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2012年8月の記事

2012年8月26日 (日)

遊助、ラッキー1位! BENIはカバーでTOP3入り!

この週末、SHIBUYA TSUTAYAで「アルバム全品レンタル半額」なんてお祭りやってたので、新旧いろいろゲットしてきました。

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家に帰ってきて冷静になって、並べてみて…

こんな聴けるかね。

買ったCDも十分に聴けてないのに。ちょっとはしゃぎすぎたか。

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で4/16付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

 

では、さっそく…

4/16付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 あの・・涙があるから愛があるんですケド。 -遊助

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遊助の3枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得。

これで2作連続の1位獲得となる。

男性ソロアーティストによる2作連続でのアルバム1位獲得は、小田和正が昨年4月のアルバムで達成して以来、約1年ぶりの記録となる。

 

初動売上げは3.9万枚。前作『あの・・夢もてますケド。』の初動7.9万枚から半減以下になるダウン。

3.9万枚での1位はこのご時世としてもかなりレアで、周囲のレベルが低すぎたためのラッキー1位である。

1stアルバムの初動16.7万枚から2作連続の大幅ダウンで、あっという間に1stアルバムの4分の1程度になってしまった。

 

シングルもデビューシングルからひたすら下がり続け、前作は下げ止まらない最中にリリースされた。

今回収録のシングルで一度下げ止まったものの、前回収録シングルがアベレージ初動6万ラインだったところから、今回収録シングルは初動4万ラインまでダウンしていた。

シングルのダウンの流れがそのままアルバムに繋がってダウンといった感じだが、その下げ幅の大きさが目立つ。

 

そもそもシングルが下げ止まったのも、商法を強化しただけであり、ファン離れが止まったわけではなかったので、アルバムでのダウンも十分予期された展開である。

なお、直近シングルが初動4.3万枚だったので、今作でついにアイドルの定番である「シングル>アルバム」状態に陥ってしまった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

2種で1曲ずつ収録曲に違いがあるが、2曲ともすでにリリースされているシングルのカップリングで、新曲ではない。

一応複数買い促進商法だが、シングルで音源をコンプしているファンにとっては複数買い促進になっていないという、なんとも中途半端な売り方となっている。

 

サウンドスキャンでは、DVD付が2.9万枚、CDのみが0.6万枚で計3.5万枚

売上はDVD付に偏っており、やはり複数買いさせることはできていない様子。

 

紳助がいなくなり、「ヘキサゴン」も終わり、大きな後ろ盾をなくして固定ファン離れは依然として続くと思われる。

今回はラッキーで1位を獲得したが、もしかするとこれがアルバム最後の1位になることも十分考えられる。

 

第2位 Kis-My-1st -Kis-My-Ft2

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前週の1位から1ランクダウン。

2週連続のTOP3入り。

 

週間売上げは2.2万枚

前週の初動25.4万枚から一気に11分の1以下になる大暴落。

普通のアーティストはアルバムだと若干暴落度合いが落ち着くことがあるが、そこはさすがジャニーズ。アルバムでも大暴落となった。

 

逆に、これだけ初週に売上が固まるのは凄い。

ほとんどのファンが発売週に確実にゲットしているということなのだから。

 

なお、上の遊助同様、この数字での2位はかなりラッキーである。

 

累計は2週で27.5万枚を突破したところ。

このペースだと最終的に30万枚過ぎたところが限界だろうか。

 

第3位 COVERS -BENI

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女性ソロシンガー、BENIの初のカバーアルバムが一気にランクアップで3位にランクイン。

前々週の初登場7位から前週12位まで落とし、3週目でなんとTOP3まで上がってきた。

 

週間売上げは1.4万枚。前週の1.2万枚から上昇。

初動が1.7万枚だったので、3週連続で1万台キープで、ロングヒットモードに入っている。

 

邦楽男性アーティストの楽曲を全編英語詞で歌った作品となっており、EXILE「Ti Amo」が多くメディアで流れていた。

BENI自体に固定ファンがほとんどついていないので、初動は低いところからだったが、メディアで取り上げられたり、自身も出演を重ねていたので、その効果がじわり効いてきたといった感じか。

 

リリース形態はCD1種で、複数買いが起こるわけもなく、このご時世では珍しい「音を求めてCDが売れている」状態にあると想定される。

先述のEXILEのほかはスピッツやスキマスイッチ、ナオト・インティライミ、コブクロ、サザンと幅広い。

「邦楽」と「男性アーティスト」に絞ったコンセプト勝ちといった気がする。

 

累計売上は4.3万枚まで到達。

すでに初動の倍以上になっており、ライト層にかなり刺さっていることがよくわかる。

 

結局、今作は通算で8週、TOP10入りすることになり、BENI最大のヒットアルバムとなった。

 

第6位 EXIT TUNES PRESENTS Vocalogemini feat. 鏡音リン、鏡音レン -Various Artists

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音声合成ソフト「VOCALIOD」をボーカルに用いた楽曲のコンピアルバムが初登場で6位にランクイン。

定期的にリリースされている「EXIT TUNES」シリーズで、今回はVOCALOID「鏡音リン・レン」によるボーカル曲が中心に収録されている。

 

初動売上げは1.2万枚

このシリーズの前作は「EXIT TUNES PRESENTS Vocalodream feat. 初音ミク」で初動は2.6万枚だったので、それには遠く及んでいない。

 

「初音ミク」は他とは頭ひとつ抜きんでて人気があるボカロなので、前作はかなり高めに出ていた。

シリーズ化されてコンスタントにアルバムがリリースされているが、1万台に乗らない作品も多くあるので、今作の初動なら割りと高いほうである。

 

リリース形態はCD1種リリース

ただ、前作も今作もストラップを封入しており、かつマウスパットが当たるキャンペーン等も組まれているので、音源以外を目的に手を出している層もいると思われる。

 

サウンドスキャンでは、1.1万枚。

二次元キャラの世界なので、握手会もできやしないので、オリコンとの乖離はほぼない。

 

~今日のふといいなぁ~
All right part2 (from『NANO-MUGEN COMPILATION 2011』) by ASIAN KUNG-FU GENERATION & 橋本絵莉子

2012年8月25日 (土)

B'z、50枚目のシングルでピンク・レディーに並ぶ!



前回記事で4/9付チャートを見終わったので、本日からは4/16付チャートに突入。

まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。

 

ではでは、さっそく…

4/16付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 GO FOR IT, BABY-キオクの山脈- -B'z

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B'zの50枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これでB'zのシングル首位は1990年の「太陽のKomachi Angel」から46作連続、通算46作目となる。

 

なお、今作を含めた46作のシングルで記録した首位獲得週数は通算63週に到達。

これはピンク・レディーの「アーティスト別シングル首位獲得週数記録63週」に並んで、歴代1位記録となる。

 

初動売上げは14.3万枚。前作「Don't Wanna Lie」の16.9万枚からダウン。

前作から約10ヵ月ぶりのシングルで、前々作以来の「ペプシネックス」CMソング。

 

前作はAKB48の2週目とリリースが被り、連続1位記録が途絶える可能性が発生したタイミングで、「緊急イベント」を実施し、数字を持ち上げていた。

B'zがアイドル並みのイベント商法ということで話題になった。

そういった施策がなかった前々作は同じタイアップで初動13.0万枚だったので、それよりやや好調。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は統一で、複数買い促進ではない。

 

今回はCMで本人が着用していたデザインのTシャツが抽選で2000名に当たる応募抽選カードを封入。

前作のガツガツ施策とは比べられないが、一応パッケージ購入を促す施策はあり。

また、前々作は震災から約1ヵ月でのリリースだったので、その影響で低めに出ていた可能性もある。 

とりあえずは10万台半ばのセールスパワーはキープしている様子。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が13.2万枚、【CDのみ】が0.8万枚で、計14.0万枚。

特殊販路パッケージもリリースイベントもなしのため、オリコンとの乖離はほとんどない。

 

第2位 Oppa,Oppa -SUPER JUNIOR DONGHAE & EUNHYUK

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韓国の男性グループ、SUPER JUNIORのメンバーであるDONGHAEとEUNHYUKによるユニットのシングルが初登場で2位にランクイン。

 

初動売上げは6.8万枚

SUPER JUNIORとしての前作「Mr.Simple」は初動8.9万枚だったので、それには及んでいないものの、メンバー2人だけでこの数字なので、かなり好調である。

SUPER JUNIOR自体のセールスパワーが前々作の初動5.9万枚から前作で8.9万枚まで伸びており、右肩上がりの成長中なので、その勢いを実証するような結果となった。

 

リリース形態は一般流通が【CD+DVD】、【CDのみ】の2種と、ファンクラブ&mu-mo限定販売で【CD+DVD】が1種存在し、計3種リリース

【CDのみ】にタイトル曲の韓国語Verを収録しており、かつDVDの内容は2種で異なるため、3種買い促進の複数買い促進商法となっている。

 

購入者限定イベント応募券を封入し、イベント商法ももちろんあり。

応募券1枚で一回抽選に参加できる仕様。

複数パッケージの応募券をコンプリートさせるタイプではないので、韓国系にしてみればそこまでキツイ商法ではないが、複数買いは横行していると思われる。

 

サウンドスキャンでは、一般流通の2種が2.1万枚と1.2万枚でランクインし、計3.3万枚

オリコンとは倍以上の差があり、その差はファンクラブ&mu-mo限定販売盤の売上だろう。

エイベックス特有現象が発動している。

 

第3位 生きてる生きてく -福山雅治

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前週の1位から2ランクダウン。

週間売上げは2.3万枚

 

これで前週の初動と合算すると、14.3万枚を突破。

しかし、まだ前作の初動にすら届かない厳しい状況となっている。

 

第4位 ひとり長良川 -水森かおり

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女性演歌歌手、水森かおりの20枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これで9作連続、通算9作目のTOP10入り。

なお、これで9年連続のシングルTOP10入りということになる。

 

自身の持つシングル「通算TOP10獲得数」、「連続TOP10獲得数」、「連続TOP10獲得年数」の女性演歌歌手記録をそれぞれ更新

 

初動売上げは2.0万枚。前作「庄内平野 風の中」の初動2.9万枚から大きくダウン。

毎年4月に1枚だけシングルをリリースするのが恒例となっている彼女だが、今年もぶれずに4月にリリース。

※2011年は震災の影響で6月リリースになったが、当初は4月発売予定だった。

なので、約1年ぶりのシングルだが、このリリース間隔はいつものこと。

前々作も2.8万枚で物凄い安定感を見せていたのだが、ここで大きく数字を下げたのは少し心配な展開である。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

前々作で一度、2種リリースに手を出していたが、また元に戻った。

 

女性演歌歌手としての記録は一気に更新したが、次回以降に少し不安を残す結果である。

とはいえ、女性演歌歌手トップの座は変わらない。

 

第5位 Beat Generation/No More Distance -Fairies

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7人組ガールズグループ、Fairiesの3枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

TOP10入りは前作に続き、2作連続となる。

5位は自己最高位

 

初動売上げは1.8万枚

前作「HERO/Sweet Jewel」の1.2万枚から大きく上昇し、自己最高初動

これでデビューから2作連続の上昇となった。

 

今作の初動は前々作の初動0.9万枚の2倍にまで膨れ上がっており、右肩上がりの成長は続いている様子。

 

リリース形態は一般流通が【CD+DVD】、【CDのみ】の2種。

加えて、グッズ付のイベント会場・mu-moショップ限定盤が1種あり、計3種リリース

CDの収録内容は同じなので、音源・映像の面では複数買い促進にはなっていないが、グッズも含めると2種買い促進の複数買い促進商法といえる。

前作は2種だったので、パッケージが1種増えている。

 

また、前作同様に「スペシャルイベント応募券&プレゼント応募シリアルナンバー」を封入しており、イベント商法もきっちり組みこんでいる。

ただ、AKB勢やスパガに比べると、そこまでガツガツしていない印象。アーティスト路線なのだろうか。

 

知名度や人気が上がっているのは間違いないが、それほどの勢いではなく、今回の売上上昇もパッケージ増の影響が大きいと思われる。

サウンドスキャンでは、一般流通の2種が0.8万枚と0.4万枚でランクインし、計1.2万枚。

オリコンとの乖離、0.6万枚はmu-moショップ限定盤の売上とみていいだろう。

 

第6位 distance -MAN WITH A MISSION

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覆面5人組ロックバンド、MAN WITH A MISSIONの2枚目、メジャーとしては初のシングルが初登場で6位にランクイン。

これが初のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.1万枚

前作「NEVER FXXKIN' MIND THE RULES」は初動0.1万枚だったので、一気に10倍以上となる大幅上昇。

 

1stフルアルバムがCDショップ大賞に入選し、注目を浴びる中、「頭はオオカミ、身体は人間」という異色なスタイルが話題となり、一気にメディア露出を増やしていた。

レーベルのプロモーションが「ロキノン系」ファンに見事刺さったようで、大成功といっていい結果を出してきた。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDは内容統一で複数買い促進ではない。

 

一気に勢いが加速していると思われ、今後リリースされる作品からも目が離せない存在である。

 

第8位 CANDY CANDY -きゃりーぱみゅぱみゅ

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きゃりーぱみゅぱみゅの2枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

これで2作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.0万枚。前作「つけまつける」の初動1.3万枚からダウン。

前作では強烈なインパクトを纏う楽曲でいきなりのTOP10入りを果たし、配信市場でもヒットとなっていたが、2作目で早くもダウン。

数字を丸めないと、9,913枚で1万枚を割ってしまっている。 

前作の勢いで一気に加速すると思いきやすでに人気拡大に歯止めがかかってしまっているのか。

 

リリース形態はフォトブックの有無で2種リリース

普通は1枚買えば事足りる仕様となっている。

 

この人にファンがそれほど付いていなくても、ヤスタカファンを引っ張れるから安泰かと思っていたのだが…。

固定ファンを獲得するハードルは年々高くなっている様子。

 

~今日のふといいなぁ~
Get Off of My Way (from『MASH UP THE WORLD』) by MAN WITH A MISSION

2012年8月23日 (木)

キスマイ初のアルバム首位! BIGBANGはTOP3入り!

相変わらず、暑い日が続きますね。

地元、北海道はもうすでに夜はシャツ一枚では歩けない気温らしいです。

親のメールには「涼しい」ではなく「寒い」という文字が。うらやま。

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で4/9付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

ではでは、さっそく…

4/9付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 Kis-My-1st -Kis-My-Ft2

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Kis-My-Ft2の初のアルバムが初登場で1位を獲得。

週間1位獲得は前週のシングルでの1位に続き、2週連続となる。

 

初動売上げは25.4万枚

男性アーティスト・アイドルによる1stアルバムの初週売上20万枚突破は、06年にKAT-TUNが記録して以来、約6年ぶりの記録である。

まぁ、ジャニーズ専用の記録といった感じ。

 

先行でリリースされているシングルは3枚でそれぞれ初動は31.6万枚、24.6万枚、19.3万枚と出すたびに大きく数字を落としていた。

シングルより高価なため複数買いが減り、「シングル>アルバム」となるケースが多いジャニーズだが、今回に関してはデビュー作以外の初動は超えている。

シングル同様、アルバムに関しても1作目の「ご祝儀買い」が若干出ている可能性はあるが、ジャニーズで「アルバム>シングル」になるケースはかなり少ない。

こういったジャニーズの傾向と先行シングルの成績を踏まえると、かなり好調だと捉えていいだろう。

 

リリース形態は一般流通が【CD+DVD】、【2CD】、【CDのみ】の3種。

加えて、「キスマイショップ盤」という特殊販路盤【CD+グッズ(ホッチキス)】が1種存在。計4種リリース

【CDのみ】にだけ2曲追加収録している為、全音源・映像・グッズを購入でコンプするためには、絶対に4枚買わなくてはならない複数買い促進商法

 

発売記念イベントはないが、先行シングルと今作に応募券が封入されており、合わせて応募することで抽選200名をスペシャルイベントに招待という施策あり。

これにどれだけの効果があるかは微妙だが、複数買いを助長させているのは間違いない。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が9.0万枚、【2CD】が8.4万枚、【CDのみ】が2.2万枚で計19.6万枚

オリコンとの差は「キスマイショップ盤」とその他パッケージのmu-moショップ販売分と思われ、5万枚近く出ている様子。

 

第2位 PANORAMA PORNO -ポルノグラフィティ

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ポルノグラフィティの9枚目のオリジナルアルバムが初登場で2位にランクイン。

これでアルバムは13作目のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは5.7万枚。前作『∠TRIGGER』の初動8.3万枚からダウン。

2人体制になって最初のオリジナルアルバムだった2005年の5th『THUMPx』から、これで4作連続初動ダウン

完全に下げ止まらなくなっており、一気に5万台にまで数字を落としてしまった。

 

前作から約2年というリリース間隔が開いており、それもマイナスに働いている可能性が高い。

シングルも前回のオリジナルの頃はアベレージ5~6万だったところ、今回は3~4万まで下がっていたので、アルバムでのダウンも必然と言わざるを得ない状況だった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDは同一内容で複数買い促進ではない。前作から商法は変わりなし。

 

シングルはタイアップがついても数字は浮上させられず、かなり閉鎖的になっていた。

それに加え、今作の成績から固定ファンは着実に減っているのがわかる。

何とかいま残っている固定ファンを離さないようにしないと、次回はTOP3入りも危うくなってきそう。

 

第3位 ALIVE  -BIGBANG

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韓国の男性5人組グループ、BIGBANGの日本4枚目のオリジナルアルバムが初登場で3位にランクイン。

初動売上げは5.3万枚

前作はベスト盤『THE BEST OF BIGBANG』で初動は3.0万枚だったので、上昇。

 

前作はベストにもかかわらず、そもそも日本でリリースしたシングルとアルバムが合わせて8作しかない状況&レーベル移籍に伴うタイミングということで、固定ファンにも敬遠されたのか、絶不調な成績に終わっていた。

今回はエイベックス系のレーベルに移籍して初のオリジナルアルバムだったが、数字は回復した。

 

前々作のオリジナル盤の初動6.5万枚には及んでいないが、今回は先行シングルなしという非常に数字を出すのが難しい条件下だったので、これだけ出れば十分か。

 

リリース形態は一般流通が【CD+2DVD(メイキング・MV)+フォトブック】、【CD+DVD(メイキング)】、【CD+DVD(MV)】、【CDのみ】で計4種。

これにローソン・HMV限定盤として【CD+2DVD(メイキング・MV)+フォトブック+グッズ】が存在し、合計5種リリース

ただ、5種も出ているが、内容は上位互換でローソン・HMV限定盤1枚ですべてコンテンツは揃うため、複数買い促進になっていない。

ローソン・HMV限定盤は¥9,800もするので、手が出ないファンはその他の4種に手を出すといった感じか。

 

オリジナルで数字を伸ばしたということで、新曲は待たれている状況にある様子。

BIGBANGが日本デビューしたときに比べ、韓国グループは比べられないほど増殖しているが、その中で生き残っていくことはできるだろうか。

9月にはレーベル移籍後、初のシングルもリリースが決まっており、その動向も注目したいところだ。

 

第4位 MDNA -マドンナ

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マドンナの12枚目のオリジナルアルバムが初登場で4位にランクイン。

ユニバーサルミュージック移籍後、初のアルバムとなる。

 

初動売上げは3.1万枚。前作『ハード・キャンディー』の初動5.5万枚から大きくダウン。

前作は収録曲がキムタク主演の月9主題歌に起用されたり、メディアに多く露出したりで、数字はかなり高めに出ていた。

05年の前々作が初動3.8万枚だったので、どちらかというと通常ラインに戻ってきたといった感じ。

 

また、前々作の初動には及んでいないが、05年からこの7年間でアルバム市場の縮小はハンパないので、それを踏まえると、不調な数字ではない。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

まぁ、洋楽ファンに複数買いするタイプのファンはあまりいないと思われるので、これで正解だろう。

 

「マドンナ」というあまりに有名なアーティスト名の前ではこの初動は多少寂しくも見えるが、配信もそっちがメインかと思うほど活発にやっているので、仕方ないところだろう。

 

ちなみに、この週は9位にもマドンナの作品がランクイン。

こちらはワーナーミュージック時代のオリジナルアルバム全11枚をセットにした、輸入盤の限定ボックスとなっている(初動1.3万枚)。

 

洋楽女性ソロアーティストによるアルバムの2作同時初登場TOP10入りは、オリコンチャートの歴史上、初の記録になるらしい。

 

~今日のふといいなぁ~
陽はまたのぼりくりかえす (from『LOUD & PEACE』) by Dragon Ash

2012年8月19日 (日)

100枚買い促進&プラモデル!? 大荒れシングルチャート!

本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で4/2付チャートを見終わりましたので、本日からは4/9付チャートに突入です。

まずはいつもどおり、シングルチャートから見ていきます。

 

当週は新譜少なめのため、ひと記事でTOP10すべてオールチェックしていきます。

 

ではでは、さっそく…

4/9付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 生きてる生きてく -福山雅治

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福山雅治の28枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これで5作連続、通算14作目の1位獲得となる。

 

初動売上げは12.0万枚。前作「家族になろうよ/fighting pose」の初動15.5万枚から大きくダウン。

今回は映画「映画ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」主題歌となっているが、数字を見るにタイアップ効果は感じられず、不調

子供でも歌える曲というオファーからか、スカのリズムでこれまでの路線とはかなり違った曲になっているので、敬遠した層がいたのかもしれない。

 

ちなみに、『ドラえもん』の主題歌が週間1位を獲得するのは、小泉今日子が1984年に「風のマジカル」(映画主題歌)で記録して以来、28年ぶりとなるらしい。

過去に、ゆずやスキマスイッチ、BUMP OF CHICKENなど「売れっ子」が担当したこともあったが、1位はなかった。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

CDの収録内容がすべて異なっており、全音源を購入でコンプするためには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法

前作はCDの内容はすべて一緒でDVDだけ内容違いだったので、2種買い促進だった。

よって、今回商法はパワーアップしている。

にもかかわらず、前作を大きく下回っており、あまりいいコンディションではない。

 

2008年以降リリースされた前作までの5作はいずれもドラマかCMタイアップがついており、発売前に話題になることが多かった。

今回はそういったステータスにならずにリリースになっており、ライト層に十分訴求できなかったのが、不調の要因と思われる。

 

ここにきて、固定ファンが一気に減ることは考えにくいので、次回以降タイアップによっては15万ラインに復帰する可能性も高い。

サウンドスキャンでは【CD+DVD】2種が5.5万枚と4.0万枚、【CDのみ】が1.6万枚で合計11.1万枚

この結果を見るに、3種すべて購入しているファンはあまりいなさそうだが、【CD+DVD】を2枚セットで購入しているファンはかなり多そう。

 

第2位 7th Trigger -UVERworld

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UVERworldの21枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで18作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは5.2万枚。前作「BABY BORN & GO/KINJITO」の初動5.3万枚からほぼ変わらず。

前作も今作もノンタイアップで、ほぼ固定ファンだけが動いただけといった感じで、売上も据え置き状態となった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は統一なので、複数買い促進にはなっていない。

前作と商法もまったく同じ。

 

過去2年、2010年と2011年にも3~4月にノンタイアップシングルをリリースしており、2010年の「GOLD」が初動5.0万枚、2011年の「MONDO PIECE」が初動4.6万枚(震災の影響)。

2011年4月は震災の影響で他のアーティストも軒並み数字を下げており、UVERworldも同じだと思われる。

よって、ここ2年の間、ライト層を引っ張れる状況じゃなくても5万ラインを出せる固定ファンをがっちりキープしていることになる。

 

若手になかなか固定ファンがつかない昨今だが、この人たちはかなり安定しており、ソニー若手の成功例だといえる。

 

第3位 SHE! HER! HER! -Kis-My-Ft2

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前週1位から2ランクダウン。

2週連続のTOP3入り。

 

週間売上げは2.3万枚

前週の初動19.3万枚から8分の1以下になる大幅ダウン。

ただ、ジャニーズだと10分の1以下になることも稀ではないので、これくらいのダウンなら恒例のレベルである。

 

累計は2週で21.6万枚を突破したところ。

2週でも前作の初動24.6万枚に及んでおらず、このペースだと最終的にも前作初動に届かない可能性が高い。

 

以下、ピックアップ。

第5位 Jumping -大国男児

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韓国の男性グループ、大国男児の5枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入り。

なお、5位は前作で記録した7位を上回り、自己最高位更新となる。

 

初動売上げは1.7万枚。前作「Love Days」の初動1.8万枚から微減。

前々作をピークに、2作連続で微減しており、人気はどうやら頭打ちになった様子。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CD+トレカ】が1種で計3種リリース

CDの内容は同じなので、2種買い促進の複数買い促進商法となる。

 

今回のイベント商法はプレゼント応募型。

3種すべてに同じ「応募券」が封入されており、枚数ごとにプレゼントのレベルが異なるというもの。

当然3枚の応募券で応募したほうがクオリティの高いグッズになっており、3枚買い促進となっている。

 

さらに、発売日には握手会&トークショーを開催。

参加には会場での今作購入が必要で、1枚購入で1枚の握手券となっている。

 

イベント商法の内容は前回と異なっているが、固定ファンの数は決まっているだろうし、ファンの1人あたりの購入限度枚数も決まっていると思われ、イベント内容に物凄い変化がない限りは、それほど数字に動きはないのかも。

 

第6位 未来が私を待っている -アフィリア・サーガ・イースト

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カフェ&レストラン「アフィリア・グループ」の池袋店、上野店、六本木店を代表するメンバーから構成されたアイドルグループ、アフィリア・サーガ・イーストの7枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

TOP10入りはこれが初となる。

 

初動売上げは1.3万枚。前作「La*La*Laラボリューション」の初動0.4万枚から3倍以上となる大上昇。

もちろん、自己最高初動

 

デビューは09年で、現在のアイドル人気の波が来る以前から活動しているグループである。

志倉千代丸と桃井はるこのダブルプロデュース体制となっており、ジャケット写真でわかるように「萌え系」路線。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

CDの内容は統一だが、DVDは内容違いなので、2種買い促進の複数買い促進商法

 

パッケージ上の商法は他のアイドルと比較しても緩いくらいだが、実はイベント商法が激化している。

今作リリースの3月に先だって、2月から大量予約取りイベントを敢行。

 

これまでのイベント商法とは一線を画す鬼具合になっており、まず3形態のいずれか購入でスタンプカード付与。

そして、そのスタンプの数によって特典が変化。

10個→PV撮影オフショット写真(10枚セット)
20個→スペシャルCD
30個→スペシャルDVD
40個→好きなメンバー1人がラブレター自宅送付
50個→次回シングルにスペシャルサンクスとしてクレジット
100個→メンバーによる歓送迎会

となっており、少なくとも2ケタ買わないと特典にありつけない

「100個」の特典を作っている時点で、100枚購入促進商法という前代未聞のフィールドに達している。

 

さらに恐ろしいのは、ひとつの特典でスタンプ数はリセットされてしまうため、2つ以上の特典に手を出したいファンは100枚どころでは済んでいない。

 例) スペシャルCDとDVDが欲しい→20+30=50枚

よって、すべての特典をゲットしたい狂信的なファンはマックスで250個のスタンプを貯めている可能性がある。

250枚購入促進?もはや滅茶苦茶である。

 

そんなファンいないだろうと思う方もいるかもしれないが、この手の超閉鎖的アイドルの場合、最近のAKBのように中途半端なファンは付いておらず、ツワモノばかりが付いている。

3ケタ買いは微妙だが、2ケタ買いはごく普通に行われていると思われる。

 

前作はここまで破壊的な商法じゃなかったが、初動0.4万枚出ており、多少固定ファンがついてきたところを見計らって、一気に複数買いさせて爆発させてきたといった感じ。

まだ一般層まで広まらず狭い世界の中で活動していたAKB48が過去に法に引っかかる事例があったが…これは大丈夫なのか?

 

チャート上は次回もこのレベルの破壊的商法を使わないとTOP10には残れない可能性が高い。

それより個人的にはファンの財布が心配だ…。

 

第7位 戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング4 (魔弓・イチイバル) -雪音クリス(CV:高垣彩陽)

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アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」のキャラクターソングが初登場で7位にランクイン。

これがキャラソン4作目で、うち3作がTOP10入りとなっている。

 

初動売上げは1.0万枚

前作となる第3弾では、人気声優の水樹奈々が担当し、初動は1.1万枚だった。

 

それにはわずか及んでいないが、水樹奈々と高垣彩陽だと知名度もセールスパワーも大きく差がある。

にもかかわらず、キャラソンの数字はほぼ変わらないところを見ると、声優自身の人気はあまり関係なく、アニメファンがすべて食いついていっている感じか。

 

リリース形態はCD1種リリース

コアな層を相手にしていながら、これまでの3作と変わらず、複数商法は使わず。

複数商法を使わずに1万台の初動を出せるアーティストがかなり少なくなった昨今なので、当該アニメの人気はかなり高いといえる。

 

隔週で3作連続リリースされたが、4作目の今作でいったんリリースはストップとなっている。

 

第8位 愛してた -ナオト・インティライミ

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ナオト・インティライミの8枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

これで2作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.0万枚。前作「君に逢いたかった」の初動1.1万枚から微減。

前作ではじめてTOP10入りを果たし、自己最高初動も記録していたが、早くもダウン。

 

今作はアルバムのリリースを3週後に控えての先行シングルという悪条件あり。

それでも前々作の初動0.8万枚よりは高いし、先行シングルということも踏まえると、これでも好調なほうかもしれない。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

これまでずっとCD1種リリースを貫いてきたが、8作目にしてついにDVD付をリリースし、複数商法となった。

ただ、CDの内容は同じなので、複数買い促進ではない。

 

先行シングルというマイナス要素を商法起用でカバーしたかたち。

目に見えてDVD付をリリースした効果は出ているので、一度味をしめると以後基本的に複数商法になると思われる。

 

なお、四捨五入して1.0万枚になっているが、実際の売上は1万枚を割っている。

 

第9位 BRAVE HERO/ファイティングポーズ -Little Blue boX

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男女2人組ユニット、Little Blue boXの3枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。

アニメ「ダンボール戦機」の主題歌を歌唱するために結成されたユニットでもある。

 

初動売上げは0.9万枚

前作「以心伝心」の初動はわずか680枚。前作から13倍以上に膨れ上がる大上昇に。

 

この不自然な大上昇の理由はCD特典で、なんと今作には「ダンボール戦機」に登場する戦機のプラモデルが付いている。

タイアップはアニメ「ダンボール戦機」タイアップで、前作から変わりないし、このアニメの人気が加熱している事実効いたこともないので、この上昇はプラモデル効果以外ありえない。

 

リリース形態はプラモデルの有無で2種リリース

「DVDの有無で…」は書き慣れたものだが、「プラモデルの有無で…」は初めて。

音源目当てのファンは前作の数字からして1,000もいないので、売上のほとんどがプラモデル目当てということになる。

 

購入者の多くは「プラモデル付のCD」ではなく、普通に「プラモデル買ったらCD付いてきた」くらいの感覚だと思われる。

商法的に、開封用と保存用を購入する熱狂的なファンを除くと、複数枚買う必要はないと思われ、それでも1万近い数字が出ているので、それなりにアニメのファンはいる様子。

また、単純に考えて、プラモデル付けるだけで初動が13倍になるのならかなりいい商売である。

これは今後も継続的にプラモデル連発になる気がする…。

 

というか、こうなるともう何でもありだと思う。

CDとは違って、他のフィールドがあまり広がっていない漫画とかを特典につければかなり数字を持ちあげられる気がする。

例えば、圧倒的に部数を誇る「ONE PIECE」をCDにつけてしまえば即ミリオンだし。。

 

~今日のふといいなぁ~
花火 (from「0~ZERO~」) by 三代目 J Soul Brothers
遥か (from『CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection』) by スピッツ

2012年8月18日 (土)

大波乱…Acid Black Cherryが浜崎あゆみを下して初の1位!

大波乱の前に…

 

 

今月26歳になりまして、徐々にそして確実に身体の衰えを感じております。

食生活についてはそれが顕著で。

一言でいうなら、ニクイラナイ

 

つい先日も飲みの席でたらふくご馳走になりましたが、刺身の美味さったら!

 
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たまごの美味さったら!

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(表参道からちょっと路地入ったシャレオツなお店にて。。)

この日は、もともと「モツ鍋を食べよう!」のコンセプトだったのですが、気づけば刺身、たまご…なんならワカメ、大根おろし。

 

世の中の26歳ってどうなんだろ。普通はまだ肉肉肉で押せる年齢なのだろうか。

自分、胃腸年齢、還暦くらいなんじゃ。

来月に控える健康診断に一抹の不安を覚えた夜でした。

 

そして、部長さん、毎度毎度のことですが、ご馳走様でした。

オリジン弁当が主食の人間にとっては、頼みの綱でございます。。

今後とも私の食生活をよろしくお願いします←

 

 

それでは、チャートチェックに移ります。

前回記事で4/2付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

この週では1位争いでちょっとした波乱が。

ではでは、さっそく…

4/2付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 『2012』 -Acid Black Cherry

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Janne Da Arcのヴォーカル、yasuによるソロプロジェクト、Acid Black Cherryの3枚目のオリジナルアルバムが初登場で1位を獲得。

2007年のデビュー以来、シングルアルバム通じて最高位は計7作品で記録した2位で、これがAcid Black Cherryにとって初の週間1位獲得となる。

 

それどころか、yasuはJanne Da Arcでも週間1位を獲得したことがないため、これがyasuにとってはキャリア初の週間1位獲得ということに。

Janne Da Arcがデビューしたのが1999年なので、メジャー活動13年目で初の頂点ということになる。

 

初動売上げは11.8万枚

オリジナルアルバム3枚目にして、自己最高初動を更新となった。

 

前作はカバーアルバム『Recreation 2』で初動3.0万枚だったので、そこから大幅上昇。

オリジナルアルバムとしては09年の『Q.E.D.』以来で、その初動は7.8万枚だったので、そこからも大きく上昇している。

 

シングルのチャートイン時にも書いているが、ピークがソロ開始時になっていないというのはバンドのヴォーカルのソロ活動としては異例の事態である。

今作に関しては、先行シングルとして5ヵ月連続でシングルがリリースされた。

そのシングルも途中で失速することなく、それどころか5ヵ月連続のラスト「イエス」はシングルの自己最高初動を記録するという、驚異のチャートアクションを見せていた。

(参考過去記事:ABC、5ヵ月連続シングルラストは自己最高初動で飾る!

 

シングルでの勢いそのままに、アルバムも加速し、数字を伸ばしてきたかたちになる。

 

なお、1位に輝いた今作だが、同発にはあの浜崎あゆみがおり、当初1位筆頭にAcid Black Cherryの名前は挙がっていなかった。

しかし、デイリーチャートでは初日から浜崎を下す大波乱で幕開け。

その後も終始、浜崎あゆみを圧倒してデイリー5日目まで1位をキープし、週間での1位を揺るぎないものに。

エイベックス同士の戦いは、Acid Black Cherryの大金星というかたちで決着がついた。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

DVDは内容が異なるが、CDは同一内容であり、2種買い促進の複数買い促進商法

前回のオリジナルアルバムと同じ商法である。

 

ただ、今回はパッケージ購入を促す施策として、「握手会応募シリアル」を封入している。

5ヶ月連続シングルと今作の計6作品での連動応募特典となっており、「Acid Black Cherry握手会」へ40,000名を招待という内容。

40,000という数字にやけに現実味があるので、普段パッケージを買っていないファンも、連続リリースシングル含め、今回は手を出している可能性は大いにある。

連続リリースシングルの不気味なほどの安定度も、この施策に紐付いていたと思われる。

 

とはいえ、この「握手会」目当ての複数買いが出ていたとしても、連動で要購入となっている先行シングルが何万単位で伸びているわけではない。

よって、アルバムが前作から4万枚伸びた理由が「握手会」だけとは考えにくく、普通にライト層も取り込んでいる可能性が高い。

もともとV系のジャンルにいたアーティストとしては珍しくアルバム待ちのファンという層が多く存在しているようだ。

 

第2位 Party Queen -浜崎あゆみ

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浜崎あゆみの13枚目のオリジナルフルアルバムが初登場で2位にランクイン。

浜崎あゆみがフルアルバムで週間1位を逃すのは、2008年元日にリリースされた9th『GUILTY』以来、キャリア2度目のこととなる。

なお、このときは年始の2週合算週で1週目+2週目の浜崎は、空前の粘りの推移を見せる2週目+3週目のコブクロに敗れている。

 

初動売上げは9.8万枚

ミニアルバムだった前作『FIVE』の初動12.7万枚からダウン。

フルアルバムになって数字ダウン&ついに10万割れという、かなり厳しい結果に。

 

なお、前回のフルアルバム『Love songs』の初動は18.0万枚で、そこから大幅ダウンとなる。

ここ数年は基本的にじわりじわりと下げ止まらない状況が続いていたが、今回の下落率はかなり大きい。

何とか踏ん張っていた糸がプツンと切れたように、一気にガクッときてしまった感じである。

 

1年でのスピード離婚を発表して最初の作品でもあるので、それでファンに見切りをつけられた可能性も多いにある。

 

今作は1位のABCにデイリー初日から終始リードを許し、終わってみれば発売週に一度もデイリー1位を獲得できないという絶不調なチャートアクションに。

発売週に一度もデイリー1位を獲得できなかったのはデビュー以来初のことである。

 

また、順位も去ることながら、実は緊急事態なのは、売上枚数のほうである。

同じく2位に終わった『GUILTY』も数字としては、2週合算ながら初動で43.2万枚も出ていた。

そこから約4年で初動は△30万近くになってしまっており、ファン離れの加速度合いは誰が見ても分かるものである。

 

今回は先行シングル一切なしのオール新曲のフルアルバムということで、ライト層にはほとんど訴求できていないと思われる。

また、タイアップもこれまでのアルバムに比べると極端に少なく、人気ダウンの中でリリースする作品としてはあまりに無防備すぎた気がする。

 

リリース形態は【CD+2DVD】、【CD+DVD】、【CDのみ】の3種と、これに同日発売のライヴDVDもしくはBDをセットにしたBOXセットが2種存在。

かつ、缶バッジ型のフラッシュメモリ、PLAYBUTTUN仕様も1種存在し、合計6種リリース

 

ただし、内容はすべて上位互換で複数枚買わないとコンプできない音源や映像はない。

リスナーが自分の欲するレベルまでのパッケージを選択できるといった商法。

PLAYBUTTUNにそもそも需要があるのか等、不明要素はあるが、少なくとも商法は前作からレベルダウンはしておらず、初動ダウンの原因ではない。

 

今回ここまで不調だったのが、先行シングルなしでライト層を引っ張れない内容だったためならまだマシだが…何となく人気ダウンが急速に進んでいるという見解のほうが自然な気がする。

長年音楽シーンのトップに君臨していた歌姫が、また歌姫を支えるスタッフが、いま大きな分岐点に差し掛かっている。

 

第3位 Lounge H The first impression -TEAM H

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韓国の俳優、チャン・グンソクと彼の友人であるDJのBIG BROTHERによるユニット、TEAM Hの日本デビューアルバムが初登場で3位にランクイン。

 

初動売上げは2.9万枚

チャン・グンソクは2011年にソロデビューしており、そのデビューシングルはいきなり初動11.9万枚という猛烈な数字を叩き出していた。

その数字から想定する彼のセールスパワーからすると、かなり見劣りする成績となっている。

グンソクファンはやはり彼がメインじゃないと購買意欲が沸かないということだろうか。

 

2011年に台湾でリリースされた作品の、韓国お得意のリパッケージ作品でもあるようなので、その影響もあるかもしれない。

 

リリース形態は【CD+DVD】の1種リリースで、複数商法はなし。

単純に1種リリース、かつリリースイベントといった購入を促す施策なしというのが響いている様子。

 

サウンドスキャンでは、4位2.9万枚。

韓国勢としては珍しく、特殊販路パッケージも目立ったイベントもなかったようなので、オリコンとの誤差はない。

 

以下、ピックアップ。

第6位 Naturally -清水翔太

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清水翔太の4枚目のオリジナルアルバムが初登場で6位にランクイン。

これで4作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.9万枚。前作『COLORS』の初動3.9万枚から半減となるダウン。

1st→2ndにかけては初動を微増させていたが、2ndをピークに2作連続ダウン。

なおかつ、その下げ幅が連続で大きく、あっという間に2万台も割ってしまう事態に…。

 

もともと固定ファンがあまりついていないタイプだったが、前回のアルバム後にリリースされたシングルは1作もTOP10入りできず。

売上も0.5~0.7万枚くらいがアベレージとなり、明らかにセールスパワーを落としていた。

その流れがそのままアルバムにも繋がったかたちだが、あまりにピークを超えるのが早い気も…。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの内容は統一で、複数買い促進にはなっていない。

 

また、「購入者限定イベントライブ応募ハガキ」を封入し、軽いイベントも絡めてきたが、アイドルではないので、あまり効果はなかった様子。

 

~今日のふといいなぁ~
Monster in my head (from『Monster in my head』) by THE PREDATORS
走れ! ペンギン (from『1830m』) by AKB48

2012年8月16日 (木)

復活LUNA SEAがTOP5入り! 白鳥美麗はオリコン史上初の記録!

本日もチャートチェックを進めます。

 

いきなり余談ですが、今さらながら、youtubeの埋め込みを覚えまして。

今週のアップした記事からさっそく活用しております。

 

新人アーティストだったり、ニコ動やボカロ系など主に世間一般まで知名度が広まっていない作品がランクインしてきたときに、主に公式動画を参考として貼り付けていこうと考えております。

前々回の記事ではlivetuneの「Tell Your World」のところで使用させてもらいました。

livetuneという名前だけでは思い浮かばなくても、実際に聴くと「あーCMのやつだー。」となっていただくのがひとつの狙いだったり…。

 

さて、ちょっと話がそれましたが、

前回記事で4/2付シングルチャートのTOP3を見終わったので、本日は4位以降をチェックしていきます。

ではでは、さっそく…

4/2付オリコンウィークリーシングルチャート、第4位はこの曲!

 

第4位 Go Round/YEAH-OH -安室奈美恵

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安室奈美恵の39枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これで13作連続のTOP10入りとなる。

なお、TOP3入りを逃すのは2005年の「White Light/Violet Sauce」以来、約6年半ぶりとなる。

 

初動売上げは4.8万枚。前作「Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story」の初動7.8万枚から大きくダウン。

前作は久々のバラード&ドラマ主題歌効果で一気に数字を伸ばしていたが、そこから一転、反動のように今回は数字を落としてしまった。

特にドラマタイアップ等なかった前々作が初動6.0万枚だったので、それと比べても低い。

 

08年のベストアルバムが空前のヒットになってからは、シングルは一度も5万を割ったことがなかったので、今回は特に不調ということになる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は統一で、複数買い促進にはなっていない。

5年以上、ずっとこの売り方なので、数字ダウンには関係なし。

 

5~6万くらいの固定ファンは掴んでいると思われたが、今回の結果は若干固定ファンが減っていることをうかがわせる。

次のシングルで、すぐに前々作くらいのラインまで待ち直せるかが勝負か。

 

第5位 THE ONE -crash to create- -LUNE SEA

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2000年に活動休止、2010年に活動再開したロックバンド、LUNA SEAの15枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

シングルパッケージ作品は、約12年ぶりとなる。

なお、エイベックスに移籍して初のシングルでもある。

 

初動売上げは2.4万枚

さすがに12年前のシングルと数字を比較することはできないが、2011年の河村隆一のソロ作品が初動0.3万枚まで落ち込んでいたことを考えると、かなり高い数字。

 

再結成後にリリースされた最初の作品は、2011年にリリースされた1stアルバムのセルフカバー作品「LUNA SEA」で、その初動が1.8万枚だった。

このアルバムは震災直後にリリースされたこともあり、1.8万枚でも低く出ていた可能性はあるが、シングルで「本当に」2万台後半出せるセールスパワーがあれば、まずTOP10は逃さない。

「本当に」の理由は以下参照。

 

なお、今作は23分に及ぶ大作を1曲だけ収録したシングルとなっている。

 

リリース形態は通常のCD、SACD(スーパーオーディオCD)、HQCD(ハイ・クオリティCD)で3種リリース

そして、それらをまとめたBOXが1つ存在している。

収録内容はすべて同じで異なるのは音質だけという、見たことない売り方。よって、複数枚購入促進ではない。

リスナーが音質で買うパッケージを選ぶというのは新しい。

 

そうなると気になるのは形態別の売上。

サウンドスキャンでは、通常のCDとHQCDがそれぞれ0.7万枚で計1.4万枚

結局、普通のCDがいちばん売れる結果に。

 

なお、オリコンとの乖離が1万枚近くある。

もしかすると、オリコン上はBOXセットが1つ売れるごとに3枚カウントになっている可能性がある。

EXILEが過去に使ったことのある「BOX固め売り商法」。それが先述の「本当に」の所以である。

 

もし、3枚カウントされているなら、初動2.4万枚という数字は水増しがされた結果で、実際のセールスパワーとは多少異なる可能性が高い。

 

第6位 Good Day(Japanese Version) -IU

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韓国の女性ソロシンガー、IUの日本デビュー曲が初登場で6位にランクイン。

海外女性ソロのデビュー曲によるTOP10入りは、リア・ディゾンが07年に記録して以来、5年1ヵ月ぶり

また、韓国の女性ソロシンガーとしては初の記録となる。

 

初動売上げは2.1万枚

女性グループは次々にデビューしているが、女性ソロはこの人が初なので、比較する例がないが、日本の女性ソロのデビュー曲に比べると、ベラボーに高い数字である。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

DVDの内容は異なり、2枚買い促進の複数買い促進商法となっている。

 

また、韓国系ということで、イベント商法も併用で、「購入者対象スペシャル・イベント応募チラシ」を封入。

さらには、「3形態購入者特典応募ハガキ」という施策もあり、露骨に3枚買いを促進している。

 

デビュー作からいきなりこれだけの商法をぶちかます例はあまりなく、所属レコード会社のEMIもかなり力を入れていることがうかがえる。

サウンドスキャンでは、2種の【CD+DVD】が1.2万枚と0.6万枚でランクインし、合計1.8万枚。

ECサイトなど特殊販路での購入を促していないため、オリコンとの乖離は小さい。

 

以下、ピックアップ。

第8位 Again -ユナク from 超新星

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韓国の6人組男性グループ、超新星のリーダーを務めるユナクのソロデビューシングルが初登場で8位にランクイン。

初のソロシングルでいきなりTOP10入りを果たした。

 

初動売上げは1.8万枚

超新星としての前作は2枚同時シングルリリースで、高い方が初動3.6万枚だった。

さすがにそれには及んでいないが、いきなり2万近い数字を出してきた。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は同じで、複数買い促進になっていない。

また、韓国勢には珍しく、目立ったイベントもなし。

 

超新星としての前作もCDの内容こそ統一だったが、グッズ付があったり、ローソン盤という特殊販路パッケージがあったりして、4種リリースで3種買い促進商法だった。

そう考えると、3種買いから非複数買い促進になって、これだけの数字を出せているのだから、非常に好調と見ていい。

超新星の売上はこのリーダーが支えていると捉えざるを得ない結果である。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が1.2万枚でランクイン。

イベントは特にないはずだが、オリコンの結果と差があるのが少々気になるところ。

 

第9位 Be 元気<成せば成るっ!>  -Berryz工房

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ハロプロ系アイドルユニット、Berryz工房の28枚目のシングルが初登場で9位にランクイン。

これで2作連続、通算16作目のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.6万枚。前作「ああ、夜が明ける」の初動1.6万枚と変わらず。

2011年春ごろまでは、2万台前半を出せていたが、約1年で安定ラインが0.5~0.6万枚ほど下がってしまっている。

やはり次々出てくるアイドルグループにファンを持っていかれているのだろうか。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が2種で計4種リリース

CDの収録内容は4種すべて同じで2種のDVDは異なる、2種買い促進の複数買い促進商法

また、【CD+DVD】の2種と【CDのみ】の1種には「イベント抽選シリアルナンバーカード」を封入という、お決まりの商法。

 

このままだと安定ラインを少しずつ落としながら…といった推移になると思われるが、売る側は何か変化をつけてくるのだろうか。

サウンドスキャンでは売上が散っているためか、1種もTOP20に入っていない。前作も同じだった。

 

第10位 ピカル 恋がしたい -白鳥美麗

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フジ系バラエティ『ピカルの定理』内の人気キャラクター、白鳥美麗名義によるタレント渡辺直美のデビュー曲が初登場で10位にランクイン。

グループの一員としてTOP10入りしたケースを除き、女性お笑いタレントによるシングルが
TOP10入りするのは、オリコンチャート史上初

また、バラエティ番組発のキャラクターによるシングルTOP10入りは09年7月に矢島美容室が記録して以来、約2年9ヵ月ぶりとなる。

 

初動売上げは1.4万枚

当然固定ファンがいるわけもなく、売上=ライト層を取り込んだ数と捉えると、かなり高い数字だといえる。

このシングルがリリースされた当初は深夜帯のバラエティだったが、その条件下でこの数字なので、かなりファンをつけている番組のようだ。

 

なお、週末には沖縄でリリース記念イベントも開催されており、その効果でデイリー最終日に売上を回復し、週間TOP10に滑り込むかたちとなった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は統一。

 

サウンドスキャンでは、DVD付だけがランクインし、1.0万枚。

バラエティ初ということで、やはり映像ありきでの購入が多い様子。

 

企画モノなので、2発目があるかは微妙だが、今後同番組からCDが出る際には要注目かもしれない。

 

~今日のふといいなぁ~
ファースト・ラビット (from『1830m』) by AKB48
また明日 (from「また明日」) by ゆず

2012年8月14日 (火)

キスマイが3作連続首位! KARAは復調!

キスマイの前に…

 

 

今週の注目の新譜といえば、

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AKB48の新アルバムです。(atタワレコ渋谷)

 

「私服ツイート」でも流しましたが、今週の新譜はお盆休みの関係で月曜日から店頭に並んでいます。

で、まったく買う気なかったのですが、ジャケットのスカイブルーが好みだったので…

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購入。

 

CDは2枚組で34曲収録という大ボリューム。

DISC1は新曲はほとんどなしで、シングルのタイトル曲と劇場盤だけに収録されたカップリング曲がメイン。

DISC2はソロ曲などオール新曲の17曲がずらりと並ぶ構成。

 

DISC1はもはや圧巻の勢い。

1曲目の「ファースト・ラビット」からアップテンポが続き、息つく隙を与えない。

そして、後半は前作同様、シングル曲ラッシュで締めくくり。

ただ、毎回劇場盤を購入している濃いファンからすると既発曲ばかりで手抜きな構成かと。

 

DISC2は他のアーティストでも稀にある「シングルなしでリリースされるオリジナルアルバム」と同じ感覚で、一気に聴くのはちょっとハードル高め。

特に、後半は前田敦子を送り出すムード全開でミディアム系が続き、うとうと。。

 

ファンじゃないと、ソロ曲だったり、シングルではありえない組み合わせ(まゆゆ×指原とか)がすっと入ってこないかも。

とはいえ、歌っているのは素人でも楽曲1曲1曲はプロが作っているので、安定のクオリティ。

 

 

一時期のビーイングを支えた小澤正澄が、SKE48の「アイシテラブル!」に続き、楽曲提供。

また、板野ソロや前田ソロ、渡辺ソロと立て続けに起用されている、杉山勝彦も3曲提供。

DISC2も聴き込めば、全曲新曲の最強のオリジナル盤になるかも。

 

 

そして、もちろん注目は売上の動向。

スポーツ紙では、初回出荷は150万枚に達しているという報道がされている。

前作の結果からもシングルと違い、アルバムは初回出荷分を売り切れる可能性は低いものの、前作の初回出荷が110万枚なので、そこから+40万枚は驚異的である。

 

参考までに、前作が初回出荷110万枚で累積は87.6万枚。だいたい8割消化。

単純に計算すると150万枚の8割だと120万枚となる。

 

アルバム初のミリオン達成なるか、まずは本日夕刻開示のデイリーチャートに注目したいところだ。

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で3/26付チャートを見終わったので、本日からは4/2付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートからチェックです。ふぅ、やっと4月か。

 

ではでは、さっそく…

4/2付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 SHE! HER! HER! -Kis-My-Ft2

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Kis-My-Ft2の3枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これで3作連続の1位獲得。

男性アーティスト、アイドルによるデビューから3作連続のシングル首位は、Hey!Say!JUMPが達成して以来、3年8ヵ月ぶりの記録となる。

 

初動売上げは19.3万枚。前作「We never give up!」の初動24.6万枚からダウン。

デビュー作では初動31.6万枚も出していたが、前作ですぐに△7万枚。

そこから今回はさらに△5万枚で一気に20万枚も割ってしまった。

 

「ご祝儀買い」といった文化があるため、大概ジャニーズグループは最初がいちばん高くなるが、今回はちょっと失速が早すぎる気も…。

前作までは嵐に次ぐジャニーズ2番手と呼べる位置にいたが、この数字だと商法の違いはあれど、実質的にHey!Say!JUMPに抜かれている。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】、【キスマイショップ限定盤】で計3種リリース

【CDのみ】に1曲追加収録。

【キスマイショップ限定盤】にはポスターを付属。

音源と映像なら2種、ポスターも含めると3種買わないとコンプできない複数買い促進商法

 

前作は【CD+DVD】が2種あり、かつ【ローソン・HMV限定盤】まで存在して全5種リリースだった。

よって、今回はパッケージ数が2種減っており、これが数字ダウンに直結している可能性が高い。

 

デビュー曲が10種リリースだったので、それに比べるとかなり商法が普通になってきている。

今後、急に10種に戻ることもなさそうなので、だいたい20万台付近をうろうろすると思われる。

 

キスマイは今週、4枚目のシングルをリリース。

デビューしてから連続ダウン中ということで、下げ止められるか注目である。

 

第2位 スピード アップ/ガールズ パワー -KARA

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韓国の女性5人組グループ、KARAの6枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで6作連続のTOP5入りとなる。

 

初動売上げは9.9万枚。前作「ウィンターマジック」の初動7.8万枚から上昇。

前作はゆったりバラードで撃沈していたが、早くも数字回復。

あと少しのところで10万台の大台には乗らなかったが、「ジェットコースターラブ」、「GO GO サマー!」に次いで、自身3番目に高い初動となる。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】で計3種リリース

【CDのみ】にだけ「STEP」の日本語版を収録しており、音源と映像を購入でコンプするには3枚買わなくてはならない複数買い促進商法

 

これまでの5作は一貫して【CD+DVD】、【CDのみ】、【CD+フォトブック】という3種だったので、ここではじめて商法が変化したことになる。

【CD+フォトブック】は形態別だとあまり高い位置にこないので、それが【CD+DVD】になったことで商法は多少強化されていると捉えていいだろう。

数字は回復しているので、裏目には出ていないと思われるが、商法が強まって10万届かずということで、シングルまで手を出すファンは多少減っている様子。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】の2種がそれぞれ4.3万枚と3.3万枚、【CDのみ】が1.5万枚で計9.1万枚。

売上が散っているので、特に【CD+DVD】2枚の複数買いはかなり横行していると見ていいだろう。

 

第3位 Lost the way -DiVA

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AKB48の秋元才加、梅田彩佳、増田有華、宮澤佐江を中心としたグループ、DiVAの3枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入り。

 

初動売上げは6.5万枚。前作「Cry」の初動5.6万枚から上昇。

48グループと関係ないところからメンバーを6名追加し、10人組となって初のシングルとなる。

ただ、ジャケット等にはAKBの4人しか乗っておらず、MV等を見ないと10人組になっている事実はわからないレベル。

増員による数字上昇の線は薄いと思われる。

 

それよりも前回ノンタイアップから、今回は映画「ウルトラマンサーガ」主題歌という特撮系タイアップがついているので、その効果と捉えた方が自然。

ただ、これでも前々作のデビュー作の初動7.4万枚には及んでいない。

 

リリース形態は一般流通の【CD+DVD】が3種と【劇場盤(mu-moショップ限定盤)】が1種で計4種リリース

【CD+DVD】は3種すべて、CDもDVDも収録内容が異なっている複数買い促進商法

 

イベント商法は、一般流通の3種にリリース記念イベント参加券を封入し、【劇場盤(mu-moショップ限定盤)】には握手会参加券を封入。

AKB系に多く見られるやり方。

 

パッケージ上の商法もイベント商法も前作から変わりなし。上昇はやはりタイアップ効果か。

今後、追加メンバーに固定ファンが付けば、数字にも影響すると思うが、その可能性は低い気がする。

ただ、メンバーの梅田彩佳は今年の総選挙で自身初の選抜入りを果たすなど、メディア露出も安定して増えているので、それが数字に繋がる可能性はあるかも。

 

サウンドスキャンでは一般流通の3種が1.3万枚、1.1万枚、1.0万枚で計3.4万枚

オリコンの半分程度となっており、差分は【劇場盤(mu-moショップ限定盤)】の売上分と思われる。

DiVAは他のグループに比べ、アイドル色を薄くしているが、結局個別握手会狙いのパッケージ購入が多いことがわかる。

 

ちなみに、前作もキスマイと発売日が被り、1位を逃していた。

 

~今日のふといいなぁ~
桜の花びら ~前田敦子 Solo Ver.~(from『1830m』) by AKB48

2012年8月13日 (月)

SDN48が初の週間1位獲得で有終の美!

本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で3/26付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートをみていきます。

 

ではでは、さっそく…

3/26付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 NEXT ENCORE -SDN48

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3月を持って解散となるAKB48の姉妹グループ、SDN48の最初で最後のアルバムが初登場で1位を獲得。

SDN48にとってはこれがシングル、アルバム通じて初の1位獲得となる。

48グループによる1stアルバムでの首位獲得は、AKB48とノースリーブスに次いで、3組目。

 

初動売上げは4.8万枚

今作の前週にラストシングルとしてリリースされた「負け惜しみコングラチュレーション」の初動は7.4万枚だったので、それには及ばず。

閉鎖的でファンの複数買い頼りになっているアイドルに見られる「シングル>アルバム」の典型的パターンになっている。

 

リリース形態は一般流通が【CD+DVD】の1種、ECサイト予約限定の劇場盤が1種で計2種リリース

劇場盤には「写メ会参加券」を封入。

いつもどおり、イベント狙いの複数買いは横行していると思われる。

 

シングルは一般流通が2種だったので、アルバムになってパッケージを1種減らしてきている。

とはいえ、シングルは4分の1以上が劇場盤の売上だったので、意外と売上に打撃は少ないのかも。

結局、ファンが劇場盤の複数買いをシングルほどできないため、売上が下がっていると捉えるのが自然。

 

シングルにはイベント関連の施策がなく、2種リリースということを踏まえるとこれでも高めに出ているほうだと思う。

意外と「最後」というのが効いているのかもしれない。

 

第2位 NEWTRAL -いきものがかり

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前週の1位から1ランクダウン。

これで3週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは4.2万枚

前週の8.3万枚からダウンしているが、やはりアルバム型の代表格だけあって、緩やかな推移を見せている。

ピークは超えても他のアーティストに比べるとだいぶライト層へ訴求できていることがわかる。

累計は3週で31.8万枚まで到達。

前作ほどの勢いはないものの、強い。

 

第3位 guitarium -miwa

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女性シンガーソングライター、miwaの2枚目のアルバムが初登場で3位にランクイン。

これで2作連続のTOP3入り。

 

初動売上げは4.1万枚。前作『guitarissimo』の初動4.0万枚からほぼ変わらず。

前作は低レベル週にあたり、1stアルバムでいきなり1位を獲得していたが、今回は初動据え置きで順位はダウン。

前作のヒット以降、シングルでも一度もTOP10入りを逃さず、着実にファンを増やしているように見えたが、アルバムでは大きな上昇は見られず、ちょっと苦戦。

数年前なら、シングルでコツコツきたらアルバムでガツンというパターンがあったのだけど、ホントそれがなくなった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

複数買いさせる仕様はない一般的な売り方。前作と変わらず。

 

デビューからいきなりドラマタイアップ、その後もソニーお得意のアニメタイアップも重ねて、ソニーはかなりプッシュしているが、セールスパワーは思ったように上がっていない様子。

なお、miwaは今週、「月9」ドラマタイアップの新曲をリリース。

ここらで一発ガツっと当てておきたいところだが、果たして。

 

第4位 Tell Your World EP -livetune feat. 初音ミク

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同人系音楽ユニット、livetuneのミニアルバムが初登場で4位にランクイン。

livetune名義でのアルバムは09年以来で、通算3作目。

 

週間4位は1stアルバムで記録した5位を上回り、自己最高初動。

なお、今作からトイズファクトリーに移籍している。

 

初動売上げは3.3万枚。前作『Re:MIKUS』の初動0.9万枚から大きく上昇。

シングルでsupercellとスプリット盤を出したり、覆面女子ユニットClariSの楽曲を手掛けたり活動はしていたが、アルバムは約3年ぶり。

 

今回はタイトル曲「Tell Your World」が『Google Chrome』のCMソングに起用され、それが話題になっていた。

この曲は1月に配信リリースされると、iTunes Storeで首位を獲得するなど好調な広がりを見せていた。

ここ数年メインになっていた楽曲提供活動でここまで上昇するほどの人気を獲得したとは考えにくく、この曲とタイアップの力でここまで昇ってきたと思われる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

複数買いを助長する売り方ではない。

 

ここでファンを増やし、supercellくらいの立ち位置になれるとトイズにとっては大きい。

ボカロ、ニコ動関連は「CDを買う人」をある程度キープできている市場だけに、ここからの展開には注目である。

 

~今日のふといいなぁ~
SUMMER ANTHEM (from「changes」) by Base Ball Bear

2012年8月11日 (土)

東方神起が海外アーティスト初の記録達成!

お盆休みに入りました。

今年は飛行機のチケットを手配し忘れ、帰省しそこねました。。

 

東京の友人も帰省している人が多くて捕まらないし…、いい機会なので、ブログ更新に精を出しますよ。

 

てことで、本日もチャートチェックです。

前回記事で3/19付チャートを見終わったので、本日からは3/26付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。

 

この週はビッグネームのリリースも少ないので、ひと記事でTOP10すべて見ていきます。

 

ではでは、さっそく…

3/26付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 STILL -東方神起

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東方神起の34枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

シングル週間1位獲得は、2人体制第一弾シングル「Why?(Keep Your Head Down)」で記録して以来、3作ぶりで通算10作目となる。

 

海外アーティストのシングル1位獲得「10作」の大台到達は、オリコン史上初の快挙

2番手が欧陽菲菲の「2作」なので、圧倒的な記録といえる。

 

また、TOP10入りはこれが通算26作目。

これによって、BoAの25作を抜き、こちらも海外アーティスト単独1位となった。

 

初動売上げは13.9万枚

前作「Winter ~Winter Rose/Duet -winter ver.-~」の初動13.0万枚から上昇。

 

2人体制になってから連続で初動を落としていたが、ここで初めて数字を回復させてきた。

今回はタイトル曲にCMタイアップ、カップリングにBeeTVドラマ主題歌のタイアップがついている。

前作はノンタイアップだったので、若干の回復はその効果か。

 

リリース形態は一般流通の【CD+DVD】、【CDのみ】、ファンクラブ限定の【Bigeast盤】で計3種リリース

【CDのみ】だけにタイトル曲のバージョン違い収録の複数買い促進商法

前作と変わらない商法。

 

今後、商法の強化でより高い数字を出せる伸びしろはありそうだが、とりあえず今の商法で13万ラインを出せるセールスパワーを持っていると捉えていいだろう。

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が5.3万枚、【CDのみ】が1.2万枚で合計6.5万枚。

オリコンの半分くらいにしか達しておらず、その半分はサウンドスキャン上未集計のmu-mo販売分(ファンクラブ盤)の売上と思われる。

東方神起ほど狂信的なファンの多いアーティストでも【CDのみ】の売上は小さく、やはり【CDのみ】の需要は極端に少ないことがわかる。

 

第2位 ワイルド アット ハート  -嵐

前週の1位から1ランクダウン。

2週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは4.6万枚

前週の初動55.0万枚から12分の1に、ジャニーズ恒例の大暴落。

初動は自身3番目に高い数字になっていたが、2週目の売上は前作の2週目4.8万枚より若干低い。

 

前々作の2週目は4.4万枚でそれよりは好調だが、とりあえず嵐の2週目は4万台半ば~後半になると把握しておいて良さそう。

初動が50万台半ばという高位置で安定し、2週目もいつもだいたい同じラインなので、結局累計売上は横一線に並ぶかたちになる。

 

2週の累計は59.6万枚。60万枚突破を目前に。

AKB48以外に相手がいないのは2年前からずっと変わらない。

 

第3位 Wanna Be With You -Lead

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2012年でデビュー10周年となる男性4人組グループ、Leadの19枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで2作連続のTOP10入り。

 

なお、TOP3入りはシングル、アルバム通じて、グループ初の快挙となる。

これまでの最高位は2005年のシングルで記録した5位だった。

 

初動売上げは2.3万枚。前作「HURRICANE」の初動1.6万枚から上昇。

2007~2008年頃、一気に伸び悩み、TOP10どころかTOP20にも届かない時を経て、2009年以降、商法を強化して上位に戻ってきていた。

それからは毎年夏に1枚だけリリースするのが恒例になっていたが、今年は春にリリースをもってきた。

 

リリース形態は【CD+DVD】が1種と【CDのみ】が4種で計5種リリース

【CDのみ】の4種はすべて収録内容が異なるため、映像と音源を購入でコンプするためには絶対に5枚買わなくてはならない複数買い促進商法

 

また、イベント商法も活発で、まず今作リリース前に、今作を予約購入することで参加できる握手会が開催された。

さらに、リリース後には、5種すべてに封入されている「イベント参加券」の枚数に応じて待遇が変わるリリースイベントを開催。

さらにさらに、同時に5枚購入者を対象のプレゼント応募施策もあり。

 

かなり強烈に5枚買いを推進しており、多くのファンが複数買いに走っていると思われる。

数字が上昇したのもこの度重なるイベントの効果とみて良さそうだ。

 

サウンドスキャンでは一番安価な通常盤【CDのみ】だけランクインし、0.6万枚。

オリコンとの乖離はかなり大きい。

5種に売上が散ってしまったための結果と思われ、かつ通常盤が一番売れたのもイベント狙いの大量買いが故で、ハロプロアイドルに見られる現象と同じだと思われる。

 

第4位 IF YOU WANT -氷室京介

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氷室京介の27枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これが通算25作目のTOP10入り。

今作がワーナー移籍第一弾シングルとなる。

 

初動売上げは2.1万枚。前作「BANG THE BEAT/Safe And Sound」の初動2.8万枚からダウン。

今作は2011年12月に配信シングルとしてリリース済みの楽曲を改めてパッケージでリリースしたものになる。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

前作はDVD付もリリースされて2種リリースだったので、単純にパッケージ減。

 

配信で既にリリースされていた曲ということと、1種リリースということで数字はダウンしてしまったと見てよさそう。

ただ、次回作で2万台後半に戻ってこない場合は、ファンが減ってしまっている可能性が高く、そうなると次は1万台になってしまう可能性も。。

 

サウンドスキャンでは、2.0万枚で4位。

上のLeadとは打って変わって、オリコンとの乖離はほとんどない。

 

第5位 生きよう -THE ALFEE

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THE ALFEEの61枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これでTOP10入りは通算46作目で、SMAPとB'zに並んで男性アーティスト歴代1位タイ記録となる(2012年3月時点)。

 

初動売上げは2.0万枚。前作「Let It Go」の初動2.3万枚からダウン。

前作の時点で、前々作の初動3.7万枚から一気に数字を落としていたが、今回はさらにそこからダウン。

ここにきて連続ダウンで、下げ止まらなくなっている。

リリース間隔が1年近く開くのはいつものことだし、それがここで響いてくるのは考えにくいが…。

 

リリース形態は【CDのみ】が3種

すべてボーナストラックが違っており、全音源を購入でコンプするためには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法

前作も同じ商法だったので、特に商法が弱まってのダウンではない。

ついに、THE ALFEEのファン層にも配信であったり、パッケージ購入以外の文化が広まりつつあるということか。

 

ここまで一気にセールスパワーが下がってしまうと、ここから3万台に戻すことは難しいと思われる。

また、これ以上下がるとTOP10入りは大丈夫でもTOP10下位が限界になりそう。

 

以下、新譜中心にピックアップ。

第7位 ガナガナGO! -RAINBOW

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韓国の7人組女性グループ、RAINBOWの日本3枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.4万枚。前作「マッハ」の初動1.6万枚からダウン。

「KARAの妹分」として日本デビューし、T-ARAがデビューするまでは、KARAと少女時代に次ぐロケットスタートだったわけだが、そこから2連続ダウン。

今回はアルバムのリリースを2週後に控えた先行シングルでもあるので、それも影響していると思われる。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】の計3種リリース

【CDのみ】に韓国語Ver収録というところまで、KARAとまったく同じ手法で、2種買い促進の複数買い促進商法

前作から変化なし。

 

どんどんデビューし、かなりの数になった韓国グループだが、完全に飽和状態に突入しており、頭ひとつ抜けてくるグループがない。

果たして、どのグループが生き残るのだろうか。

 

第8位 タカラモノ -サーターアンダギー

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『クイズ!ヘキサゴンⅡ』から生まれた男性3人組ユニット、サーターアンダギーの6枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

これで6作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.3万枚。前作「君が辻/夢の扉」の初動1.4万枚から微減。

島田紳助が芸能界を引退し、『クイズ!ヘキサゴンⅡ』の放送が終わってから初のリリース。

番組終了に伴って、当然メディア露出は減り、厳しい勝負になるかと思われたが、微減で止めて、粘りを見せてきた。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

前作は【CD+DVD】が1種だったので、今回パッケージを1種増加させている。

2種買い促進の複数買い促進商法で、この商法に手を染めるのはデビュー以来初となる。

数字が微減で済んだのは、この商法強化によるところが大きいと思われる。

 

今回は何とか踏みとどまったが、結成のきっかけの番組が打ち切りになったのはキツイとしか言いようがなく、ここから人気が上がる要素がない。

島田紳助の後ろ盾なく、ここからどこまでTOP10内に滞留していくことができるのか、注目である。

 

第10位 戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング3(絶刀・天羽々斬) -風鳴翼(水樹奈々)

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アニメ「戦姫絶唱シンフォギア」のキャラソンシングルが初登場で10位にランクイン。

「戦姫絶唱シンフォギア」は水樹奈々などに多くの楽曲を提供してきた上松範康が原作を手掛けるアニメ。

 

初動売上げは1.1万枚

声優の悠木碧が担当したキャラクターソング2の初動は0.7万枚だったので、そこから上昇。

キャラクターソング1は、高山みなみと今作と同じく水樹奈々の2人での歌唱となっており、それが初動1.3万枚だったので、それには及ばず。

 

とはいえ、1万台を超えてきており、水樹奈々人気の高さを実証するような結果に。

ただ、実は水樹奈々がキャラソンでTOP10入りするのはこれが初とのこと。

これまではあまり水樹奈々人気がキャラソンにまで波及することはなかった。

水樹奈々人気はありながら、このアニメ自体のコア人気もかなり高いと思われる。

 

リリース形態はCD1種リリース

コアな層を相手にしていながら、キャラクターソング1&2から変わらず、複数商法は使わず。

 

 

~今日のふといいなぁ~
パレオはエメラルド (from「パレオはエメラルド」) by SKE48
空になる (from『空になる』) by 音速ライン

2012年8月 7日 (火)

いきものがかり、JIN AKANISHIを破り2週連続1位!

前回記事で3/19付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートをチェックしていきます。

 

ではでは、さっそく…

3/19付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 NEWTRAL -いきものがかり

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2週連続1位

いきものがかりのアルバム2週連続1位は、08年12月の『My song Your song』、09年12月の『ハジマリノウタ』、10年11月の『いきものばかり~メンバーズBESTセレク
ション~』に続き4作連続となる。

 

売上が初週に偏りがちな昨今、「2週連続1位」作品も年に数作品しか出ない中、4作連続での2週連続1位は快挙と呼んでいい記録である。

 

週間売上げは8.3万枚

前週の19.3万枚からダウン。

 

20万枚近い初動からの2週目は、5~6年前なら10万台もあり得たし、もしくはこれくらいが当たり前だった。

ただ、最近は20万枚近いところから、一気に4~5万枚まですっ飛ぶことも稀じゃないので、これだと普通に粘っているほうだといえる。

 

前作『ハジマリノウタ』は初動20.0万枚から2週目は年始の合算週で16.1万枚だった。

今作が翌週3週目も8万台を出すのは難しいところから、売上ペースは前作より鈍いことがわかる。

やはり人気のピークは超えていると見ていいだろう。

 

デイリー序盤は次に登場する赤西に大差を付けられていたが、急落していく赤西を週中盤で捉えてひっくり返し、週末に一気に売上を回復させて2週連続1位を決めた。

累計は2週で27.6万枚を突破。

 

第2位 JAPONICANA -JIN AKANISHI

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元KAT-TUNの赤西仁のソロ名義では初のフルアルバムが初登場で2位にランクイン。

赤西仁が週間1位を逃すのは、KAT-TUN時代も含めてこれが初のこととなる。

 

初動売上げは7.0万枚。前作『TEST DRIVE featuring JASON DERULO』の初動10.9万枚からダウン。

前作はミニアルバムだったが、フルアルバムになって数字ダウン。

 

作品云々よりも、今作1ヵ月前に報道された黒木メイサとの結婚報道が影響している可能性が高い。

報道に対してはかなり批判的な反応が多かったので、ファンも少し離れてしまったのだろか。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

2種でCDの収録内容が異なっており、2種買い促進の複数買い促進商法となっている。

前作のミニアルバムと同じ商法。

 

商法が弱まったわけではなく、かつリリース間隔が大きく開いたわけでもないので、先述の結婚報道の影響以外はあまり思いつくところがない。

ソロになってファンを増やす例がないことも含めて、こうなると今後も売上はジリ貧の一途をたどる可能性が高い。

結婚してしまい、固定ファンがっちりの世界が崩れはじめたアイドルをワーナーはどのような手を使って売り出すのだろうか。注目である。

 

第3位 SCANDAL SHOW -SCANDAL

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4人組ガールズバンド、SCANDALの初のベストアルバムが初登場で3位にランクイン。

3位は2ndアルバムで記録して以来、自己最高位タイとなる。

 

初動売上げは4.2万枚。前作『BABY ACTION』の初動3.8万枚から上昇。

オリジナルアルバムだった前作から数字は上がっているものの、伸び幅はあまり大きくない。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】で計3種リリース

前作から変わらない、DVDとフォトブックで2種買い促進の複数買い促進商法

 

商法は変わっていないので、数字の伸びた分はベスト効果とみていいと思うが、ライト層によく刺さっているようには見えない。

もともと固定ファンがっちりの世界で、アイドル型のお茶の間スルータイプなので、ベストで数字が下がらなかっただけ良かったといった感じか。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が2.5万枚、【CD+フォトブック】が0.9万枚で計3.4万枚

【CDのみ】がランク外ということで、3枚すべて買っているファンはあまりいないようだが、その他の2種をセットで購入しているファンはかなり多そう。

 

さて、勝負はここから。

このベストがファン拡大の種になるのか、ファンに見切りを付けさせるきっかけになるのか。次のアルバムは要注目である。

 

第4位 PARADE -HY

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HYの7枚目のアルバムが初登場で4位にランクイン。

前作から約2年1ヵ月ぶりのアルバムとなる。

初動売上げは2.4万枚。前作『Whistle』の初動8.2万枚から大暴落。

前作の時点でも、前々作『HeartY』の初動15.1万枚から大きくダウンしていた。

 

04年の『TRUNK』をピークにリリースする度に数字を下げていたが、前々作まではまだ数万枚レベルのダウンだった。

しかし、前作で一気に10万台を大きく割り、今回はそこからさらに大・大・大暴落で、一気に2万台になってしまった。

 

メディアでの取り上げられ方も数年前に比べるとかなり減り、人気ダウンは目に見えていたが、まさかここまで下がるとはといった印象。

デイリーでは初日からあまりに勢いがないので、企画盤なのかと勘違いするほどだった。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

【CD+DVD】に2曲追加収録なので、上位互換で複数買い促進にはなっていない。

 

リリース間隔が2年以上開いたのは影響していると思うが、ここまで一気にガクッとくる理由が明確にわからない。

もともとがっちり固定ファンよりはアルバム待ちのファンがかなり多いアーティストだったが、その層が一気に減ってしまったということなのだろうか。

いずれにせよ、この数字だともう週間1位は取れそうになく、万が一これ以上下がるようだと、TOP10入りもギリギリになってしまう。

 

何かタイアップ関係で事前にライト層に1曲でも刺せば、浮上できる可能性はあると思うが…。果たしてここからの展開はいかに。

 

 

~今日のふといいなぁ~
メジャー (from『PANORAMA PORNO』) by ポルノグラフィティ
薄荷キャンディー (from『39』) by KinKi Kids

2012年8月 5日 (日)

2012年最初の高レベル週! TOP10オール2万超え達成!

昨日、結婚パーティに行ったのですが、そこで入場時に配られたビンゴカード。

最後まで会場にいましたが、結局ビンゴ大会はありませんでした。

ビンゴカード配って、ビンゴやらない、ワイルドすぎる。

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で3/19付シングルチャートの4位までを見終わったので、本日は5位以降をチェックしていきます。

 

ではでは、さっそく…

 

3/19付オリコンウィークリーシングルチャート、第5位はこの曲!

 

第5位 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 -ももいろクローバーZ

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女性アイドルグループ、ももいろクローバーZの7枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これが通算7作目のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは4.0万枚。前作「労働賛歌」の初動4.0万枚と同水準。

メディア露出が一気に増え、人気急上昇中だが、数字は据え置き状態。

ただ、これはリリース条件の変化によるところが大きい。

 

今作のリリース形態は【CD+DVD】と【CDのみ】で2種リリース

【CDのみ】にだけ新曲1曲追加収録で2種買い促進の複数買い促進商法

 

前作は3種リリースで3種買い促進だったので、パッケージが減っており、商法は弱まっている。

それでも数字をキープしているので、セールスパワーはまだ伸びていると捉えて問題ないだろう。

 

いまの状態でもハロプロ勢は一網打尽にしており、一気に女性アイドルの中でもトップ層に食い込んできている。

ここからAKBの派生ユニットレベルまで数字をもっていくのは大変そうだが、今年に入ってメディアのプッシュがハンパないので、限りなく近いところまではいきそうな気がする。

あまりにもメディアのプッシュが目立ってきているので、それで古参ファンが離れなければいいが…。

 

第6位 SAKURA, I love you? -西野カナ

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西野カナの16枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

これで10作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは3.3万枚。前作「たとえ どんなに…」の初動2.9万枚から上昇。

2作連続で2万台となっていたが、ここで3万台に復帰。

 

タイアップは前作と同じく、SONYウォークマンのCMソング。

上昇については売り方の変化が影響している模様。

 

今作のリリース形態はDVDの有無で2種リリース

なんと意外にもこれが自身初のシングルでのDVD付リリースということになる。

 

CDの内容は同じなので、複数買いはあまりなさそうだが、そもそもパッケージを買っていなかったファンで、DVDに反応した層が多少いたのだと思われる。

DVD付のリリースが今後続くのなら、当分3万台を守っていけそうだが、ソニーはどう出てくるだろうか。

 

第7位 The Everlasting Guilty Crown -EGOIST

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アニメ「ギルティクラウン」の劇中で登場するグループ、EGOISTの2枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

これで2作連続のTOP10入りとなる。

「放課後ティータイム」、「ガルデモ」等と同じく、アニメ劇中アーティスト。

 

初動売上げは3.1万枚。前作「Departures~あなたにおくるアイの歌~」の初動2.2万枚から上昇。

前作はアニメ「ギルティクラウン」のEDテーマだったが、今回はOPテーマ。

デビュー作からいきなり2万枚を超える初動を叩き出していたが、今回2作目で一気に3万枚を超えてきた。

 

今作も前作に続き、supercellのryoによるプロデュース。

supercellファンからの流入はありそうだが、これだけ数字が伸びているので、アニメ人気も上昇している可能性が高い。

また、前作がいきなりTOP10ヒットになったことで、EGOIST自体の知名度も上がったのだと思われる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

前作と同じくCDの内容統一で、複数買い促進ではない。

 

複数買いを促進せずに、3万台を出せるアーティストがひと掴みしかいないこのご時世に、かなりのセールスパワーをつけているといえる。

ここから「ガルデモ」レベルまで数字を伸ばすのは難しそうだが、これからの動向に注目である。

 

第8位 告白/僕らのあしあと -supercell

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supercellの5枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。

これで5作連続のTOP10入りとなる。

ヴォーカルをチェンジして2枚目のシングルとなる。

 

初動売上げは2.9万枚。前作「My Dearest」の初動2.8万枚から微増。

両A面でダブルアニメタイアップとなっており、「告白」がアニメ「ギルティクラウン」EDテーマ。

「僕らのあしあと」がアニメ「ブラック★ロックシューター」のEDテーマ。

 

前作もEGOISTとセットでアニメ「ギルティクラウン」前期の主題歌を担当していたが、後期では数字は抜かれてしまった。

今回ダブルアニメタイアップということで商法に変化あり。

 

今作のリリース形態は「ギルティクラウン盤」が【CD+DVD】と【CDのみ】で2種と、「ブラック★ロックシューター盤」が【CD+DVD】と【CDのみ】で2種。

よって、計4種リリースとなっており、supercellのシングルとしては最もパッケージ数が多い。

 

とはいえ、それぞれのアニメ仕様でCDの内容は曲順が違うだけなので、2種買い促進の複数買い促進商法となる。

前作は複数買い促進ではなかったので、商法は強化されているが、数字を見る限り、それほど商法効果が出ているようには見えない。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】(「ギルティクラウン盤」)が2.0万枚、【CD+DVD】(「ブラック★ロックシューター盤」)が0.7万枚で、計2.7万枚

かなり「ギルティクラウン盤」に売上が偏っており、ブラック★ロックシューター盤のほうはあまり複数買い効果を出せていないことがわかる。

4種出ているが、買われ方は前作とそんなに変わっておらず(ブラック★ロックシューターファンはあまり動いておらず)、一部の固定ファンが買い増ししただけなのかも。

 

前作が初動2.8万枚で10位。今作も2.9万枚も出して8位。

ヴォーカルチェンジしたあとも安定した数字を出しているのだが、出す週が周りの売上水準の高い週ばかりで順位的には損している。

普通の週に出せばTOP3入りも狙える数字である。

 

第9位 恋愛時代 -イ・スンギ

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韓国の俳優、イ・スンギの日本デビューシングルが初登場で9位にランクイン。

 

初動売上げは2.4万枚

デイリーチャートでは他の新譜に先立って月曜付に登場し、いきなり1位スタートを切っていた。

ただ、その翌日にあたる火曜付で17位まで急落し、それ以降はチャート上位から姿を消してしまっていた。

なお、デイリー初日売上が1.9万枚だったので、初動のほとんどが店着日の売上ということになる。

 

リリース形態は【CD+DVD】が1種、【CD+フォトブック】が1種、【CDのみ】が9種で合計11種リリース

さらに、【CDのみ】の9種を1つにまとめたBOXセットが存在。ちなみに、価格は¥13,800

CDの内容違いはないので、これだけだとすべてコンプリートしようとするファンはほんの一部かもしれないが、実はこの11種にイベント商法を絡め、かなりドギツイ売り方になっている。

 

イベント商法として、まず「BOXセット」に"イ・スンギ プレミアムイベント(第1部)"入場チケットを封入。

このイベント目当てでBOXを買ったファンは多くいると思われ、オリコン上、このBOXが1つ売れるごとに9枚カウントで売上が積み上がっていると思われる。

以前に、EXILEが使った「大量枚固め売り商法」である。

 

さらには、【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】にそれぞれイベント参加券A、B、Cが封入されており、3枚揃えてイベントに応募できるという施策もあり。

なお、BOXセットの【CDのみ】9種には参加券Cは封入されていない鬼商法。

なので、イベントのためにファンは同じCDを何枚も買わされている状態にある。

 

これって法に引っかからないのか…と少し不安になるくらいの強烈な商法で、レコード会社はユニバーサルだが完全にリミッターを外している感が…。

もちろん、サウンドスキャンでは1種もランクインしていない。

 

チャート上では普通にヒットしているように見せかけ、裏を覗くと、公にされないところで物凄いことが起こっている…という一面を知らしめる、このブログのためにリリースされた作品のようだ。。

 

第10位 愛、テキサス -山下智久

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前週の1位から9ランクダウン。

週間売上げは2.1万枚

前週の初動12.6万枚からダウンも、2週目も渡辺麻友に勝利した。

累計は2週で14.7万枚を突破。

 

 

この週はリリースラッシュもあって、久しぶりにTOP10オール2万超えを達成

逆に、普通ならTOP10入りできるのに、この週にぶつかったことでそれを逃した作品も多し。

 

11位には坂本龍一と小林武史が中心となってスタートした「東日本大震災復興支援プロジェクト」によるシングルがランクイン

ミスチルの櫻井和寿やEXILEのATSUSHIなども参加していながら、まさかのTOP10落ち。

13位のムックは、アニメタイアップで前作から倍以上となる初動1.4万枚も出しながらTOP10入りできず。 

 

16位には東京女子流がランクイン。

3作連続で1万枚超えしているにもかかわらず、毎回高レベル週にぶつかり、いまだTOP10入りできず。

 

結局、17位のぱすぽ☆まで1万枚超えという近年稀に見る高レベルなチャートとなった。

 

ちなみに、前回TOP10内すべて2万枚超えして高レベルだったのは昨年12月だが、偶然その週にも、ももクロとsupercell、東京女子流がリリースしていた。

この3者は順位面でかなり損していることに。

特に、東京女子流は不運すぎる…これはもはや狙っているとしか…。

~今日のふといいなぁ~
Moment (from「Moment」) by SMAP
逃避行 (from「千年幸福論」) by amazarashi

2012年8月 4日 (土)

嵐の首位獲得数、B'zとあゆに次ぐ歴代3位に!

前回は8月の新譜チェックをしましたが、本日はチャートチェックに戻ります。

 

前々回の記事で、3/12付チャートを見終わりましたので、本日からは3/19付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。

 

ではでは、さっそく…

3/19付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 ワイルド アット ハート  -嵐

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嵐の37枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これで26作連続通算33作目の1位獲得となる。

 

これで浜崎あゆみが記録した「25作連続」を上回り、シングル連続首位獲得数記録で歴代4位に浮上。

なお、通算首位獲得数ではB'zと浜崎あゆみに次いで、歴代3位となっている。

 

初動売上げは55.0万枚。前作「迷宮ラブソング」の初動53.0万枚から上昇。

今作は2012年第一弾シングルだったが、年を跨いでもあいかわらず余裕の50万超え

これで6作連続での初動50万超えとなる。

男性アーティスト・アイドルの中では無敵の存在なのは変わりなし。

 

なお、今作は「果てない空」と「A・RA・SHI」に次いで、自身3番目に高い初動ということに。

2009年に入ってから一気にセールスパワーを上げ、初動50万超えを連発するようになったが、それから3年経ってまだ伸ばしてくるとは…。

 

リリース形態は【CD+DVD】と【CDのみ】の2種リリース

2種でカップリング曲が異なっており、2種買い促進の複数買い促進商法となっている。

前作と変わらない商法。

 

前作も今作もドラマタイアップで、平均視聴率はほぼ同じか若干前回のドラマの方が上。

そんな条件下でも数字を上げており、底知れぬ人気を証明するかのような結果となった。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が33.9万枚、【CDのみ】が16.8万枚で計50.7万枚

特殊販売ルートなし、イベントなしなので、オリコンとの乖離はほとんど出ていない。

 

第2位 負け惜しみコングラチュレーション -SDN48

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SDN48の5枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで5作連続のTOP10入りとなり、週間2位は自己最高位となる。

2012年3月末で全員卒業が決まっている中でのシングルで、現行メンバーでの最後のシングルとなる。

 

初動売上げは7.4万枚

前作「口説きながら麻布十番 duet with みの もんた」の初動6.7万枚から上昇。

「MIN・MIN・MIN」で記録した初動7.3万枚をわずかながら上回り、自己最高初動となる。

現メンバーでのラストシングルで、順位も売上も最高を記録する見事な幕切れに。

 

リリース形態は一般流通【CD+DVD】が2種リリース、劇場盤が1種で計3種リリース

一般流通の2種はCDもDVDも内容が異なり、劇場盤にはその2種のカップリングをまとめて収録している。

音源・映像のコンプだけなら2種買い促進の複数買い促進商法

 

イベント商法も健在で、一般流通の2種と劇場盤にそれぞれ異なる握手会の参加券を封入している。

最後だからといって商法を強化したわけでもないが、数字が回復したのは最後ということでファンが買い増しした為か。

もしくは、みのもんたとのデュエットだった前作を敬遠したファンが戻ってきただけか。

 

それにしても、結構新メンバーをドカドカ入れた直後に全員卒業、実質解散とは…。

初期からいるメンバーはまだしも、2011年5月に追加されたメンバーにとっては、ただ黒歴史が増えただけになっているような…。

 

第3位 Go my way -三代目J Soul Brothers

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三代目J Soul Brothersの6枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで6作連続のTOP10入り。

 

初動売上げは6.8万枚。前作「リフレイン」の初動5.5万枚から上昇。

前作はアルバムの先行シングルで、今回はアルバム明け一発目のシングル。

前々作の初動8.3万枚には及ばないものの、自身2番目に高い初動となる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDに内容違いはないため、パッケージ上は複数買い促進にはなっていない。

 

ただ、イベント商法は活発で、「全国予約イベント(ハイタッチ会)ツアー」と銘打ち事前予約促進施策を大々的に敢行。

mu-moショップもしくは2月に全国で開催されるイベント会場にて、3月リリースの今作を予約購入することで、ハイタッチ券が付与されるというもの。

特に、リリース週にどたばた動かなくても発売前にある程度の売上を確保できるやり方で、ぱすぽ☆など女性アイドルグループが得意としているやり方である。

 

イベントに頼るところは大きいが、数字だけ見ると週間1位も十分狙えるところまできている。

 

サウンドスキャンでは、DVD付だけがランクインし、売上はわずか1.1万枚

エイベックスからリリースされる作品特有である、オリコンとの大差現象が発動している。

ハイタッチ券目当てで、mu-moショップでの売上が多いためと思われる。

 

第4位 Baby Baby -遊助

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遊助の10枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これで10作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは4.3万枚。前作「一笑懸命/イナヅマ侍」の初動4.7万枚からダウン。

前作で、デビュー作からの連続ダウン(8作連続)を止めていたが、またここでダウン。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

DVDの内容が異なる2種買い促進の複数買い促進商法

前作では【CDのみ】にだけ収録音源もあり、3種買い促進だったので、商法のレベルは若干下がっている。

それが数字に直結した可能性が高い。

 

2種リリースだった前々作の初動4.0万枚よりはまだ高い数字になっているが、もともと人気ダウンが甚だしかったので、このままだとまた下げ止まらなくなるような予感。

サウンドスキャンでは【CD+DVD】の2種が1.8万枚と1.5万枚、【CDのみ】が0.6万枚で合計3.9万枚。

3種に売上が分散されており、特に【CD+DVD】の2枚買いが横行しているのがわかる。

 

ちなみに、前作も三代目JSBと同発だった。

 

~今日のふといいなぁ~

2012年8月 2日 (木)

8月新譜チェック ~48グループ&ジャニーズ次々登場! ~

相変わらず暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

五輪に熱狂していたら、気づけば、8月に突入…。

 

本日は8月の新譜チェックをいたします。

今年の8月は一味違う…。

気温に負けないほど8月の音楽史上はアツい。

 

AKB勢多数、ジャニーズなどセールスパワーの高いメンツがずらり。

さらに、企画モノまでスタンバイし、週によっては熾烈な1位争い勃発の可能性も…、注目ポイント目白押しです。

 

みなさん、「おっ!」と思う新譜を見つけてくださいね。

 
 

太字はその週の1位獲得本命曲。赤文字は管理人の個人的な注目曲です。

いつもどおり、発表される全作品は確認不可なのでメジャーなアーティスト中心となります。

 
 

それでは、Let's check!

 

8/1

  • Moment - SMAP
  • 希望について - NO NAME
  • シュプレヒコール - RADWIMPS
  • COME ON - CNBLUE
  • BRIGHT STREAM - 水樹奈々
  • 君と見る未来。 - ソナーポケット
  • 本気Magic - 大国男児
  • YELL~輝くためのもの~/ラフラフ体操 - サーターアンダギー
  • everybody feels the same - くるり
  • 雨に願いを - 芦田愛菜
  • アフロディーテ - 山崎まさよし
  • 馬場俊英EP2~犬はライオンになりたくない - 馬場俊英

8/8

  • ヴァージニティー - NMB48
  • 0~ZERO~ - 三代目J Soul Brothers
  • kEEP oN. - V6
  • TOP SECRET - FTISLAND
  • One up!!!/苺牛乳 - アイドリング!!!
  • また明日 - ゆず
  • ユリーカ - スキマスイッチ
  • HEART BEAT - 加藤ミリヤ
  • Re:myend!/Lightdentity - ねごと
  • 日はまた昇る - 高橋優

8/15

  • WANNA BEEEE!!!/Shake It Up - Kis-My-Ft2
  • Spending all my time - Perfume
  • 輝く月のように/The Bird Without Wings - Superfly
  • 夏空HANABI - ぱすぽ☆
  • 微笑みのプルマージュ - 田村ゆかり
  • ヒカリへ - miwa
  • 恋に恋して/Special morning day to you - 倉木麻衣
  • GO - DEEP

8/22

  • 走れ!Bicycle - 乃木坂46
  • Sexy, Free & Single - SUPER JUNIOR
  • WILD TRIBE - ACE OF SPADES
  • 好きよ、純情反抗期。 - スマイレージ
  • The Beginning - ONE OK ROCK
  • つぼみ - Aqua Timez
  • forget-me-not~ワスレナグサ~ - FLOWER
  • Boohoo/AM0:40/Waltz - androp
  • Lucky Star - POLYSICS

8/29

  • ギンガムチェック - AKB48
  • THE OVER - UVERworld
  • SHE'S GONE - 超新星
  • わたしの願い事 - YUKI
  • LIFE IS A PARTY - FUNKY MONKEY BABYS
  • 点描のしくみ - 吉井和哉
  • 夜の踊り子 - サカナクション
  • Fighting Man - 清木場俊介
  • ナイテタッテ - ナオト・インティライミ
  • 月光 - SOPHIA
  • SEE YOU - 松下優也
  • なんじゃこりゃ!? - THE ポッシボー

 

ざっとこんな感じ。

それでは、週ごとに注目点総ざらい。

 

まず、第1週目

1週目には、TBSの五輪テーマソングとなっているSMAPの新譜が登場。

そして、同発にはAKB48の新派生ユニット、NO NAMEもスタンバイ。

 

NO NAMEはアニメ「AKB0048」のために「声優選抜」メンバーが選出され、結成されたグループ。

メンバーは総選挙で2位となった渡辺麻友を筆頭に、仲谷明香、佐藤亜美菜、石田晴香、矢神久美、佐藤すみれ、秦佐和子、三田麻央、岩田華怜の9人。

AKB48だけでなく、一気にファンを増やしているSKE48とNMB48からも参加している。

 

渡辺麻友は渡り廊下走り隊でもソロでも10万近い数字を出すセールスパワーを持っており、このユニットでも近い数字を出す可能性が高いと思われた。

しかし、すでに発表された火曜付デイリーチャートでは初日わずか1.8万枚と低調なスタート。

 

首位発進のSMAPが前作を上回る出足になっており、初日結果発表時点では1位争いは勃発しそうにない。

2日目以降、NO NAMEはどのようなチャートアクションを見せるのだろうか。

万が一、「SMAP vs NO NAME」が開戦するなら、大注目の一戦となる。

 

 

続いて、2週目には48グループからNMB48が登場。

前作「ナギイチ!」の初動は37.6万枚

しかしながら、嵐とぶつかり、この破壊的な数字で2位に終わっていた。

 

NMB48はここまで右肩上がりに成長し続け、まだ数字を下げたことがない。

もし、今回も前作から数字を伸ばすようだと、ついに初動は40万台の大台に到達する可能性がある。注目である。

ただ、同じく姉妹ユニットのSKE48は直近の作品ではじめてのダウンを経験。

その他、フレンチ・キスやまゆゆソロも数字を落とし始めている。果たして、NMB48はいかに。。

 

 

続いて、3週目

この週は8月の中ではおとなしめの週。

1位はキスマイで決まりだが、デビュー以降、数字を下げ続けている。

ここらで下げとめることはできるだろうか。

 

 

そして、4週目には、またもや48グループからAKB48の公式ライバル、乃木坂46が登場。

さらに、韓国グループからSUPER JUNIORもスタンバイ。

 

乃木坂の前作「おいでシャンプー」の初動は15.6万枚

「指原」との1位争いで話題になり、見事打ち破り、初の1位獲得を達成していた。

 

一方、SUPER JUNIORの前作「Opera」の初動16.0万枚

これはライヴチケット付CDをリリースし、ファンがこぞって食いついたことによる高騰だった。

ただ、ファンは増えていると思われ、チケット付がない状況でどこまで数字を出せるかがポイントになる。

 

初日の売上次第では、「乃木坂 vs SUPER JUNIOR」が勃発する可能性が高い。

両者とも初日に売上が高騰し、翌日以降一気に暴落するタイプなので、週間の結果が初日の結果にかかってくる度合いは高い。注目である。

 

そして、最終週5週目には、現在日本最強のセールスパワーを持つAKB48が登場。

今作は6月に行われた総選挙の結果を反映させたシングル。よって、センターは大島優子。

 

前作「真夏のSounds good !」は日本新記録を大幅に更新する、驚愕の初動161.7万枚をマークしていた。

総選挙投票券封入のための高騰と思われがちだが、昨年は投票券封入シングル「Everyday、カチューシャ」よりその結果リリースされた「フライングゲット」のほうが高い数字を出していた。

もし、今年も同じになるなら、初動はさらに上がり…。

 

ただ、唯一の不安材料は、8/27にAKB48卒業の前田敦子がはじめて不在のシングルとなっていること。

前田不在がどれだけ数字に影響するのか、まずはやはり初日の出足を見たいところだ。

 

 

見どころ満載の1ヵ月。

暑さにへばってる場合じゃないね。

 

~今日のふといいなぁ~
Monster in my head (from『Monster in my head』) by THE PREDATORS

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