本日もチャートチェックを進めます。
前回記事で9/8付シングルランキングのTOP3を見終わりましたので、本日は4位以下を新譜中心にチェックしていきます。
では、さっそく…
9/8付オリコンウィークリーシングルランキング、第4位はこの曲!
第4位 英雄の詩 -THE ALFEE
THE ALFEEの64作目のシングルが初登場で4位にランクイン。
これでシングルは49作連続のTOP10入り。
シングルの連続TOP10入り記録では、SMAPの「53作連続」に次ぐオリコン歴代2位である。
初動売上は3.2万枚。前作「GLORIOUS」の初動2.3万枚から大きく上昇。
初動だけで前作の累積2.5万枚を上回る好スタート。
リリース形態は一般流通で【CDのみ】が3形態。
収録曲が3形態すべて異なっているため、3種買い促進の複数買い促進商法。
また、今回はUNIVERSAL MUSIC STORE限定でメンバー3人の「ソロジャケットVer.」が3種リリースされており、計6種リリース。
加えて、3種同時購入セットも用意されており、アイドル的な商法に拍車がかかっている。
また、アルバムとの連動施策もスタンバイ。
それがまさかの抽選で「4ショット撮影会」に招待というもの。
ネーミングが完全にAKBグループみたいだが、このご時世にパッケージを売るということはこういうことなのだろう。
初動上昇は上記の商法強化によるところと見てよさそうだ。
サウンドスキャンでは1種もランクインできず。
UNIVERSAL MUSIC STOREでの売上が大半を占めたようで、一般店舗での売上は小さいようだ。
第5位 無敵なハート/STAND BY YOU -倉木麻衣
倉木麻衣の40作目のシングルが初登場で5位にランクイン。
これでデビュー曲から40作連続のTOP10入り。
「デビュー曲からの40作連続TOP10入り」はソロアーティスト史上初の快挙となる。
※リミックス盤などで記録が途切れているアーティストが多い
初動売上は2.6万枚。前作「TRY AGAIN」の初動1.4万枚から大きく上昇。
リリース形態は一般流通で【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が1種で計3種。
これにビーイング系アーティスト恒例の【FC & Musing盤】が1種あって、合計4種リリース。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】の片方が0.9万枚で20位にランクイン。
もう片方の【CD+DVD】も同じくらいの数字でTOP20圏外にランクインしていると想定すると、0.6~0.8万枚くらいが【FC & Musing盤】の売上だろうか。
第6位 マンマミーア! -KARA
4人体制となって初となるKARAのシングルが初登場で6位にランクイン。
これで旧体制も含めると、11作連続のTOP10入りとなる。
初動売上は2.6万枚。前作「フレンチキス」の初動3.3万枚からダウン。
前々作「サンキュー サマーラブ」では初動6.9万枚も出ていたので、一気に売上規模が下がってしまっている。
昨年10月ごろには「解散」の報道がされており、その結果からか前作で大幅減となっていたが、今回はそこからさらにダウンで、2万台まで落ちてしまった。
解散報道の流れのまま、今年春にニコルとジヨンが脱退。
解散はせずその後夏に新メンバー「ヨンジ」が加入したが、これまでの固定ファンに見切りをつけさせるきっかけになったのは間違いないだろう。
リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】で3種リリース。
【CDのみ】にだけボーナストラックを収録しており、フォトブック含めコンテンツをすべて購入でコンプするためには、3枚すべて買わなくてはならない複数買い促進商法。
前作は最後のリミッター解除で【CD+DVD】が6種と【CDのみ】が1種で計7種リリースだったので、今回は商法はレベルダウンしている。
商法レベルダウン+メンバーチェンジで、前作-0.7万枚ならまずまず…という見方もできるが、2011年ごろの勢いと比較するとかなりの差ができてしまった。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】のみランクインして、1.4万枚。
他の2種も0.5万枚くらいずつで、TOP20圏外にランクインしていると想定すると、それほどオリコンとの乖離はない。
第7位 ENAMEL -シド
4人組V系バンド、シドの18作目のシングルが初登場で7位にランクイン。
これで21作連続のTOP10入り。
初動売上は2.6万枚。前作「hug」の初動2.1万枚から上昇。
前々作も初動2.1万枚だったので、今回は少し好調。
今作はアニメ「黒執事 Book of Circus」オープニングテーマ。
「黒執事」はメジャーデビューシングルでタイアップしていたアニメで、相性は良いようで、今回も数字を回復させてきた。
ただ、一時期のソニーお得意の「アニメドーピング」といわれるまでの数字の伸びにはなっていない。
リリース形態は【CD+DVD】、【CD+フォトブック】、【CDのみ】、【アニメ盤】で4種リリース。
【アニメ盤】にだけTVサイズの音源を収録しており、購入で音源や映像、ブックレットなどをコンプするには、3種買わなくてはならない複数買い促進商法。
前作はすべて【CDのみ】ながらメンバー仕様のパッケージがあって、5種リリースだった。
サウンドスキャンでは【CD+DVD】のみが1.1万枚でランクイン。
オリコンとの差分はTOP20圏外の【アニメ盤】の売上が占めている可能性が高く、この週のサウンドスキャン20位が0.8万枚なので、アニメ盤もそれに近い0.7~0.8万枚は出ている可能性がある。
残りの差分が【CD+フォトブック】と【CDのみ】の売上といったところか。
第8位 ハッシュ ハッシュ -Da-iCE
5人組ダンス&ボーカルグループ、Da-iCEの3作目のシングルが初登場で8位にランクイン。
これで3作連続のTOP10入り。
初動売上は2.3万枚。前作「TOKI」の初動1.5万枚から上昇。
順位はこれまでの2作よりも低いが、初動売上は自己最高記録を更新。
(1st:初動1.4万枚⇒2nd:初動1.5万枚⇒3rd:初動2.3万枚)
リリース形態は【CD+DVD】、【CDのみ】で2種リリース。
2種で収録曲が違うため、2種買い促進の複数買い促進商法。
パッケージ上の商法は弱めだが、イベント商法が活発で発売前からリリース記念イベントを開催。
6月からコンスタントに「ミニライヴ&握手会」を開催して、CD予約者には「握手会参加券」を付与、発売週以後はCD購入者に「握手会参加券」を付与。
また、2枚セット購入で「個別握手会」にも参加できた様子。
初動上昇に関しては、人気上昇もあるとは思うが、イベント効果もかなりあると思われる。
なお、Da-iCEはマネジメントがエイベックスで、レコードはユニバーサルとなっており、珍しいタイプである。
サウンドスキャンでは1種もランクインできず。
上記のイベント商法により、売上が2種に分散したのは間違いなく、2種ともこの週の20位のボーダーラインの0.8万枚を割ってしまったものと思われる。
第9位 VICTORY -palet
7人組女性アイドルグループ、paletのメジャー3作目のシングルが初登場で9位にランクイン。
これで3作連続のTOP10入りとなる。
PASSPO☆の妹分グループにあたる。
初動売上は2.1万枚。前作「Keep on Lovin' You」の初動2.2万枚から微減。
6月に新メンバーが1名加入しているが、数字にはほとんど影響なし。
リリース形態は一般流通で【CD+DVD】が1種、【CDのみ】が2種で計3種リリース。
なお、イベント会場限定で【ミュージック・コネクティングカード】も1種リリースされている。
【CDのみ】のカップリングは2種で異なっているが、【CD+DVD】には両方とも収録されているので、上位互換で複数買い促進になっていない。
アイドルらしくイベント商法がしっかり組まれており、発売前には予約取りイベント、発売週にはリリース記念イベントを開催。
CDは1枚購入で「イベント参加券」を付与、【ミュージック・コネクティングカード】は2枚で「イベント参加券」1枚付与となっていた。
また、ECサイト「キャラアニ」での購入者には「メンバー個別面会イベント参加券」を付与。
【CDのみ】2種のセット購入が参加の条件になっており、複数買い促進。
一般流通とECサイトでそれぞれイベントを組んでおり、ほぼAKB商法。
売上がイベントで支えられているのは間違いない。
サウンドスキャンでは【CDのみ】が0.9万枚。
オリコンとの乖離が大きく、ECサイトでの売上が高いためと思われる。
~Today's Yasai Reccomend~

カナリヤ鳴く空 feat. チバユウスケ (from『BEST OF TOKYO SKA 1998-2007』) by 東京スカパラダイスオーケストラ
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