再戦!! 山下智久 vs AKB派生ユニット!
本日はチャートチェックを進めます。
前回は3/5付チャートを見終わったので、本日からは3/12付チャートに突入です。
まずはいつも通り、シングルチャートからチェック。
今回は一記事でTOP10一気にチェックしていきます。
この週はジャニーズの山Pこと山下智久とAKB48からのソロデビューとなるまゆゆこと渡辺麻友による首位決戦が勃発。
山Pは前作でもAKB関連とぶつかり、そのときは1位をもぎ取り非難轟々の結果となったが、果たして今回は…
ではでは、さっそく…
3/12付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲
第1位 愛、テキサス -山下智久
NEWS脱退後、初のシングルで、かつワーナー移籍第一弾シングルとなる。
これで5作連続の1位獲得。
男性ソロアーティストによる5作連続シングル首位獲得は近藤真彦、堂本剛(別名義込み)、桑田佳祐に次いで史上4人目の快挙となる。
初動売上げは12.6万枚。前作「はだかんぼー」の初動6.8万枚から大幅上昇。
前作はアルバムの先行シングルで、パッケージも実質1種に絞ってのリリースだった。
しかし、そのリリース条件が響いたのか、初日から大不振。
同発のAKB派生ユニットのフレンチ・キスに週間1位を奪われる寸前までいって、緊急イベントをぶち込み、1位を強引に奪っていた。
今回はアルバム先行、実質1種リリースといった悪条件はすべてなくなり、通常のリリース条件下に戻って、数字は大きく回復した。
とはいえ、デイリーでは同発の渡辺麻友(まゆゆ)と激戦となり、初日から2位スタート。
2日目でまゆゆが急落し、1位に浮上するが、3日目で再逆転を許すなど、油断の許されない状況が続く。
ただ、4日目以降は何とか1位を守り続け、まゆゆとの接戦を制した。
3日目に再逆転を許した時点で、ネット上では「また緊急イベントか」という推測も多く見られたが、結局今回はそういったイベントはないまま終わった。
しかし、2位のまゆゆとの差はわずか3000枚ほどでホントギリギリの1位といった感じは否めない。
リリース形態は一般流通で【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】の3種。
その他販路として【山下智久SHOP盤】、【ローソン限定盤】が存在し、合計5種リリース。
【CDのみ】にだけカップリング1曲追加、【山下智久SHOP盤】には一般流通とは別のDVDを付属。
【ローソン限定盤】にはチェンジングジャケットを封入。
よって、音源・映像・グッズを購入でコンプリートするためには絶対に5種すべて買わなくてはならない複数買い促進商法。
実質1種だった前作から猛烈に商法が強(狂)化されている。
逆に、ここまで商法を強化して、倍程度なので、前作時から人気が拡大していることはなさそう。
キツめの商法をやめた瞬間に初動は10万を割ってしまうものと思われる。
第2位 シンクロときめき -渡辺麻友
AKB48の「まゆゆ」こと、渡辺麻友のソロデビューシングルが初登場で2位にランクイン。
AKBからのソロデビューとしては、板野友美が達成して以来の2位獲得ということになる。
初動売上げは12.3万枚。
まゆゆが属する派生ユニット、渡り廊下走り隊7の当時の直近シングル「希望山脈」の初動9.3万枚を大きく上回っている。
必然的に、渡り廊下がまゆゆファンによって支えられていることが見える。
今作は本人主演のドラマ「さばドル」OPテーマタイアップ。
ただし、ドラマの平均視聴率は深夜帯ということもあるが、2%弱。
ライト層を取り込める数字ではない。
とはいえ、主演でよくメディアにも出ていたので、これをきっかけにCDにも手を出すファンを増やした可能性はある。
また、ジャニーズファンに見られる「ご祝儀買い」のような現象が、ソロデビュー作ということで出ている可能性も高い。
もし、そうだと次回作以降、数字は下がることになりそう。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種で計4種リリース。
CDは4種すべてで収録内容が異なるため、4種買い促進の複数買い促進商法。
特記すべきは、AKB勢には必ずある劇場盤がないということ。
【劇場盤】という表記でなくても、【CDのみ】を「キャラアニ」などECサイトで購入させるパターンもよくあるが、それもなし。
よって、AKB勢恒例の「個別握手会」は開催されておらず、イベント商法は一般流通4種に付属のライヴイベント参加応募券だけになる。
応募券ということでライヴイベントは抽選制で、なおかつ当日会場でも抽選があり、そこから握手会やサイン会などにも参加できるといった内容になっている。
数字を見る限り、このイベント目当てで複数買いが横行しているのは間違いないが、一般流通だけで勝負というのは非常に珍しい。
サウンドスキャンでは、4種がそれぞれ4.4万枚、3.6万枚、2.2万枚、1.2万枚で計11.4万枚。
劇場盤がないため、AKB作品としては非常に珍しくオリコンとの乖離がほとんどない。
たとえ、AKB作品であっても特殊販路がなければ、オリコンとサウンドスキャンの差は生まれないということを証明できる貴重な結果に。
逆にいうと、劇場盤というものがどれだけチャートを掻き乱しているかもわかる。
ちなみに、1位の山下智久のサウンドスキャン計は10.7万枚なので、サウンドスキャンではまゆゆの勝利ということになる。
第3位 Roly-Poly -T-ARA
韓国の女性アイドルグループ、T-ARAの日本3枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
3作連続のTOP10入りで、TOP3入りはデビュー曲以来となる。
初動売上げは4.1万枚。前作「yayaya」の初動3.2万枚から上昇。
デビュー作がいきなり初動5.0万枚で週間1位となり、少女時代やKARAに続く位置に安定するのかと思いきや、2作目で早くも失速していた。
今回はそこから復調してきたが、人気が上がったわけではないようで、商法の違いが影響している様子。
今作のリリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース。
過去2作はCDの内容は統一だったが、今回は一気に3種すべて内容違いまで商法を強(狂)化してきた。
さらには、3種すべて購入者だけに特典DVDプレゼントという強烈な施策もあり。
パッケージの商法でも施策でも、何としてでも3枚買わせようという意思がもろ見える3種買い促進の複数買い促進商法。
前作からの数字回復は人気云々関係なく、完全にこの効果だといえる。
次回、この商法をやめてしまうとまた数字を落とす可能性が高い。
以下、ピックアップ。
第5位 羽田空港の奇跡/KIBOU -TOKIO
TOKIOの45枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。
これで25作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは2.6万枚。前作「見上げた流星」の初動2.5万枚とほぼ同じ。
メンバーの松岡主演ドラマ「13歳のハローワーク」主題歌となっている。
ドラマの平均視聴率は、8%弱で23時台としてはそこまで低いわけではないが、それほど効果は見えず。
それどころか、実は今作は4種リリースとなっており、前作の3種リリースから1種増えている。
4種の内訳は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種で計4種リリース。
【CDのみ】にはカップリングを追加収録しており、4種買い促進の複数買い促進商法となっている。
よって、商法は強化されていながら売上は伸びておらず、実質のところは前作のセールスパワーを下回っているといえる。
5~6年前までは稀にライト層にまで刺さるヒットを出していたりもしたが、ここ数年でそれもなくなってしまった。
まぁ、40代のメンバーが2人になってしまっているし、ジャニーズ界も世代交代は着実に進んでいるし、仕方ないとしか…。
第6位 ミセナイナミダハ、きっといつか -GReeeeN
GReeeeNの15枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
これで13作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは2.2万枚。前作「恋文~ラブレター~」の初動1.8万枚から上昇。
前作は映画タイアップで、今作はドラマ「ストロベリーナイト」主題歌。
平均視聴率は15%弱だが、テレビドラマのほうが効果が出やすい傾向にあるので、タイアップ効果での上昇と思われる。
2009年にオリジナルアルバムからベストアルバムまで出し尽くして、2010年は活動なし。
2011年に復活してからは信じられないほどセールスパワーを落とし、ずっと1万台だったので、2009年以来の初動2万台ということになる。
リリース形態は【CD+DVD+絵本】と【CDのみ】で2種リリース。
CDの内容は統一なので、1枚買えば事足りる売り方になっている。
なお、サウンドスキャンでは【CD+DVD+絵本】のみランクインし、1.5万枚。
第7位 SUPER DELICATE -Hey! Say! JUMP
前週の1位から6ランクダウン。
週間売上げは2.0万枚。
前週の24.9万枚から12分の1以下になる大暴落。
初動高騰はやはりキャンペーン効果によるものだったようで、2週の売上は前作とほとんど変わらない結果となった。
第8位 ぐるぐるカーテン -乃木坂46
前週の2位から6ランクダウン。
週間売上げは2.0万枚。
前週の13.6万枚からダウン。
上の平成が大暴落しているので、こちらのダウンはさほど目立たない。
AKBの初期の暴落の仕方はとんでもなかったので、まだ完全にファンがついていないデビュー作でこれくらいの下がり方なら上々といったところ。
まぁ、お茶の間に広まっているということはなさそうで、イベントをリリース週以降も小出しに行っている為と思われる。
第9位 mimic -NIGHTMARE
V系バンド、NIGHTMAREの19枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。
これで11作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは1.5万枚。前作「SLEEPER」の初動1.6万枚から微減。
エイベックス移籍後、3枚目のシングルとなるが、1枚目で売上上昇し、そのあと連続ダウン。
リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース。
DVDの内容は異なり、【CDのみ】にはカップリング追加というエイベックス移籍前から続くいつもの複数買い促進商法。
前作同様、リリース週には「参加条件が複数枚購入」となっているイベントを複数開催したが、売上は回復せず。
イベントの内容によるファンの動きはあるだろうが、V系もどんどん出てきているので、そちらにファンを持っていかれて人気が下がっている可能性は高い。
サウンドスキャンでは全形態ランク外となっている。
第10位 Forbidden Love -U-KISS
韓国の男性7人組アイドルグループ、U-KISSの2枚目のシングルが初登場で10位にランクイン。
2作連続のTOP10入り。
初動売上げは1.2万枚。前作「Tick Tack」の初動2.8万枚から半減以下に暴落。
2枚目にして早くも大きく数字を落とす厳しい展開。
ただ、同発でアルバムをリリースしており、タイトル曲はそちらに収録されてしまっているので、それによる買い控えが発生したと思われる。
リリース形態は一般流通で【CD+DVD】、【CDのみ】の2種。
その他、【タワレコ盤】と【mu-mo盤】が2種存在し、合計4種リリース。
一般流通は【CDのみ】に1曲追加収録で、2種買い促進の複数買い促進商法。
その他販路の【mu-mo盤】は基本的にジャケ写違い。
【タワレコ盤】には「タワレコ渋谷店イベント参加券」を封入しており、こちらにも手を出しているファンが地域によっては多くいそう。
今回ここまでダウンしたのが先述の通り、アルバムにタイトル曲が入ってしまっている影響が大きいのか、ファンが上手くついていないのか、いずれかは次回作の数字で判断したいところだ。
~今日のふといいなぁ~それでは、また明日 (from「それでは、また明日」) by ASIAN KUNG-FU GENERATION
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