AKB岩佐美咲が演歌歌手史上最年少記録を更新!
本日もチャートチェックを進めます。
もう6月も終わってしまいますね。
チャートチェックはまだ冬の季節を追ってますけど。
さて、前回記事で2/13付シングルチャートを見終わったので、本日は5位以降を新譜中心にチェックしていきます。
ではでは、さっそく…
2/13付オリコンウィークリーシングルチャート、第5位はこの曲!
第5位 無人駅 -岩佐美咲
AKB48のメンバー、岩佐美咲のソロデビューシングルが初登場で5位にランクイン。
AKB初の演歌歌手デビューと銘打ってのリリースとなっている。
演歌歌手によるデビューシングルでのTOP10入りは、黒人演歌歌手ジェロが08年に達成して以来、3年9ヵ月ぶりとなる。
女性だとおニャン子クラブの城之内早苗が1986年に首位を獲得しており、それ以来で25年7ヵ月ぶりの快挙。
さらに、演歌歌手の17歳での「初登場TOP10入り」は、先述の城之内早苗の「18歳」を更新して、演歌歌手史上最年少記録となった。
記録尽くめ。
ちなみに、岩佐は派生ユニット、「渡り廊下走り隊7」にも参加しており、今のところ唯一、ソロ活動もユニットへの参加もしているメンバーということになる。
初動売上げは2.4万枚。
2.4万枚という数字は他のAKBの派生ユニットやソロ作品に比べると低めだが、選抜に入るような人気メンバーではない。(今作リリース当時、総選挙3回連続圏外)
加えて、演歌であること等を考えるとかなり高い数字だといえる。
AKB以外のアイドル、例えば多くのハロプロ系グループの初動はすでに余裕で超えてしまっている。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
CDの内容は2種で異なっており、全音源・映像を購入でコンプするには2枚買わなくてはならない複数買い促進商法。
ちなみに、【CD+DVD】には「ヘビーローテーション〈演歌バージョン〉」を収録している。
発売週に演歌イベントへの出演はあるものの、AKB勢の恒例となっている握手会をはじめとしたイベントはなし。
それでも、これだけの数字を出してくるのだから、いまのAKB関連の勢いは物凄い。
2作目以降もこの水準の数字を出し続けられるか注目である。
第6位 チョトマテクダサイ! -スマイレージ
ハロプロ系アイドルグループ、スマイレージのメジャー9枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
これで9作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは2.0万枚。前作「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」の初動3.4万枚から大きくダウン。
前作ではデビュー以来の自己最高初動となる勢いを見せていたが、そこから一転、一気に暴落してしまった。
前作はデビュー時からのオリジナルメンバーである前田憂佳のラストシングルということで、ジャニーズでいう「ご祝儀買い」みたいな状況(「お別れ買い」とでも言おうか)がかなり発生していたようだ。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が2種で計5種リリース。
DVD3種はすべて内容が異なり、かつ【CDのみ】の2種にはそれぞれ【CD+DVD】とは異なる楽曲が収録されている。
よって、全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に5枚買わなくてはならない複数買い促進商法。
前作と商法は同じ。
イベント商法はハロプロ恒例のイベント抽選シリアルナンバーを封入するパターン。通常盤以外の4形態に封入されている。
前々作の初動2.3万枚も下回ってしまっており、四捨五入をしないと、2万枚も割ってしまっている。
商法が変わっていないのに、-1.4万枚なので、前田憂佳の人気はかなり高かったとわかる。
そんな前田なしで次回以降、数字をキープしていけるか。
そして、新メンバーが前田の穴を埋めるような活躍ができるかに掛かっている。
第7位 片想い -miwa
女性シンガーシングライター、miwaの8枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。
これで3作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは1.6万枚。前作「FRiDAY-MA-MAGiC」の初動1.4万枚から上昇。
前作は深夜枠ドラマの主題歌で、今回はタイトル曲はノンタイアップ。c/wにDSのゲームのタイアップがついている。
ここ数作はソニーお得意のアニメドーピングもなくなり、それでも連続して1万台半ばの数字を出している。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
CDの収録内容は統一で。2枚買わせる仕様ではない。
ほぼノンタイアップの状況で、これだけの数字を出しているので、少なくとも1万弱の固定ファンは獲得していると思われる。
ソニーの若手女性アーティストの中ではそこそこ成功例といえる。
第8位 不完全Beautyfool Days -SuG
V系バンド、SuGのメジャー8枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。
これで4作連続のTOP10入り。
初動売上げは1.5万枚。前作「Toy Soldier」の初動1.2万枚から上昇。
数字を伸ばしてきたが、どうやら人気が上がったわけではなく、商法面の強化のためと思われる。
今作のリリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が2種で計4種リリース。
DVDの内容は異なり、【CDのみ】にはそれぞれ異なるカップリング曲を収録。
全音源・映像を購入でコンプするためには4枚すべて買わなくてはならない複数買い促進商法。
前作も4種リリースだったが、【CDのみ】の1種のみ異なる楽曲収録だったため、3枚買えば事足りる仕様だった。
よって、今回複数商法が強化されており、そのための数字上昇だと推測される。
商法上ほぼアイドルと化すV系バンド。
イベント商法も活発で全形態に「全国共通イベント参加券」を封入している。
サウンドスキャンでは【CDのみ】の1種が0.3万枚で20位に入ったのみ。
4種に売上が完全に分断されているようで、複数買いの横行具合がよくわかる結果になっている。
以下、ピックアップ。
第10位 満月に吠えろ -チャットモンチー
チャットモンチーの11枚目のシングルが初登場で10位にランクイン。
シングルは2009年2月以来で、約3年ぶりのリリースとなる。
初動売上げは0.8万枚。前作「Last Love Letter」の初動1.7万枚から半減以下にダウン。
2011年9月にドラムの高橋久美子が脱退。
2人組の新体制になって初の作品だったが、いきなり厳しい結果に。
ドラムが1人抜けただけならサポメンで補強して影響を最小限にできただろうに、なんとこの高橋脱退のタイミングで、ベースの福岡がドラムに転向するというミラクルが起きている。
福岡のベースはチャットモンチーを支える大きな武器だったはずだが、高橋のドラムだけでなく、それも抜けてしまっている。
これで見切りをつけたファンが多発したようで、数字がそれを物語っている。
高橋の代わりはいないのだというバンドの拘りには感服だが、これはかなり厳しいと思われる。
リリース形態は魂のCD1種リリース。
この売り方は体制が変わっても、変わらず。
低レベル週に当たったため、1万枚割れでも運よくTOP10入りできたが、ふつうは逃しているところ。
一度TOP10を逃して沈んだイメージを持たせると、そこから一気にガクガクッといってしまう例が多くみられる。
この体制でもファンをキープしていけるだろうか、注目したいところだ。
~今日のふといいなぁ~Z女戦争 (from「Z女戦争」) by ももいろクローバーZ
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