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2012年5月 9日 (水)

武井咲、イベント商法駆使してヒット! マルモリは50万枚突破!

本日もチャートチェックを進めます。

 

前回記事で12/19付チャートを見終わったので、本日からは12/26付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。

 

当週は新譜少なめにつき、ふた記事に分けず、ひと記事でシングルチャート網羅していきます。

 

ではでは、さっそく…

12/26付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 We never give up! -Kis-My-Ft2

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ジャニーズの7人組グループ、Kis-My-Ft2の2枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これで2作連続の首位獲得となる。

 

初動売上げは24.6万枚。前作「Everybody Go」の初動31.6万枚からダウン。

前作が待ちに待ったデビューシングルでいきなり初動30万を超える高いセールスパワーを見せていたが、2作目にして早くも大きくダウン。

デビュー作がマックスでそれ以降はどんどん下がっていく、ジャニーズの定番パターンに早くもはまっている。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種、【CDのみ】が1種、【ローソン・HMV盤】が1種、【キスマイショップ盤】が1種で合計5種リリース

【CDのみ】にのみ新曲1曲追加、【ローソン・HMV盤】にのみライヴ音源1曲とコメント音声追加、【キスマイショップ盤】には写真集を付属。

よって、音源と映像を購入でコンプするためには絶対に4枚買わなくてはならず、グッズまでコンプするためには絶対に5枚すべて買わなくてはならない複数買い促進商法

 

前作はメンバー別のパッケージが存在し、それだけでも7種あり、計10形態リリースだったので、これでもパッケージ数は減っている。

10種といえども、メンバー7人すべてのファンという猛者はそうそういないと思われ、7種のどれかを選択して購入しているはずなので、今回のダウンがパッケージ減の為とは言い難い。

 

結局、ジャニーズのデビュー作は「御祝儀買い」なる文化で普段手を出さない層も手を出し、それ以降はその層が購入をやめるので必然的に数字を下げることになる。

現状、嵐を除くほとんどのグループを超える初動となっているが、このまま下がっていくならすぐに2番手の位置は奪われてしまいそう。

 

第2位 BABY BORN & GO/KINJITO -UVERworld

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UVERworldの20枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで17作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは5.3万枚。前作「CORE PRIDE」の初動6.2万枚からダウン。

前作はアルバムの先行シングルだったが、同時にソニーお得意のアニメタイアップも付き、結果的に前々作から数字を伸ばしていた。

前作は6.2万枚売り上げていながら、リリースラッシュ週にぶつかり5位に終わっていた。

ちなみに、2011年のシングルチャートで5位が6万枚を超えたのはその週だけ。それだけ運が悪かった。

 

今回は順位は大きく上がったが、アニメタイアップが外れ、ノンタイアップになったことで数字はダウン。

それでも同じくノンタイアップだった前々作の初動4.6万枚より高いため、好調といえる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

前作はアニメ仕様盤があって3種だったので、パッケージ数は1種減となっている。

初動ダウンは必然といったところか。

 

ノンタイアップのときでも5万枚ラインを出すセールスパワーを2008年ごろから3年以上キープしている。

これ以上伸びる気配はないが、固定ファンがなかなか付かない、かつそれを保つことが難しいこのご時世に、かなり成功しているタイプといえる。

 

第3位 上からマリコ -AKB48

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前週の1位から2ランクダウン。

2週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは4.6万枚

前週の驚異の初動119.9万枚からビッグマン急降下で、2週目で一気に26分の1になってしまった。

なんだ26分の1って…。

 

初週に狂ったような数字を出しているからまだ万単位の数字が出ているが、初動1万枚の作品なら26分の1だと、2週目380枚になっているところである…。

 

累積は2週で124.5万枚。初動からほとんど伸びずにフィックスしそうなペースである。

 

以下、新譜中心にピックアップ。

第5位 Tick Tack -U-KISS

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韓国の男性7人組グループ、U-KISSの日本デビューシングルが初登場で5位にランクイン。

まだ新たなグループが出てくるか…。

 

初動売上げは2.8万枚

リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】、【mu-moショップ&イベント会場限定盤】、【タワレコ限定盤】で全4種リリース

【CDのみ】に1曲追加収録&ハイタッチ会参加券封入、【mu-moショップ&イベント会場限定盤】には直筆サイン色紙、【タワレコ限定盤】にはタワレコ限定イベントの参加券が封入されている。

音源と映像のコンプリートなら2枚買い、その他グッズやイベント参加券にも手を出すなら、4種すべて買わなくてはならない複数買い促進商法

デビュー作から飛ばしている。いや、デビュー作だから飛ばしているのか。

 

サウンドスキャンではハイタッチ会参加券を封入した【CDのみ】だけがTOP20入りして、0.8万枚。

オリコンとの乖離およそ2万枚分は直筆サイン目当てのmu-mo分が多く、その他形態がちょこっとずつといった感じか。

これを結果を見ると、DVDよりイベント参加券のほうが威力があることがわかる。

 

次から次へとデビューする韓国グループ。

前々回の記事でも書いたが、何か差別化を図らないとファンを定着させるのは難しくなってきそう。

数年後、生き残るのは何グループだろうか。

 

第6位 恋スルキモチ -武井咲

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女優 武井咲の歌手デビューシングルが初登場で6位にランクイン。

女優の歌手デビューシングルによるTOP10入りは、2010年3月に北乃きいが「サクラサク」で達成して以来、1年10ヵ月ぶりとなる。

 

初動売上げは2.2万枚

ここ最近、CMやドラマなど一気にメディア露出が増えている若手女優のデビュー作。

人気上昇中ということで、そこそこ高い数字を出してきた。

 

リリース形態は【CD+DVD】が1種、【CD+写真集】が1種、【CDのみ】が1種で計3種リリース

CDの収録内容は統一。DVDは内容が違うので、2種買い促進の複数買い促進商法

 

パッケージ上の商法は大したことないが、イベント商法が恐ろしい内容になっている。

3形態すべてに「クリスマスに武井咲に逢える!」イベント抽選券を封入。これはトークライヴとなっている。

かつ、3形態を1セットとした商品が別に用意されており、その3枚1組セットにはハイタッチ会参加券が封入されている。

 

強烈なのは、3形態1セットのほうにはばら売りのほうのイベント抽選券が封入されていないということ。

つまり、トークライヴとハイタッチ会どちらにも参加したいファンは少なくても4枚以上、同じCDを重複して購入しなくてはならない仕様になっている。

韓国勢やアイドルでもそうそう使わないレベルのイベント商法となっている。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が0.6万枚、【CDのみ】が0.5万枚で、計1.1万枚

【CD+写真集】がランクインしていないこと、オリコンとの乖離が1万枚以上あることから、3枚1セットがサウンドスキャンでは集計されていないと想定される。

また、【CD+写真集】よりも【CDのみ】の数字が出ているのは、【CDのみ】が安価なのでイベント抽選券狙いのファンが購入したためと思われる。

 

2作目も同じレベルのイベント商法を使わないと数字をキープするのは難しいと思われる。

 

 

第7位 True Love -DEEP

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男性4人組コーラスグループ、DEEPの7枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

これで4作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.2万枚。前作「君じゃない誰かなんて~Tejina~」の初動1.6万枚からやや大きくダウン。

前々作の初動1.3万枚とほぼ同水準。

 

リリース形態はDVDの有無で2種と、mu-moショップ&LDH mobile限定盤が1種で計3種リリース

一般流通2種にイベント参加券を封入、mu-mo限定盤には一般流通とは異なるイベント参加券を封入している。

ほぼアイドルといっていいイベント商法だが、数字ダウンはイベントのプッシュが前作のときよりも弱かったためかと思われる。

サウンドスキャンでは1種もTOP20入りできず。ECサイトでの購入が多いためと思われる。

 

第8位 雷雨決行 -ザ・クロマニヨンズ

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ザ・クロマニヨンズの10枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

これで5作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.1万枚。前作「ナンバーワン野郎!」の初動1.3万枚からダウン。

前作は日清カップヌードルCMに起用された効果か、若干ながら数字を回復させていたが、今回ノンタイアップになって、前々作の水準に戻った。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

複数枚買わせる仕様なし。

サウンドスキャンではDVD付のみランクインして、1.0万枚。複数買いゼロ。

 

ここ数作は1万台前半で完全安定状態。

週によってはTOP10入りが危ぶまれる数字ではあるが、そこは狙ってリリース日を設定すれば連続TOP10記録は伸ばしていけそう。

 

以下、特別ピックアップ。

第25位 マル・マル・モリ・モリ! -薫と友樹、たまにムック。

マル・マル・モリ・モリ!((フルサイズ)薫と友樹の振り付き映像(スペシャル・バージョン)DVD付)

週間売上げは0.4万枚

当週の売上をもって、累積売上げが50.3万枚に到達。

 

登場ちょうど30週目で50万枚突破となった。

2011年デビューアーティスト・アイドルの50万枚突破はこの2人が初となる。

 

10歳に満たないアーティスト・アイドルによるシングルの累積50万枚突破は、1969年に皆川おさむが「黒ネコのタンゴ」で達成して以来、42年1ヵ月ぶり史上2組目の快挙となる。

初動3.5万枚からスタートしたとは到底思えない累積売上げになっており、どれだけロングヒットしたのかがよくわかる結果になった。

それにしても、初動比14倍は凄い。

 

余談だが、初動比14倍をいまのAKBが達成すると、累積1680万枚になる計算。(初動120万枚×14)

ミリオンどころかサウザンドヒット。

それだけマルモリのロングヒット度合いは凄いということである。

~今日のふといいなぁ~
プレイボール (from「プレイボール/坂道のメロディ」) by YUKI

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