EXILE、BOX商法で前田敦子を打ち破る!
EXILEの前に…
本日はミスチルのNEWアルバム『[(an imitation) blood orange]』店着日。
渋谷のレコード店を巡って、ゲットしてきました。
↑SHIBUYA TSUTAYA入口
↑SHIBUYA TSUTAYAの1F
↑タワレコ渋谷入口
作品の感想は、
「やっぱいいなぁ…あれ田原さんどこいった?」で。
ピアノロックバンドだよねこれは。
でも結局聴いているうちに馴染んじゃうんだろうな。
「hypnosis」、「Marshmallow day」、「常套句」の3曲は流石のひと言です。
さて、明日発表の初日売上には注目ですね。
「私服ツイート」でデイリーチャートの模様は流しますので、宜しければ。
さて、チャートチェックに移ります。
前回記事で6/25付チャートを見終わったので、本日から7/2付チャートに突入です。
まずはいつも通り、シングルチャートから見ていきます。
ではでは、さっそく…
7/2付オリコンウィークリーシングルチャート、第1位はこの曲!
第1位 ALL NIGHT LONG -EXILE
シングル首位獲得は2作振り、通算12作目。
なお、シングルの首位獲得年数は、2006年から7年連続となる。
初動売上げは20.6万枚。前作「あなたへ/Ooo Baby」の初動12.0万枚から大幅上昇。
初動20万枚突破は、『10周年記念ボックス』をリリースし、売上を爆発させた前々作「Rising Sun/いつかきっと…」以来となる。
もともと通常のシングルだと10万弱がやっとのセールスパワーであり、異常値をつけるときは何か施策があるとき。
明らかに異常値となっている今回も、前々作同様に「ボックス固め売り商法」をぶち込んでのものとなっている。
(前回の模様はこちら→EXILE、「10周年記念豪華BOX」で売上爆発!)
リリース形態は一般市場だけ見ると、DVDの有無で2種リリース。
ただ、EXILE mobile/EX FAMILY(ファンクラブ)会員限定商品として、14種のジャケット違いパッケージとそれらをまとめたボックスセットが存在。
よって、計17種リリースということになる。
上の写真の通り、14種類のジャケットが差し込まれた内容の同じCDが1つのボックスに収められ、「ALL NIGHT LONG PERFECT BOX」としてリリースされている。
この初動の跳ね上がり方からして、今回もこのボックス1つの売上でオリコンでは14枚の売上としてカウントされている可能性が高い。
同じ手法を使った前々作は「9枚を1つのボックス」だったので、今回はそこから+5枚と鬼レベルは増している。
前回この手法が登場した時にも書いたが、このやり方はホント画期的。
ある意味、現在のオリコンの緩い集計ルールに苦言を呈しているかのよう。もはや発明。
さらに、今回はこれだけに止まらず、携帯ストラップというグッズも用意。
全28種からランダム封入となっており、CD1枚に1個入っているのだが、なんとボックスには1個しか入っていない。
まぁ、14個欲しいかと言われるとファンでもいらないのかもしれないが、これはなかなか…。
サウンドスキャンでは、【CD+DVD】が5.8万枚、【CDのみ】が0.7万枚で合計はたった6.5万枚。
オリコンとの乖離はなんと14万枚を超えた。
同じ「ボックス固め売り商法」を用いた前々作のサウンドスキャン成績は9.7万枚で、乖離は10.5万枚だった。
明らかに、今回は一般流通以外での売上が増しており、それはボックスとグッズの効果だと思われる。
初動20万を超えた作品で世間が最もスルーした作品と言われても仕方ない結果といえる。
上記の通り、今回の売上高騰は商法に起因したもので、人気が上がったわけではないので、次回作通常のリリース形態に戻ったら、数字も元に戻るのは確実である。
第2位 君は僕だ -前田敦子
これで2作連続のTOP3入り。
EXILEに阻まれ、ソロ2作連続の週間1位獲得はならなかった。
初動売上げは13.6万枚。前作「Flower」の初動17.7万枚からやや大きくダウン。
今作はAKB48在籍時のラストシングルであることが決定していた為、ファンが奮起して売上が爆発することも考えられたが、普通にダウン。
ソロデビュー作だった前作からちょうど1年ぶりのシングルとなっており、リリース間隔がかなり開いたのもマイナスだったと思われる。
なお、通常ならこれでも余裕で1位を獲れる数字。今回は相手が悪かった。
リリース形態は【CD+DVD】が3種と【CDのみ】の劇場盤1種で計4種リリース。
4種すべてCDの収録内容が異なる、4種買い促進の複数買い促進商法となっている。
これは前作と変わりなし。
ただ、イベント商法は前作と異なっており、今回、一般流通3種には「スペシャルライブ参加応募抽選券」が入っているが、劇場盤にはイベントの参加券が入っていない。
前回は一般流通のイベントと劇場盤のイベントがそれぞれ用意されていたが、今回は後者がなく、スペシャルDVDと生写真が抽選で当たるという内容。
イベントの方が確実にファンは複数買いをするので、この違いはかなり大ダメージだったと思われる。
サウンドスキャンでは、一般流通の3種が5.0万枚、2.8万枚、2.2万枚でランクインし、計10.0万枚。
AKB勢の作品としては、オリコンとの乖離が小さめ。
また、前作のサウンドスキャン計は9.4万枚だったので、こちらは前作から上昇していることに。これはかなり珍しい現象である。
劇場盤にイベント参加券がないため、一般流通のほうに複数買いの対象が移ったと思われる。
つまり、オリコンの初動は大きめのダウンになっているが、ただ今回の施策が弱かっただけで人気自体はそこまで変わっていない可能性がある。
11月下旬現在、今作に続くシングルはリリースされておらず、またリリース間隔が開いている。
この期間でファン離れが進まないかが心配なところである。
第3位 超HAPPY SONG -Berryz工房×℃-ute
ハロプロのアイドルグループ、Berryz工房と℃-uteのコラボシングルが初登場で3位にランクイン。
この名義は2作目となり、2作連続のTOP10入り。TOP3入りは初となる。
初動売上げは4.9万枚。
前作「甘酸っぱい春にサクラサク」の初動2.1万枚から倍以上となる大上昇。
不自然なレベルの上昇のときに疑うべきは、商法の変化とアニメドーピングだが、今回は前者で、イベント商法でのテコ入れがあった様子。
今回はついにハロプロもAKB勢と同じ、ECサイトを使ったイベント商法に手を出している。
AKB勢で恒例となったECサイト「キャラアニ.com」で今作を購入すると、「個別握手会参加券」が付属される仕様。
ネーミングはAKBをそのままトレースしたかたちだが、AKBと違って握手するメンバーを事前に選ぶことができない。
よって、握手したいメンバーの握手券を引き当てるために、大量買いしたファンがいると思われる。
これはAKBの商法よりもドギツイ…。
リリース形態は【CD+DVD】が2種と【CDのみ】が3種で、計5種リリース。
【CDのみ】は3種のうち2種で収録内容が異なっている。
DVDの2種も内容が異なっているので、4種買い促進の複数買い促進商法。
前作は6種出ていながら、2種買い促進だったので、パッケージ商法も強化されている。
AKB商法の導入は効果抜群だったようで、一気に初動は高騰。
一度、この手法に手を染めてしまったからには、なかなか逃げ出せなくなる可能性が高い。
サウンドスキャンでは、5種のうち2種のみランクインし、計0.9万枚。
オリコンとの乖離が4万枚にも及び、AKB商法を導入した影響が色濃く出ている。
~今日のふといいなぁ~
Marshmallow day (from『[(an imitation) blood orange]』) by Mr.Children
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