本日もチャートチェックを進めます。
前回記事で4/16付チャートを見終わりましたので、本日からは4/23付チャートに突入。
まずはいつもどおり、シングルチャートからチェックです。
ではでは、さっそく…
4/23付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 Lady ダイヤモンド -Sexy Zone

昨年秋にデビューしたジャニーズの5人組グループ、Sexy Zoneの2枚目のシングルが初登場で1位を獲得。
これで2作連続の1位獲得となる。
10代の男性アーティスト・アイドルのによるデビューから2作連続1位は、08年にHey!Say!JUMPが記録して以来、3年11ヵ月ぶり。
もはやジャニーズアイドルのためにある記録だといえる。
初動売上げは11.6万枚。前作「Sexy Zone」の初動17.3万枚から大幅ダウン。
デビュー作だった前作ではいきなりAKB派生ユニットとリリース日が被り、死に物狂いで1位を獲りにいったため、「緊急イベント」まで駆使。
このイベントには本人たちだけでなく、事務所の先輩にあたるKis-My-Ft2まで参加し、数字はかなり釣り上げられていた。
(その模様は過去記事参照で… →火花散るアイドル対決! 「Sexy Zone vs Not yet」!!)
今回は争う相手がいなくなった為、過激な商法がなくなり、「普通」のリリース条件となったことで、一気に数字は暴落した。
まぁ、目に見えていた展開である。
リリース形態は一般流通で【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種。
これに、【コンサート会場限定盤】という特殊販路パッケージが1種あり、計4種リリースとなっている。
DVDの内容はすべて異なり、【CDのみ】にだけ新曲を追加している。
【コンサート会場限定盤】は【CDのみ】からインストを抜いた仕様。
よって、全音源・映像を購入でコンプするためには絶対に3枚買わなくてはならない複数買い促進商法。
パッケージ数も減っているし、過激なイベントもなしということで数字は大きく下がったが、今回のほうがこの子たちのリアルな数字であるのは間違いない。
第2位 Spring of Life -Perfume

Perfumeの15枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。
TOP10入りはブレイク作となった07年の「ポリリズム」から11作連続、通算11作目となる。
ユニバーサルミュージック移籍第一弾シングル。
初動売上げは9.4万枚。前作「スパイス」の初動7.6万枚から大きく上昇。
前作はアルバムの先行シングルということで、数字を下げていたが、すぐに回復。
回復どころか、このタイミングで自己最高初動を更新するというおまけ付きで、人気の高さを見せつける結果に。
今作を含めて直近でリリースされた6作のうち、数字を下げた前作以外の5作で自己最高初動を更新しており、07年の大ブレイク以降、まだピークが終わっていない状態にある。
人気を「保つ」ことのハードルが年々高まっている中、この成績は快挙といってもいいチャートアクションである。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
複数枚買わせる仕組みはなし。
韓国勢をごりごりの商法で売り出しているユニバーサルに移籍しても、売り方は変わらなかった。
サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が7.8万枚、【CDのみ】が1.1万枚で計8.9万枚。
サウンドスキャンではSexy Zoneの売上が分散され、Perfumeの【CD+DVD】が完勝で1位となっている。
第3位 恋愛ハンター -モーニング娘。

モーニング娘。の49枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。
これで通算49作目のTOP10入りとなり、『シングルTOP10獲得作品数記録』で浜崎あゆみを上回り、単独1位に。
なお、次点は浜崎あゆみ、B'z、SMAPとTHE ALFEEとなっている。
初動売上げは4.1万枚。前作「ピョコピョコ ウルトラ」の初動3.1万枚から上昇。
前作は前々作の初動5.0万枚から大幅に数字を落とし、ここ数年の最低ラインを記録していた。
今回は10年以上グループに所属した新垣里沙の卒業ラストシングルということで数字回復。
ただ、高橋愛の卒業ラストシングルだった前々作には及んでいない。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が3種で計6種リリース。
DVDの内容はすべて異なり、【CDのみ】の1種は「新垣卒業記念盤」となっており、新垣のソロ曲を1曲追加収録している。
よって、4種買い促進の複数買い促進商法で、前作の3種買い促進から商法が強(狂)化されている。
前々作では、高橋卒業記念盤でのソロ曲が追加収録ではなく、曲違いだった。
今回に関しては音源だけなら新垣卒業記念盤だけ買えばコンプできる仕様になっている。
同じ卒業メンバーがいた前々作ほどの数字が出なかったのは、このあたりも影響していると思われる。
また、6種のうち4種にはいつもどおり、イベント抽選シリアルナンバーを封入。
サウンドスキャンでの形態別売上では、最も安価な新垣卒業記念盤と初回盤【CDのみ】の数字が高くなっている。
イベント抽選シリアル未封入の通常盤はランキング圏外で、イベント狙いの購入が多いことがわかる。
第4位 GO FOR IT, BABY-キオクの山脈- -B'z

前週の1位から3ランクダウン。
週間売上げは2.1万枚。
前週の初動14.3万枚から大きくダウン。
前作は初動が今作より低かったこともあり、2週目で2万を割っていた。
今回はなんとか2万に乗せたが、下落率はだいたい同じである。
累計は2週で16.5万枚。
この2週目の時点で20万枚突破は絶望的になったといえる。
第5位 電話に出ない君に -2AM

韓国の4人組男性グループ、2AMの日本2枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。
これで2作連続のTOP10入り。
初動売上げは1.6万枚。
前作「Never let you go ~死んでも離さない~」の初動2.6万枚からやや大きめにダウン。
2作目にして、すぐに数字を落としてしまった。
リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】で3種リリース。
CDの収録内容に違いはなく、パッケージ商法だけでは複数買い促進になっていない。
ただ、韓国系なので当然のようにイベント商法が活発。
まず、3種すべてにトレカ(全5種)を封入。
その全5種のうち4種は「イベント参加権利付カード」となっており、残り1種は「プレゼント応募権利付カード」となっている。
前作は4種が「プレゼント参加権」で、1種が「イベント参加権」だったので、今回は逆になっている。
なお、イベントは4公演に分かれており、それぞれイベント参加権利付カードの写真のメンバーがお見送りする、パフォーマンスする楽曲も異なるということが大々的に公式HPで公示されており、複数回イベントへの参加を促すような内容になっている。
ファンから搾取する体制はかなり整っているように見えるが、それでも数字は大きく落ちており、韓国ファンにうまく刺さっていない状況が浮き彫りになったかたちに。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】が0.6万枚、【CDのみ】が0.5万枚で計1.1万枚。
【CD+フォトブック】は圏外となっている。
他のアイドルでもフォトブック付がいちばん売れない例が多く見られるけど、あまり需要ないのかな。
第6位 HITORIJIME -SHU-I

韓国の男性5人組グループ、SHU-Iの4枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。
6位は自己最高位。これで2作連続のTOP10入りとなる。
初動売上げは1.4万枚。前作「ネバギバ Yeah!」の初動1.1万枚から上昇。
前作で数字を落としていたが、前々作の初動1.4万枚ラインまで戻してきた。
なお、前々作の初動を250枚ほど上回っており、自己最高初動も更新した。
リリース形態は一般流通で【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種。
それに、前回同様、【mu-moショップ限定盤(兼ライブ&イベント会場限定盤)】が1種存在し、で計4種リリースとなっている。
前回は【CD+DVD】が1種だったので、パッケージ増となっている。
数字回復もこのパッケージ増の効果が大きいと思われる。
ファンが増えたわけではなくファン1人あたりの購入枚数が増えただけということ。
イベント商法は前回と変わらず、全国ハイタッチ共通参加券を封入。
【mu-moショップ限定盤(兼ライブ&イベント会場限定盤)】を今作リリース前に、ライブやイベント会場で予約することで特典が配布された。
サウンドスキャンでは、1種としてランクインできず。
特典目当ての【mu-moショップ限定盤(兼ライブ&イベント会場限定盤)】分の売上が高いと思われ、これがオリコンの集計外になっている様子。
第7位 Sinfonia! Sinfonia!!! -竹達彩奈

女性声優、竹達彩奈のソロデビューシングルが初登場で7位にランクイン。
デビュー作からいきなりTOP10入りを達成してきた。
人気アニメ「けいおん!」シリーズで「あずにゃん」こと中野梓を演じ、キャラソンでは週間3位まで記録した経験を持つが、ソロ名義では初のシングルとなる。
初動売上げは1.4万枚。
先述のアニメ「けいおん!」で一気に人気を獲得したと思われ、デビュー曲からいきなり1万枚以上の売上を叩き出してきた。
声優の楽曲にはアニメタイアップが付くことが多いが、今作はノンタイアップとなっている。
リリース形態はDVDの有無で2種リリース。
収録曲違い等はなく、複数枚買わせる売り方ではない。
アニメタイアップなし&複数買い促進商法を使わずに1.4万枚という数字はかなり高いといえる。
アイドル的な人気も獲得していると思われる。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】のみランクインし、1.1万枚。
この結果から複数買いはほとんど起きていないことがわかるため、固定ファンをすでに1万以上付けているのかもしれない。
今後、アニメタイアップがついたり、パッケージ増もしくは複数買い促進を使ってきたら、一気に数字が跳ねる可能性があり、要注目である。
第8位 踵で愛を打ち鳴らせ -ASIAN KUNG-FU GENERATION

4人組ロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの17枚目のシングルが初登場で8位にランクイン。
これで15作連続のTOP10入り。
初動売上げは1.4万枚。前作「マーチングバンド」の初動1.8万枚からダウン。
前々作、前作とほぼ同じ初動でキープしていたが、ここで再びやや大きめにダウンしてしまった。
初のベスト盤リリース後、初のシングルだったが、やはりベストがファンに見切りを付けさせるきっかけになってしまったのだろうか。
リリース形態は魂のCD1種リリース。
いつも通り、音楽だけで勝負するスタイルは変わらず。
ベストもオリジナルを大きく超えるような売上にはなっておらず、基本的に固定ファンが動いたようなチャートアクションになっていた。
ベストがファン拡大ではなく、セールスパワーダウンに繋がった典型パターンとハマった可能性が高い。
早めに下げとめておかないと、いよいよもってTOP10入りにも黄色信号が灯りそうだ。
■次回予告: 9月新譜チェック
~今日のふといいなぁ~
ギンガムチェック (from「ギンガムチェック」) by AKB48
Posse in Noise (from『LOUD & PEACE』) by Dragon Ash
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