AKB48、2011年ラストも記録ずくめ! 4作連続初動ミリオン!!
本日もチャートチェックを進めていきます。
前回記事で12/12付チャートを見終わったので、本日からは12/19付チャートに突入です。
まずはいつもどおり、シングルチャートからチェックしていきます。
この週のシングルでは、現在日本(≒世界)のCD市場で最強のセールスパワーをもつあの大所帯グループが登場。
またもやオリコンチャートの歴史を揺るがすチャートアクションを見せてくれました。
ではでは、さっそく…
12/19付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 上からマリコ -AKB48
AKB48の2011年5枚目のシングル、通算24枚目のシングルが初登場で1位を獲得!
これで11作連続の週間1位獲得となる。
注目の初動売上げは驚異の119.9万枚!!
またしても発売初週でミリオンを達成。また余裕の達成。
歴代初動売上ランキングではMr.Children「名もなき詩」に次ぐ、歴代5位の位置につけた。
ついに「桜坂」がTOP20圏外に…
これで2011年第2弾シングル「Everyday、カチューシャ」から4作連続で初動ミリオン達成となる。
また、発売3週でミリオン達成となった「桜の木になろう」から5作連続ミリオンという大記録を成し遂げている。
シングルの5作連続ミリオンは、GLAYが99年に「Winter, again」で記録して以来、12年10ヶ月ぶりの記録となる。
なお、AKB48のシングルミリオンはこれで6作目。
『通算シングル・ミリオン獲得作品数』でピンク・レディー、安室奈美恵、浜崎あゆみ、宇多田ヒカルが達成した「5作」を抜き、女性アーティスト歴代単独1位の座に立った。
今作は2011年9月に日本武道館で開催された『AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会』の結果を反映したシングル。
つまり、人気云々ではなく、じゃんけんが強かったメンバーが選抜されている。
2010年はじゃんけんシングルで20万枚以上初動を落としていたが、今回下げ幅は小さくなっている。
1位になったのが2010年のときのように無名メンバーではなく、人気メンバーの篠田だったのが大きかったと思われる。
また、AKB自体の勢いが2010年当時よりも増していて、カップリング目当てで手を出すコアなファンが増えているのもそこまで下がらなかった要因だろう。(※カップリングには人気メンバーが普通に参加している)
リリース形態は一般流通【CD+DVD】が3種と【劇場盤】が1種で計4種リリース。
4種すべてで収録曲が異なるため、4種買い促進の複数買い促進商法となる。
前作は一般流通が2種だったので、パッケージが1種増えている。
じゃんけんシングルで1形態増やすのは前年と同じやり方である。
イベント商法もいつも通り敢行で、一般流通に握手会イベント応募抽選券を封入。
ECサイトのみで購入可能な劇場盤には個別握手会参加券を封入している。
サウンドスキャンでは、一般流通3種のみがランクイン。
今回3種はチームA、チームK、チームBの楽曲をそれぞれ収録しており、売上はチームA盤が最も高く9.5万枚、続いてチームB盤が6.9万枚、チームK盤が6.4万枚となった。
なんと3種合計はたった22.8万枚。
単純に計算すると、オリコンとの差分、最大97万枚くらいが劇場盤売上ということになる。
一般流通分を除いた売上でミリオン間近という前代未聞の事態となっている。
なお、前作のサウンドスキャン売上は39.6万枚。
前々作は50.8万枚だったので、出す度にサウンドスキャンでの売上が大きく下がっていることになる。
個別握手会狙いのコアなファンが増えている為という理由だけでは正直説明ができないくらい不自然な劇場盤率となっている。
これはいったい…。次回作の様子を見たいところ。
第2位 Mr. Simple -SUPER JUNIOR
韓国の男性グループ、SUPER JUNIORの日本2枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。
これで2作連続の2位獲得となる。
初動売上げは8.9万枚。前作「美人(BONAMANA)」の初動5.9万枚から大きく上昇。
前回は初の日本シングルでいきなり高初動となっていたが、今回はそこからさらに上昇させてきた。
ただ、この大幅上昇には裏があり、今回はライヴチケットにタイトル曲1曲だけを収録したCDを付けて売るという抱き合わせ商法を用いている。
デイリーではそのチケット付属CDの売上が土日に一気に加算されたことで、異常なチャートアクションを見せた。
土日だけで5.8万枚売上げ、一気に週間TOP3入りを決めた。
なお、土曜付では「上からマリコ」を下し、デイリー1位を獲得し、AKB48の完勝を阻止するというオマケ付き。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
CDの内容違いはなく、これだけだと複数買い促進商法になっていないが、先述の通り、一般流通以外に特殊な形態がある。
ライヴチケットについているCDはタイトル曲1曲のみしか入っていないので、多くのファンは一般流通にも手を出し、2枚買っている感覚はなくとも結果的に2枚以上買っていると思われる。
単純にライヴチケット分が6万近いと考えると、一般流通だけだと前作を下回っていた可能性が高いようにみえるが。
実際のセールスパワーを測るのは次回以降とするしかなさそうだ。
第3位 Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story -安室奈美恵
これで通算38作目のTOP10入りとなる。
初動売上げは7.8万枚。前作「NAKED/Fight Together/Tempest」の初動6.0万枚から上昇。
ここ数作は6万枚ラインで安定していたが、ここでやや大きく上昇させてきた。
「Love Story」がドラマ「私が恋愛できない理由」主題歌で、「Sit! Stay! Wait! Down!」が挿入歌となっており、そのタイアップ効果が出た可能性が高い。
ドラマの平均視聴率も約16%で、そこまで高くはないものの、タイアップ効果が出てもおかしくない数字になっている。
また、「Love Story」は久々のしっとり系バラードということもあり、ライト層に刺さり、配信市場でも大ヒット。※2011年12月に150万ダウンロード突破
この曲の力で回復したといっても過言ではないだろう。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
CDの収録内容は同じなので、複数枚買わせる施策はない。
サウンドスキャンではDVD付が5.9万枚、CDのみが1.3万枚で計7.2万枚。
通常、エイベックスのアーティストはmu-moショップ売上分がサウンドスキャンで集計外となるため、オリコンとの乖離が大きくなるのだが、安室奈美恵に関してはその乖離がほとんど出ていないことに注目。
mu-moショップ限定盤といった専用限定パッケージがないため、mu-moショップで購入するファンが他と比べて圧倒的に少ないのだと思われる。
つまり、ECサイトで購入するファンはその利便性を重視しているわけではなく、専用限定パッケージ目当てでECサイトを利用していると推測できる。
なお、余談だが、安室奈美恵は現在34歳。
女性アーティストは年を重ねるとセールスパワーを落とすことが多いのだが、この人には関係ないようで。
美少女から大人の女性と商品価値を移すことに成功した女性アーティストの代表格だといえる。
~今日のふといいなぁ~
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