本日もチャートチェックを進めます。
前回記事で8/22付チャートを見終わったので、本日からは8/29付チャートに突入です。
まずはいつも通り、シングルチャートからチェックしていきます。
この週はリリースラッシュで新譜がいっぱいですが、気合い一発、一記事ですべて見ていきます。
よって、少々長くなりますが、どうかお付き合い。
ではでは、さっそく…
8/29付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 ツブサニコイ -関ジャニ∞

関ジャニ∞の19枚目のシングルが初登場で1位を獲得!
これで6作連続、通算14作目の1位獲得となる。
なお、関ジャニ∞は2011年早くもこれが4作目の首位獲得となる。
2010年に記録した「3作」を超え、自身の年間最多首位獲得記録を更新となった。
初動売上げは15.3万枚。前作『365日家族』の初動15.8万枚からダウン。
昨年は初動25万枚も出ていたこともあったが、今年に入ってセールスレベルが大きく下がっている。
4月、5月、6月の3ヵ月連続シングルリリースからわずか2か月弱での早いペース。
その間でファンの数が大きく変わることはなく、3作連続15万台で安定。
一応、メンバー主演の月9ドラマのタイアップがついているが、視聴率も厳しいし、そもそもジャニーズの作品はタイアップの影響を良くも悪く受けないことが多い。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
DVDなしのタイプにはカップリングを2曲追加収録という複数買い促進商法。
3作連続で同じ売り方なので数字もほとんど変わっていないという状況である。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】が8.1万枚、【CDのみ】が6.3万枚で合計14.4万枚。
売上が二分されているところからも大半のファンが2枚買いしていると想定できる。
第2位 明日へのマーチ/Let's try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~ -桑田佳祐

桑田佳祐の14枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。
これで14作すべてがTOP5入りとなる。
初動売上げは9.2万枚。前作『本当は怖い愛とロマンス』の初動11.0万枚からダウン。
前作は食道がん治療のため活動休止中のリリースだったので、完全復活後一発目のシングルということになる。
トリプルA面仕様となっており、『明日へのマーチ』はドコモCMソング、『Let's try again~kuwata keisuke ver.~』は「チーム・アミューズ!!」でリリースした作品の桑田ソロヴァージョンとなっている。
前作は先述した活動休止報道がある意味プロモーションにもなり、4作振りの初動10万台となっていた。
今作はそこから数字は下がったものの、前々作『君にサヨナラを』の初動7.2万枚の数段高い。
リリース形態は【CD+グッズ】、【CDのみ】、【アナログ盤】で計3種リリース。
とはいえ、【アナログ盤】の需要は極端に低いはずで、CDの収録内容は統一なので、普通のファンは【CD+グッズ】を1枚買えばすべて揃う仕様となっている。
音源取得方法がパッケージだけでないこのご時世に、複数買い促進なしで10万近い数字を出せているので、やはりセールスパワーはトップクラスである。
ちなみに、前作でも関ジャニ∞とぶつかり、週間1位を逃している。
第3位 MIN・MIN・MIN -SDN48

AKB48の姉妹グループ、SDN48の3枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
これで3作連続のTOP10入り。
初動売上げは7.3万枚。前作『愛、チュセヨ』の初動6.4万枚から上昇。
前作ではデビュー作とほほ同等の数字で伸びはほとんどなかったが、3作目でやや大きめに上昇し、自己最高初動を記録となった。
タイアップは常盤薬品工業「眠眠打破」CMソングで本人出演。
ちゃんとしたタイアップがつくのは初めてなので、若干効果はあったのか。
リリース形態は一般流通の【CD+DVD】が2種と【劇場盤】が1種で計3種リリース。
一般流通2種はCDもDVDも収録内容が異なっており、複数買い促進商法。
もちろんイベント商法も健在。
一般流通2種に全国握手会参加券、ECサイト「キャラアニ」で販売の【劇場盤】には個別握手会参加券をそれぞれ封入。
パッケージの数、イベント面いずれにせよAKB勢のスタンダードな商法を使ってきている。
ただ、他のAKB勢とは一味違ったのはサウンドスキャンの結果。
サウンドスキャンではなんと一般流通2種がそれぞれ0.9万枚で合計はたったの1.8万枚。
オリコンとの乖離は5万枚以上で、一般流通以外の売上が70%を超えるという事態に。
ECサイトでの売上、劇場盤の売上がかなりを占めるためAKB勢の売上はオリコンとかなり差異が出るのが通例だが、ここまで偏るのは異例。
まだお茶の間レベルまでは浸透していないSKE48、デビューしたばかりのNMB48でもここまで一般流通売上が少ないことはなかった。
こうなると買っているのは一般流通の1.8万枚を支える数の固定ファンだけで、その限られたファンたちだけが劇場盤を複数買いしまくっていると見るのが自然か。
なお、SDN48は12月にシングルをリリースするが、来年3月で全員卒業と発表されている。
敢えて「解散」という言葉を使っていないのでグループは残るのか。
秋元が飽きてしまったのか…。果たして。
第4位 I'm your man -2PM
韓国の男性6人組グループ、2PMの日本2枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。
日本デビュー作だった前作から2作連続の4位となる。
初動売上げは6.9万枚。前作『Take off』の初動5.9万枚から上昇。
韓国勢好調の波に乗り、「野獣アイドル」と銘打たれたこのグループも数字上昇。
リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】で計3種リリース。
CDの収録内容はすべて統一だが、DVDとフォトブック目当てで1人あたり2枚はかなりの確率で買われていると思われる。
また、イベント商法も活発で、3形態共通で全7種のトレカを1枚ランダム封入。
トレカ全7種のうち6種はメンバー6人のソロ写真が入った「ハイタッチ会参加権利付メンバーソロフォトカード」。
1枚につき写真のメンバーと1回ハイタッチができるルールになっている。
そのため、お目当てのメンバーとハイタッチするためには6種類のランダム封入のトレカから引き当てなければならない。
残り1種は「スペシャルグッズ応募権利付2PMロゴカード」になっている。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】が2.4万枚、【CDのみ】が1.9万枚、【CD+フォトブック】が1.3万枚で計5.6万枚。
普通需要がないはずの【CDのみ】が売上のかなりを占めているのがポイント。
これは【CDのみ】は安価なため、トレカ(お気に入りのメンバーのハイタッチ)目当ての狂信的なファンが買い求めた結果と思われる。
イベントでCDをイベントの参加券として売りさばくアイドルは必ず安価なパッケージを作っておく必要があることが実証されたといえる。
第5位 Everybody Go -Kis-My-Ft2

前週の1位から4ランクダウン。
週間売上げは5.6万枚。
前週の初動31.6万枚から暴落。
ただ、他のジャニーズ系が2週目には初動の7~8分の1になって、2~3万枚という例が多いので、それに比べるとかなり粘っているほう。
デビュー作ということで「ご祝儀買い」があったり、プロモーションに力が入っていたり、通常のジャニーズアイテムとはチャートアクションが若干違っている。
累積は37.2万枚を突破。
普通の年ならこの時点で余裕の年間TOP10入りだが、AKB勢の暴走により、これでも年間TOP10ギリギリになっている。
第6位 4 TIMES(Poppin'love cocktail feat.TEEDA) -倖田來未

倖田來未の50枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
毎年恒例、夏の豪華盤シングルとなっている。
初動売上げは5.5万枚。前作『POP DIVA』の初動3.3万枚から大きく上昇。
今回は先述の通り、豪華盤ということで一気に数字を回復させてきた。
リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】、【CD+デジカメ】(mu-mo限定)、【CD+ポストカード】で計4種リリース。
50枚目という記念すべき作品ということもあり、かなりぶっ飛んだラインナップになっているが、昨年の夏の豪華盤シングルの初動6.0万枚には及ばず。
夏に豪華盤→秋にバラードとリリースの傾向がパターン化されているが、豪華盤もバラードも毎年ジリ貧になっている。
下げ幅はそこまで大きくないが、不安定なのはたしか。
ここで何か悪いきっかけがあると一気に急降下しそうな危うい感じになっている。
固定ファンからの搾取はすでにしてしまっているので、これ以上固定ファンに頼るのは難しそうだが、それ以上にライト層に訴求するのは難しそう。
この先、どう戦うのだろうか。
第7位 Bang! -AFTERSCHOOL

韓国出身の女性8人組グループ、AFTERSCHOOLの日本デビューシングルが初登場で7位にランクイン。
韓国女性グループの日本デビュー作でのTOP10入りはKARA、少女時代、Secretに続き、4組目となる。
初動売上げは2.4万枚。
2週前に登場してきた「Secret」の日本デビュー曲が初動1.3万枚だったので、それより数段高く、2.4万枚はKARA、少女時代のデビュー作初動に次ぐ好成績となる。
今年4月の安室奈美恵の企画盤にコラボアーティストとして参加したことで、デビュー前から多少知名度はあったはず。※当該楽曲は配信でもヒットになっていた。
その分、他のデビュー組より出足が良かったと思われる。
リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース。
【CDのみ】だけにカップリング追加、DVDの内容も異なっている。
全音源・映像を購入でコンプするには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法。
まぁ、韓国勢なのでこれくらいの商法は当たり前といったところか。
握手会も開催されたようで、他の韓国アーティストと同レベルの商法は使っている。
ここからKARAや少女時代のように伸ばしていけるかに注目である。
第8位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。
前週の5位から3ランクダウン。
これで13週連続TOP10入り。
週間売上げは2.0万枚。前週の2.3万枚からダウン。
ただ、急落することなく、強烈なキープ力をまだ見せている。
累積は39.6万枚を突破。40万台の大台突入に王手。
芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんは年末の特番に引っ切り無しに出演中。
見てる分には可愛くていいのだけど、身体だけ壊さないでほしい…。
第9位 YOU & I -w-inds.

w-inds.の30枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。
これで8作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは1.9万枚。前作『Be As One/Let's get it on』の初動3.1万枚から大幅ダウン。
前作と今作の間には2種類のベストアルバムを挟んでおり、完全にベストでファンに見切りを付けられたような格好に。
何年も前から当ブログで書いているが、ベストは諸刃の剣。
ファン層拡大のチャンスでもありながら、ここ数年はファンに見切りを付けさせることのほうが多いのが実情だ。
もともとジリ貧の中、完全に裏目に出てしまった様子。
リリース形態は【CD+DVD】が1種に【CDのみ】が2種で計3種リリース。
【CDのみ】の2種はカップリングが異なっているため、全音源と映像を購入でコンプするには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法となっている。
前作は【CD+DVD】が2種あったものの、3種買い促進なのは今回と同じなので、そこまで商法のインパクトダウンが大幅ダウンに影響しているとは考えにくい。
普通にファンが離れたというのがいちばん自然な気がする。
ここから新たな一歩と捉えるにはあまりに厳しいスタートとなったが、今後どのようなアクションを見せてくるのかは注目したいところだ。
この週はリリースが固まり、ここ数年稀に見る高レベル週に。
10位が1.7万枚。
なんと16位のSKE48『パレオはエメラルド』まで1万枚越えに。
au CMソングで強烈プッシュし、メディアにも多く露出したNICO Touches the Wallsの『手をたたけ』は1.1万枚売上ながら、15位に終わった。
~今日のふといいなぁ~
完全感覚Dreamer (from「Nicheシンドローム」) by ONE OK ROCK
Love Story (from「Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story」) by 安室奈美恵
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