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2012年11月の記事

2012年11月28日 (水)

EXILE、BOX商法で前田敦子を打ち破る!

EXILEの前に…

 

本日はミスチルのNEWアルバム『[(an imitation) blood orange]』店着日。

渋谷のレコード店を巡って、ゲットしてきました。

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↑SHIBUYA TSUTAYA入口

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↑SHIBUYA TSUTAYAの1F

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↑タワレコ渋谷入口
 

 

作品の感想は、

「やっぱいいなぁ…あれ田原さんどこいった?」で。

ピアノロックバンドだよねこれは。

 

でも結局聴いているうちに馴染んじゃうんだろうな。

「hypnosis」、「Marshmallow day」、「常套句」の3曲は流石のひと言です。

さて、明日発表の初日売上には注目ですね。

「私服ツイート」でデイリーチャートの模様は流しますので、宜しければ。

 

 

さて、チャートチェックに移ります。

前回記事で6/25付チャートを見終わったので、本日から7/2付チャートに突入です。

まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。

 

ではでは、さっそく…

7/2付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 ALL NIGHT LONG -EXILE

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EXILEの39枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

シングル首位獲得は2作振り、通算12作目。

なお、シングルの首位獲得年数は、2006年から7年連続となる。

 

初動売上げは20.6万枚。前作「あなたへ/Ooo Baby」の初動12.0万枚から大幅上昇。

初動20万枚突破は、『10周年記念ボックス』をリリースし、売上を爆発させた前々作「Rising Sun/いつかきっと…」以来となる。

 

もともと通常のシングルだと10万弱がやっとのセールスパワーであり、異常値をつけるときは何か施策があるとき。

明らかに異常値となっている今回も、前々作同様に「ボックス固め売り商法」をぶち込んでのものとなっている。

(前回の模様はこちら→EXILE、「10周年記念豪華BOX」で売上爆発!

 

リリース形態は一般市場だけ見ると、DVDの有無で2種リリース

ただ、EXILE mobile/EX FAMILY(ファンクラブ)会員限定商品として、14種のジャケット違いパッケージとそれらをまとめたボックスセットが存在。

よって、計17種リリースということになる。

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上の写真の通り、14種類のジャケットが差し込まれた内容の同じCDが1つのボックスに収められ、「ALL NIGHT LONG PERFECT BOX」としてリリースされている。

この初動の跳ね上がり方からして、今回もこのボックス1つの売上でオリコンでは14枚の売上としてカウントされている可能性が高い。

 

同じ手法を使った前々作は「9枚を1つのボックス」だったので、今回はそこから+5枚と鬼レベルは増している。

前回この手法が登場した時にも書いたが、このやり方はホント画期的。

ある意味、現在のオリコンの緩い集計ルールに苦言を呈しているかのよう。もはや発明。

 

さらに、今回はこれだけに止まらず、携帯ストラップというグッズも用意。

全28種からランダム封入となっており、CD1枚に1個入っているのだが、なんとボックスには1個しか入っていない

まぁ、14個欲しいかと言われるとファンでもいらないのかもしれないが、これはなかなか…。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が5.8万枚、【CDのみ】が0.7万枚で合計はたった6.5万枚

オリコンとの乖離はなんと14万枚を超えた。

同じ「ボックス固め売り商法」を用いた前々作のサウンドスキャン成績は9.7万枚で、乖離は10.5万枚だった。

 

明らかに、今回は一般流通以外での売上が増しており、それはボックスとグッズの効果だと思われる。

初動20万を超えた作品で世間が最もスルーした作品と言われても仕方ない結果といえる。

 

上記の通り、今回の売上高騰は商法に起因したもので、人気が上がったわけではないので、次回作通常のリリース形態に戻ったら、数字も元に戻るのは確実である。

 

第2位 君は僕だ -前田敦子

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前田敦子のソロ2枚目のシングルが初登場で2位にランクイン。

これで2作連続のTOP3入り。

EXILEに阻まれ、ソロ2作連続の週間1位獲得はならなかった。

 

初動売上げは13.6万枚。前作「Flower」の初動17.7万枚からやや大きくダウン。

今作はAKB48在籍時のラストシングルであることが決定していた為、ファンが奮起して売上が爆発することも考えられたが、普通にダウン。

 

ソロデビュー作だった前作からちょうど1年ぶりのシングルとなっており、リリース間隔がかなり開いたのもマイナスだったと思われる。

なお、通常ならこれでも余裕で1位を獲れる数字。今回は相手が悪かった。

 

リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】の劇場盤1種で計4種リリース

4種すべてCDの収録内容が異なる、4種買い促進の複数買い促進商法となっている。

これは前作と変わりなし。

 

ただ、イベント商法は前作と異なっており、今回、一般流通3種には「スペシャルライブ参加応募抽選券」が入っているが、劇場盤にはイベントの参加券が入っていない

前回は一般流通のイベントと劇場盤のイベントがそれぞれ用意されていたが、今回は後者がなく、スペシャルDVDと生写真が抽選で当たるという内容。

イベントの方が確実にファンは複数買いをするので、この違いはかなり大ダメージだったと思われる。

 

サウンドスキャンでは、一般流通の3種が5.0万枚、2.8万枚、2.2万枚でランクインし、計10.0万枚。

AKB勢の作品としては、オリコンとの乖離が小さめ。

 

また、前作のサウンドスキャン計は9.4万枚だったので、こちらは前作から上昇していることに。これはかなり珍しい現象である。

劇場盤にイベント参加券がないため、一般流通のほうに複数買いの対象が移ったと思われる。

つまり、オリコンの初動は大きめのダウンになっているが、ただ今回の施策が弱かっただけで人気自体はそこまで変わっていない可能性がある。

 

11月下旬現在、今作に続くシングルはリリースされておらず、またリリース間隔が開いている。

この期間でファン離れが進まないかが心配なところである。

 

第3位 超HAPPY SONG -Berryz工房×℃-ute

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ハロプロのアイドルグループ、Berryz工房と℃-uteのコラボシングルが初登場で3位にランクイン。

この名義は2作目となり、2作連続のTOP10入り。TOP3入りは初となる。

 

初動売上げは4.9万枚

前作「甘酸っぱい春にサクラサク」の初動2.1万枚から倍以上となる大上昇

不自然なレベルの上昇のときに疑うべきは、商法の変化とアニメドーピングだが、今回は前者で、イベント商法でのテコ入れがあった様子。

 

今回はついにハロプロもAKB勢と同じ、ECサイトを使ったイベント商法に手を出している。

AKB勢で恒例となったECサイト「キャラアニ.com」で今作を購入すると、「個別握手会参加券」が付属される仕様。

ネーミングはAKBをそのままトレースしたかたちだが、AKBと違って握手するメンバーを事前に選ぶことができない

 

よって、握手したいメンバーの握手券を引き当てるために、大量買いしたファンがいると思われる。

これはAKBの商法よりもドギツイ…。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が3種で、計5種リリース

【CDのみ】は3種のうち2種で収録内容が異なっている。

DVDの2種も内容が異なっているので、4種買い促進の複数買い促進商法。 

前作は6種出ていながら、2種買い促進だったので、パッケージ商法も強化されている。

AKB商法の導入は効果抜群だったようで、一気に初動は高騰。

一度、この手法に手を染めてしまったからには、なかなか逃げ出せなくなる可能性が高い。

 

サウンドスキャンでは、5種のうち2種のみランクインし、計0.9万枚

オリコンとの乖離が4万枚にも及び、AKB商法を導入した影響が色濃く出ている。

 

~今日のふといいなぁ~
Marshmallow day (from『[(an imitation) blood orange]』) by Mr.Children

2012年11月25日 (日)

NEWSベストが首位! ミスチルは6週連続2作同時TOP5入り!

3連休、ゆっくりできました。

久しぶりに時間が取れて、掃除したり、切れてた照明替えたり、スーツ新調してきたり。充実。

そして、3日連続の記事アップです。時間があるってすばらしい。。

さて、前回記事では6/25付シングルチャートをチェックしたので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

では、さっそく…

6/25付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 NEWS BEST -NEWS

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NEWSの初のベストアルバムが初登場で1位を獲得。

NEWSのアルバム1位獲得は1st『touch』から5作連続、通算5作目。

男性アーティスト(ソロを含む)による「1stからの5作連続アルバム1位獲得」は、KinKi
Kids、CHEMISTRY、KAT-TUNに次いで、史上4組目の快挙である。

 

初動売上げは10.9万枚

オリジナルアルバムだった前作『LIVE』の初動15.6万枚からダウン。

ジャニーズアイドル恒例ではあるが、「シングル>アルバム」現象、「ベストでダウン」現象を併発してしまっている。

なお、この初動10.9万枚はこれまでリリースされたNEWSのシングル、アルバム通じての自己最低初動

ベストで自己最低初動という厳しい結果に。

 

NEWSは2011年の10月にリードメンバーだった山下智久と錦戸亮の2名が脱退。

それ以降、4人組で活動することになったが、今回のベストは6人体制時代のシングルをすべて収録した内容。

2名が脱退したあと8ヵ月ほどリリースがなく、いきなり過去曲集めたベストということで、ファンの需要は低め、ライト層はほぼスルーといった状態になっていたと思われる。

 

リリース形態は初回盤、通常盤ともに【2CD】で2種リリース

初回盤にはソロ曲を収録した『UNRELEASED BEST』を付属。

通常盤には、ファン投票による上位15曲を収録した『FAN SELECTION BEST』を付属している。

もうここまで来ると、別の作品状態なので、多くのファンが2枚セットで買っていると思われる。

 

サウンドスキャンでは、初回盤が6.2万枚、通常盤が3.7万枚で計9.9万枚

見事に売上が分散されており、複数買いが横行していることが分かる。

リリースにいたってはイベントどころかメディア露出もほとんどしなかったので、オリコンとの乖離はほとんどない。

 

第2位 演歌名曲コレクション16~櫻~ -氷川きよし

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氷川きよしの「名曲コレクション」(オリジナル曲+名曲カバーで構成)シリーズ、16作目が初登場で2位にランクイン。

 

初動売上げは4.0万枚。前作『演歌名曲コレクション15~情熱のマリアッチ~』の初動3.4万枚から上昇。

連続ダウンする中、前作で少し持ち直し、今回はそこからさらに数字を回復させてきた。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの収録内容は統一で、ジャケットやブックレットは2種で異なっている。

音源と映像だけなら上位互換だが、濃いファンは2枚とも買っているといった感じか。

 

直近シングル「櫻」の初動は4.7万枚だったので、上のNEWS同様、「シングル>アルバム」現象を発動。

シングルではアイドルのように2種で収録曲違いまで手を染めているので、シングルではより多くのファンが複数買いしている為と思われる。

 

ここにきて少しずつ初動を回復させている明確な理由は不明。

ただ、この人の場合、リリース後にコンサート会場でどれだけ売り捌けるかが勝負なので、初動が高くても最終的に前作と変わらない数字に落ち着く可能性がある。

 

第3位 Mr.Children 2005-2010 <macro> -Mr.Children

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前週の3位をキープ。

これで6週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは2.0万枚

前週の2.7万枚からダウンしているが下げ幅は小さい。

累計は107.7万枚に到達。

 

第4位 Mr.Children 2001-2005 <micro> -Mr.Children

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前週と変わらず、4位。

これで6週連続のTOP5入りとなる。

 

これで「6週連続2作同時TOP5入り」

5週連続の時点で、CDでは史上初の記録だったので、この週で記録をさらに更新し、今後誰も達成できないレベルに押し上げたことになる。

 

週間売上げは1.7万枚

前週の2.3万枚からダウンしているが、こちらも下げ幅は最小限に抑えている。

累計は103.1万枚を突破。

以下、ピックアップ。

第5位 L'Arc~en~Ciel Tribute -Various Artists

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L'Arc~en~Cielのトリビュートアルバムが初登場で5位にランクイン。

 

初動売上げは1.6万枚

ソニー系アーティストのトリビュート盤といえば、ソニー系(特にブレイク前)のアーティストばかり参加するイメージだが、今作の参加アーティストは主に海外アーティスト

そのため、ほとんどが英語詩になっている。

 

日本のアーティストもボーナストラック扱いで参加しているが、TOP10レベルの人気があるのはシドだけ。

HYDEを敬愛しているJanne Da Arcのyasuや、仲が良くて有名なGACKTなどはいっさい参加していない。

 

海外アーティストはZEBRAHEADやTLC、Boyz Ⅱ Men、Daniel Powterなど、日本でも知名度の高いメンツだが、ラルクファンの需要とはうまく噛み合わなかった様子。

また、ラルクはこの数年でベスト等、企画盤を連発しており、それぞれ成績は悲惨なものだった。

ファンの企画盤に対する関心はかなり低くなっているのかもしれない。

 

リリース形態はCD1種リリース

2種以上出しても、複数買いする層はいないだろうから、これで正解だろう。

 

参加アーティストからすればかなり豪華な作品で、ラルクファンじゃなくても聴いてみたいと思う作品なのかもしれないが、それがパッケージの売上には繋がっていない。

魅力的だけどレンタルや違法DLで十分で、パッケージを買うまでもないといった位置づけになったのかもしれない。

~今日のふといいなぁ~
ユングやフロイトの場合 (from『1830m』) by スペシャルガールズC (AKB48)
LEMONADE (from「LEMONADE」) by THE BAWDIES

2012年11月24日 (土)

関ジャニ、フリーイベント施策で爆上げ!

ブログのアクセス数が昨日の夜から急激に上がってて。

何だろと思ったら「萬来園」の中野氏が主演した「アイアンシェフ」のO.Aが昨日だったんですね。

 

以前記事をアップした食事会のときにはこの収録のこともたくさん聞かせていただきました。

結果は負けてしまったようですが、そこはテレビショーですから。

味は私みたいな素人でもわかる、間違いないレベルです。いつか自分の財布で戦いにいきたいな。

 

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で6/18付チャートを見終わりましたので、本日からは6/25付チャートに突入です。

まずはいつもどおり、シングルチャートからチェックです。

新譜少なめなので、ひと記事で一気にTOP10見ていきます。

 

では、さっそく…

6/25付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 愛でした。 -関ジャニ∞

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関ジャニ∞の20枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

これで7作連続の1位獲得となる。

 

初動売上げは26.2万枚

前作「ツブサニコイ」の初動15.3万枚から10万枚以上もアップする爆上げ。

 

初動25万枚突破は、2010年の「LIFE~目の前の向こうへ~」(初動25.6万枚)以来で、一気に2年前の水準まで売上回復。

ただ、もちろん急に人気が回復したわけではなく、イベントによる売上爆発である。

 

今作には8/8に京セラドーム大阪で開催されるイベント「ファン感謝CD特典フリーイベント」の応募券を封入。

今作と次作を購入して応募したファンから、抽選で約4万名が無料で招待されるものとなっている。

抽選制ということで、イベント参加のために大量購入したファンが多かったと思われ、何十枚も買っているファンにとっては、もはや「フリーイベント」ではない気が…。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

2種でCDの収録内容が異なっている、2種買い促進の複数買い促進商法

パッケージの商法は前作から変わっていないので、今回の爆上げはイベント効果が要因と捉えていいだろう。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が14.6万枚、【CDのみ】が11.6万枚で計26.2万枚

強烈なイベント施策を使っているものの、特殊販路で売ったわけではないので、オリコンとの差異はなし。

 

それにしても、イベント施策だけでここまであからさまに数字が伸びるとは…。

やはりジャニーズファンの狂信性には恐ろしいものがある。

今作がイベント効果でここまでの伸びを見せたことで、次作も高い成績を残すことが内定となった。

 

第2位 Your Eyes -嵐

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前週の1位から1ランクダウン。

2週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは4.3万枚

前週の初動47.8万枚から一気に10分の1以下になる、ジャニーズお得意の暴落。

 

初動が50万枚を超えていた前作の2週目は3.9万枚だったので、2週目は今作のほうが上回っている。

累計は2週で52.1万枚を突破したが、まだ前作の初動52.6万枚にも及んでいない。

 

第3位 えれぴょん -小野恵令奈

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元AKB48の小野恵令奈のソロデビューシングルが初登場で3位にランクイン。

元AKB48メンバーのシングルとしては大島麻衣が記録した7位を上回り、最高位となる。

 

初動売上げは2.6万枚

「ポニーテールとシュシュ」、「ヘビーローテーション」と立て続けにヒットを叩き出し、AKB48の人気が加速する2010年9月に、海外留学という理由でグループを卒業。

しかし、それからたった1年弱で、芸能活動を再開。

今作で歌手活動も再開し、ただAKBを辞めてソロデビューしたようなかたちになっている。

 

AKB在籍時は2度の総選挙で11位、15位という高順位に立っており、もともと人気の高いメンバーだった。

AKB卒業でファン離れはあったと思われるが、デビュー曲でいきなりこの数字なので、まだ固定ファンは残っていた様子。

 

リリース形態は一般流通で【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種、それに【ローソン限定盤(CD+DVD)】が1種存在して、合計5種リリース

【ローソン限定盤】含めて、4種のDVDはすべて内容が異なっているため、4種買い促進の複数買い促進商法となっている。

 

もちろんイベント商法も過激で、リリース週には多種多様なイベントを連発。

(内容をまとめるの面倒なので右を参照:http://wmg.jp/onoerena/sp/

イベント参加のためには、一般流通の4種をまとめて購入する必要がある等、かなりの鬼仕様となっている。

ワーナーさんもやるな。

 

サウンドスキャンでは、一般流通の【CD+DVD】の2種だけがともに0.7万枚でランクインして計1.4万枚。

パッケージが多いため売上が分散され、かつ特殊販路作品も含まれている為、オリコンとの乖離が大きくなっている。

 

ファンの財布に大打撃を与えるこのスタイルで、どこまでセールスパワーをキープしていけるかが今後のポイントだろう。

 

以下、新譜中心にピックアップ。

第5位 オーバーライト/脳内Survivor -BREAKERZ

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DAIGO率いるロックバンド、BREAKERZの13枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これで13作連続のTOP10入り。

 

初動売上げは1.5万枚。前作「Miss Mystery」の初動1.6万枚から微減。

前作に続き、アニメ「名探偵コナン」タイアップだが、ほとんど効果は出ていないと思われる。

 

リリース形態は一般流通が【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種。【CDのみ】にだけ前作のTVサイズを収録。

これに特別販路のMusing盤(ファンクラブ盤、DVD付)1種を加えて合計4種リリース

前作はCDは内容統一だったので、若干商法は強化されている。

ただ、数字は微減している。

 

ほぼアイドル化しており、イベント施策も導入。

今回は一般流通の3形態すべて買った人を対象に、「BREAKERZ"サバイバー"抽選会」を開催。(内容は右URL参照:http://breakerz-web.net/info_re_020.html

思いっきり3枚買わせることを目的としたイベントとなっており、パッケージの仕様も含めて、多くのファンが3枚以上購入していると思われる。

 

一見安定しているように見えるが、イベントまで駆使しての微減なので、実質のセールスパワーはかなり落ちている可能性が高い。

何らかの理由でイベントや企画を打てない状況でリリースしたときには、今回を大きく下回る数字になってしまうかも。

 

第6位 Lady Luck/Dilly Dally -AFTERSCHOOL

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韓国の女性グループ、AFTERSCHOOLの日本4枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

これで2作連続のTOP10入りで、6位は自己最高位となる。

 

初動売上げは1.3万枚。前作「Rambling girls/Because of you」の初動1.2万枚から微増。

デビュー曲から連続でダウンしていたが、ここで若干持ち直し。

タイトル曲両方にCMタイアップが付いているが、微妙な伸びで、効果はほとんどなかった様子。

 

リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

DVDの内容は異なり、【CDのみ】にだけ新曲1曲追加という3種買い促進の複数買い促進商法

前作と同じ売り方。

 

今回はイベント商法にも手を出しており、ECサイト(avexなのでmu-moショップ)だけで、「ハイタッチ会」参加券付属パッケージをリリース。

ECだけでイベント参加券というAKB勢と同じ手法となっている。

微増したのは、その効果であって、実質の人気は下がっている可能性も考えられる。

 

サウンドスキャンでは、1種もTOP20入りできず。ハイタッチ狙いで、EC購入が多いためと思われる。

 

第7位 ただいま -JUJU

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JUJUの21枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

TOP10入りは4作振りで、通算5作目。

 

初動売上げは1.2万枚。前作「また明日…」の初動0.9万枚から上昇。

今回はドラマ「もう一度君に、プロポーズ」の主題歌。

前作は映画主題歌だったので、地上波のほうがタイアップ効果が高いということで、上昇となった様子。

JUJUはドラマタイアップで、それがバラードだと分かりやすく数字が上がる。

今作においてもその傾向が出たといえる。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの内容は同じなので、複数買いを助長するものではない。

 

ここまでタイアップに売上が左右されるアーティストは近年珍しい。

どんな曲を出しても同じ売上げになるアイドル勢に比べると、「音楽が聴かれている」感というかアーティスト感が強い。

 

第9位 さよなら最終兵器 -The Birthday

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4人組ロックバンド、The Birthdayの12枚目のシングルが9位に初登場。

これで7作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.0万枚。前作「ROKA」の初動0.9万枚とほぼ同じ。

四捨五入で1.0万枚となっているが、実際は1万枚を割っている。

 

毎回1万枚にわずかに届いていないが、周りのレベルの低い週を狙ってリリースしているのか、TOP10入りは続いている。

これで09年の「愛でぬりつぶせ」からタワレコ限定リリースシングルも含めると、『7作連続の初動1万割れTOP10入り』という前代未聞の記録になっている。

 

以前、Base Ball Bearも4ケタの売上で連続TOP10入りを続けていたが、それでも3作連続だったので、今回のThe Birthdayは突き抜けている。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

CDの内容は統一なので、複数買い促進ではない。

 

先述のBase Ball Bearの場合は、初動が1万枚に到達してしまうかたちで記録が途絶えたが、The Birthdayはどうなるだろうか。

普通とはちょっと違った角度で注目したいグループである。

~今日のふといいなぁ~
イージュー★ライダー (from『CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~』) by 土岐麻子
エンディング (from『blues』) by back number

2012年11月23日 (金)

ミスチル、5週連続2作同時TOP5! YMO以来、31年10ヵ月ぶり!

朝まで飲んで二日酔いです。

外は雨。

引きこもるしかありません。

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久しぶりにゆっくりできる休日。

音楽いっぱい聴いて心を浄化しないとね。

それにしても、back numberのアルバム…抜群。

 

 

さて、本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で6/18付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

では、さっそく…

6/18付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 JUMP WORLD -Hey! Say! JUMP

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Hey! Say! JUMPの2枚目のアルバムが初登場で1位を獲得。

これで2作連続のアルバム1位獲得となる。

 

初動売上げは12.7万枚。前作『JUMP NO.1』の初動15.6万枚からダウン。

「いちばん最初がいちばん売れる」というジャニーズ典型パターンにはまっている。

 

直近のシングル「SUPER DELICATE」は初動24.9万枚も出ていたので、だいたいその半分程度になっている。

単価の高いアルバムになると1人あたりの購入枚数が減るために起こる、アイドルお決まりの「シングル>アルバム現象」が発動している。

 

加えて、シングルでは30種近い着信メッセージのDL施策があったりして、イベントもので数字を釣り上げていたので、このアルバムの数字のほうがリアルだといえる。

シングルでは、ジャニーズ内で嵐に次ぐ2番手の位置にくることもあるが、アルバムの結果を見てしまうと、SMAPや関ジャニ等の先輩たちには遠く及ばない成績となっている。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

2種で収録曲が3曲も異なっており、2種買い促進の複数買い促進商法となっている。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が8.3万枚、【CDのみ】が3.9万枚で、計12.2万枚。

売上が2種に散っており、複数買いがかなり起きていることがわかる。

レンタルでも済む【CDのみ】だけ買って満足するファンは少ないと思われ、4万近いファンが2種以上買っている可能性が高い。

 

 

第2位 Jewelry box -T-ARA

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韓国の7人組女性グループ、T-ARAの日本初のアルバムが初登場で2位にランクイン。

過去に韓国からの輸入盤がチャートインしたことがあったが、TOP10入りはこれが初となる。

 

初動売上げは5.7万枚

今作の先行シングルとしてリリースされた「Lovey-Dovey(Japanese ver.)」は初動1.9万枚だった。

「ポピポピ」というフレーズとネコ耳で話題となったデビュー曲が初動5.0万枚だったので、それも一応上回っている。

ただ、シングルが3~4万枚だったことを考えると、そこから数万しか伸びておらず、少女時代やKARAのような爆発にはなっていない。

 

リリース形態は【CD+DVD+フォトブック】が2種と【CDのみ】が1種で計3種リリース

CDの収録内容は統一だが、DVDとフォトブックは2種で内容が異なっている、2種買い促進の複数買い促進商法

 

ただ、韓国系ということで、お得意の複数買いを助長するためのイベントが組まれており、3形態購入者全員にDVDプレゼント

よって、イベントで3枚買いを促進する鬼商法となっている。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD+パッケージ】2種がそれぞれ2.6万枚、2.1万枚、【CDのみ】が1.1万枚で計5.8万枚

もっとも高価のタイプは2.1万枚で、¥6,800という価格からか売上は2番目になっている。

特殊販路のパッケージがあるわけではないので、オリコンとの乖離はほぼなし。

 

この人たちに限らず、K-POP人気の熱が冷め始めているのは間違いなく、かつ韓国女性グループも複数出てきて、一般層はもう区別がつかないくらいになっていると思われる。

そういった状況だと、やはり先駆者的存在のKARAと少女時代のような受け入れ方をされないのは致し方ないところだろう。

話題性を持たせて、なんとか成功させてきたシングルを詰め込んだ最初のアルバムがこの成績で終わったことで、幸先が少々不安になったといえる。

いまついている固定ファンをいかに一過性のものではないものにしていくかが今後の課題か。

 

第3位 Mr.Children 2005-2010 <macro> -Mr.Children

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前週の2位から1ランクダウン。

これで発売から5週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは2.7万枚。前週の4.3万枚からダウンしているが、緩やかな推移。

前週に見事ミリオンを達成した今作だが、累計はさらに伸びて105.6万枚に到達した。

 

第4位 Mr.Children 2001-2005 <micro> -Mr.Children

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前週から変わらず、4位。

これで5週連続のTOP5入りとなる。

同一アーティストによる「5週連続2作同時TOP5入り」は、イエロー・マジック・オーケストラが1980年に記録して以来、31年10ヵ月ぶりの快挙

また、YMOの作品はLPだったので、CDでは今回のミスチルが史上初の快挙となる。

 

週間売上げは2.3万枚。前週の3.7万枚からダウンしているが、こちらも緩やかな推移。

 

発売5週目にして、累計は101.5万枚を突破。

<macro>から1週遅れてのミリオン達成となった。

 

これでミスチルのアルバムミリオン作品は通算14作目。

通算のミリオン獲得数はB'z(19作)に次ぐ歴代2位となる。

 

同一アーティストによる年内2作のアルバムミリオンは、『EXILE LOVE』と『EXILE CATCHY BEST』で達成した、2008年のEXILE以来となり、4年ぶり。

ミスチルにとっては、前回の2作同時リリースベスト盤(骨&肉)で記録して以来、約11年ぶりとなる。

 

なお、2012年11月現在、年間アルバムチャートの暫定1位、2位を独占中。

AKB48が何かテコ入れをしてこない限りは、このまま年間1、2フィニッシュとなりそうだ。

 

以下、ピックアップ。

第6位 戦いは終わらない -阿部真央

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女性シンガーソングライター、阿部真央の4枚目のアルバムが初登場で6位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.8万枚。前作『素。』の初動2.4万枚からダウン。

シングルは0.5万枚ラインをずっと守っていながらも、初動は逓減し、直近シングルは最低位を記録してしまっていた。

 

固定ファンが若干離れてしまったのか、アルバムではやや大きめにダウン。

前々作でも2.3万枚出ていたので、ちょっと厳しい展開に。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

売り方は前作から変わらず。

 

デビュー時に結構煽られていたが、それ以降はそこまでメディアプッシュやタイアップ戦略はとられていなかった。

そういった背景を考えると、粘っているほうかもしれないが、このままだと一気にグラっときてしまってもおかしくない。

ポニーキャニオンの次のアクションに注目したいところ。

 

~今日のふといいなぁ~
恋 (from『blues』) by back number
ルージュの伝言 (from『日本の恋と、ユーミンと。』) by 松任谷由実

2012年11月18日 (日)

嵐の連続初動50万記録は「7」でストップ&2PMは売上爆上げ!

年末に差し掛かり、仕事が激化しております。

年末調整でのドタバタ感はもう慣れたものですが、課(チーム)の和を乱す人間の存在で、なかなかうまく仕事が回らず。

その人を見て、反面教師と捉え、何とか仕事を潰す毎日です。。

 

ただ、そんなときにもこのブログに戻ってくるとほっとします。

プライベートな時間はかなり少ないですが、コツコツ更新していきますので、今後もどうか御贔屓に。

 

 

さて、新譜チェック、グルメレポと続いたため、約10日ぶりのチャートチェックになりますね。

前回で6/11付チャートを見終わったので、本日からは6/18付チャートをチェックしていきます。

まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。

この週は新譜がほとんどないため、ひと記事でさらっといきます。

 

では、さっそく…

6/18付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 Your Eyes -嵐

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嵐の39枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

シングル首位は2004年の「PIKA★★NCHI DOUBLE」から28作連続通算35作目となる。

 

初動売上げは47.8万枚。前作「Face Down」の初動52.6万枚からやや大きめにダウン。

2010年の「Løve Rainbow」から前作まで7作連続で初動50万枚突破という記録を続けていたが、ついに7作で途絶えることになった

今作はまず初日で前作から約4万枚低いスタートと大きく出遅れ、後半にドラマタイアップ効果等で巻き返しを見せたが、結局50万枚には届かなかった。

 

前作のポップさ皆無から、今回はわかりやすいバラードだったが、数字はダウンに転じて不調。

やはり楽曲自体は売上にほとんど関係ないようだ。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】で2種リリース

2種でカップリング曲が異なる、2種買い促進の複数買い促進商法となっている。

前作までと同じ売り方なので、特に商法が弱まってのダウンではない。

 

1年半以上、50万台をキープし続けた抜群の安定感から突如大きめのダウンということで少々心配ではあるが、これでも最強レベルなのは変わらず。

ただ、SKE48が勢いを増しているので、AKB48に次ぐ2番手の位置は明け渡すかたちになりそうだ。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が29.7万枚、【CDのみ】が11.1万枚で計40.8万枚

前作のサウンドスキャン計は47.6万枚だったので、こちらもダウンしている。

なお、前作よりもオリコンとの乖離が大きくなっているのは気になるところ。

 

第2位 Beautiful -2PM

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韓国の男性6人組グループ、2PMの日本4枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

これまでの最高位は4位で、2位は自己最高位となる。

 

初動売上げは14.1万枚。前作「Ultra Lover」の初動6.5万枚から倍以上になる大幅上昇。

4作目にして自己最高初動を記録。

過去3作は累積でも10万枚に届いたことがなかったので、初動だけで自己最高売上シングルとなる絶好調ぶり。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】で3種リリース

CDの内容は全種統一だが、映像とフォトブックをコンプするためには絶対に2枚買わなくてはならない複数買い促進商法

前作まではCD内容はすべて統一だったが、今回は【CDのみ】だけにリミックス音源を収録している。

若干商法は強化されているものの、リミックス音源なので、ここまで爆上げさせる要因にはなりえない。

 

韓国勢お得意のイベント商法ももちろんスタンバイ。

3形態すべてに『ハイタッチ会参加権利付メンバーソロフォトカード』もしくは『スペシャルグッズ応募権利付ロゴカード』を封入。

ハイタッチはフォトカードに描いてあるメンバーとしかできない。

お気に入りのメンバーとハイタッチするためにはそのメンバーが出るまで複数買いしなくてはならない、鬼イベント

ただ、これは前作も同じだった。

 

よって、ここまで大きく数字が上がった理由は不明。

他のグループも含め、韓国勢の盛り上がりもひと段落…といった感じだったので、ここにきての上昇ははっきりいって予想外である。

何かファンが奮起するような出来事でもあったのだろうか。

 

サウンドスキャンでは【CDのみ】が4.8万枚、【CD+DVD】が4.2万枚、【CD+フォトブック】が2.3万枚で、計11.3万枚

【CDのみ】がいちばん売れているという面からも、お気に入りのメンバーとのハイタッチのために安価なパッケージが大量買いされていることが分かる。

 

第3位 TIME SPACE EP (METRO BAROQUE/PARTY! PARTY!/時空サファイア/ONE) -水樹奈々

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声優、水樹奈々の27枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで16作連続のTOP10入り。

TOP10入りは17作目となり、これまで林原めぐみが保持していた「声優の通算シングルTOP10獲得数記録」である16作を上回り、歴代1位の座に立った。

 

初動売上げは5.3万枚。前作「Synchrogazer」の初動5.1万枚から上昇。

今回は4曲入りの豪華仕様。

うち1曲は映画「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」主題歌。

タイアップ効果と豪華仕様で、上昇に転じたと思われる。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

MVのDVDさえ付かない完全音楽勝負の売り方は前作までと変わらず。

2010年1月の「PHANTOM MINDS」以降は、驚異的な安定感を誇っており、今作をもって7作連続の初動5万台

 

周囲のアーティストが軒並み数字を下げる中で、このファンを離さない力は凄い。

また、このご時世にCD1種リリースで、初動5万を超えられるアーティストはそういない。

声優としてだけではなく、歌手としても確固たる地位を築いているといえる。

 

サウンドスキャンでは、4.9万枚。こちらも前作からほぼ変わっていない。

 

以下、ピックアップ。

第7位 炎天夏 -湘南乃風

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湘南乃風の12枚目のシングルが初登場で7位にランクイン。

これで7作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.6万枚。前作「爆音男 ~BOMBERMAN~」の初動1.2万枚から上昇。

前作から1年半ぶりのシングル。

また、昨年6月にベストを出して以降、リリースが止まっており、ベスト明け一発目かつ長いリリース間隔を経てのシングルとなっている。

 

今回は「純恋歌」、「睡蓮花」に続く「○○○○か」シリーズ。

その効果もあってなのか、先述の下がりやすい条件下でありながらも数字を伸ばしてきた。

カップリング曲にドラマタイアップがついているが、そのドラマ「クローバー」の平均視聴率は2%なので、そこまで効果があったとは思えない。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

前作はグッズ付きがあって、2種リリースだったので、商法は弱まって数字は伸びたことになり、好調。

久々の「夏うた」ということでライト層にも多少刺さったようだ。

 

第9位 BROKEN MIRROR -ブンブンサテライツ

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1990年結成のビックビート(テクノ)系ユニットが初登場で9位にランクイン。

9位は自己最高位。それどころか、これが初のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは0.8万枚。前作「BACK ON MY FEET」の初動0.6万枚から上昇。

約3年ぶりのシングル。

今回は映画「機動戦士ガンダムUC episode5」主題歌。

前作もアニメタイアップがついており、それで0.6万枚と好調だったが、今回はそれを上回る好調ぶり。

 

「ガンダム」は数年前であれば無敵のタイアップだったが、最近はめっきり効果が薄れてきてるし、かつ映画は地上波よりも効果が低いことが実証されている。

ただ、数字上昇はこのタイアップ効果以外に見当たらない。

「ガンダム」というよりも、「機動戦士ガンダムUC」に固定ファンがついていると捉えるべきか。

 

リリース形態は【CDのみ】と【ガンダム盤】で計2種リリース。

【ガンダム盤】には映画Versionが入っており、2種で収録内容は異なっている。複数買い促進商法

ただ、ブンサテファンは【ガンダム盤】に手を出していないと思われ、2枚買っている層はほとんどいないと思われる。

 

サウンドスキャンでは【ガンダム盤】が0.6万枚で、【CDのみ】はTOP20圏外。

この結果を見ると、完全にタイアップ効果だということが分かる。

 

~今日のふといいなぁ~
セントレイ (from『SAKANAQUARIUM2012"ZEPP ALIVE"』) by サカナクション

2012年11月12日 (月)

メニューのない中華料理店「萬来園」

中華。

王将、バーミヤン…手頃な値段でお腹いっぱいになれるお店というイメージ。

そんな私ですが、はじめて高級中華を食してきました。

 

先日、入社してはじめて少人数での社長との会食にお声掛けいただき、中華料理屋さんへ行きました。

「社長」というワードだけで緊張で、会食の日は朝から真っ青な顔で仕事。

 

夜。

お声掛けしてくれた部長さんが社長といっしょに来ることになり、私含めた若手3人は先にお店へ行くことに。

場所は、大井町。

 

駅を出て、失礼ながらここに社長が来るような店が…?そんな商店街を少し歩くとすぐに到着。

「萬来園(ばんらいえん)」というお店です。

店前に置かれた商品サンプル、コンセントの抜かれた看板。

あまりに普通の中華料理屋さん。これが高級店なのか。

ネタじゃなく一度素通りしました。

 

それからお店の前で社長を待ち、果たして外で待っているのが正解なのか話していたら社長が到着して間もなく、晩餐スタート。

 

まず、メニューがありません。これは高級店のお約束なのか。

ご主人がその日のいい食材を紹介し、客サイドがその調理方法を発注するスタイル。

とはいっても、その食材をどう料理すればベストなのか客サイドはふつう知らないので、ご主人の「ハイテンション調理方法プレゼン」に乗っかっていくことになります。

 

とりあえず、1品目は前菜。美味しい。けどまだ高級感はなし。

 

そして、2品目。

いきなりここで、このお店がふつうの中華料理店じゃないことを知るのです。

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なんだこの菜っ葉は…という感じですが、ブロッコリーの原種にあたるそうです。

たださっと油を通しただけなのですが、これが物凄い衝撃。

特に、葉の部分がまるで焼き海苔を食べているかのような食感で驚き。葉以外はシャキシャキ。

こんな感覚は間違いなく生まれてはじめて。

 

なんだなんだこの店は。

 

3品目。

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チャーシュー。

奥が脂身の多い部分、手前が少ない部分。女性もいたので、2種類出してくれました。

白髪ねぎを挟んでからし付けて…美味い。端っこが味が凝縮されていて特に美味しかった。

 

 

4品目。

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いんげん豆に味噌を和えたもの。

豆シャキシャキ。

 

5品目。

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奥がおやっさん、手前が息子さん。

 

オマール海老登場です。

私は人生初オマール海老。

 

おやっさん「今日はねぇ~こんなのがあるよ! どう食べたい!?」

一同「(どう食べるのがいいのかわかんない)」

おやっさん「んんーじゃあ軽く蜂蜜で炒めてやっかぁ!」

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絶品。

蜂蜜の鼻につくような香りはまったくせず、おやっさんのダイナミックな調理からは想像できないまろやかで繊細な味でした。

あまりに美味しいので死ぬほど吸ってやりました。

 

 

6品目。

恐れ多くも私の卵が食べたいというリクエストが通り、卵料理を作ってくれることに。

「どんな風に食べたい!? あ、いいトマトあるよ! ドロドロにするか、かたち残すかどっちがいい!?」

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かたち残すほうにしました。

シンプルだけどこれまたうんま。

おやっさんは「次はドロドロのほうも食べてみてな!」とおっしゃっていましたが、次はいつになることか。。

 

7品目。

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マコモダケの牛肉巻。

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息子さんが持っているのがマコモダケ。

はじめて食べましたがこれまたシャキシャキで、それを巻いている柔らかい牛肉との相性は絶妙でした。

なんだろう、いちいちタレが美味しい。

 

8品目。

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イカときのこの炒め物。

イカ、やわらか。。

これは間違いなく、うちの90歳のばあちゃんでも食べれる。

そして、これまた野菜がシャキシャキ。

 

おやっさんと息子さん曰く、一般市場に出ている野菜や外食で出てくる野菜はピーをピーしてピーした後の姿らしく、ここで出ている野菜はそれらとまるで扱いが違うものとのこと。

日頃食べてる野菜がまさかぁ…と思いたいのですが、このお店で出てくるシャッキシャキの生きているような野菜を食べると、それも信じざるをえない。。

 

 

9品目。

「次は青森県の十三湖ってところのシジミだよ! どうする!?」

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こんな大きなシジミははじめて。

そして、味噌汁以外でシジミはじめて食べました。

シジミの旨味が詰まったスープを最後まですすって完食。

 

 

ついに大台、10品目。

止まることを知らないクッキングモンスター。

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次はおもむろに火力を上げて…

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きのこの炒め物。

手前の大きなのが丹波の本しめじとのこと。

どのきのこもコリコリの食感で風味ばつぐん。

旬ということもあってか、これ本当に美味しかった。。

 

11品目。

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色々写真見返したけど、これだけどうしても思い出せない。

おやっさん、ごめんよ。。

 

12品目。

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鮑のオイスターソース炒め。

ふわっと盛られたレタスの上に鮑。

これはずるいよ。美味しいに決まってるもの。



13品目。

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手羽先の煮込み。

そのまま食べても十分美味しいであろう手羽先を角煮のようになるまで煮込んであります。

これまた初めて食べる料理。

骨を取ろうとせずとも、ほろほろっと肉が外れていく感じ。うま。

 

 

14品目。

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豚肉と白菜の炒め物。

これは部長さんのオーダー。

白菜はやはりシャキシャキで、写真で伝わる以上に優しいお味でした。

 

15品目。

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まな板の上で出番を待っていたのは、上海蟹。

上海蟹はじめまして。

 

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上海蟹味噌と卵ごはん。

もともと女将さんの得意料理だったそうで、それをお店でも出し始めたそうです。

物凄く濃厚なお味。

素材が良いからこそ、この味が出ているという感じ。

 

16品目。

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青海苔のらーめん。

締めのらーめん。海苔の香りでこれもやさしい一杯。

 

 

17品目。

さあ、締めのらーめんも食べたし、終わりかなと思いきや部長リクエストでさらに一品!

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豚肉の炒め物。

片栗粉をまぶしてホントさらっと炒めた一品。

こんな簡単な料理でも、素材の良さだけでここまで持ってこれるのかと最後に思い知らされました。

そして…ついに…

ラスト18品目。

デザート。

中華のデザートといえば、杏仁豆腐。

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しかし、これはこれまで食べた杏仁豆腐とは格が違いました。

いつも食べているものと何が違うのか明確に表現できないのですが、これは驚異的な美味しさで。

杏子のパウダーがまぶしてあり、また、紹興酒を軽くかけて食べても絶品でした。

あまりにも衝撃を受け、社長がいるにも関わらず、18品目にしておかわりまでしてしまいました。

ここで試合終了。うっぷ。

このあとは社長の釣りの写真で、おやっさん、女将さん、息子さんも参加して大盛り上がり。

「そんな魚見たことねえ!」とおやっさん大興奮。

 

この萬来園の皆さん、本当に魅力的。

社長がこのお店を好きなのは味ももちろん一級品ながら、それと同じくらいおやっさん達とのトークを楽しみにされてのことなんじゃないかと。

料理中の会話を聞いていて、おやっさんと息子さんがお互いに凄く尊敬し合っているのも伝わってきて、そんなお店の空気もここにしかない、特別なものなのかも。

食べ物も、ゆったりとした空間も、ご馳走様でした。

 

 

そして改めまして、社長、部長、貴重なお時間を有難うございました。

まさに至福の時間を過ごさせていただきました。

 

 

~今日のふといいなぁ~
Bad Flower (from「ROAD TO BUDOKAN 2012 ~Bad Flower~」) by 東京女子流

2012年11月10日 (土)

11月新譜チェック~48グループ、少女時代、ももクロ…女性アイドル多き1ヵ月~

更新ペースが上げられず、すみません。

 

さて、本日は前回記事で予告の通り、11月の新譜チェックをいたします。

もう1週目は始まってしまってますが、ひと月のリリース状況をざっと洗っていきましょう。

みなさん、「おっ!」と思う新譜を見つけてくださいね。

 
 

太字はその週の1位獲得本命曲。赤文字は管理人の個人的な注目曲です。

いつもどおり、発表される全作品は確認不可なのでメジャーなアーティスト中心となります。

 
 

それでは、Let's check!

11/7

  • 北川謙二 - NMB48
  • THINK 'BOUT IT! - THE SECOND from EXILE
  • Answer - flumpool
  • DT捨テル/レッツゴーED - ゴールデン・イクシオン・ボンバーDT
  • Always - 西野カナ
  • Pride on Everyday - スフィア
  • キミ記念日~生まれて来てくれてアリガトウ。~ - ソナーポケット
  • シェキメキ! - Dream5
  • 青い春 - back number
  • ムーンウォーク - MONOBRIGHT
  • Kaleidoscope - ヒルクライム

11/14

  • アイノビート - Kis-My-Ft2
  • Powder Snow~永遠に終わらない冬~ - 三代目J Soul Brothers
  • マスカレード ~Masquerade~ - 2PM
  • moyamoya/guruguru - ケツメイシ
  • Sexy Love - T-ARA
  • White Angel - Fairies
  • Shout/hummingbird - 堂珍嘉邦
  • SURVIVE!! - アフィリア・サーガ・イースト
  • abnormalize - 凛として時雨
  • チェックイーアル! キョンシー feat.好好! キョンシーガール/Brave - 9nine
  • 2スピリッツ/レジェンド - Little Blue boX

11/21

  • ヒカルものたち - 渡辺麻友
  • FLOWER POWER - 少女時代
  • BRAVE IT OUT - GENERATIONS
  • サラバ、愛しき悲しみたちよ - ももいろクローバーZ
  • V.I.P - シド
  • サヨナラじゃない - FUNKY MONKEY BABYS
  • 大逆転 - SHU-I
  • ヒトツヒトツブ - サーターアンダギー
  • 名前のないこの愛のために - 徳永英明
  • WENDY~It's You~ - SPYAIR

11/28

  • MONSTERS - The MONSTERS
  • 紙飛行機 - コブクロ
  • 寒いね。 - スマイレージ
  • 恋人がサンタクロース - FLOWER
  • 知らない - 星野源
  • しあわせになるために - ナオト・インティライミ
  • 雪月花 - 湘南乃風
  • Deus ex machine - NIGHTMARE
  • ワールド・コーリング/LIVEDRIVE - IA×じん
  • 星空ギター - 山崎まさよし
  • Spirit Inspiration - Nothing's Carved In Stone

 

ざっとこんな感じ。

 

チャート上位常連のリリースは10月と同じくらいで、引き続き、TOP10の水準は1万割れとの戦いになりそう。

また、熾烈な1位争いはあまり期待できそうにないかも。

では、週ごとにチェックしていきます。

 

まず1週目は、48グループからNMB48が登場。

リリースから3日で29万枚を売上げ、週間1位も確定させている。

 

また、EXILEが14人になったときに加入した7人が切り離されて新グループ、THE SECOND from EXILEとしてシングルをリリース。

こちらは3日で9.8万枚を突破し、EXILEに引けを取らないチャートアクションを見せている。

NMB48、THE SECOND from EXILEともに最終的にどこまで伸びるのか、注目だ。

 

続いて、2週目には今月唯一のジャニーズ勢、Kis-My-Ft2がスタンバイ。

前作「WANNA BEEEE!!!/Shake It Up」はパッケージを増やし、商法を強化したことでデビュー曲に次ぐ28.5万枚という初動を叩き出していた。

 

今回も前作と同じパッケージ数だが、両A面ではなく同一楽曲のアレンジ違いとなっている。

果たして、前作並みの数字を出すことができるだろうか。

前作の初日売上は11.0万枚だったので、まずはそれにどれだけ近い数字を出せるかがポイントになりそうだ。

 

また、同発には韓国の6人組男性グループ、2PMの約半年ぶりのシングルが登場。

7月にメンバーのニックンが飲酒運転事故で送検され、当初8月発売の予定だったが延期されていたシングルである。

 

前作「Beautiful」は自己最高初動14.1万枚で自己最高位2位を記録し、セールスパワーを爆上げしていた。

そんな中での発売延期だったが、勢いはどうなっているのだろうか。

沈静化されているのか反動でさらに伸ばしてくるのだろうか。

 

 

次に3週目には、AKB48の「まゆゆ」こと渡辺麻友のソロ3枚目のシングル、少女時代のアルバム先行シングルがスタンバイ。

渡辺麻友の前作「大人ジェリービーンズ」の初動は8.8万枚で、デビュー曲からやや大きめに数字を落としていた。

今回はパッケージを1種増やして、巻き返しを狙う。

 

一方、少女時代の今作は先述の通り、アルバムの先行シングルとなっている。

また、最近には珍しいアルバムの1週前の先行シングルなので、アルバム待ちの層は買い控える可能性が高い。

前作「Oh!」は初動6.6万枚で、前々作から3万枚近くもダウンする厳しい結果になっていた。

これには、まずK-POP市場が落ち着いてきていること、そして政治問題(竹島)が影響していると思われる。

不利な条件下でさらに数字を落とすと、5万枚を割る可能性も。。

 

また、この週にはいま破竹の勢いを見せているアイドルグループ、ももいろクローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」もスタンバイ。

自身初のドラマタイアップということで話題の作品である。

前作「Z女戦争」は初動6.6万枚というところまで伸びていた。

今回ももクロが同じレベルの勢いを見せると、少女時代はももクロにも敗れる可能性がある。

『少女時代 vs ももクロ』には注目したいところだ。

 

 

そして、最後に4週目

この週には、SMAPの香取慎吾と元NEWSの山下智久による企画ユニット、「The MONSTERS」がスタンバイ。

山下単体での前作初動は11.9万枚だった。

企画モノということで通常より下げる可能性はあるものの、週間1位は堅いと思われる。

 

また、同発にはコブクロの活動再開後一発目のシングルがスタンバイ。前作初動は4.8万枚。

約1年半ぶりのシングル、かつ1曲だけ収録のワンコインシングルということで、ここからさらに数字を下げる可能性が高い。

現在のセールスパワーははたしてどれくらいなのだろうか。

今後のコブクロを見るバロメーターになるので、注目したいところだ。

 

~今日のふといいなぁ~
北川謙二 (from「北川謙二」) by NMB48

2012年11月 7日 (水)

チャン・グンソク、海外男性ソロ初の1位獲得!

最近、セブンイレブンでワンピースの劇場版キャンペーンで抽選くじを引かされるんですが。

ここまで100%何かが当たってます。あれ、はずれなんて入ってるのかな。

水買って、くじ引いて、水当たったときの空しさはハンパなかったです。

 

さて本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で6/11付シングルチャートを見終わったので、本日はアルバムチャートを見ていきます。

 

では、さっそく…

6/11付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの作品!

 

第1位 Just Crazy -チャン・グンソク

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チャン・グンソクの日本1stアルバムが初登場で1位を獲得。

男性ソロアーティスト(グループからのソロは除く)による1stアルバムでの首位獲得は、
04年に森山直太朗が記録して以来、なんと8年ぶり。

また、海外の男性ソロアーティストの1stアルバム首位はオリコン史上初の快挙となる。

 

なお、チャン・グンソクは昨年のデビューシングルでも初登場1位を獲得している。

ソロアーティストによる1stシングル&1stアルバムのダブル初登場首位達成は、近藤真彦と内田有紀しか達成しておらず、チャン・グンソクが17年4ヵ月ぶり史上3人目の記録となる。

 

初動売上げは8.8万枚

デビューシングル「Let me cry」がいきなり初動11.9万枚も出していたが、今回はそれを下回っている。

アルバムのほうが単価が高いことで、シングルよりも1人あたりの購入枚数が減ったと思われ、アイドルの典型パターンにハマっている。

また、シングルでのデビューから1年1ヵ月もの期間が開いたのもマイナスだったと思われる。

 

リリース形態は一般流通がDVDの有無で2種と、FC限定盤が1種で計3種リリース

FC限定盤はトレカとポスターが一般流通とは違う。

 

一般流通に関しては、【CDのみ】に1曲音源を追加収録しており、全映像と音源を購入でコンプするには絶対に2枚以上買わなくてはならない複数買い促進商法

韓国勢ということで商法はパッケージ上だけには収まらず、2形態購入者限定でプレゼント応募という、複数買い促進の施策もあり。

 

シングルからは下がったものの、韓国勢のアイテムとしては依然としてトップクラスの数字であることは間違いない。

リリースはあまり活発に行っていかないようなので、リリース間隔が空くことでのファン離れを懸念したいところ。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が4.3万枚、【CDのみ】が1.9万枚で、計6.2万枚

FC限定盤がサウンドスキャン未集計と思われ、そのための乖離だと思われる。

 

第2位 Mr.Children 2005-2010 <macro> -Mr.Children

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前週の1位から1ランクダウン。

これで4週連続のTOP3入りとなる。

 

週間売上げは4.3万枚

前週の7.4万枚からダウンしているが、半減以上の水準でキープしている。

累計は4週でついに102.9万枚となり、ミリオン突破となった。

 

アルバムのミリオン突破は、2010年に嵐が『僕の見ている風景』で記録して以来、1年8ヵ月ぶり

ミスチル自身としては『SUPERMARKET FANTASY』(2008年)が2009年1月に達成して以来、3年5ヵ月ぶり、通算13作目の達成となる。

 

また、今作のミリオン達成をもって、3年代連続でのアルバムミリオン達成という記録もマーク。

90年代:『Atomic Heart』など計5作
00年代:『Mr.Children 1992-1995』など計7作
10年代:今作

井上陽水が70年代、80年代、90年代で達成して以来、史上2組目の快挙となる。

 

以上のように、一気に様々な記録に名を連ねた。

数年前とはミリオンの希少度合いが比べ物にならないくらい高くなっているこのご時世、改めてミスチルの底力を見た気がする。

 

―3位を飛ばして続いて4位をチェック。

 

第4位 Mr.Children 2001-2005 <micro> -Mr.Children

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前週の3位から1ランクダウン。

週間売上げは3.7万枚

前週の6.7万枚からダウンしているが、こちらも半減以上でキープ。

こちらは4週の累計は99.1万枚で、ミリオン達成は翌週に持ち越しとなった。

 

―それでは3位に戻って。

 

第3位 VOCALIST VINTAGE -徳永英明

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徳永英明の昭和歌謡曲のカバーアルバムが初登場で3位にランクイン。

「VOCALIST」シリーズとしてはこれが5作目となる。

 

初動売上げは4.1万枚

前作は「VOCALIST」シリーズでのカバー曲と自身のバラードナンバーをパッケージングしたベスト『VOCALIST & BALLADE BEST』で、初動は4.7万枚だったのでダウン。

 

前作はベストとはいっても、08年にベストを出したばかり&10年に「VOCALIST4」リリースしたばかりといった状況で、これまでの音源の使い回し感がひしひしと伝わる内容で、コケていた。

今回はそこからもダウンして不調。

 

そもそも、「VOCALIST」シリーズは「3」で終了と銘打たれていた。

「3」の最後はシリーズをはじめるきっかけになったという、ちあきなおみの「喝采」で締めくくられて、「1」~「3」をまとめたBOXまでリリースされて、その2年後ふつうに「4」をリリース

今度こそ終わったのかと思いきや、今作リリースということで、さすがにライト層も飽きてきたと見える。

 

また、今作に関してはこれまでのシリーズとは異なり、昭和歌謡という楽曲のラインナップもコアな内容だったので、それも不振の原因か。

 

リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ(1曲追加)】、【CDのみ】で計3種リリース

最低2枚買わないと全音源と映像が揃えられない、2種買い促進の複数買い促進商法

この売り方は「3」、「4」と同様になっている。

 

今月、1年半ぶりのオリジナル楽曲のリリースも控えているが、果たして、セールスパワーはそうなっているのだろうか。

そして…「VOCALIST」シリーズ第何弾まで続くのだろうか。

 

 

■次回予告

11月新譜チェック

~今日のふといいなぁ~
虹 (from「虹」) -AAA
Run to the Sun (from「Run to the Sun/Walk with Dreams」)  by Dragon Ash

2012年11月 4日 (日)

Not yet、AKB、渡り廊下…AKB関連作がTOP3独占!

本日もチャートチェックを進めます。

前回記事で6/4付チャートを見終わりましたので、本日からは6/11付チャートに突入です。

 

まずはいつも通り、シングルチャートからチェック。

今回は2記事に分けず、一気にTOP10総ざらいしていきます。

では、さっそく…

6/11付オリコンウィークリーアルバムチャート、第1位はこの曲!

 

第1位 西瓜BABY -Not yet

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AKB48の大島優子、北原里英、指原莉乃、横山由依で結成されたユニット、Not yetの4枚目のシングルが初登場で1位を獲得。

1位獲得は2作ぶりで、通算3作目となる。

 

初動売上げは13.6万枚。前作「ペラペラペラオ」の初動17.2万枚から大きくダウン。

4作目にして自己最低初動となる。

 

前作ではジャニーズの新人グループ、Sexy Zoneとの熾烈な1位争いが勃発し、それに伴い緊急でイベント開催がされたため、結果的に自己最高の数字になっていた。

ただ、特に緊急イベントがなかった前々作「波乗りかき氷」は初動15.6万枚出ていたので、人気は下降気味か。

 

リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種で計4種リリース

4形態すべてCDの収録内容が異なるため、4種買い促進の複数買い促進商法

前作は劇場盤が他の3種のカップリングをまとめて収録しただけで新曲はなかったので、商法は強化されている。

 

4種リリースという点は前作と同じだが、今回はAKB勢お決まりの劇場盤がなく、4種すべてが一般流通商品となっている。

それに伴い、劇場盤に紐づいて開催される「個別握手会」もなし

個別握手会とは別のイベントは前回同様、用意されているが、AKB勢といえばやはり握手会での複数買い促進が強みなので、それがないのは大きかったと思われる。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】3種が3.8万枚、3.2万枚、2.9万枚で、【CDのみ】が1.6万枚。計11.5万枚

前作は劇場盤が集計外で、3種合計が8.0万枚だったので、こちらは売上上昇している。

劇場盤がないために、仕方なく高価な【CD+DVD】に手を出した層もいると思われ、この結果だけで人気は上がってる・下がっているの議論はできない。

 

第2位 真夏のSounds good! -AKB48

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前週の1位から1ランクダウン。

これで2週連続のTOP3入り。

 

週間売上げは12.9万枚

前週の初動161.7万枚から破壊的な大暴落であるが、初動がぶっちぎり歴代1位のビックバン的数字だったので、暴落しても2週目10万超えというこのご時世希少すぎる記録を達成。

 

前作「GIVE ME FIVE!」の2週目は7.4万枚だったので、それを大幅に上回っている。

また、昨年の総選挙シングル「Everyday、カチューシャ」の2週目11.9万枚も超えている。

 

総選挙シングルがいつもより粘るのは、2週目も総選挙投票期間が持続しているため、ファンによる投票券目当ての購入が続いているからだろう。

 

累積売上は2週で早くも174.5万枚に到達。

これによって、自身の「フライングゲット」(累積162.0万枚)、モーニング娘。の「LOVEマシーン」(累積164.7万枚)を一気にごぼう抜きし、女性グループのシングル売上記録で歴代2位の座に立った。

もう上には、SPEEDの「WHITE LOVE」しかなく、それにも肉薄していくことになるのは間違いない。

 

なお、リアルタイムでは累積は181万枚で止まっており、歴代2位は変わっていないが、メンバー総出で駆け抜けると思われる年末の特番連発で、再度チャートインすれば一気に抜き去る可能性がある。

年末年始の今作の動きには注目したいところである。

 

第3位 少年よ 嘘をつけ! -渡り廊下走り隊7

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渡辺麻友率いる7人組AKB派生ユニット、渡り廊下走り隊7の10枚目のシングルが初登場で3位にランクイン。

これで10作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは6.7万枚。前作「希望山脈」の初動9.3万枚からダウン。

前々作が初動8.0万枚で、その前が9.5万枚だったので、今回は普段よりかなり低めになっている。

 

今年2月にメンバーの平嶋夏海が男性との写真流出で脱退。

それに代わって、元SDN48の浦野一美が加入してから初のシングル。

 

メンバーが変わったことでファン層に変化があったか。

また、Not yet同様、AKB本体のシングルの総選挙投票券のためにこちらは買い控えたファンも多くいたのだろう。

ちなみに、このユニットのセンターメンバー渡辺麻友は総選挙2位になっている。

 

リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】が1種で計4種リリース

DVDは3種すべて収録内容が異なり、かつCDの収録内容も4種すべてで異なっている。

前作と同じ商法で、4種買い促進の複数買い促進商法となっている。

 

もちろんイベント商法も活発で、全形態に「全国握手会参加券」封入。

通常盤はECサイト「キャラアニ」で購入することで「個別握手会参加券」付与となっている。

 

商法は変わりないので、メンバーチェンジと総選挙の影響でのダウンと思われる。

メンバーチェンジの影響が大きいとすると、次回以降も以前の水準まで戻らない可能性も。果たして。

 

サウンドスキャンでは、【CD+DVD】3種が1.3万枚、1.1万枚、1.1万枚で計3.5万枚。

【CDのみ】はECサイト経由で買われている為、サウンドスキャンでは極端に低くなっている様子。

 

 

なお、この週はAKB48関連作がTOP3を独占。

これはAKB48がデビューして以来、初の快挙となった。

 

第4位 眠り姫 -SEKAI NO OWARI

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4人組バンド、SEKAI NO OWARIのメジャー3枚目のシングルが初登場で4位にランクイン。

TOP10入りはこれが2作目で、4位は自己最高位となる。

 

初動売上げは3.7万枚。前作「スターライトパレード」の初動1.4万枚から2.5倍以上になる大幅上昇。

もちろん、自己最高初動である。

メジャー3作目にして、順位も売上もこれまでを大きく超える成績を見せてきた。

 

今作リリースにいたっては「Mステ」など多くのメディアに登場していたので、ライト層にもある程度刺さったか。

それに加えて、今回は商法も強化してきている。

 

リリース形態は【CD+フォトブック】、【CD+DVD】、【CDのみ】で計3種リリース

CDの収録内容は統一ながら、3枚買わないと全アイテムを揃えられない複数買い促進商法

前作は1種リリースだったので、パッケージ数は3倍。これが売上に直結していると思われる。

また、人気もじわじわ上がり、また、アイドル的な人気も付いているようだったので、複数買いはかなり横行した可能性が高い。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】が1.4万枚、【CD+フォトブック】が1.3万枚、【CDのみ】が0.6万枚で計3.3万枚

案の定、売上が分散しており、どれか一枚を選択しているというよりは1.5万くらいの固定ファンが複数買っているという認識が容易にできる。

 

今後もアイドル的な商法を起用していくなら、TOP10どころかTOP5くらいの常連になれる数字である。

ただ、昔からのファンはこういったやり方を毛嫌いする可能性が高く、アーティスト寿命は縮めるのかもしれない。

ミスチルやゆずなどアーティスト寿命が長いアーティストが多いトイズファクトリー。これからの展開に注目である。

 

 

第5位 告白 -平井堅

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平井堅の35枚目のシングルが初登場で5位にランクイン。

これで6作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは2.6万枚。前作「いとしき日々よ」の初動1.4万枚から大きく上昇。

前作は大ヒットドラマ「JIN-仁-」タイアップながらアルバムの先行シングルという面が響き、厳しい結果に終わっていた。

 

今回はドラマ「Wの悲劇」主題歌だったが、視聴率は10%を切る不調ぶり。

タイアップ効果が出たというよりは楽曲自体のインパクトと商法強化で持ち上げた数字と見る方が正しいか。

なお、先行シングルではない通常のリリース条件だった前々作「アイシテル」の初動1.8万枚だったので、今回はかなり好調である。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

【CDのみ】にはリミックス音源を2曲追加している2種買い促進の複数買い促進商法

複数リリースは恒例になっているが、CDの収録内容が異なることは珍しい。

 

サウンドスキャンでは【CD+DVD】だけランクインして1.8万枚。

 

第6位 僕と花 -サカナクション

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5人組ロックバンド、サカナクションの6枚目のシングルが初登場で6位にランクイン。

これで3作連続のTOP10入りとなる。

 

初動売上げは1.8万枚。前作「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」の初動1.5万枚から上昇。

今作はサカナクション初のドラマタイアップ。

ただ、そのドラマ「37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~」は平均視聴率13%程度で好調とはいえない数字。

 

ただそれでも数字を伸ばしてきたのはやはりサカナクション自体の人気が高まっていることが大きいのだと思われる。

ドラマタイアップも話題性のひとつとして機能したのかもしれない。

 

リリース形態は魂のCD1種リリース

前作は2種リリースだったので、パッケージ減。

複数商法なしになって、数字が伸びているので、実際の伸び度合いは数字で受ける印象よりも大きいと思われる。

 

なお、公式HPでは『当初、「初回限定盤」と「通常盤」の2形態を発売する予定で、ビクターよりCDショップにご案内しておりましたが、最終的に、通常盤のみの発売に決定』した旨がNewsに上がっていた。

当初の予定通り、2種リリースだったら、2万枚を超えていた可能性が高い。

 

サウンドスキャンでは、1.6万枚で10位。

 

以下、ピックアップ。

第9位 ゆるゆりでゅえっとそんぐ♪「恋のダブルパンチ」 -さくひま*ひまさく[大室櫻子(加藤英美里)&古谷向日葵(三森すずこ)]

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アニメ「ゆるゆり」の劇中キャラクター2名(担当声優2名)によるデュエットシングルが初登場で9位にランクイン。

 

初動売上げは1.4万枚

2011年に同じ「ゆるゆり」関連で、主題歌シングルや多くのキャラソンが出ていたが、すべて初動は1万枚にも届いていなかったので、これが「ゆるゆり」関連で初のTOP10入りということになる。

 

なお、当アニメの1期は2011年に終わっており、このシングルがリリースされた時点では、「2期がこれからはじまる」というタイミングだった。

リアルタイムでのアニメ放映がないタイミングという、珍しいリリース条件下だったが、これだけの数字が出ているので、アニメ人気は上がっているのだろうか。

だとすると、2期アニメの関連シングルの動きには要注意である。

 

リリース形態はDVDの有無で2種リリース

かつ、CDの収録内容が異なっているので、2種買い促進の複数買い促進商法

 

サウンドスキャンでは、【CDのみ】のほうが高く、0.7万枚。

【CDのみ】には枚数限定で声優の直筆サインの入ったカードが封入されているので、それ狙いの購入で偏ったか。

 

~今日のふといいなぁ~
Bad Flower (from「ROAD TO BUDOKAN 2012~Bad Flower~」) by 東京女子流

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