったことではなく、前作は2年5ヵ月ぶりだった。

それでも、ほとんど変わらぬレベルの数字を出していたが、今回は信じられないくらい数字が下がってしまった。

ここにきて、若手ジャニユニットや韓国勢の台頭で一気にファン離れが進んでしまったのだろうか。

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種、【タキツバショップ盤】が1種で計4種リリース

DVDは内容が異なり、かつ他の2種はCDの収録内容が異なっているので、全映像・音源を購入でコンプするためには4枚買わなくてはならない複数買い促進商法

商法は前作と大きく変わっていないので、やはり前述の通り人気ダウンが原因だと思われる。

 

~今日のふといいなぁ~
Love Story (from『Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story』) by 安室奈美恵
ノエルの夜 (from『上からマリコ』) by AKB48

2011年12月22日 (木)

YUKIがオリジナルアルバム4作連続1位獲得!

本日はいきなりチャートチェックからスタート。

前回記事で9/5付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

 

ではでは、さっそく…

9/5付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 megaphonic -YUKI

Yuki

YUKIの6枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得!

これでオリジナルアルバムは4作連続の1位獲得となる。

 

初動売上げは7.6万枚

前作はライブ盤「YUKI "The Present" 2010.6.14,15 Bunkamura Orchard Hall」で初動は2.2万枚だったので、上昇。

ただ、オリジナル盤で比較すると、前々作「うれしくって抱きあうよ」の初動10.3万枚からダウン。

05年の「joy」でソロ初の1位を獲得し人気回復してから、07年のベスト盤までは数字が高騰していたが、約3年半ぶりとなった前作で売上がガクッと下がっていた。

今回はそこからさらにダウンで初動は10万を大きく割れ込んだ。

 

シングルも下げ止まらない状態に陥り、先行シングル『Hello!』は約8年ぶりにシングルTOP10落ちするなど不振が続いていた。

アルバムでも数字が下がるのは必然といった状況だった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容に違いはなし。アーティストの最もポピュラーな売り方。

複数買い促進商法を起用したところで、何枚も買うようなファンは多くないと思われるが、これ以上下がるようだとソニーも何か動くはず。

いちばん簡単なのはアニメタイアップだが…。

なお、YUKIは来年2月にシングルコレクションのリリースが決定している。

ベスト盤以降、ヒットしたシングルはあまりないので、ライト層に刺さるかかなり微妙なところ。

ただファンに見切りを付けさせるきっかけにならなければいいが…。

第2位 SMAP AID -SMAP

Smap

前週の1位から1ランクダウン。

週間売上げは5.9万枚

 

前週の初動28.3万枚からダウン。

初動は久々のベストということで高めに出たが、2週目はあっさりダウン。

「ライト層に刺さっているベスト」といえるチャートアクションとは言い難いレベル。

ただ、とりわけ不調でもない。

累積は2週で34.1万枚を突破。

ジャニーズ、ビクター的にはハンカチで原価が上がっている分、これくらいは売れてくれないとといった感じか。

 
第3位 Ray Of Hope -山下達郎

Ray

前週の2位から1ランクダウン。

3週連続のTOP3入り。

週間売上げは2.1万枚

前週の3.6万枚から半減以上なので、まずまずの粘り。

累積は3週で16.1万枚を突破した。

 

以下、ピックアップ。

第5位 太完美(Perfection) -SUPER JUNIOR-M

Sj

韓国の男性グループ、SUPER JUNIOR-Mの日本初のオリジナルミニアルバムが初登場で5位にランクイン。

SUPER JUNIORの派生グループのような位置づけで、中国での活動をメインとしているグループとのこと。

これが初のTOP10入り。
 

初動売上げは1.6万枚。前作「SUPER GIRL」の初動は0.5万枚だったので、大幅上昇。

前作は韓国での作品の日本発売盤で、今回は日本オリジナル盤。

 
少女時代など他の韓国グループでも見られたが、日本オリジナルになると一気に売上が跳ね上がる。

 

SUPER JUNIORに関してはシングルでも日本オリジナル作品をリリースし、売上は一気に跳ね上がっていた。

また、そもそも韓国勢人気上昇の波が起きているので、その影響ももちろんあると思われる。

 

リリース形態は【CD+DVD】と【CD+CD EXTRA】で2種リリース

【CD+CD EXTRA】は収録曲+4曲となっており、全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に2枚買わなくてはならない複数買い促進商法

ただ、パッケージ数は韓国勢にしてはおとなしめ。

狂信的なファンが多そうなので、パッケージ数を増やせば増やすだけ、短期的な利益は得られそうな気がする。

~今日のふといいなぁ~
冬の幻 (from「BLACK LIST」) by Acid Black Cherry

2011年12月18日 (日)

AKB48、驚愕の初動135.4万枚!! またもや歴代最高記録更新!

今年もあと2週間しかないよー(((;゚Д゚)))ガクブルガクブル

年末調整、忘年会、そんなドタバタ時にする12月の給与計算…、不安しか募らん!!

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事でやっと8/29付チャートを見終わったので、本日からは9/5付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートからチェックです。

この週は現在国内ぶっちぎり最強のセールスパワーを誇るアイドルグループのシングルが登場。

またチャートに嵐を巻き起こしました。

 

そして、新譜も少ないので今回も2記事には分けず、一記事で総チェックしていきます。

 

ではでは、さっそく…

9/5付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 フライングゲット -AKB48

Furage_2

AKB48の22枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これで9作連続、通算9作目の1位獲得となる。

ただ、順位はいまや指定席なので度外視で問題なく…

AKB48の場合、すべての注目は売上枚数に絞られる。

 

初動売上げは135.4万枚!!!

前作『Everyday、カチューシャ』の初動133.4万枚から上昇。
 

前作で樹立したオリコンシングル歴代最高初動記録を2作続けて更新

シングルが2作続けて初週ミリオンを超えたのは、長いオリコンの歴史でAKB48が初めてとなる。

なお、デイリーベースでは史上初の初日ミリオンまで記録し、圧巻のチャートアクションを見せていた。

 

今作の初動ミリオン達成で、またもや歴代初動ランキングには新たな歴史が刻まれた。

Shodourank(クリックで拡大)


今作は前作『Everyday、カチューシャ』の発売週に行われた「AKB48 22ndシングル選抜総選挙」の結果を反映させたシングル。

逆にいうと、今作には前作のような年一回のイベントへの参加条件となるようなアイテムは付属されていない。
 

前作の狂ったような初動売上げは総選挙効果(推しメンを上位にするための大量購入)によるものと大方が捉えていたが、その予想に反し、今回さらに数字を上昇させてきたことになる。

 

リリース形態は前作同様、【Type-A(握手券あり)】、【Type-A(握手券なし)】、【Type-B(握手券あり)】、【Type-B(握手券なし)】、【劇場盤】で計5種リリース

握手券「あり」「なし」に関しては収録内容統一。

前作では「あり」と「なし」でジャケット写真が大きく異なっていたが、今回はほぼ同じ。

よって、実質3種リリースの複数買い促進商法

 

サウンドスキャンでは一般流通の4種がTOP20内にランクインし、売上は合計50.8万枚

前作同様、オリコンの半分以下の数字となっている。
 

なお、前作はオリコンでの数字は今作より少し低かったが、サウンドスキャンでの売上計は56万枚だったので、サウンドスキャン集計では前作割れとなっている。

 

オリコンとの乖離は店舗以外のECサイト経由での売上、つまりはほぼ劇場盤の売上といえる。

つまり、今回は前作以上に売上全体に占める劇場盤率が上がっていることになる。

お茶の間への浸透はひとまず頭打ちで、逆にお茶の間レベルからコアファンに移った層が結構いると考えられる。

 

購入層は女性をはじめとしたライト層と、熱狂的なコアファン層の2種類存在していると思われ、どちらかに偏りがちなこのご時世に、最強の状態になっている。

現在のAKBの勢いは誰にも止めることができそうになく、またここまでのレベルになると彼女たちに台頭する存在も出やしない。

当分はAKB勢によるチャート上位独占が続きそうだ。

 

第2位 Sexy.Honey.Bunny!/タカラノイシ -V6

V6

V6の38枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

3年ぶりに1位を逃したが、これで38作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは6.4万枚。前作『only dreaming/Catch』の初動5.6万枚から上昇。

前作でついに5万台まで落ちていたが、ここでいったん持ち直し。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

前作と同じ商法。

タイアップも前作と同じく井ノ原出演ドラマ「新・警視庁捜査一課9係」主題歌。

リリース条件はほとんど変わっていないが、週途中でコンサート(物販)があったこと等が影響したか。

 

ジャニーズも若手グループがどんどん出てきており、セールス的にもそれらにかなり差を付けられているのが現状。

もともと物凄い売れるイメージのグループではないものの、このままでは、下がる→ちょっと持ち直す→下がるの繰り返しになってしまいそうだ。

 
サウンドスキャンでは3種合計で5.6万枚。

ECサイト経由のイベント商法も使っていないので、オリコンとの乖離は小さい。

 

第3位 ViVi夏 -ぱすぽ☆

Paspo

女性10人組アイドルグループ、ぱすぽ☆のメジャー2枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで2作連続のTOP3入り。

 

初動売上げは4.0万枚。前作『少女飛行』の初動4.3万枚からダウン。

前作が低レベル週に当たったこともあり、いきなりの週間1位獲得となり、話題になっていたアイドルグループの2作目。

実は、前作は初週に1位を獲得したものの、翌週100位圏外まで落ちるというオリコン史上で最も急降下した作品となり、チャートファンの間ではそっちのほうが話題になっていた。

 

リリース形態は10人のメンバーそれぞれの仕様の初回盤パッケージが存在し、それだけでまず10種

それに、通常盤が1種が計11種。

前作はこの11種リリースだったが、今回は初回盤に全員Ver.が追加されており、よって合計12種リリースとなっている。

つまり、パッケージ数は増えたが、売上は減少したことになる。

 

イベント商法もありで、初回盤の全員Ver.にのみ握手券参加券を封入。

そのイベントは東名阪での開催となっている。

また、今回も前作同様、「大量予約取り商法」も健在。

先述のイベントとは別に、発売前から何回もイベントを開催し、その会場で今作を予約した枚数によって豪華な特典が得られる仕組みになっている。

そもそも考えてみれば、オリコンの売上を釣り上げるのは、そのCDが発売されてからでなくてもいいわけだ。

 

 

先述した「急降下事件」のことを踏まえても、買っているのは一部の狂信的な固定ファンだけで一般の人たちへの訴求はほぼできていないと思われる。

かつ、今回数字がダウンしたことで、1位デビューとなった前作の時点からまったくファンが増えていない状況が露わになっている。

いまのところ、AKB関連のようなお茶の間への広がりはないと思われる。

 

サウンドスキャンでは形態が多すぎて、売上がかなり分散され、結局1種もTOP20ランクインしていない。

 

第4位 女々しくて/眠たくて -ゴールデンボンバー

Golden


V系エアバンド、ゴールデンボンバーの11枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは3.8万枚。前作『僕クエスト』の初動4.1万枚からダウン。

タイトル曲『女々しくて』は09年に一度CD化されている楽曲。

今回CMタイアップがついたため、「初CMタイアップ記念盤」としてリリースされ、カップリングについては一新されている。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

DVDの内容は異なっており、【CDのみ】にはCD EXTRAでDVDとは異なる映像が収録されている。

よって、全映像を購入でコンプするためには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法となっている。

まぁ、演奏はしていないけど一応V系の分類になるので、これくらいの商法は当たり前か。

 

なお、前作はアニメタイアップがついていた関係で、あと1種多かったので、今回パッケージ数は減少していることになる。

一度出ている楽曲の再リリースだという面とパッケージ数減少が売上ダウンの要因と思われるので、次回作でまた新曲になればまた上り調子になる可能性はある。

 

以下、ピックアップ。

第6位 明日へのマーチ/Let's try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~ -桑田佳祐

Kuwata


前週の2位から4ランクダウン。

週間売上げは2.0万枚

前週の初動9.2万枚からダウン。あまり粘りは感じられない推移。

それでも、先週1位を明け渡していた関ジャニは1.7万枚まで沈んでいるので、逆転。

累積は11.1万枚を突破した。

 

第7位 正義の声が聞こえるかい -タイガー(平田広明),バーナビー(森田成一)

Tayga


アニメ「TIGER&BUNNY」のキャラクターソングシングルが初登場で7位にランクイン。

当アニメの関連作品のTOP10入りはこれが初。

 

初動売上げは1.8万枚

今作はVol.2にあたり、Vol.1は「けいおん!」でも活躍している寿美菜子によるキャラソンだった。

Vol.1の初動が0.3万枚だったので、今回はその6倍も出ており、かなり好調で数字高騰となった。
 

平田広明は「ONE PIECE」のサンジを担当していたり、森田成一は「BLEACH」の黒崎一護を担当していたりとそもそも声優の2人がかなり多くのファンをつけていることが売上高騰の要因か。

また、前作はヒロインで、今作はメインキャラ2名の声優によるシングルということが影響していると思われる。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

複数買いを助長せずにこの数字なので、かなりの人気である。

以下、ピックアップ。

第9位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。

マル・マル・モリ・モリ!((フルサイズ)薫と友樹の振り付き映像(スペシャル・バージョン)DVD付)

前週の8位から1ランクダウン。

これでとうとう、14週連続TOP10入り

問答無用に、2011年最強のロングヒット作品である。

 

週間売上げは1.4万枚。前週の2.0万枚からダウン。

売上は今回やや大きめにダウン。さすがに息切れしてきており、これ以上下がるとTOP10入りが途絶えるレベルの数字になっている。

 

果たして、翌週も記録を伸ばすことができるのか。それについては、また後日。。。

~今日のふといいなぁ~
ウサギとカメ (from「45 STONES」) by 斉藤和義
you (from「BEST~second session~」) by 倖田來未

2011年12月16日 (金)

SMAPのチャリティアルバムが首位獲得!

本日もチャートチェックを進めます。
 

前回記事で8/29付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

 

ではでは、さっそく…
 

8/29付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 SMAP AID -SMAP

Smap

SMAPのチャリティベストアルバムが初登場で首位を獲得!

SMAPのアルバム首位獲得は03年6月の「SMAP 016/MIJ」から6作連続。

また、東日本大震災の復興支援を目的に制作されたチャリティーアルバムの週間1位獲得は今回のSMAPが初となる。

売上1枚につき200円が災害支援プロジェクト「Marching J」を通じて寄付される。

 

初動売上げは28.3万枚

オリジナルアルバムだった前作「We are SMAP!」の初動18.0万枚から大幅上昇。

SMAPがベスト盤をリリースするのは10年ぶりのこと。

かつ、既出のベストとの収録曲の重複も少なくベスト初収録の楽曲が多く入っているため、チャリティという点を差し置いても、需要は高かった様子。

そこにチャリティという要素が絡み、普段ならレンタル等で済ます層も多少購入に動いた可能性が高い。

 

リリース形態は黄版「しあわせのYELLOW-AID」と赤版「げんきのRED-AID」の2種リリース

CDの収録内容はまったく同じだが、付属のハンカチのデザインが違うというもの。

ハンカチコンプリートのために2枚買っているファンもいると思われるが、そこまで数はいないかな。

それよりは、「1万名無料招待のファンミーティング」の応募券が封入されているので、そちら目当てで複数買いがありそう。

 

ここ数年はシングル、アルバムともに数字が下がり続け、シングルではついに複数商法に手を染めていた。

オリジナルアルバムも前作で初動20万枚を割る事態になっていたが、今回のこの結果はなんとか威厳を見せたようなかたちに。

 

第2位 Ray Of Hope -山下達郎

Ray

前週の1位から1ランクダウン。

週間売上げは3.6万枚

前作が初動11.9万枚から2週目5.7万枚だったので、今回の方が下落が早い。

 

初動ではリリース間隔を感じさせない安定ぶりを見せたが、やはりそもそもCDを取り巻く環境が変わっているので、粘りは弱くなっている。

それでも、一部の人しか買っていないような下がり方ではなく、ライト層に訴求できているからこその下げ幅である。

2週で累積は14万枚を突破した。

 

第3位 M BEST -加藤ミリヤ

Miriya

前週の2位から1ランクダウン。

週間売上げは3.1万枚

前週の6.2万枚からダウン。

 

ベストということで急落はしていないが、ロングヒットモード突入といったレベルには決して達していない。

オリジナル盤のチャートアクションとほとんど変わらない。

もっとライト層が食いつくかと思ったが、同世代・同年代の一部の層でファンはかなり固定されていた様子。

累積は3週で25.3万枚を突破。

 

第4位 ザ・ベスト盤 -Cocco

Photo

Coccoの2枚目のベストアルバムが初登場で4位にランクイン。

前回からおよそ10年ぶりのベストアルバムということになる。

 

初動売上げは2.3万枚

オリジナルアルバムだった2010年「エメラルド」の初動2.2万枚とほぼ変わらず。

活動休止のタイミングでリリースされたベスト盤から10年ぶりのベスト盤で、今回もオールタイムベスト仕様。

よって、収録曲の重複がある。

 

活動動再開後に目立ったヒットがなかったので、オールタイムベストとはいえ、そこまでライト層には刺さらなかった様子。

新曲が収録されているので、ファンは動いたので、ほぼ前作と同じ数字なったといったところか。

 

リリース形態はボーナストラック1曲追加の初回盤【2CD】と通常盤【2CD】で2種リリース

複数買いさせる要素はなし。

 

前回のオリジナルがその前のオリジナルから半減以下になり、人気下降を露呈していたが、その流れは変わっていない様子。

今回のベストで残っている固定ファンにも見切りをつけられる可能性があり、次のアイテムのチャートアクションに少し不安を抱えると言わざるをえない。

 

 

~今日のふといいなぁ~
Unmei♪wa♪Endless! (from「Unmei♪wa♪Endless!」) by 放課後ティータイム

2011年12月13日 (火)

関ジャニ∞、今年4作目のシングル首位獲得!

本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で8/22付チャートを見終わったので、本日からは8/29付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートからチェックしていきます。

 

この週はリリースラッシュで新譜がいっぱいですが、気合い一発、一記事ですべて見ていきます。

よって、少々長くなりますが、どうかお付き合い。

 

ではでは、さっそく…

8/29付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 ツブサニコイ -関ジャニ∞

Kanajani

関ジャニ∞の19枚目のシングルが初登場で1位を獲得!

これで6作連続、通算14作目の1位獲得となる。

 

なお、関ジャニ∞は2011年早くもこれが4作目の首位獲得となる。

2010年に記録した「3作」を超え、自身の年間最多首位獲得記録を更新となった。

 

 

初動売上げは15.3万枚。前作『365日家族』の初動15.8万枚からダウン。

昨年は初動25万枚も出ていたこともあったが、今年に入ってセールスレベルが大きく下がっている。

4月、5月、6月の3ヵ月連続シングルリリースからわずか2か月弱での早いペース。

その間でファンの数が大きく変わることはなく、3作連続15万台で安定。

一応、メンバー主演の月9ドラマのタイアップがついているが、視聴率も厳しいし、そもそもジャニーズの作品はタイアップの影響を良くも悪く受けないことが多い。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

DVDなしのタイプにはカップリングを2曲追加収録という複数買い促進商法

3作連続で同じ売り方なので数字もほとんど変わっていないという状況である。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が8.1万枚、【CDのみ】が6.3万枚で合計14.4万枚。

売上が二分されているところからも大半のファンが2枚買いしていると想定できる。

 

第2位 明日へのマーチ/Let's try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~ -桑田佳祐

Kuwata

桑田佳祐の14枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで14作すべてがTOP5入りとなる。

 

初動売上げは9.2万枚。前作『本当は怖い愛とロマンス』の初動11.0万枚からダウン。

前作は食道がん治療のため活動休止中のリリースだったので、完全復活後一発目のシングルということになる。

トリプルA面仕様となっており、『明日へのマーチ』はドコモCMソング、『Let's try again~kuwata keisuke ver.~』は「チーム・アミューズ!!」でリリースした作品の桑田ソロヴァージョンとなっている。

 

前作は先述した活動休止報道がある意味プロモーションにもなり、4作振りの初動10万台となっていた。

今作はそこから数字は下がったものの、前々作『君にサヨナラを』の初動7.2万枚の数段高い。

 

リリース形態は【CD+グッズ】、【CDのみ】、【アナログ盤】で計3種リリース

とはいえ、【アナログ盤】の需要は極端に低いはずで、CDの収録内容は統一なので、普通のファンは【CD+グッズ】を1枚買えばすべて揃う仕様となっている。

音源取得方法がパッケージだけでないこのご時世に、複数買い促進なしで10万近い数字を出せているので、やはりセールスパワーはトップクラスである。

 

ちなみに、前作でも関ジャニ∞とぶつかり、週間1位を逃している。

 

第3位 MIN・MIN・MIN -SDN48

Sdn

AKB48の姉妹グループ、SDN48の3枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入り。

 

初動売上げは7.3万枚。前作『愛、チュセヨ』の初動6.4万枚から上昇。

前作ではデビュー作とほほ同等の数字で伸びはほとんどなかったが、3作目でやや大きめに上昇し、自己最高初動を記録となった。

タイアップは常盤薬品工業「眠眠打破」CMソングで本人出演。

ちゃんとしたタイアップがつくのは初めてなので、若干効果はあったのか。

 

リリース形態は一般流通の【CD+DVD】が2種と【劇場盤】が1種で計3種リリース。

一般流通2種はCDもDVDも収録内容が異なっており、複数買い促進商法

 

もちろんイベント商法も健在。

一般流通2種に全国握手会参加券、ECサイト「キャラアニ」で販売の【劇場盤】には個別握手会参加券をそれぞれ封入。

パッケージの数、イベント面いずれにせよAKB勢のスタンダードな商法を使ってきている。

 

ただ、他のAKB勢とは一味違ったのはサウンドスキャンの結果。

サウンドスキャンではなんと一般流通2種がそれぞれ0.9万枚で合計はたったの1.8万枚

オリコンとの乖離は5万枚以上で、一般流通以外の売上が70%を超えるという事態に。

ECサイトでの売上、劇場盤の売上がかなりを占めるためAKB勢の売上はオリコンとかなり差異が出るのが通例だが、ここまで偏るのは異例。

 

まだお茶の間レベルまでは浸透していないSKE48、デビューしたばかりのNMB48でもここまで一般流通売上が少ないことはなかった。

こうなると買っているのは一般流通の1.8万枚を支える数の固定ファンだけで、その限られたファンたちだけが劇場盤を複数買いしまくっていると見るのが自然か。

 

なお、SDN48は12月にシングルをリリースするが、来年3月で全員卒業と発表されている。

敢えて「解散」という言葉を使っていないのでグループは残るのか。

秋元が飽きてしまったのか…。果たして。

 

第4位 I'm your man -2PM

2pm  

韓国の男性6人組グループ、2PMの日本2枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

日本デビュー作だった前作から2作連続の4位となる。

 

初動売上げは6.9万枚。前作『Take off』の初動5.9万枚から上昇。

韓国勢好調の波に乗り、「野獣アイドル」と銘打たれたこのグループも数字上昇。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】で計3種リリース

CDの収録内容はすべて統一だが、DVDとフォトブック目当てで1人あたり2枚はかなりの確率で買われていると思われる。

 

また、イベント商法も活発で、3形態共通で全7種のトレカを1枚ランダム封入

トレカ全7種のうち6種はメンバー6人のソロ写真が入った「ハイタッチ会参加権利付メンバーソロフォトカード」。

1枚につき写真のメンバーと1回ハイタッチができるルールになっている。

そのため、お目当てのメンバーとハイタッチするためには6種類のランダム封入のトレカから引き当てなければならない

残り1種は「スペシャルグッズ応募権利付2PMロゴカード」になっている。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が2.4万枚、【CDのみ】が1.9万枚、【CD+フォトブック】が1.3万枚で計5.6万枚。

普通需要がないはずの【CDのみ】が売上のかなりを占めているのがポイント。

これは【CDのみ】は安価なため、トレカ(お気に入りのメンバーのハイタッチ)目当ての狂信的なファンが買い求めた結果と思われる。

 

イベントでCDをイベントの参加券として売りさばくアイドルは必ず安価なパッケージを作っておく必要があることが実証されたといえる。

 

第5位 Everybody Go -Kis-My-Ft2

Kmf2

前週の1位から4ランクダウン。

週間売上げは5.6万枚

前週の初動31.6万枚から暴落。

ただ、他のジャニーズ系が2週目には初動の7~8分の1になって、2~3万枚という例が多いので、それに比べるとかなり粘っているほう。

 

デビュー作ということで「ご祝儀買い」があったり、プロモーションに力が入っていたり、通常のジャニーズアイテムとはチャートアクションが若干違っている。

累積は37.2万枚を突破。

普通の年ならこの時点で余裕の年間TOP10入りだが、AKB勢の暴走により、これでも年間TOP10ギリギリになっている。

 

第6位 4 TIMES(Poppin'love cocktail feat.TEEDA) -倖田來未

Koda

倖田來未の50枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

毎年恒例、夏の豪華盤シングルとなっている。

 

初動売上げは5.5万枚。前作『POP DIVA』の初動3.3万枚から大きく上昇。

今回は先述の通り、豪華盤ということで一気に数字を回復させてきた。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】、【CD+デジカメ】(mu-mo限定)、【CD+ポストカード】で計4種リリース

50枚目という記念すべき作品ということもあり、かなりぶっ飛んだラインナップになっているが、昨年の夏の豪華盤シングルの初動6.0万枚には及ばず。

 

夏に豪華盤→秋にバラードとリリースの傾向がパターン化されているが、豪華盤もバラードも毎年ジリ貧になっている。

下げ幅はそこまで大きくないが、不安定なのはたしか。

ここで何か悪いきっかけがあると一気に急降下しそうな危うい感じになっている。

 

固定ファンからの搾取はすでにしてしまっているので、これ以上固定ファンに頼るのは難しそうだが、それ以上にライト層に訴求するのは難しそう。

この先、どう戦うのだろうか。

 

第7位 Bang! -AFTERSCHOOL

After

韓国出身の女性8人組グループ、AFTERSCHOOLの日本デビューシングルが初登場で7位にランクイン。

韓国女性グループの日本デビュー作でのTOP10入りはKARA、少女時代、Secretに続き、4組目となる。

 

初動売上げは2.4万枚

2週前に登場してきた「Secret」の日本デビュー曲が初動1.3万枚だったので、それより数段高く、2.4万枚はKARA、少女時代のデビュー作初動に次ぐ好成績となる。

 

今年4月の安室奈美恵の企画盤にコラボアーティストとして参加したことで、デビュー前から多少知名度はあったはず。※当該楽曲は配信でもヒットになっていた。

その分、他のデビュー組より出足が良かったと思われる。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

【CDのみ】だけにカップリング追加、DVDの内容も異なっている。

全音源・映像を購入でコンプするには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法

まぁ、韓国勢なのでこれくらいの商法は当たり前といったところか。

握手会も開催されたようで、他の韓国アーティストと同レベルの商法は使っている。

ここからKARAや少女時代のように伸ばしていけるかに注目である。

 

第8位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。

マル・マル・モリ・モリ!((フルサイズ)薫と友樹の振り付き映像(スペシャル・バージョン)DVD付)

前週の5位から3ランクダウン。

これで13週連続TOP10入り

 

週間売上げは2.0万枚。前週の2.3万枚からダウン。

ただ、急落することなく、強烈なキープ力をまだ見せている。

 

累積は39.6万枚を突破。40万台の大台突入に王手。

芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんは年末の特番に引っ切り無しに出演中。

見てる分には可愛くていいのだけど、身体だけ壊さないでほしい…。

 

第9位 YOU & I -w-inds.

Winds


w-inds.の30枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。

これで8作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.9万枚。前作『Be As One/Let's get it on』の初動3.1万枚から大幅ダウン。

前作と今作の間には2種類のベストアルバムを挟んでおり、完全にベストでファンに見切りを付けられたような格好に。

何年も前から当ブログで書いているが、ベストは諸刃の剣。

ファン層拡大のチャンスでもありながら、ここ数年はファンに見切りを付けさせることのほうが多いのが実情だ。

もともとジリ貧の中、完全に裏目に出てしまった様子。

 

リリース形態は【CD+DVD】が1種に【CDのみ】が2種で計3種リリース

【CDのみ】の2種はカップリングが異なっているため、全音源と映像を購入でコンプするには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法となっている。

前作は【CD+DVD】が2種あったものの、3種買い促進なのは今回と同じなので、そこまで商法のインパクトダウンが大幅ダウンに影響しているとは考えにくい。

普通にファンが離れたというのがいちばん自然な気がする。

 

ここから新たな一歩と捉えるにはあまりに厳しいスタートとなったが、今後どのようなアクションを見せてくるのかは注目したいところだ。

 

 

 

この週はリリースが固まり、ここ数年稀に見る高レベル週に。

10位が1.7万枚。

なんと16位のSKE48『パレオはエメラルド』まで1万枚越えに。

 

au CMソングで強烈プッシュし、メディアにも多く露出したNICO Touches the Wallsの『手をたたけ』は1.1万枚売上ながら、15位に終わった。

 

~今日のふといいなぁ~
完全感覚Dreamer (from「Nicheシンドローム」) by ONE OK ROCK
Love Story (from「Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story」) by 安室奈美恵

2011年12月11日 (日)

山下達郎が8年9ヵ月ぶりの首位獲得!

12月に入り、時間が飛ぶように過ぎている…。 

昨日先輩と飲んでいるときも、

 

「ん?あれって2週間前のこと?2日前のこと?」

と時空迷子。

ここ1ヵ月くらいにやったことを時系列で並べられず。

 

ただ、そんなときだからこそ、このブログは心の拠り所です。

記事書いてると仕事のことを忘れられます。

 

てことで、本日もいきなりチャートチェックからスタートです。

前々回の記事で8/22付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

 

ではでは、さっそく…

8/22付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 Ray Of Hope -山下達郎

Ray

山下達郎の13枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得!

山下達郎のアルバム週間1位獲得は02年のベストアルバム「RARITIES」で記録して以来、8年9ヵ月ぶり

オリジナルアルバムだと98年8月発売の「COZY」で獲得して以来、約13年ぶりのこととなる。

 

なお、今作が首位を獲得したことで、80年代、90年代、00年代、10年代と4年代連続でアルバム首位を獲得したことになる。

これは、松任谷由美、徳永英明、桑田佳祐に続く史上4人目の快挙である。

 

初動売上げは10.5万枚。前作「SONORITE」の初動11.9万枚からダウン。

ダウンしたものの、前作から約6年も経っており、その間にパッケージ市場がかなり縮小しているので、この程度のダウンならほぼキープと捉えていい。

逆に、リリース前に特に大きなプッシュもなかったので、それでこれだけの数字を残せるのは凄い。

 

リリース形態は【2CD】と【1CD】で2種リリース

内容は上位互換なので複数買いは普通発生しない仕様。

 

そもそも正しく音楽を求めて購入するファンが大半のはずなので、アイドルのような商法を使う必要はない。

どれだけリリース間隔が開いても、商法の力を借りなくてもこれだけの数字を出せるのは本当にこの人の音楽に需要があるからなのだろう。

 

サウンドスキャンでは【2CD】が9.8万枚、【1CD】が0.9万枚で合計10.7万枚

オリコンとの乖離はほとんどなし。

複数買い促進商法もイベント商法もせず音楽だけで勝負している作品はオリコンとのズレはほとんど出ないことがまた証明されたといえる。

 

第2位 M BEST -加藤ミリヤ

Miriya

前週の1位から1ランクダウン。

週間売上げは6.2万枚

 

前週の初動16.0万枚からダウン。

前作のオリジナルアルバム「HEAVEN」が初動15.1万枚から2週目4.4万枚だったので、ベストだけあってそれよりは粘っているが、爆発的ではない。

 

累積は22.1万枚を突破。

この2週目の勢いにより、累積での40万ラインは難しくなり、30万台着地がほぼ確定したといえる。

ここ最近はベスト盤でも売上が伸びなくなってきているのが切ない。

 

第3位 SO BEAST -BEAST

Beast
 

韓国の6人組男性グループ、BEASTの日本1stアルバムが初登場で3位にランクイン。

シングル2作に続いて今作のTOP3入りで、3作品連続のTOP3入りとなる。

 

初動売上げは5.1万枚

先行でリリースされた2枚のシングルは初動2.9万枚(震災影響あり)から初動4.2万枚だったので、シングルの数字は超えてきている。

一般的にアイドルは単価の上がるアルバムで数字を落として「シングル>アルバム」となることが多いところ、その典型パターンからは外れてきた。

意外とそれほど狂信的ではないアルバム待ちの層がいたということなのだろうか。

それとも前回のシングル以降にファンが増えたのか。

 

リリース形態は【CD+DVD+写真集】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース。

CDの収録内容は全種統一だが、DVDの内容は2種で異なっている複数買い促進商法

 

パッケージ上の商法だけ見ると韓国勢にしてはかなり優しく見えるが、実はイベント商法がかなりキツめとなっている。

以下、イベント内容(HPより)。

■1枚購入応募
抽選でメンバー直筆サイン&イラスト入りオリジナル「SO BEAST」Tシャツを100名様にプレゼント!!
■2枚購入応募
応募者全員に生写真7枚セットプレゼント!!(集合1枚+メンバーソロ6枚)
■3枚購入応募
応募者全員にスペシャルDVD(後日HPで大発表します!)プレゼント!!

 

購入する枚数ごとに応募特典がグレードアップしていくシステムになっており、2枚以上は全員サービス。

こうなると、普通のファンは世間的に普通ではない3枚買いに走っていると思われる。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD+写真集】の2種が2.3万枚と1.6万枚、【CDのみ】が0.7万枚で合計4.6万枚。

日本のアイドルとは違い、ECサイトでの購入があまりないようで、オリコンとの乖離は小さめになっている。

 

第4位 BABY ACTION -SCANDAL

Scandal

ガールズバンド、SCANDALの3枚目のオリジナルアルバムが初登場で4位にランクイン。

これで3作連続でオリジナルアルバムTOP5入り。

ガールズバンドによるデビューから3作連続でのオリジナルアルバムTOP5入りは91年にPINK SAPPHIREが記録して以来19年9ヵ月ぶりと快挙となる。 

 

初動売上げは3.8万枚

前作はカバーアルバムで初動1.4万枚だった。

オリジナルで比較すると前作「TEMPTATION BOX」の初動3.5万枚から上昇。

企画盤では下がったものの、オリジナル盤ではダウン知らずの2連続上昇となっており、人気はまだ上がっている様子。

 

リリース形態は【DVD付】、【写真集付】、【CDのみ】で計3種リリース

CDに収録内容の違いはないが、映像と写真集ともに欲しいファンは2枚買っている可能性が高い。

 

サウンドスキャンではTOP20以内に【DVD付】と【写真集付】がランクインし、それぞれ2.2万枚と0.9万枚。

【写真集付】も結構出ているので、複数買いはそれなりに発生していると思われる。

 

以下、ピックアップ。

第6位 SugarlessⅡ -スガシカオ

Suga

スガシカオのカップリング曲とセルフカバーで構成された企画盤が初登場で6位にランクイン。

これで「1stアルバムからの連続アルバムTOP10入り」記録は14作連続に。

自身の持つ男性ソロアーティスト歴代1位記録を更新した。

これはなかなか凄くて、14作の中には極端に売上が下がるはずのライヴ盤など企画盤も含まれている。

 

初動売上げは2.1万枚。前作はオリジナルアルバム「FUNKASTiC」で初動は2.6万枚だったのでダウン。

シングルが1万割れになり、オリジナルアルバムも出す度に初動が下がっており、セールスパワーは目に見えて落ちている。

今回は、多くのアーティストが数字を大きく落とす企画盤ということで、さらに数字を落とすかと思われたが、下げ幅はかなり小さく済んでいる。

 

要因として、新曲が収録されていて、かつ収録曲の中にMr.Children『ファスナー』のカバーが含まれており、そこには桜井和寿が参加している。

この『ファスナー』のカバーに関してはミスチルの映像作品内ですでに披露されており、そのCD化ということでミスチルファンの関心も高かったと思われ、ミスチルファンを結構引っ張ったと思われる。

 

リリース形態は初回生産分かどうかでパッケージの違いはあるが、CD1種リリース

特に商法で持ち上げているわけでもないので、この内容でここまで数字キープできたのはミスチル効果と捉えるのが自然だと思われる。

 

~今日のふといいなぁ~
行くぜっ! 怪盗少女 (from「バトル アンド ロマンス」) by ももいろクローバーZ
ワインレッドの心 (from「I LOVE YOUからはじめよう -安全地帯BEST-」) by 安全地帯

2011年12月 6日 (火)

12月新譜チェック!~AKB、2011年を「上から」でシメる!~

さーむい。

北国生まれの私でも、コートが恋しい季節になってきました。

 

気づけばもう12月で、2011年も残すとこあとわずか…。

つまり、2011年に世に出る音楽もあとわずか…。

 

ということで、本日は12月の新譜チェックを展開。

前月に比べるとリリースは減りますが、みどころは満載です。

みなさん、各々「おっ!」と思う新譜を見つけてくださいね。

 
 

太字はその週の1位獲得本命曲。赤文字は管理人の個人的な注目曲です。

いつもどおり、発表される全作品は確認不可なのでメジャーなアーティスト中心となります。

 

それでは、Let's check!

12/7

  • 上からマリコ - AKB48
  • Unmei♪wa♪Endless! - 放課後ティータイム
  • Singing! - 放課後ティータイム
  • Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story - 安室奈美恵
  • Mr.Simple - SUPER JUNIOR
  • Present - flumpool
  • マッハ - RAINBOW
  • Love Days - 大国男児
  • エネルギア - the pillows
  • Landscape - Every Little Thing
  • Milestone - BoA
  • 明日へ - Galileo Galilei
  • How to go - School Food Punishment
  • Right Direction - lecca
  • PINK and BLACK - モーモールルギャバン

12/14

  • We never give up! - Kis-My-Ft2
  • BABY BORN & GO/Kinjito - UVERworld
  • ROMAN - 加藤ミリヤ
  • 雷雨決行 - ザ・クロマニヨンズ
  • True Love - DEEP
  • One Time - mihimaruGT
  • way to answer - fripSide
  • うたをうたおう - moumoon
  • Merry X'mas to U - 新選組リアン
  • 恋スルキモチ - 武井咲

12/21

  • 僕の半分 - SMAP
  • CHASE - L'Arc~en~Ciel
  • CRISIS - Acid Black Cherry
  • 冬が終わる前に - 清水翔太
  • 虹の雪 - Alice Nine
  • HERO/Sweet Jewel - Fairies
  • 笑顔の合図 - WEAVER

12/28

  • Seasons - 赤西仁
  • ペディキュア・デイ - ノースリーブス
  • 冬のベンチ - シド
  • 口説きながら麻布十番 duet with みのもんた - SDN48
  • ALL MY LOVE/YOU ARE THE REASON - YELLOW FRIED CHICKENz
  • プリーズ ミニスカ ポストウーマン! - スマイレージ
  • こんな私でよかったら - 吉川友

 

ざっとこんな感じです。

4週のうち3週にジャニーズアイドルが登場、そして残る1週にはAKB48がスタンバイということで、1位争いは発生しそうにない。

 

ただ、個々の作品のチャートアクションに関しては注目したいポイントがいくつかあるので、以下週ごとにピックアップ。

 

1週目にはAKB48の2011年を締めくくるシングルが登場!

今作は9月に日本武道館で行われた「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」の結果を反映したメンバーでの楽曲。

昨年の『チャンスの順番』にあたるシングルだが、今回1位になったのが人気上位で選抜常連の篠田麻里子ということで路線変更。

AKB48の楽曲ではじめてメンバーの名前が盛り込まれた、年上の女性がテーマの楽曲となっている。

 

AKB48は今年ここまで既に4枚のシングルをドロップし、4枚すべてがミリオンセラーを達成している。



Akb482011_2


そのうち、前作と前々作はオリコン史上初の「初日ミリオン」を記録。

いちばんCDが売れた時代でも誰も成し得なかった快挙は多くのチャートファンを驚愕させた。

 

今作はいつもの人気メンバーが影を潜めたシングルとなるが、カップリングは昨年同様、人気メンバー総動員のクリスマスソングになっており、楽曲が売上面に影響を与えることはほとんどないと思われる。

 

リリース形態は前作の5種から1形態減って4種リリース

しかし、前作はCD、DVDの収録内容が同じで封入物のみ異なる【タイプA】と【タイプB】が2種ずつと【劇場盤】で実質3種リリースだった。

今回はCDもDVDも収録内容の異なる【タイプA】、【タイプK】、【タイプB】の3種と【劇場盤】なので、1種増えていると捉えていい。

ちなみに、じゃんけん曲で1種増えるのも昨年と同じ。

 

今作もミリオンは堅いが、それがどのタイミングで達成されるかには注目したいところ。

初週でなのか、はたまた初日なのか。

 

なお、AKB48は現在、2011年年間シングルチャートでも1~4位を独占中。

今作もミリオンになれば速攻で年間TOP5入りが決まるので、2011年の1位2位3位4位5位はすべてAKB48が埋め尽くすことになる。

 

CD売上が下がり続ける中で、1組だけまるで次元の違う数字を連発するAKB48。

最後、どんなドラマでチャートファンを楽しませてくれるのか注目である。

 

 

さて、AKB48に注目が偏りそうな1週目だが、実は上記では赤文字が3つ並んでいることに気づいただろうか。

1週目には久しぶりに人気アニメ「けいおん!」の劇中盤バンド、放課後ティータイムの新曲が2作同時に登場!

 

前作『ごはんはおかず/U&I』の初動は5.3万枚だが、その前のアニメOPとEDはともに8万台後半という異例の数字を叩き出していた。

今回は劇場盤ということで、他のアニメの例を照らし合わせると数字は下がる可能性が高いが…、また音楽ファン、チャートファンを熱くさせてくれるのか要チェックだ。

 

2週目には、今年満を持してCDデビューしたジャニーズのユニット、Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)の2枚目のシングルがスタンバイ。

デビュー曲だった前作『Everybody Go』は初動31.6万枚を叩き出し、デビュー曲の歴代初動で3番目となる猛烈な勢いを見せた。

 

ジャニーズアイドルはデビュー曲の初動が最も高くなる傾向があり、今回のキスマイもそのジャニーズジンクスとの戦いになると思われる。

デビューに長い時間がかかったグループだけに「お祝儀買い」がかなり発生していたと思われるが、果たして…。

 

 

 

 

3週目には、SMAPが登場!

今作は前作から1年4ヵ月ぶりのシングル。斉藤和義提供ということで話題の新曲。

 

同発にはL'Arc~en~Cielがスタンバイ。

前作の実績だとSMAPが初動27.6万枚、ラルクが8.1万枚でまるで相手にならない。

ただ、SMAPの前作は長いキャリアで初の複数買い促進商法に手を染めたシングルで、DVD付2種含む3種リリースで、かつ収録曲違いまで発動していた。

 

そこから今回はシンプルにDVDの有無で2種リリースにパワーダウン。

さすがに、ラルクとの週間1位争いになってしまうほど売上がダウンすることはないと思われるが、パッケージ減の影響がどれだけ売上に直結するのかは見ておきたいところだ。

 

最終週、4週目には元KAT-TUNの赤西仁の約9ヵ月ぶりのシングルが登場。

KAT-TUNを脱退してからめっきりメディアに出ることが減った赤西だが、昔からのファンはどれだけ付いてきているのだろうか。

 

また、同発にはAKB48の派生ユニット、ノースリーブスの新譜もスタンバイ。

前作で自身初の初動10万超えを達成。

今作でも数字を伸ばすことができるか、期待がかかる。

 

 

~今日のふといいなぁ~
あなたへ (from『あなたへ/Ooo Baby』) by EXILE
「男」 (from『蝶』) by Acid Black Cherry

2011年12月 5日 (月)

マルモリ、ついにポニョ超え!

今週はずっとこればっか聴いてます。

20111203_224629

待ちに待ったアルバム。

前作「⊿」から2年4ヵ月も経ったのかー。

 

今作はシングルが多くてインストを除いた新曲が4曲しかないということで、ちょっと心配だったんですが…まったく心配ご無用でした。

 

ほぼベストみたいな内容なんですが、アルバム序盤のシングル曲が強烈にアレンジかかっていて新鮮でオリジナルアルバムとしてもちゃんと聴けますね。

『レーザービーム』をはじめて聴いたときはあまりに遊び過ぎてて吹きましたが。
 

さて、Perfumeを聴きながらチャートチェックです。

前回記事で8/22付シングルチャートのTOP3を見終わったので、本日は4位以降をチェックしていきます。

ではでは、さっそく…

8/22付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!

 

第4位 READY!! -765PRO ALLSTARS

Imas

アニメ「アイドルマスター」の主要キャラを演じる声優によるユニット「765PRO ALLSTARS」のシングルが初登場で4位にランクイン。

劇中で舞台となっているのが「765(ナムコ)プロダクション」という事務所であり、そこに所属しているキャラクター(声優)による楽曲ということになる。

 

初動売上げは2.6万枚。前作『The world is all one !!』の初動0.7万枚から大幅上昇。

「アイドルマスター」の原点はゲームであり、前作時点ではアニメは放映されておらず、そのゲームからの繋がりでのCDとなっていた。

今回はアニメ化されたことで一気にファン層が増えての売上大幅増ということになる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は同じで、ジャケットまで同じなので、普通は複数買いは出ない仕様。

 

複数買いも厭わない熱狂的なファンを相手にしていながら、売り方で商業性はほぼなし。そこらのアーティストよりずっとアーティストっぽい。

さすがに同じTBSアニメの「けいおん!」ほどは数字高騰はしないと思われるが、今後も関連作がリリースされるのでチャートアクションには注目したいところである。

 

第5位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。

マル・マル・モリ・モリ!((フルサイズ)薫と友樹の振り付き映像(スペシャル・バージョン)DVD付)

前週の7位から2ランクアップ。

これで、驚異の12週連続TOP10入り

10歳未満が歌った楽曲として、07年「藤岡藤巻と大橋のぞみ」の『崖の上のポニョ』の11週連続を上回った

「ポニョ」も相当なロングヒットだったが、2週連続TOP10さえも難しいこのご時世に、それを軽く上回るとは…。

 

週間売上げは2.3万枚

前週の2.2万枚とほぼ同等。

順位はずっとTOP10内をキープしていながら、数字は少しずつ下がっていたのだが、ここにきて売上もキープされるという快進撃。

 

累積は37.6万枚を突破。

AKB勢、ジャニーズ勢を除くとぶっちぎりの年間1位シングルとなる。

 

以下、ピックアップ。

(第6位は前回記事で第3位といっしょに解説済み)

 

第7位 ああ、夜が明ける -Berryz工房

Berr

Berryz工房の27枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

前回は様々なアーティストのリリースが立て込む高レベル週(2011年初のTOP10内2万オーバー週)にぶつかり、TOP10入りを逃していた。

これが2作振りのTOP10入りということになる。

 

初動売上げは1.6万枚。前作『愛の弾丸』の初動1.9万枚からダウン。

売上は前作から下がったが順位はアップ。

 

ここ数年は初動が一時的に下がってもすぐに少し持ち直すようなチャートアクションが続いていたが、今回は回復せず。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が2種で計4種リリース。

CDの収録内容は4種すべて同じで2種のDVDは異なる複数買い促進商法

かつ、【CD+DVD】の2種と【CDのみ】の1種にはイベント抽選シリアルナンバーカードを封入といういつものパターン。

 

商法が弱まったわけではないので、単純にファン離れが進んでいるということだろうか。

これ以上下がってしまうと、たとえ前作時のような高レベル週じゃなくてもTOP10入りに黄色信号が灯るが…。

そろそろAKB勢のようにCDの収録内容を変えて複数買いを助長するとか、何か変化をつけないと厳しいかもしれない。

 

第8位 HURRICANE -Lead

Lead


4人組男性ユニット、Leadの18枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

TOP10入りは06年の『バージンブルー』以来、5年5ヵ月ぶりとなる。

 

初動売上げは1.6万枚。前作『SPEED STAR★』の初動1.0万枚から上昇。

08年以降はアルバムのリリースはなく、09年からは毎年決まって夏に1枚だけシングルを出すという活動になっている。

今回は大きく数字を上昇させ、久しぶりのTOP10入りとなったが、もちろんここにきて人気が上昇したわけではなく…。

 

今作のリリース形態は初回盤が4種と通常盤が1種で計5種リリース。すべて【CDのみ】の仕様。

なお、5種すべてカップリング曲が異なっており、鬼の複数買い促進商法となっている。5枚買い促進。

前作も5種リリースで4種はカップリングが異なっていたが、ひとつの楽曲をメンバー4人で歌ったバージョンをそれぞれ4種に収録というスタイルだった。楽曲としては同一。

今回はすべて新曲となっており、かつ初回盤4種を並べると一枚の絵になったりもするので、ファンも頑張ったようで一気に数字が伸びた。

 

また、イベント商法もしっかり仕込んであり、全形態に「共通イベント参加券」を封入している。

1枚で握手会、3枚で握手&ポスター手渡し会、5枚でフォトセッション福引抽選会となっており、イベント目当てで大量購入したファンがわんさかいると思われる。

 

サウンドスキャンでは1種もTOP20内にランクインしていない。

5種出していて、売上が分散されており、かつイベント目当てで大量に買うファンは店舗には行かず、ECサイトで購入することが多いために発生する現象である。

 

以下、ピックアップ。

第10位 君が辻/夢の扉 -サーターアンダギー

Sata


『クイズ!ヘキサゴンⅡ』から生まれた男性3人組ユニット、サーターアンダギーの5枚目のシングルが初登場で10位にランクイン。

これで5作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.4万枚。前作『卒業』の初動1.8万枚からダウン。

前作はAKB48の横山由依がMVに出演していた関係で数字がグッと上がっていたが、今回は普通にダウン。

ただ、それでも前々作の初動0.9万枚よりは上。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

前作は2種ともDVD付だったが、今回は片方のみ。

2種共通で握手会参加券を封入。【CDのみ】にはトレカをランダム封入。

 

CDに収録内容の違いはないが、複数買いを助長する要素が何もないわけではない。

とはいえ、ジャニファンやAKBファンのようなレベルで複数買いは発生していないと思う。

 

なお、今作リリースの約2週間後に島田紳介が芸能界を引退。「ヘキサゴン」も終了。

大きな後ろ盾を失ったかたちになるが、活動は継続するらしい。

数字にどんな影響が出るのか注目したいところである。

 

~今日のふといいなぁ~
完全感覚Dreamer (from「Nicheシンドローム」) by ONE OK ROCK
575 (from「JPN」) by Perfume

2011年12月 3日 (土)

Kis-My-Ft2、デビュー作が猛烈スタートに!

んー、IEをバージョンアップしたら、何だかココログの動作が微妙だ…。

 

さて、前回記事で8/15付チャートを見終わったので、本日は8/22付チャートに突入。

まずはいつも通り、シングルチャートからチェック。

この週はジャニーズユニットのデビュー曲が登場。注目を浴びました。

ではでは、さっそく…
 

8/22付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 
 
 

第1位 Everybody Go -Kis-My-Ft2

Kmf2

ジャニーズの7人組グループ、Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)のデビューシングルが初登場で1位を獲得!

男性グループのデビュー作での1位獲得は同じくジャニーズの「中山優馬 w/B.I.Shadow」が記録して以来、およそ2年ぶりとなる。

前身ユニットは2004年デビューであり、デビューから7年以上経ってのCDデビューとなる。

 

 
初動売上げは31.6万枚

デビューシングルでいきなり初動30万台の大台に乗せる猛烈なスタートとなった。

デビューシングルの初動30万枚突破はKAT-TUNが06年3月に『Real Face』で記録して以来、5年5ヵ月ぶりの快挙

なお、初動31.6万枚はオリコン史上でもKAT-TUN『Real Face』(初動75.4万枚)、嵐『A・RA・SHI』(初動55.7万枚)に次いで歴代3番目の記録となる。※ソロデビュー除く

 

なお、NMB48『絶滅黒髪少女』の初動21.8万枚を抜いて、2011年デビュー組の最高初動にもなっている。
 

 
 

いきなり記録尽くめのデビューとなった今作。

ジャニーズでこのグループの前にCDデビューしたのがNYCでデビュー曲は初動17.6万枚。

その前がHey! Say! JUMPで初動は24.7万枚だったので、そのどちらも大きく上回るデビューになっている。

もともとジャニファンの中では高い知名度を誇り、デビューが待たれていたグループだけに、ジャニファンの文化のひとつ「ご祝儀買い」が発動した可能性も高く、いきなり数字が高騰したと思われる。

 

 
リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種、【Kis-My-Ft2 SHOP限定盤】が1種で合計4種リリース

2種類のDVDは内容が異なり、【CDのみ】にだけ収録の音源もあり。複数買い促進商法

【Kis-My-Ft2 SHOP限定盤】は7人のメンバーそれぞれの仕様が用意されており、特典が異なっているので、実質のところ10種リリースとも言える。

 

サウンドスキャンでは一般流通の3種がTOP3を独占しているが、売上合計は16.8万枚

オリコンとの乖離は15万枚近くあり、かなりの誤差が発生していることから、サウンドスキャンで集計対象外になっている【Kis-My-Ft2 SHOP限定盤】(ECサイト購入)がかなり売上を引っ張っているようなので、10種リリースの効果はかなり出ていると思われる。

 

ここ最近はジャニーズに限らず、デビュー作が最高売上で2枚目以降はそれを超えられないパターンが多い。

彼らもそのパターンに当てはまってしまうのか。

2作目以降のチャートアクションに注目である。
 

 

第2位 Cry -DiVA

Diva

AKB48の派生ユニット、DiVAの2枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

2作連続のTOP3入り。2位は自己最高位となる。

初動売上げは5.6万枚。前作『月の裏側』の初動7.4万枚からダウン。

2作目にして早くも数字を大きめに下げてしまった。

 

リリース形態は一般流通の【CD+DVD】が3種と【劇場盤(mu-moショップ限定盤)】が1種で計4種リリース

前作は【CD+DVD】が6種(収録内容同じでジャケのみ違う3種)、【劇場盤】が1種で計7種リリースだったので、商法はかなり緩くなっている。

今回の数字ダウンにもこのパッケージ減少の影響が直結していると思われる。

 

イベント商法は健在で、一般流通の3種にリリース記念イベント参加券を封入し、【劇場盤】には握手会参加券を封入。

まぁ、AKB勢の一般的なイベントレベルといった感じ。

 

サウンドスキャンでは一般流通の3種のみがTOP20入りし、合計3.1万枚。

オリコンとの差異は2万枚弱が劇場盤の売上と思われる。

やはり握手狙いの固定ファンはかなりいる様子。

 

7月に入ってからAKBの派生ユニットが軒並み数字を下げているが、このユニットに関してはリリース条件がかなり違うので、単純に人気が下がったとは判断しにくい。

 

 

第3位 君だけは離さない -超新星

Kimidake


第6位 メキ☆ラブ -超新星

Mekirabu

韓国の6人組男性グループの12枚目、13枚目のシングルが初登場で3位と6位にランクイン。

TOP10入りはこの2作を含めて通算9作目となる。

 

初動売上げは3.6万枚2.1万枚

前作『クリウンナレ -キミに会いたくて-』の初動5.4万枚からいずれもダウン。

 

リリース形態は『メキ☆ラブ』が【CD+DVD】、【CD+アナザージャケット】、【CDのみ】で計3種リリース

『君だけは離さない』にはこの3種に【CD+BOOK】のローソン限定盤が存在で、計4種リリース

 

それぞれの一般流通3種には収録曲違いがないが、ローソン限定盤にのみ収録の音源あり。

『君だけは離さない』は収録内容が異なるので完全に複数買い促進商法

 

ただ、2作品とも一般流通3種には「シリアルナンバー入り2タイトル連動特典応募券」が封入されているので、2作品セットで買うことが促進されている

なお、ローソン限定盤にだけ異なるイベントの参加券が封入されているので、2作品で大きく売上差が出たのは、ローソン限定盤の有無の影響と捉えていいだろう。

 

前回は3種購入促進施策が組まれていたので、1作品で3枚買うファンが大勢いたようだが、今回は2作品購入促進施策なので、売上が分散され、結果的に2作品とも前作割れになったようだ。

とはいっても、前々作は初動1.3万枚だったので短期間で人気が伸びたのは確かだと思われる。

 

この1年で一気に増えた韓国の男性グループだが、そっちにファンを取られることなく、うまく人気の波に乗っている。

ただこれ以上伸びて、東方神起レベルまでもっていくのはなかなか難しそうである。

~今日のふといいなぁ~
レーザービーム (Album-mix)(from「JPN」) by Perfume
サンタさん(from『労働賛歌』) by ももいろクローバーZ

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